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日本エスペラント協会
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一般財団法人日本エスペラント協会(にほんエスペラントきょうかい、エスペラント: Japana Esperanto-Instituto, JEI)は、エスペラントの普及活動を目的とする一般財団法人である。
本項では、前身の団体である日本エスペラント学会と、過去に存在した同名の団体である日本エスペラント協会についても記述する[4]。
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概要
東京都新宿区早稲田町に事務所、図書館[5]をおき、山梨県北杜市に八ヶ岳エスペラント館という研修施設・図書館分館を持つ。
目的として「国際間の平等な言語である国際語エスペラントを普及発展させることにより,国際相互理解を促進し,エスペラントを媒体とする文化を発展させ,またエスペラントに関する学術を振興すること」を掲げている(定款第3条[6])。
目的を達成するための会の事業として、次の7点を掲げている。(定款第4条[6])
- エスペラント普及事業
- エスペラントを用いた国際交流事業
- エスペラント研究教育事業
- エスペラント雑誌の刊行事業
- エスペラント図書等の刊行及び頒布事業
- エスペラント大会主催事業
- その他この法人の目的を達成するために必要な事業
実施事業
- エスペラントの書籍の出版・販売[7][8][9]
- エスペラントのイベントの主催
- 日本エスペラント大会の共催
- エスペラントの研究[13][14][15][16][17]
- エスペラント学力検定試験の実施[18]
- 世界エスペラント協会(UEA)において、日本を代表する国別団体(Landa Asocio)の役割
沿革
- 1919年12月20日 - 任意団体として日本エスペラント学会が発足。この当時の中心者は小坂狷二である[19]。他の創立会員に藤沢親雄、浅井恵倫がいる。
- 1920年 - 月刊誌La Revuo Orientaを創刊。
- 1926年7月2日 - 文部省(現:文部科学省)に認可され、財団法人日本エスペラント学会になる[20]。初代理事長は中村精男[21]。
- 1936年 - 国際エスペラント連盟に加盟。
- 1939年 - エスペラント学力検定試験が始まる[22]。
- 1940年 - 国際エスペラント連盟を脱退。
- 1956年 - 世界エスペラント協会に加盟。日本エスペラント運動50周年。
- 1965年 - アジア初開催となる第50回世界エスペラント大会を東京に招致。
- 1986年8月5日-7日 - エスペラント発表100周年記念社会言語学シンポジウムを東京に招致[23]。
- 2004年6月 - La Revuo Orienta 1000号記念号。
- 2007年 - 第92回世界エスペラント大会を横浜市に招致。
- 2012年4月1日 - 公益法人制度改革に伴い公益法人から一般財団法人に移行。併せて日本語名称を一般財団法人日本エスペラント協会に変更。ただし、エスペラント名称は変更せず、Japana Esperanto-Institutoを引き続き使用している[24]。主務官庁制度廃止前の所管は文部科学省研究振興局学術研究助成課。
- 2019年 創立100周年を迎える
過去の同名の団体
過去に2期、この名前の全国的なエスペラント団体が存在した[25]。
- 日本エスペラント協会
- (エスペラント: Japana Esperantista Asocio)
- 第1期
- 第2期
出版物
逐次刊行物
- 月刊誌エスペラント La Revuo Orienta(ISSN 0035-4406)
- 国際語展望 Lingvo internacia en perspektivo [1979年]-1984年[27]
- エスペラント通信 Esperanto informas [ ]~18号(1984年6月15日) 刊行終了
書籍
- 堀直道 [訳]『国際補助語エスペラント : 国際聯盟常設事務局報告書』日本エスペラント学会、1923年。[28]
- 小坂狷二『エスペラント捷径 : 独習用・教師用』東京 : 日本エスペラント学会、1928年。[29]
- 黒板勝美、日本エスペラント学会編輯部 [編]「国語の擁護を論じて国際語に及ぶ」『国際語論集』第1号、日本エスペラント学会、1932年、1-32頁。[30]
- スピリドヴィッチ Spiridovich, E. F[著]、高木 弘、井上 英一 [ロシア語和訳]「言語学と国際語 Jazikoznainie i mejdunarodnij jazik」『国際語論集』第2号、日本エスペラント学会、1932年。
- 鳩摩羅什 [訳]『仏説阿弥陀経』エスペラント学会、1932年。
- 久保 貞次郎『エスペラント会話 : 附・分類語彙』東京 : 日本エスペラント学会〈エスペラント文庫 第5篇〉、1935年。
- 日本エスペラント学会エスペラント発表百周年記念日本委員会 [編]「言語的多様性の中の国際語を考える : 講演録」、世界エスペラント協会, 日本エスペラント学会、1986年。[31]
- 宮本正男 [編]『日本語エスペラント辞典』日本エスペラント学会、1983年6月。ISBN 4-88887-006-3。
- 日本エスペラント学会『エスペラント日本語辞典』編集委員会 [編著]『知っておきたいエスペラント動詞100 Cent esperantaj verboj por japanlingvanoj』日本エスペラント学会、1995年1月。ISBN 4-88887-941-9。
- 宮本正男 [編]『日本語エスペラント辞典』 補遺・付録(2版)、日本エスペラント学会、1998年7月。 - 別刷 ; pp.1074–1100
- 山崎静光『エスペラントの効用』日本エスペラント学会〈ポイント双書 ; 1〉、1999年10月。ISBN 4-88887-007-1。
- 青山 徹『エスペラントでインターネット』日本エスペラント学会〈ポイント双書 ; 3〉、1999年10月。
- 黒柳 吉隆『アマチュア無線で広がるエスペラントの世界』日本エスペラント学会〈ポイント双書 ; 5〉、1999年10月。ISBN 4-88887-013-6。
- 阪 直『エスペラント入門 : 20のポイントで学ぶ国際語』(3版)日本エスペラント学会、2003年7月。
- 広瀬香苗『エスペラント散策記』日本エスペラント学会 (発売)、2003年11月。ISBN 4-88887-032-2。
- エスペラント日本語辞典編集委員会 [編]『エスペラント日本語辞典 Esperanto-Japana vortaro』日本エスペラント学会、2006年6月。ISBN 4-88887-044-6。
- 八木日出雄 [著]、土居智江子 [編](エスペラント語併載)『意あるところ道あり = Kie estas volo, tie estas vojo : 八木日出雄記念誌』東京 : 日本エスペラント学会、2006年10月。ISBN 4-88887-046-2。[32]
- 『第92回世界エスペラント大会(2007年・横浜)準備・運営報告書』日本エスペラント学会、2008年1月。[33]
- 江川治邦 [編]、福本博次 [編]、土居智江子 [編]『和歌山とエスペラント : 和歌山県エスペラント運動史』日本エスペラント学会、2008年10月。
- 日本エスペラント学会シンポジウム委員会 [編]『国際言語年から考える言語の多様性と対話の文化 : 第95回日本エスペラント大会公開シンポジウム(2008年)報告集』日本エスペラント学会、2009年10月。
- 池本盛雄 [編]、荻原克己 [編]、工藤尚 [監修]『山梨とエスペラント : 山梨県エスペラント運動史』日本エスペラント学会、2009年10月。[34]
- ザメンホフ [著]、川西徹郎 [編](エスペラント語併記)『新ザメンホフ読本 Nova Zemenhofa legolibro』日本エスペラント学会、2009年。ISBN 978-4-88887-060-3。[35]
- 深堀 義文 [編]、勝田 基平 [編]、盛脇 保昌 [編]、島田素直 [編]『117年間のラブレター : 長崎とエスペラント』日本エスペラント学会、2010年10月。ISBN 978-4-88887-067-2。[36]
- (エスペラント語・ハングル併記)『3言語の会話集 La trilingva interparolado』日本エスペラント学会、2011年9月。ISBN 978-4-88887-069-6。 - CD1枚 (12cm)[37]
- 『第100回日本エスペラント大会記念公開講演会〈2013年〉報告書 = Raporto pri Publika Preleg-kunveno de la 100-a Japana Esperanto-Kongreso』東京 : 日本エスペラント協会、2014年10月。ISBN 978-4-88887-084-9。[38]
- 後藤斉 [編](エスペラント語併載)『東日本大震災から: エスペランティストの声 = Esperantistaj voĉoj el la katastrofo 2011』東京 : 日本エスペラント協会、2015年10月。ISBN 978-4-88887-091-7。[39]
- エロシェンコ生誕125周年記念事業実行委員会 [編]『生きた・旅した・書いた = Vivis・vojaĝis・verkis』日本エスペラント協会 (発売)、2015年10月。ISBN 978-4-88887-092-4。 - エロシェンコ生誕125周年記念文集
参考文献
- 川原次吉郎『国際語エスペラント独習書』東京 : エスペラント同人社、1922年。[40]
- ――――『エスペラント語速成教科書 : 短期講習用』東京 : エスペラント同人社、1923年。[41]
- ブレッタス J.de C、京都外国語大学機関誌編集委員会 [編]「エスペラント語の歴史と日本のエスペランチストについて」『京都外国語大学研究論叢』9 (通号 9)、京都 : 京都外国語大学国際言語平和研究所、1967年、68-79頁。
- Krizantemo(エスペラント語併記)『エスペランティストのための国際文通入門』豊中 : 日本エスペラント図書刊行会〈モバード新書 ; 9〉、1989年9月。[42]
- Krizantemo(エスペラント語併記)『エスペランティストのための会話独習法入門』東京 : 日本エスペラント図書刊行会〈モバード新書 ; 11〉、1994年1月。ISBN 4-930785-40-5。[43]
- 和田登 [著]、高田勲 [画]『武器では地球を救えない : エスペラント語をつくったザメンホフの物語』文溪堂、2004年12月。ISBN 4-89423-427-0。
- 岡﨑 晴輝、鎌田 厚志「エスペラント語の政治理論」『政治研究』第63号、福岡 : 九州大学政治研究会、2016年3月、1-32頁、ISSN 0289-8357。
- 長岡 義幸「ブック・ストリート 流通 エスペラント語の「震災鎮魂句」」『出版ニュース』第2443号、東京 : 出版ニュース社、2017年4月、16頁。
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脚注
関連項目
外部リンク
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