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愛の世紀

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愛の世紀
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愛の世紀』(あいのせいき、原題:Éloge de l'amour、「愛の賞讃」の意)は、1999年製作、2001年公開、ジャン=リュック・ゴダール監督によるフランススイス合作の長篇劇映画である。

概要 愛の世紀, 監督 ...
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概要

「現在」と「2年前の回想」との2部構成で、第1部の現在が白黒のフィルム、第2部の過去がカラーのHDカムで撮影されている[1]。共同製作会社の一社、テレヴィジオン・スイス・ロマンドがデジタル放送を導入したのは、本作が完成した2001年である。

公開前の2001年2月5日、かつてのレジスタンスの闘士である「祖父」を演じたジャン・ダヴィがパリで逝去、本作が遺作になった。1968年(昭和43年)にゴダールらが結成した「ジガ・ヴェルトフ集団」に20歳で参加したジャン=アンリ・ロジェ、『アルファヴィル』(1965年)や『新ドイツ零年』(1991年)に主演したエディ・コンスタンティーヌの子息レミー・コンスタンティーヌ、ドキュメンタリー映画の巨匠ヨリス・イヴェンス夫人であり、ジャン・ルーシュエドガール・モラン共同監督によるヌーヴァルヴァーグ初期の代表的ドキュメンタリー『ある夏の記録』(1960年)に主演したマルセリーヌ・ロリダン=イヴェンス 、映画監督のノエル・シムソロ、脚本家のレモ・フォルラーニが出演している。

2001年5月15日、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、ワールドプレミア上映された[1]。同年、バリャドリッド国際映画祭審査員特別賞、2002年、ファジュル映画祭水晶のシームルグ賞をそれぞれ受賞した。ほかにも、2001年には、8月のモントリオール世界映画祭、9月のトロント国際映画祭ヘルシンキ国際映画祭、10月のニューヨーク映画祭、11月のロンドン映画祭釜山国際映画祭台北金馬奨、2002年1月のロッテルダム国際映画祭、3月のマール・デル・プラタ国際映画祭、4月のブエノスアイレス国際映画祭、2003年8月のコペンハーゲン国際映画祭と多数の国際映画祭で上映された。

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スタッフ

キャスト

  • ブリュノ・ピュジュリュフランス語版 (エドガール役)
  • セシル・カンプフランス語版 (彼女役)
  • ジャン・ダヴィフランス語版 (祖父役)
  • フランソワーズ・ヴェルニーフランス語版 (祖母役)
  • オードレー・クルバネール (エグランティーヌ役)
  • ジェレミー・リップマンフランス語版 (ペルスヴァル役)
  • クロード・ベニエールフランス語版 (ローゼンタール氏役)
  • レモ・フォルラーニフランス語版 (フォルラーニ市長役)
  • マーク・ハンターフランス語版 (合衆国のジャーナリスト役)
  • ジャン・ラクチュール (歴史家役)
  • フィリップ・リレット (エドガールの助手フィリップ役)
  • ブリュノ・メスリーヌ (魔術師役)
  • ジェユール・ベグーラ (アルジェリア人役)
  • ヴィオレッタ・フェレール (女1役)
  • ヴァレリー・オルトリープ (女2役)
  • セルジュ・スピラ (ホームレスの男役)
  • ステファニー・ジョベール (若い女役)
  • ジャン=アンリ・ロジェ (フォルラーニ市長の助役役)
  • レミー・コンスタンティーヌ (合衆国国務省の助手役)
  • ヴィリアム・ドエルティ (合衆国国務省の役人役)
以下アルファベット順
  • マリー=フランソワーズ・オードラン
  • リュドヴィク・ベルティヨ (放浪者役)
  • ロランス・コリュシ
  • マルセリーヌ・ロリダン=イヴェンス (映画館にいる女役)
  • ノエル・シムソロフランス語版
  • イゼ・トラン (メイド役)
  • マリー・デグランジュ (パリのベンチに座る女役)

ストーリー

第1部

現在のパリ。芸術家のエドガール(ブリュノ・ピュジュリュ)は、愛の4つの瞬間(出逢い、性的交流、別離、和解)を、若者、成人、老人の3世代の男女3組によって描く構想をかかえていた。主演にと願う女性は職業女優ではなく、「彼女」(セシル・カンプ)である。清掃の仕事をしながら子どもを育て、コソボ紛争についての集会に通う生真面目な「彼女」は、エドガールの依頼には応じない。エドガールは構想の実現にこぎつけるが、「彼女」の死を知る。

第2部

2年前のブルターニュ。当時のエドガールは、第二次世界大戦時のレジスタンスの研究をしており、ある歴史家(ジャン・ラクチュール)のもとを訪ねていた。エドガールがそこで目撃するのは、ハリウッドの「スピルバーグ・コーポレーション」のエージェントと合衆国国務省の役人(ヴィリアム・ドエルティ)が、かつてレジスタンスを闘った老夫妻(ジャン・ダヴィ、フランソワーズ・ヴェルニー)に、回想録の映画化権交渉であった。交渉の窓口に立って、契約書を精査するのは、老夫妻の孫娘であった。それがのちの「彼女」なのであった。エドガールは、ふたたび、パリに降り立つ。

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外部リンク

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