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日本往生極楽記
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『日本往生極楽記』(にほんおうじょうごくらくき)は、平安時代中期に慶滋保胤(? - 1002年)が編纂した往生伝。成立は寛和年間(985年 - 987年)頃と見られている。『日本往生伝』とも[1]。
概要
「往生伝」とは、極楽往生をしたものの伝記またはその伝記を集めたもので、『日本往生極楽記』は日本で最古の往生伝とされる。この書は、聖徳太子をはじめとして、皇族から僧・庶民にいたる計45人の極楽往生の伝記を載せ、保胤の浄土信仰に基づいて編纂されたものである[1]。
本書は保胤が在俗(寛和2年(986年)以前)の間に一旦完成し、兼明親王に加筆を頼んだ。兼明はさらに聖徳太子と行基の伝を追加すべしとの夢告を得たが、果たせずに薨じた。そこで、保胤が加筆し、兼明の夢告を果たしたという[1][2][3]。
聖徳太子・行基・善謝・円仁・隆海の伝は六国史に依拠しており、円仁・増命・空也の伝は、それぞれ『慈覚大師伝』・『扶桑略記』所引伝・空也誄に拠っている。他、三十人ほどは出典不明であり、著者の見聞に拠ると思われる[4][1][2]。
刊行本
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内容
脚注
関連項目
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