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第57回東京箱根間往復大学駅伝競走

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第57回東京箱根間往復大学駅伝競走(だい57かいとうきょうはこねかんおうふくだいがくえきでんきょうそう)は、1981年昭和56年)1月2日 - 1月3日に開催された第57回目の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)である。

概要 試合日程, 出場校 ...

実施日程

大井埠頭周回コース
大手町読売新聞東京本社前(スタート)→鶴見→戸塚→平塚→小田原→箱根町芦ノ湖駐車場入口(ゴール)
箱根町芦ノ湖駐車場入口(スタート)→小田原→平塚→戸塚→鶴見→大手町読売新聞東京本社前(ゴール)

参加大学

さらに見る シード校, 大学名 ...

概要

要約
視点

往路

1区

東農大・三橋稔が泉岳寺付近で首位に立ち、トップで中継。東農大が1区で区間賞を獲得するのは第5回大会以来57年ぶり。筑波大・杉山喜一が区間2位と続く。前回王者の日体大は田中春行が区間3位で滑り出した一方で、2年ぶりの優勝を狙う順大は波多野宏美が区間9位とやや出遅れる形となった。

2区

筑波大・高野喜宏が東農大・長島浩に追いつき並走を始めたが、最終的には4位で襷を受けた大東大・池田重政がトップに立った。順大は4年連続の2区となった松元利弘が区間2位の走りで4位に浮上、駒大・阿部文明が大学史上初の区間賞を獲得して10位から5位に順位を上げた。日体大は新地憲宏は区間6位で大東大と58秒差の6位で襷を繋ぎ、1区で14位と出遅れた早大は金井豊が7位に順位を押し上げた。

3区

大東大・米重修一が区間4位の走りでトップを守り、日体大・中沢栄が区間2位の走りで6位から追い上げて10秒差の2位につける。順大・木村康樹は区間3位で走り、日体大には抜かれたが4位から3位に浮上。筑波大、東農大が4位、5位と続いた。専大・幸田正文が区間賞を獲得し、10位に上がった。

4区

順大・中島修三が3km付近で日体大を、塩海橋手前の6.1km付近で大東大を捉えて首位に躍り出る走りで区間賞を獲得。早大・井上雅喜が区間2位で6位に浮上。日体大・岡俊博と大東大・山元章義は順大に交わされて順位を一つ下げたが、それぞれ区間3位と区間4位のタイムで走った。東農大・吉沢俊明、駒大・成田明は順位を上げそれぞれ4位、5位になった。専大・加藤覚は区間5位でシード権内の8位に浮上。日大・山本隆司は区間11位でシード権外の11位に順位を落とした。

5区

順大は主将の上田誠仁、日体大はエースの大塚正美を起用。大塚が大久保初男の持つ区間記録を上回るタイムで追い上げ大東大を交わすと、順大との差は12kmでは50秒差に詰め、七曲りでは約100mまで縮まった。しかし、ランニングシャツで走っていたこともあり、頂上付近で猛烈な冷たい向かい風を受けて失速[1]。一方の上田は故障明けのため前半は無理をせず、16km付近の下りで一気にペースを上げ、再び日体大を引き離す[2]。最終的には大塚が区間賞を獲得したが上田も区間2位と踏ん張り、順大が2年ぶりの往路優勝を達成。日体大は57秒差の2位でフィニッシュした。日体大に抜かれた大東大が3位、東農大が4位に入り、筑波大・前河洋一が順位を二つ上げて5位でゴールした。トップの順大から12分差以内に入った6位の早大までが翌日の復路を時差スタートすることになった。

復路

6位・早大までが時差スタートで7位の駒大以降のチームは8時12分に芦ノ湖を一斉にスタートした。

6区

4年連続で6区を走る順大・酒匂真次は3年連続の区間賞とはならず、区間3位だったが首位をキープ。追う日体大・谷口浩美は区間賞の走りで順大との差を34秒に詰めた。大東大・生田昌司は区間2位、東農大・手島洋暁が区間5位でそれぞれ順位は変わらず。筑波大・河野匡と早大・甲斐鉄朗はともに区間二桁順位だったが、順位の変動は無いなどこの区間ではすべてのチームが順位を変えることはなかった。

7区

日体大・前田直樹が酒匂橋手前の6km地点で順大・村松学を抜き去り首位に立つ。抜かれた順大も粘り、9秒差の2位で襷を繋いだ。筑波大・米村雅幸が区間3位、大東大・坂中末美が区間4位でそれぞれ順位は変わらず。専大と日大が一つずつ順位を上げ、駒大が9位に転落した。

8区

7区で2位に後退した順大は中井良晴が大きなストライドを生かして5.3km付近で日体大・藤井修を抜き、再びトップに立つ。日体大に31秒の差をつけて9区に繋いだ。日大・倉橋賢二は中井と4秒差の区間2位で7位に浮上。専大・古谷健司は区間12位で再び8位に後退した。

9区

順大・神田修が区間4位ながらも日体大との差を広げる。日体大・禿雄進は区間5位で、順大との差は1分07秒に広がる。3位を走る大東大・大隈広基は従来の区間記録を2分26秒も更新する快走を見せたが順位は変わらず。4位を走る東農大・吉川政俊も従来の区間記録を26秒上回った。6位の早大・小田和利は区間3位の走りで5位の筑波大・脇坂高峰に迫る。駒大は主将の楠康夫が区間6位で走り[3]、8位に浮上した。専大は9位になったが、10位の東海大とは5分37秒のリードを持って10区に襷を繋いだ。

10区

日体大・尾崎健吾が順大・小山輝夫との差を一時は150mまで詰めるが、15km付近からは小山がペースを上げて逆に引き離し、2年ぶりの総合優勝のテープを切る。小山は区間新記録をマークした。尾崎も従来の区間記録を上回ったが、区間2位で順大とは離され、1分28秒差の2位でフィニッシュ。大東大は3位でゴールに入った。4位を走っていた東農大・加藤裕二が失速。箱根駅伝史上初めて4年連続で10区を走る早大・滝川哲也は6位で襷を受けると37秒前を走る5位の筑波大・合田浩二を追う。6km付近で追いつく品川駅付近のアップダウンを利用して合田が引き離そうとするが離すことは出来ず、逆に日比谷公園付近で滝川が仕掛けて合田を突き放す[4]。4位の東農大を猛追したが追いつくことは出来ず、東農大が4位、早大が5位、筑波大が6位でフィニッシュした。駒澤大は2区の阿部の活躍もあり、8位で4年ぶりのシード権を獲得。9位の専大までが次回大会(第58回大会)のシード権を獲得した。

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成績

総合成績

  • 総合優勝 順天堂大学 11時間24分46秒
    • 往路優勝 順天堂大学 5時間49分12秒
    • 復路優勝 大東文化大学 5時間34分11秒
さらに見る 総合 順位, 大学名/チーム名 ...
9位以内の大学には次大会のシード権を与えられた。

往路成績

さらに見る 往路順位, 大学(チーム)名 ...
'注1')メンバーの名前の()内の数字は学年。

復路成績

さらに見る 復路順位, 大学(チーム)名 ...
'注1')メンバーの名前の()内の数字は学年。

区間賞

さらに見る 区間記録, 第56回大会までの最高記録 ...

区間記録

さらに見る 大学名, 区間順位/区間記録 ...
  • 太字は区間1位。色つきは区間新記録。

各区間順位

1区

さらに見る 順位, 選手名(学年) ...

2区

さらに見る 順位, 選手名(学年) ...

3区

さらに見る 順位, 選手名(学年) ...

4区

さらに見る 順位, 選手名(学年) ...

5区

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6区

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7区

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8区

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9区

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10区

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外部リンク

脚注

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