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軟口蓋側面接近音

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軟口蓋側面接近音(なんこうがい そくめん せっきんおん)とは子音の類型の一つ。後舌面軟口蓋で舌の中央を閉鎖し、舌の両脇から空気を通すことによって生じる音。国際音声記号[ʟ]と記述される。

概要 軟口蓋側面接近音, IPA 番号 ...

特徴

言語例

国際音声記号では1989年に正式にこの音のための記号が定義された。1970年代にパプア・ニューギニアカニテ語英語版にこの音が音素として存在することが報告されて、ようやく音声学者の間に一般的に知られるようになった[1]。現在この音を持つことが知られている言語には、ほかにメルパ語英語版、中部ワギ語英語版ヤガリア語英語版などのパプア・ニューギニアの諸言語があり、ほかにチャド語派の東チャド諸語に属するコトコ語などや、セイリッシュ語族のコモックス語も[ʟ]を持つという[2]

  • 中部ワギ語 aglagle [aʟaʟe] 「目が回る」[3]
  • メルパ語 [paʟa] 「垣根」[4]
  • カニテ語 [kaʟa] 「犬」[5]

南部アメリカ英語およびスコットランド英語において、音節末のいわゆる暗いL軟口蓋化した歯茎側面接近音)の異音として現れることがあるともいわれるが、ピーター・ラディフォギッドとイアン・マディソンによればそのような現象は認められず、おそらく別の音を勘違いしているのではないかという[6]

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脚注

参考文献

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