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計呂地駅

かつて日本の北海道湧別町にあった日本国有鉄道の駅 ウィキペディアから

計呂地駅
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計呂地駅(けろちえき)は、かつて北海道網走支庁紋別郡湧別町字計呂地に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)湧網線廃駅)である。電報略号ケロ事務管理コードは▲122402[3]

概要 計呂地駅, 所在地 ...
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1977年の計呂地駅と周囲約500m範囲。右下が網走方面。右にサロマ湖に注ぐ計呂地川河口の湿地帯が広がる。ホームは中湧別側にずれて設置されている。貨物及び荷物取扱い廃止5年後の姿で、駅裏のかつてのストックヤードには防風雪林が植栽されているが、林業盛んな頃はここに木材が野積みされた事もあった[2]。駅裏の副本線は撤去されずに残されていた。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
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歴史

駅名の由来

当駅が所在していた地名より。地名は、アイヌ語の「ケイ・ラツ」(サケの皮で作ったを忘れた所)、「ケレオチ」(非常に削られた所)など、由来には諸説ある[6]

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駅構造

廃止時点で、1面2線の島式ホームを有する地上駅で、列車交換が可能な交換駅であった[7]。駅舎側(東側)が下り線、外側(西側)が上り線となっていた(番線表示なし)。そのほか、上り線の外側に側線副本線)を1線有していた[7]

国鉄末期の営業近代化において、当駅は営業成績的には無人化の対象であったが、当駅での行き違いを行う都合から職員配置駅となっており[4]、駅舎は構内の南東側に位置しホーム南側とを結ぶ構内踏切で連絡した[7]。ホームは砂利敷きであった[7]

当駅では、手作りの帆立貝殻付きの入場券が発売されていた[8]

利用状況

乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

さらに見る 年度, 乗車人員 ...

駅周辺

駅跡

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旧駅舎の構内側。操作盤も残されている。(2009年5月)
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旧駅構内の様子。通路が舗装・整備され、車両が展示されている。(2015年4月)

旧駅構内は1989年(平成元年)5月から、湧別町により「湧別町計呂地交通公園」として整備された[10]。駅舎、レール、ホームが保存され、ホームに横付けする形でC58形蒸気機関車C58 139号機[11]、それに連結して国鉄の旧型客車であるスハ45形スハ45 6オハ62形客車オハ62 91静態保存・展示されている[12]。車輌は1999年(平成11年)時点では野ざらしだったが[12]2010年(平成22年)時点では車輌が保存されている部分には屋根が設けられており[13]、保存状態は良い[14]。スハ45は車内がカーペットが敷きに改装され、宿泊施設となっている[10]

駅舎は現役当時のまま[10]で、鉄道資料室及び公園管理棟となっている。舎内に駅名標行先標閉塞器、通標、備品、乗車券時刻表などの湧網線関連資料が保存・展示されている[10]。駅横には湧網線開通の経緯が記載された「鉄道記念碑」が建立されている[14]。なお、敷地内には現役当時は存在しなかった跨線橋が設置されている[10]

以上は2010年(平成22年)時点[13]2011年(平成23年)時点でも同様の状況であった[14]

また、2011年(平成23年)時点では当駅跡から浜床丹仮乗降場方の、計呂地川までの線路跡には土留め用にレールや枕木が再利用されていた築堤が残存していた[14]

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隣の駅

日本国有鉄道
湧網線
芭露駅 - <志撫子仮乗降場> - 計呂地駅 - <浜床丹仮乗降場> - 床丹駅

脚注

関連項目

外部リンク

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