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腐敗認識指数

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腐敗認識指数
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腐敗認識指数(ふはいにんしきしすう、英語: Corruption Perceptions Index, CPI)とは、トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)が1995年以来毎年公開しているもので、世界各地の公務員と政治家が、どの程度汚職していると認識できるか、その度合を国際比較し、国家別に順位付けしたものである。

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2023年における腐敗認識指数。青色は腐敗が少なく、赤色は腐敗が多い国家・地域。

2009年の調査では、180カ国を対象とし、10の機関が調査した13種類のアンケート調査の報告書を統計処理して作成されている[1]

腐敗認識指数は、最も清潔な状態を意味する100から、最も腐敗していることを示す0までの範囲で採点されており、7割の国が50未満で、開発途上国では9割以上の国が50未満となっている。

算出方法

2009年の腐敗認識指数は、10の機関が調査した13種類のアンケート調査の報告書から作成されている。ここで言う10の機関とは、アジア開発銀行アフリカ開発銀行、ベルテルスマン基金、世界銀行、エコノミストインテリジェンスユニット、フリーダムハウス、グローバルインサイト、国際経営開発研究所(IMD)、政治経済リスクコンサルタンシー、世界経済フォーラムである。調査対象としては、世界中のビジネスマンと国家の分析専門家などとしている。また、汚職認識指数で国家をランク付けするには、少なくとも3つの情報源が利用できる場合としている[2]

トランスペアレンシー・ジャパンのFAQ[3]では、なぜ指数を「認識」だけで出すのかについては、

国家の腐敗レベルを、実証的なデータに基づいて比較することはできない。例えば起訴や裁判の統計件数で比較しようとすれば、それは実態を反映したものではない。これは腐敗を暴露する検察官、裁判所、そしてメディアの質の高さを反映するものである。実際に実務などで腐敗の現場に直面している方々の経験や認識から、国別比較データを出すしか方法はない。

また、調査対象に「一般市民」ではなく、ビジネスマンや専門家を選んでいるのは、

彼らが、いわゆる小口の汚職・腐敗よりも、政治資金、談合など大口の腐敗を、より熟知しているからである。表面的な腐敗だけでなく、暗部に隠された腐敗も含めて、その国の状態をより客観的に把握しようとしているからである。

と解説している。

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脚注

関連項目

外部リンク

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