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菱亜鉛鉱

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菱亜鉛鉱
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菱亜鉛鉱(りょうあえんこう、: smithsonite[4]スミソナイト)は、鉱物炭酸塩鉱物)の一種。化学組成は ZnCO3炭酸亜鉛)、結晶系三方晶系方解石グループの鉱物。

概要 菱亜鉛鉱, 分類 ...

smithsonite の名前は、1832年鉱物学者François Sulpice Beudant によって、菱亜鉛鉱を最初に見分けたジェームズ・スミソンにちなんで命名された[2]

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産出地

亜鉛が埋蔵され、風化酸化還元反応が行われる地域で二次鉱物として産出する。また、まれに亜鉛を含んだ炭酸塩岩の中でも産出する。

一般的に、異極鉱珪亜鉛鉱水亜鉛土英語版白鉛鉱英語版孔雀石藍銅鉱水亜鉛銅鉱硫酸鉛鉱などとともに産出する[3]

どこか特定の地域に偏在しているわけではなく、世界各地で産出される。後述の通り、色にバリエーションがある鉱物であるが、産地によって鉱物の色が異なる。[5]

例えば、以下の国で産出される。

アメリカ合衆国メキシコイタリアオーストリアドイツベルギーフランススペインイギリスアルジェリアチュニジアナミビアオーストラリア中国日本[5]

日本の菱亜鉛鉱の産地

日本では以下の43か所で産出される[6]

さらに見る 産地, 別名 ...
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性質・特徴

様々なのものが存在する菱面体晶鉱物で、よく形成された結晶が見られることはごくまれである。代表的な形状は、ぶどう状、皮膜状の形である。モース硬度は4.5で、比重は4.4 - 4.5。方解石グループ特有の三方向に完全な劈開は弱くなっている。塩酸などの酸によく溶けて二酸化炭素を放出する。

菱マンガン鉱菱鉄鉱固溶体を形成する[3]。純粋なものは無色・白色だが、亜鉛イオンが大きいため、結晶構造に隙が生じ、(緑、青緑)、カドミウム(黄)、コバルト(ピンク)などのイオンが入り込んで多彩な色彩を呈する。

異極鉱と類似しており、2種類の異なる鉱物であると理解されるまでは、歴史的に同じものとして鑑定されていた。これらの2種は外観が非常に似ており、カラミンという名称は、いまだに両方に使われており、時に混乱を引き起こす。

用途・加工法

亜鉛鉱石の一つ。

ギャラリー

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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