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聖通寺

香川県綾歌郡宇多津町にある寺院 ウィキペディアから

聖通寺map
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聖通寺(しょうつうじ)は、香川県綾歌郡宇多津町にある寺院。真言宗御室派に属する。山号は壺平山。本尊は沖薬師如来と称する薬師如来[1]さぬき三十三観音霊場三十一番。

概要 聖通寺, 所在地 ...

歴史

伝承によれば、天平年間(8世紀半ば)行基によって釈迦院として創立され、貞観10年(868年)、聖宝(理源大師)が再興して寺号を自らの名から通寺光院と改めたという。本尊の石造薬師如来像(沖薬師如来)は、寺伝によれば聖宝が当寺を再興した際、漁師の網にかかって海中から引き揚げられたものとされ、像にはフジツボが付着している[2]

寺は坂出市と宇多津町にまたがる聖通寺山(標高117.8メートル)の西麓に位置する。聖通寺山は、もとは瀬戸内海に突きだした岬であったとされ、旧石器時代から人が生活していた。頂上には積石塚古墳があり、室町時代には聖通寺城が築かれた[3]

境内

  • 本堂:石造薬師如来像
  • 大師堂:中央に弘法大師、向かって左に理源大師。同右に愛染明王坐像、同右脇陣に釈迦如来坐像
  • 観音堂(重文収蔵庫):千手観音立像
  • 不動堂:観音立像、両脇に不動明王立像と毘沙門天立像
  • 弁財天祠
  • 鐘楼
  • 客殿・納経所

文化財

重要文化財 

  • 木造千手観音立像:宇多津町にある唯一の国の重要文化財。針葉樹材の一木造り、漆箔仕上げ、高さ185cmの像。頭上に11面の頭上面と阿弥陀の化仏(けぶつ)を表し、合掌手を含めて42臂とする通例の千手観音像である。寺伝では平安初期に空海(弘法大師)の自作とするが、両脚部などに翻波式の衣文がみられることから、平安中期(10世紀頃)の制作と推測されている。頭上面と脇手は江戸時代の後補。もともとは、宇夫階神社(町内西横丁)の別当東端山蓮花院神宮寺の本尊が、明治維新廃仏毀釈で神宮寺が廃寺になった際に、移安になったとされる[4][5][6]。昭和30年2月2日指定

宇多津町指定有形文化財

  • 本堂:承応2年、本瓦葺入母屋造り。昭和53年3月31日指定[7]
  • 石造薬師如来像:像高1.15m。海中より引き揚げられたとの伝承で「沖薬師」と云われている。昭和53年3月31日指定
  • 木造釈迦如来坐像:榧材の一木造り、像高77.8cm、平安時代前期(10世紀)作とみられる。平成3年12月10日指定

交通アクセス

JR予讃線宇多津駅から東に1㎞進んだ聖通寺山の西腹に位置する。宇多津駅より徒歩15分[5]

前後の札所

さぬき三十三観音霊場
30 圓通寺 -- (1.5km)-- 31 聖通寺 -- (4.0km)-- 32 龍光院

脚注

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