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旧三上家住宅

京都府宮津市にある史跡 ウィキペディアから

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旧三上家住宅(きゅうみかみけじゅうたく)は、京都府宮津市にある史跡

概要 旧三上家住宅, 情報 ...

三上家は江戸時代に酒造業廻船業・和糸問屋などを営んでおり、宮津城の城下町有数の商家だった[1]。宮津市内で唯一北前船時代の繁栄を現在に伝えている[2]

歴史

三上家の歴史

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銘柄「都小町」の瓶
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銘柄「大天橋」の看板

三上宇兵衛の次男である三上勘兵衛は安永5年(1776年)に分家し、宮津城下の現在地に屋敷を構えた[1]天明3年(1783年)2月には城下町を焼いた宮津大火(晒屋火事)で屋敷が焼失したが、同年12月には主屋棟の再建がほぼ完成した[1]。外観は美しい漆喰の白壁の造りである[1]。火事の反省から住宅全体を土蔵同様の耐火構造としている[1]

以後にも三上家が発展するとともに増築や改築を行い、文政3年(1820年)には主屋の南側に新座敷棟を増築し、天保8年(1837年)には庭座敷棟を増築した[1]。天保9年(1838年)に宮津藩を視察に訪れた幕府巡見使を迎えた際には、表門と玄関を増築した[1]慶応4年(1868年山陰道鎮撫総督西園寺公望宮津藩受取りのため、三上家住宅を本陣とした[3]

三上勘兵衛本店は「都小町」「大天橋」などの銘柄で日本酒を作っていた。三上家の酒造業は1975年(昭和50年)まで続いた[4]。近くには享保年間創業とされる袋屋醤油店などもあり、尾藤家11代当主の尾藤庄蔵が取得してからは尾藤家の経営となっている[5]

宮津市取得後

1989年(平成元年)には主屋などが京都府指定有形文化財に指定された[1]。2000年(平成12年)3月17日には庭園が京都府指定名勝に指定された[1]。2003年(平成15年)12月25日には主屋をはじめとする8棟が国の重要文化財に指定された[1]

2017年(平成29年)4月、文化庁により、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリー「日本遺産」の「丹後ちりめん回廊」を構成する文化財のひとつに認定された[6][7]

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三上家庭園

敷地の南側には宮津藩御用庭師の江戸金の作庭と伝えられる[8][9]庭園がある[1]。天保8年(1837年)に増築された庭座敷棟からの眺望がよいように設計されている[1]。庭園にある池は細長く伸び、低めの築山には起伏に富んだ石が据えられている[1]。幕府巡見使、西園寺公望、有栖川宮熾仁親王などが当家を訪れて庭園を観賞したとされる[1]。2000年(平成12年)3月17日には庭園が京都府指定名勝に指定された[1]

建物

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主屋の内部

2003年(平成15年)12月25日には以下の8棟が国の重要文化財に指定された。

利用案内

  • 開館時間 : 9時から17時
  • 休館日 : 年末年始のみ
  • 入場料 : 一般350円、中学生以下250円

脚注

参考文献

外部リンク

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