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第16回都市対抗野球大会

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第16回都市対抗野球大会(だい16かいとしたいこうやきゅうたいかい)は1942年8月1日から8月7日まで後楽園球場で開かれた都市対抗野球大会である。

概要

  • 前年は戦火の拡大と集会禁止令発令により、開幕直前に中止となったが、この年は太平洋戦争で日本が比較的優位に戦況を進めていたためか、当局は「銃後国民の戦意発揚のため」に都市対抗野球大会の実施を許可、2年ぶりに後楽園球場に都市対抗野球が戻ってきた。
  • 16チームが参加したが、そのうち4チーム(東京鉄道局、横浜蚕糸倶楽部、大同製鋼、日鉄広畑)が初出場を果たした。
  • 戦中で行われたトーナメントを制したのは、第14回大会に引き続き全京城が「連覇」(ただし、回次は連続していないので連続優勝とはなっていない)。黒獅子旗はまたも海を渡り、その後数奇な運命をたどる(第17回大会#概要参照)。
  • この後太平洋戦争の戦況は悪化、学生野球プロ野球も縮小傾向が続き、都市対抗野球大会もこの年を最後に3年間の空白期に入る。結果的に、満洲朝鮮台湾の“外地”チームにとって最後の都市対抗野球大会となった。

出場チーム

大会

1回戦

  • 第1試合
123456789
満鉄倶楽部 0000000000
全京城 20014100X8

勝:山中 敗:寺島

  • 第2試合
123456789
東京鉄道局 00200054011
日鉄広畑 0000200305

勝:古谷 敗:永尾

  • 第3試合
123456789
函館太洋倶楽部 1102000004
台南州団 2001000003

勝:山崎 敗:児玉

  • 第4試合
123456789
八幡製鉄 2005001008
仙台鉄道局 0120000014

勝:安川 敗:高橋 本:金森(八幡)

  • 第5試合
123456789
横浜蚕糸倶楽部 2022000006
大同製鋼 10150030X10

勝:鈴木 敗:宮崎

  • 第6試合
123456789
東邦瓦斯 0200000406
神戸全川崎 0000100023

勝:松井 敗:小泉

  • 第7試合
123456789
呉海軍廠 0000000000
太田雄飛 21110000X5

勝:松尾 敗:渡辺 本:竹永(太田)

  • 第8試合
123456789
新潟鉄道局 0000000011
大連実業団 00001001X2

勝:青柴 敗:土佐内

2回戦

  • 第1試合
123456789
東京鉄道局 0104000005
全京城 00100150X7

勝:八島 敗:古谷

  • 第2試合
123456789
八幡製鉄 0000006006
函館太洋倶楽部 1001000002

勝:金森 敗:山崎 本:大森(函館)

  • 第3試合
123456789
東邦瓦斯 0100000001
大同製鋼 00021000X3

勝:鈴木 敗:松井
※試合時間1時間09分は大会史上最短記録

  • 第4試合
123456789
太田雄飛 0001001002
大連実業団 30002002X7

勝:青柴 敗:松尾 本:清原、宮沢(以上大連)

準決勝

  • 第1試合
123456789
八幡製鉄 0500000106
全京城 40000070X11

勝:山中 敗:金森

  • 第2試合
123456789
大連実業団 0010020115
大同製鋼 10005000X6

勝:加治屋 敗:松元

決勝

123456789
全京城 70003020012
大同製鋼 0300000306

勝:山中 敗:鈴木
(全京城は2年ぶり2回目の優勝)

表彰選手

  • 橋戸賞 該当者なし
大会史上、橋戸賞該当者なしとなった唯一の大会。
  • 殊勲賞 芝田捕手(大同製鋼)、八島投手(全京城)、加治屋投手(大同製鋼)、平山遊撃手(全京城)
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