トップQs
タイムライン
チャット
視点
竜ヶ岳 (三重県・滋賀県)
ウィキペディアから
Remove ads
竜ヶ岳(りゅうがたけ)は、三重県いなべ市と滋賀県東近江市の境にある標高1,099mの山。鈴鹿山脈中部に位置し、鈴鹿セブンマウンテンに選定されている。また、東近江市が市政10周年を記念して2015年(平成27年)9月に選定した鈴鹿10座の一座でもある[3]。
概要
ホタガ谷付近を境にして北側が石灰岩、南側が花崗岩の山である[4]。ホタガ谷は石灰岩質のため、谷の上部まで流水がある。石榑峠へ向かう表道登山道には、「重ね岩」と呼ばれる花崗岩の巨石がある。一部の斜面では風化が進んでいる。山容は女性的な穏やかな櫛形状である。
山名の由来
郷土資料の『員弁史談』によると、「昔この地の豪族が竜神を祀って雨乞祭をした故事によって竜ヶ岳と名付く」という雨を呼ぶ竜神にちなんだとされている[5][6]。古くは雨乞いの山として登拝され、南側の山腹にはこれにちなんだ「白龍神社」がある[7]。
歴史
- 1964年(昭和39年) - 近畿日本鉄道が中心となり、鈴鹿セブンマウンテンの登山大会が、始まった[8]。
- 1968年(昭和43年)7月22日 - 山域が鈴鹿国定公園に指定された。
- 2006年(平成18年) - 竜ヶ岳の南の石榑峠の下を貫く「石榑峠トンネル」が着工された。
- 2008年(平成20年)9月2日 - 3日の集中豪雨[9]により、国道421号が大規模な土砂崩れのために、石榑峠周辺の区間が通行止めとなった。
- 2009年(平成21年)5月15日 - 裏道登山道で2名が滑落遭難する事故が発生した。
- 2011年(平成23年)3月26日 - 山の南部を貫く国道421号のバイパスとして、石榑峠道路が開通した[10]。
登山

登山ルート
三重県側の宇賀渓の登山口などから登山道が開設されている[11][12]。宇賀渓系にはキャンプ場があり、魚止滝、長尾滝など多くの滝がある観光スポットになっている[13]。ホタガ谷にはサンショウウオが生息し、ヤマビルを見ることがある[7]。
- 裏道登山道(ホタガ谷) - 谷筋で急斜面を横切る危険箇所がある。
- 中道登山道(ヨコ谷) - 谷筋は砂防堰堤の北側を巻くルートとなっていて、コンクリートの垂直な壁面に鉄柱の階段が設置されている。
- 表道登山道(石榑峠への鈴鹿山脈の主稜線) - 竜ヶ岳への最短ルート。
- 縦走路(治田峠からの鈴鹿山脈の主稜線) - 銚子岳と静ヶ岳へ分岐する枝道がある。
- 遠足尾根 - 裏登山道の北側の尾根のバリエーションルート。 途中に青川峡方面の大鉢山へ向かうバリエーションルートの分岐がある。宇賀渓へ下る途中には、三等三角点(点名:大日向、標高696.17m)がある[1]。
- 金山尾根 - 裏登山道の南側の尾根のバリエーションルート。
周辺に咲く花
山頂部はクマザサに覆われていて、シロヤシオなどの樹木が点在する。周辺の登山道ではヤマツツジ、オヤマリンドウなどが多く見られ、山腹ではイワカガミ、タニウツギなどが見られる。
Remove ads
参考画像

地理
周辺の山
鈴鹿山脈中部の主稜線に位置し、治田峠と石榑峠の間にある山。北に藤原岳南に三池岳がある。山頂から東に遠足尾根が延びる[14]。

源流の河川

周辺の峠
交通・アクセス
Remove ads
竜ヶ岳の風景と展望
山頂は見晴らしが良く、濃尾平野、伊勢湾、御嶽山、日本アルプス、養老山地や鈴鹿山脈の山々が望める。山頂には展望図が設置されている。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() | |
竜ヶ岳から望む 御池岳と藤原岳 |
藤原岳から望む 竜ヶ岳へと延びる稜線 |
重ね岩(表道) | 魚留滝 (中道) |
ヨコ谷の砂防堰堤 (中道) |
長尾滝 | 竜ヶ岳山頂直下 (中道登山道) |
脚注
関連図書
関連項目
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads