トップQs
タイムライン
チャット
視点

牛伏川フランス式階段工

長野県松本市にある砂防施設 ウィキペディアから

牛伏川フランス式階段工map
Remove ads

牛伏川フランス式階段工(うしぶせがわ フランスしきかいだんこう)は、長野県松本市を流れる牛伏川に設けられた、フランス式の砂防施設。延長141メートルの石張りの水路に、19段の段差が構築されている。

Thumb
牛伏川フランス式階段工

概要

牛伏川の上流は、脆弱な地質と急峻な地形、また乱伐山火事などにより荒廃が進み、崩落などによるの流出で河床が上がり、下流域では度々大きな水害に見舞われた。

このため、1885年明治18年)から1918年大正7年)までの30年間にわたって牛伏川の砂防工事が行われた。欧州で土木治水学を学んだ内務省土木部技師の池田圓男(いけだまるお)[1]が指導にあたり、河川勾配が特に急な最終部分を克服するため、フランスのプロヴァンス地方、アルプス山脈を流れるデュランス川サニエール渓谷の階段工法を参考とし、当時の長野県東筑摩郡片丘村北内田に牛伏川フランス式階段工を完成させた。現在周辺にはキャンプ場遊歩道などが整備され、人々の憩いの場となっている。

2002年平成14年)8月、国の登録有形文化財に登録、次いで2012年7月、国の重要文化財に指定された。指定名称は「牛伏川本流水路(牛伏川階段工)」[2]。砂防施設の重文としては、富山県白岩堰堤砂防施設に続く2例目[3]

Remove ads

所在地

  • 松本市大字内田字内田山6114-261

脚注

関連書籍

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads