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椿油
ツバキ科ツバキ属に属する樹木の種子から採取した油 ウィキペディアから
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椿油(つばきあぶら、英: tea seed oil)は、ツバキ科ツバキ属のヤブツバキの種子から採取される植物性油脂である。広義には、ツバキ科ツバキ属に属する樹木の種子から採取した油を椿油と呼ぶ[1]。
ユチャやチャノキの種子から取れた油など、ヤブツバキ以外のツバキ属の種子から採取された、広義の「椿油」は、狭義の椿油と区別する意味で、産業界ではカメリア油と呼ばれる[1]。本記事では広義の椿油について解説する。
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歴史
用途
原料・産地
- ヤブツバキ(薮椿)
- 日本における代表的原料植物であり、東京都の伊豆大島や利島、静岡県の伊豆、長崎県(五島列島)の福江島、新潟県の佐渡島のものが有名。
- サザンカ(山茶花)
- 長崎県諫早地方ではヤブツバキよりサザンカの種子から採油するのが一般的である。この地方ではツバキ類の種実のことをカタシの実、サザンカのことをヒメカタシと呼ぶので、椿油をカタシ油と呼ぶ。
- ユチャ(油茶)
- 中国における代表的原料植物。湖南省、江西省、広西省などで生産されている。中国では、炒め油に使うほか、医薬品の原料としても使用される。
- セッコウベニバナユチャ(浙江紅花油茶、学名 Camellia chekiangoleosa H.H.Hu)
- 中国浙江省特産。ヤブツバキに似た性質を持ち、調理用、化粧品原料などとされている。
- チャノキ(茶之木)
- 飲用にする茶の木であるが、中国においては、種から搾油にも使用されている。
製法
種から油分を取り出す方法として次の2種が用いられている。
- 圧搾
- 加圧によって種子から液状の油分を分離するもの。コールドプレスともいう。本来の味や成分が、より保持される製法。
- 溶剤抽出
- 粉砕した種子と有機溶剤をまぜて、油分を溶剤に溶かし込んだ後、蒸留して溶剤を再分離するもの。圧搾よりも効率よく取ることができる。
いずれも、粗油を得た後、精製工程を行って、精製品が得られる。
有効性
椿油やその配合シャンプーでは、脂漏性皮膚炎の原因菌と遊離脂肪酸を減少させ、22名中95%で「やや有用」以上の評価があった[2]。
成分表
脚注
関連項目
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