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殿橋
愛知県岡崎市の橋 ウィキペディアから
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殿橋(とのばし)は、愛知県岡崎市の中心部に位置する乙川に架かる橋梁である。愛知県道483号岡崎幸田線(通称:電車通り)を通す。
概要
周辺には岡崎城を有する岡崎公園がある。毎年、3~4月に開催される桜まつりや8月の第一土曜日に開催される「岡崎観光夏まつり花火大会」はこの橋のたもとで行われる。1927年(昭和2年)の竣工時から当時の意匠をほぼ残したまま現在に至るまで現役で存在している。土木学会選奨土木遺産に認定されたている。
特徴
- 多柱形式の橋脚が連なる下部構造。
- 御影石造りの大きな親柱。
- 短い支間長の鉄筋コンクリート製上部工の多径間構造。
- 橋詰めにある御影石の石積。
歴史
旧橋
現在の橋
- 1926年(大正15年)2月12日 - 新しい橋の工事に着手[3]。
- 1927年(昭和2年)7月15日 - 竣工[5][3]。完成した現在の橋は当時としては最新鋭の技術(鉄筋コンクリート構造)で作られ、中央に複線の市電が走り、その両側に車道、さらにその両側が歩道であった。
- 1944年(昭和19年)12月7日 - 「昭和東南海地震」発生。被災はなかった。
- 1945年(昭和20年)
- 1965年(昭和40年) - 御影石製の高欄が花火客とともに落下したため、現在の鉄筋コンクリート製のものに取り替えられた。
- 1979年(昭和54年)
- 耐震化工事がなされる。
- 9月 - 市民の寄贈により親柱上の街灯4基が復元された[6]。
- 1989年(平成元年)- 景観に配慮した修景工事が完成した。
- 2015年(平成27年)6月15日 - 耐震・長寿命化工事に着手[7]。
- 2016年(平成28年)3月25日 - 夜間ライトアップが復活[8]。
- 2021年(令和3年)9月28日 - 土木学会選奨土木遺産に認定された[9][10]。
- 2022年(令和4年)
ギャラリー
殿橋にまつわるエピソード
尾崎士郎の代表作『人生劇場 青春篇』の作中に殿橋の記述が出てくる。
橋詰4か所にある親柱は当時の岡崎の石工たちによって造られた。
1927年(昭和2年)7月19日に行われた竣工式には小幡豊治愛知県知事を始め、県会議員、県下市町村長などが出席。協賛の花火大会も併せて盛大に行われた[3]。
親柱上の金属製の街灯は戦時中の金属供出により取り外されたが、戦後になり市民の寄付により復元された。
御影石製高欄の一部が右岸下流の岡崎公園付近への階段石として使われ、現在も残っている。
2015年(平成27年)の工事の際、主桁の主鉄筋に当時八幡製鉄所では作られていなかった、異形棒鋼が使用されていることが分かった。
上流と下流の橋
脚注
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