第38回セザール賞

第38回セザール賞は、フランス映画芸術・技術アカデミーによって2012年の映画に贈られる賞であり、授賞式は2013年2月22日にパリのシャトレ座で行われた。授賞式のプレジデントはジャメル・ドゥブーズ、総合司会をアントワーヌ・ドゥ・コーヌが務めた。ノミネートは2013年1月25日に発表された^[1]。ミヒャエル・ハネケ監督が『愛、アムール』が最多10部門にノミネートされ^[2]、作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞など5部門を受賞した^[3][4]。

主演女優賞を受賞したエマニュエル・リヴァ。

助演男優賞と女優賞を受賞したギヨーム・ド・トンケデック（右）とヴァレリー・ベンギーギ（左）。

有望新人男優賞と女優賞を受賞したマティアス・スーナールツ（右）とイズィア・イジュラン（左）。

衣裳デザイン賞を受賞したクリスティアン・ガスク。

名誉賞を受賞したケビン・コスナー。

候補一覧

太字が受賞者である。

作品賞	監督賞
『愛、アムール』 『カミーユ、恋はふたたび』 『マリー・アントワネットに別れをつげて』 『ホーリー・モーターズ』 『危険なプロット』 『君と歩く世界』 Le Prénom	ミヒャエル・ハネケ - 『愛、アムール』 ジャック・オーディアール - 『君と歩く世界』 ステファヌ・ブリゼ - 『母の身終い』 レオス・カラックス - 『ホーリー・モーターズ』 ブノワ・ジャコ - 『マリー・アントワネットに別れをつげて』 ノエミ・ルボフスキー - 『カミーユ、恋はふたたび』 フランソワ・オゾン - 『危険なプロット』
主演男優賞	主演女優賞
ジャン＝ルイ・トランティニャン - 『愛、アムール』 ジャン＝ピエール・バクリ - Cherchez Hortense パトリック・ブリュエル - Le Prénom ドニ・ラヴァン - 『ホーリー・モーターズ』 ヴァンサン・ランドン - 『母の身終い』 ファブリス・ルキーニ - 『危険なプロット』 ジェレミー・レニエ - 『最後のマイ・ウェイ』	エマニュエル・リヴァ - 『愛、アムール』 マリオン・コティヤール - 『君と歩く世界』 カトリーヌ・フロ - 『大統領の料理人』 ノエミ・ルボフスキー - 『カミーユ、恋はふたたび』 コリンヌ・マシエロ - Louise Wimmer レア・セドゥ - 『マリー・アントワネットに別れをつげて』 エレーヌ・ヴァンサン - 『母の身終い』
助演男優賞	助演女優賞
ギヨーム・ド・トンケデック - Le Prénom サミール・ゲスミ - 『カミーユ、恋はふたたび』 ブノワ・マジメル - 『最後のマイ・ウェイ』 クロード・リッシュ - Cherchez Hortense ミシェル・ヴュイエルモーズ - 『カミーユ、恋はふたたび』	ヴァレリー・ベンギーギ - Le Prénom ジュディット・シュムラ - 『カミーユ、恋はふたたび』 イザベル・ユペール - 『愛、アムール』 ヨランド・モロー - 『カミーユ、恋はふたたび』 エディット・スコブ - 『ホーリー・モーターズ』
有望若手男優賞	有望若手女優賞
マティアス・スーナールツ - 『君と歩く世界』 フェリックス・モアティ - Télé Gaucho ケイシー・モッテ・クライン - 『シモンの空』 ピエール・ニネ - Commes des Freres エルンスト・ウンハウアー - 『危険なプロット』	イズィア・イジュラン - Mauvaise Fille アリス・ドゥ・ランクザン - Au galop Lola Dewaere - Mince alors! ジュリア・フォール - 『カミーユ、恋はふたたび』 India Hair - 『カミーユ、恋はふたたび』
新人監督作品賞	オリジナル脚本賞
Louise Wimmer 『博士と私の危険な関係』 Commes des Freres 『タイピスト!』 Rengaine	ミヒャエル・ハネケ - 『愛、アムール』 ブリュノ・ポダリデス、ドゥニ・ポダリデス - Adieu Berthe ノエミ・ルボフスキー、Florence Seyvos、Maud Ameline、Pierre-Olivier Mattei - 『カミーユ、恋はふたたび』 レオス・カラックス - 『ホーリー・モーターズ』 Florence Vignon、ステファヌ・ブリゼ - 『母の身終い』
撮影賞	脚色賞
ロマン・ヴァンダン - 『マリー・アントワネットに別れをつげて』 ダリウス・コンジ - 『愛、アムール』 ステファーヌ・フォンテーヌ - 『君と歩く世界』 カロリーヌ・シャンプティエ - 『ホーリー・モーターズ』 ギョーム・シフマン - 『タイピスト!』	ジャック・オーディアール、トーマス・ビデガン - 『君と歩く世界』 リュカ・ベルヴォー - 38 témoins ジル・トーラン、ブノワ・ジャコー - 『マリー・アントワネットに別れをつげて』 フランソワ・オゾン - 『危険なプロット』 マチュー・デラポルト、アレクサンドル・ド・ラ・パトリエール - Le Prénom
編集賞	音響賞
『君と歩く世界』 - ジュリエット・ウェルフラン 『マリー・アントワネットに別れをつげて』 - リュック・バルニエ 『愛、アムール』 - モニカ・ヴィッリ 『カミーユ、恋はふたたび』 - アネット・デュテルトル、Michel Klochendler 『ホーリー・モーターズ』 - ネリー・ケティエ	『最後のマイ・ウェイ』 - Antoine Deflandre、Germain Boulay、Eric Tisserand 『マリー・アントワネットに別れをつげて』 - Brigitte Taillandier、Francis Wargnier、Olivier Goinard 『愛、アムール』 - Guillaume Sciama、Nadine Muse、Jean-Pierre Laforce 『君と歩く世界』 - Brigitte Taillandier、Pascal Villard、Jean-Paul Hurier 『ホーリー・モーターズ』 - Erwan Kerzanet、Josefina Rodriguez、Emmanuel Croset
作曲賞	衣裳デザイン賞
『君と歩く世界』 - アレクサンドル・デスプラ 『マリー・アントワネットに別れをつげて』 - ブリュノ・クーレ 『カミーユ、恋はふたたび』 - ガエタン・ルーセル、ジョセフ・ダーハン 『危険なプロット』 - フィリップ・ロンビ 『タイピスト!』 - ロブ、Emmanuel d'Orlando	『マリー・アントワネットに別れをつげて』 - クリスティアン・ガスク 『博士と私の危険な関係』 - パスカリーヌ・シャヴァンヌ 『カミーユ、恋はふたたび』 - マデリーン・フォンテーヌ 『最後のマイ・ウェイ』 - ミミ・レンピツカ 『タイピスト!』 - シャーロット・デヴィッド
美術賞	ドキュメンタリー賞
『マリー・アントワネットに別れをつげて』 - カーチャ・ヴィシュコフ 『愛、アムール』 - ジャン＝ヴァンサン・ピュゾ 『最後のマイ・ウェイ』 - フィリップ・シーフル 『ホーリー・モーターズ』 - フロリアン・サンソン 『タイピスト!』 - シルヴィー・オリヴィエ	Les invisibles Bovines ou la vraie vie des vaches Duch, le maître des forges de l'Enfer 『レイモン・ドゥパルドンのフランス日記』 Les nouveaux chiens de garde
アニメ映画賞	短編映画賞
『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』 Edmond était un âne 『キリク 男と女 3D』 Oh Willy... Zarafa	Le cri du homard Ce n'est pas un film de cow-boys Ce qu'il restera de nous Les meutes La vie parisienne
外国映画賞
『アルゴ』（ アメリカ合衆国）、ベン・アフレック監督 À perdre la raison （ ベルギー/ フランス）、ヨアヒム・ラフォーズ監督 『闇を生きる男』（ ベルギー）、ミヒャエル・R・ロスカム監督 『わたしはロランス』（ カナダ）、グザヴィエ・ドラン監督 『オスロ、8月31日』 （ ノルウェー）、ヨアキム・トリアー監督 『天使の分け前』（ スコットランド/ ベルギー/ イタリア）、ケン・ローチ監督 『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』（ デンマーク/ スウェーデン/ チェコ）、ニコライ・アーセル監督

名誉賞

• ケビン・コスナー