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街角マチコ

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街角 マチコ(まちかど マチコ)は、日本のテルミン奏者。電子楽器テルミンの魅力を、ライブやワークショップ、演劇とのコラボレーションなどを通じて多彩に表現している[1]

自身が設立したテルミン教室「テルミン大学[2]」では、これまでに1000人以上の生徒を指導。テルミン奏法の普及と教育に長年取り組んでいる。また音楽ユニット「ザ・ぷー(元ザ・プーチンズ)[3]」や「新種のImmigrationsB」の中心メンバーとしても活動しており[要出典]、演奏やパフォーマンスを通じてテルミンの可能性を広く発信している。

経歴

東洋英和女学院大学短期大学部保育科を卒業後、2001年に映画「テルミン」を観たことをきっかけに、電子楽器テルミンに興味を持ち、テルミン奏者の竹内正実に師事。以後、演奏活動を開始した。2005年には、自身のテルミン教室「テルミン大学[1]」を設立。当初は本名(佐藤 沙恵)で活動していたが、後に活動名を「街角マチコ」に統一した。

2007年、自主制作アルバム『テルミン大学』を発表。その後、音楽ユニット「ザ・プーチンズ[3]」を結成(2017年に「ザ・ぷー」へ改名)。NHKの音楽実験番組『“シュガー&シュガー”サカナクションの音楽実験番組』をはじめ、落合陽一日本フィルハーモニー交響楽団による「音楽会プロジェクト[4]」や、サカナクションの山口一郎との共演など、メディア・イベント出演も多数行っている。

2015年には、「テルミン大学[2]」設立10周年を記念して、「全日本テルミンフェス[5]」を企画・開催。テルミン演奏を趣味とする俳優の片桐仁を名誉会長に迎え、街角マチコの師匠である竹内正実やテルミンを取り入れた楽曲のあるシンガーソングライターの吉澤嘉代子らをゲストに招き、盛況を博した。以降2017年まで3年連続で「全日本テルミンフェス」を開催する。

歌舞伎町アートナイト[6]や六本木アートナイト[7]KAAT(神奈川芸術劇場)[8]Bunkamuraザ・ミュージアム[9]DIC川村記念美術館[10]、Team☆Labのデジタルアート空間でのライブ[11]など、アート系イベントにも多数出演している。

2023年からは、ポエトリーリーディングを行う遠山正道らと共に音楽ユニット「新種のImmigrationsB」を結成。テルミンの音色に多彩なエフェクトを加えた新しい音楽表現を追求している。

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音楽性と表現スタイル

街角マチコの演奏は、テルミンの「非接触型電子楽器」という特性を活かした、独自の身体表現を特徴としている。ステージにおいては、視覚的な演出と音の繊細な変化が一体となり、演奏とパフォーマンスが融合した形で展開される。ジェスチャーや呼吸と連動するような精緻な音づくりは高く評価されており、テルミン演奏における新たなスタイルを確立している。演奏家としてはテルミンというマイナーな電子楽器を、効果音ではなくメロディ楽器として積極的に用いる独自の柔軟なスタイルを確立。

音楽的には、クラシック、ポップス、歌謡曲、現代音楽、実験音楽など幅広いジャンルを取り入れており、ライブごとに異なる音楽的展開を見せている。また、シンガーソングライター・小山田荘平の作品にテルミンで参加した際は独特の浮遊感を持つサウンドを披露している。

自身の音楽ユニット「ザ・ぷー」ではテルミン、ギター、パペット、打楽器などを組み合わせた異色のパフォーマンスにより、舞台演劇や実験音楽の分野でも注目を集めている。バンドやアート系イベントとのコラボレーションも精力的に行い、演劇・サブカルチャーシーンとの交流も深い。各地のフェスティバルやライブイベントへの出演も多数に及んでいる。

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ディスコグラフィー

主な参加作品

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オリジナルアルバム

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配信シングル

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著書

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教育活動

街角マチコは、テルミン奏者としての演奏活動と並行して、音楽教育にも力を注いでいる。2005年には、自身のテルミン教室「テルミン大学」を開校し、以来延べ1,000人以上の生徒を指導してきたとされる。演奏時の姿勢や手の動き、呼吸との連動など、テルミン特有の身体的アプローチを取り入れた独自のカリキュラムを展開しており、初心者に対しても体系的な指導を行っている。

彼女の教育方針は、単に音を出す技術の習得にとどまらず、「音とどう向き合うか」を重視している点に特徴がある。その理念は、あらゆる年齢層や経験レベルの学習者に対して「すべての人に開かれた音楽体験」を提供するという形で体現されている。

2008年には、テルミンの演奏法をわかりやすく解説した書籍『テルミン学習帳』を出版。また、オリジナル教材『テルミン虎の巻』も制作し、感覚的な理解を深めるための教育ツールとして活用している。

このほか、東京を中心としたカルチャースクールやワークショップでも、テルミンおよびマトリョミン講座を開催しており、子どもから高齢者まで幅広い層に音楽教育を提供している。

地域との連携による活動にも積極的で、世田谷パブリックシアターや世田谷区主催の「まちかどテルミン」など、公共文化施設や自治体と協力した音楽ワークショップや無料コンサートを数多く実施。親子参加型の講座や地域密着型のイベントを通じて、テルミンの普及と音楽教育の裾野拡大に貢献している。

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メディア出演

テレビ

ラジオ

Webメディア

  • 音楽ナタリー(インタビュー掲載)
  • MUSIC-LOG
  • Niew Media
  • OTOTOY(インタビュー掲載)
  • OTOTOYニュース(取材記事等)

新聞・雑誌

  • サウンド&レコーディング・マガジン』特集(電子楽器特集)
  • タワーレコード「intoxicate」
  • PHP研究所「PHPカラット」
  • 白泉社「MOE
  • ramblin’「美女とハマケン」
  • ソニーマガジンズ「PATiPATi」
  • マガジンハウス「Hanako
  • スポーツニッポン「何でもチャレンジ」
  • 読売新聞
  • 東京新聞「TOKYO発」
  • 産経新聞「watchout」
  • 朝日新聞「楽しみ学ことはじめ」
  • 日本経済新聞「いきいきライフ」
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主な活動歴

  • 全日本テルミンフェス – 主催
日本国内で開催されるテルミン愛好者のための大規模な音楽フェスティバル。街角マチコは主催者としてテルミン文化の普及に貢献。
  • Bunkamuraミュージアム「青春のロシア・アバンギャルド」展
ロシアのアバンギャルドアートの展示に関連し、音楽やパフォーマンスを通じて展示内容を深化させる役割を果たした。
フランス発のクラシック音楽フェスティバル。街角マチコはこのイベントに出演し、テルミンの演奏を通じてクラシック音楽の新たな解釈を提案。
現代アートの祭典で、街角マチコはインスタレーションや音楽パフォーマンスを通じてアートと音楽の融合を体現。
手紙社主催の文化イベントに参加。音楽パフォーマンスとアートの展示で来場者を魅了。
  • 学習研究社「テルミンPremium」監修
テルミンに関する書籍の監修を担当し、その魅力を広めるための啓蒙活動を行う。
  • 学習研究社「大人の科学マガジンBEST SELECTION テルミンmini」監修
人気科学マガジンにおけるテルミンキットの監修を担当。テルミンの初心者向け教材として広く知られる。
  • PSPソフト「オツゲー」BGM
PlayStation Portable(PSP)のゲームソフト「オツゲー」にテルミン音楽を提供。
  • 落合陽一×日本フィルプロジェクトVOL.6「遍在する音楽会」
メディアアーティスト落合陽一とのコラボレーションで、音楽と映像のインタラクティブなパフォーマンスを実施。
映画「アイスクリームフィーバー」のために特別な楽曲を提供し、音楽と映像のコラボレーションを実現。
  • DIC川村記念美術館「サウンド・ミュージアム・オブ・テルミン」
テルミンをテーマにした音楽展示に参加。音楽とアートの融合を試みた展示に貢献。
  • せたがや音楽事業部「まちかどテルミン」
せたがや音楽事業部による音楽イベント「まちかどテルミン」に出演。地域密着型の音楽活動を展開。
  • 葉山芸術祭
葉山で開催されるアートフェスティバルに参加し、音楽とアートのコラボレーションで観客に新しい体験を提供。
  • GROOVETUBE FES’24、25
音楽とアートが交差するフェスティバル「GROOVETUBE FES」でライブパフォーマンスを実施。
  • 小山田壮平バンドツアー
人気アーティスト小山田壮平のバンドツアーに参加し、テルミン演奏を通じてライブ音楽を強化。
  • TASKO「あつまれ!えばら」
TASKO主催の地域密着型イベント「えばら」に出演し、地域の文化活動をサポート。
  • グレゴワール・ブラン来日公演
フランスの音楽家グレゴワール・ブランの来日公演に参加し、テルミンの演奏を披露。
  • 六本木アートナイト2024
六本木で開催されたアートと音楽の祭典「アートナイト」に出演。街角マチコの演奏が会場を彩った。
  • BENTEN アートナイト歌舞伎町
歌舞伎町で行われたアートナイトイベントに参加し、テルミンのパフォーマンスを通じて新しい芸術体験を提供。
  • Sutdy:大阪関西国際芸術祭
大阪で開催された国際芸術祭に参加し、音楽と映像の融合をテーマにしたパフォーマンスを行った。
  • Expo 2025 大阪・関西万博 シグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」前にてライブ(VJ:落合陽一)
2025年の大阪・関西万博で、シグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」の前で、VJ落合陽一とのコラボレーションによるライブパフォーマンスを実施。
吉祥寺で開催された音楽祭に出演し、テルミンの演奏を通じて多彩な音楽体験を提供。
「LuckyFes2025」に音楽ユニット「新種のイミグレーションB」で出演。
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出典

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