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近代化産業遺産

経済産業省が認定している文化遺産の分類 ウィキペディアから

近代化産業遺産
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近代化産業遺産(きんだいかさんぎょういさん、Heritage of Industrial Modernization[注釈 1])は、日本経済産業省が認定している文化遺産の分類である。2007年平成19年)11月30日に33件の「近代化産業遺産群」と575件の個々の認定遺産が公表された。さらに2009年(平成21年)2月6日に近代化産業遺産群・続33として、新たに33件の「近代化産業遺産群」と540件の個々の認定遺産が公表された。

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認定マーク
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近代化産業遺産エンブレム
ダイセル異人館

概要

幕末明治維新から戦前にかけての工場跡や炭鉱跡等の建造物、画期的製造品、製造品の製造に用いられた機器や教育マニュアル等は、日本の産業近代化に貢献した産業遺産としての価値を持っている。しかしこれらの産業遺産は、よほどのもの以外はその価値が理解されにくく、単なる一昔前の産業設備として破却されてしまうことも多かった[1]

経済産業省は、産業遺産を地域活性化のために有効活用する観点から、2007年4月に産業遺産活用委員会(座長:西村幸夫東京大学大学院工学系研究科・工学部都市工学科教授)を設置し、日本各地に現存している産業遺産を公募した。同委員会は、公募に応じて集められた約190件400か所の物件をはじめとする各地域の産業遺産について、その実態と保全・活用の取組み状況を調査し、産業遺産の価値の理解を深めるための「近代化産業遺産ストーリー」の作成を行った。

成果として、2007年11月30日に33件の「近代化産業遺産群」とこれに付随する「近代化産業遺産ストーリー」が公表され、近代化産業遺産群を構成する575件の個々の認定遺産に対して認定証とプレートが贈呈された。代表として同日、横浜赤レンガ倉庫において認定証とプレートの授与式が行われた。経済産業省では、近代化産業遺産認定後の施策として、広報活動、保存方法と活用方法の具体化、33件以外の新たな近代化産業遺産群の作成などを検討している。

2009年2月23日には大阪市中央公会堂において、2008年度の認定遺産について認定証とプレートの授与式が行われた。

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一覧

要約
視点

個別に認定された近代化産業遺産を除く[2][3]

近代化産業遺産群33

さらに見る 近代化産業遺産群, 主な認定遺産 ...

近代化産業遺産群 続33

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自動車産業 / トヨダ・AA型乗用車
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化学工業 / 造幣博物館
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鉄道連絡船 / 門司港駅
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鉄橋・鋼橋 / 清洲橋
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治水・砂防 / 旧岩淵水門
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近代水道/牛田浄水場旧濾過調整池上屋
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瀬戸内灌漑施設 / 豊稔池ダム
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姫路市の化学工業関連遺産 / ダイセル化学工業網干異人館
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三島通庸の道路関連遺産 / 栗子隧道
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横浜市のレジャー産業関連遺産/旧根岸競馬場
さらに見る 近代化産業遺産群, 主な認定遺産 ...
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脚注

関連項目

外部リンク

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