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訓練自衛官小銃乱射事件
1984年に日本の山口県山口市で発生した銃乱射事件 ウィキペディアから
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訓練自衛官小銃乱射事件(くんれんじえいかんしょうじゅうらんしゃじけん)とは、1984年(昭和59年)2月27日、陸上自衛隊山口駐屯地射撃場において、訓練中の自衛官が同僚に向けて小銃を乱射した事件[1][2][3][4][5]。
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事件の概要
1984年(昭和59年)2月27日昼ごろ、陸上自衛隊山口駐屯地近傍にある山口射撃場で、射撃訓練を受けていた第17普通科連隊所属の60人の隊員のうち、左端にいた二等陸士A(当時21歳)が振り向きざまに、持っていた64式小銃を居並ぶ自衛官に向けて乱射した。結果、4人が重軽傷を負い、そのうち1人(当時18歳)は翌日死亡した[1][2][3]。
Aは小銃を携帯したまま、ジープで逃走した[2]。ただちに、自衛隊や山口県警察は厳戒態勢をとり、午後4時40分に山口市内で身柄を拘束した[6]。
犯人の背景
Aは、「日頃から馬鹿にされて鬱屈が溜まっていた。『どうにでもなれ』と思って射った」と証言動機を語ったが[7]、重度のうつ病による心神喪失状態にあったとして起訴されず、精神病院に入院することとなった[8]。Aは1983年(昭和58年)6月に入隊したが、当初自衛隊は入隊時の知能テストの成績も優秀であり、採用には問題なかったと主張した。
Aは大阪府内の私立大学中退後、1981年(昭和56年)9月に滋賀県大津市の第109教育大隊に入隊し、その後姫路に配属されていた。しかし、1982年(昭和57年)7月に無断欠勤し、関西方面を遊び歩いたとして6日間の停職処分を受け、依願退職した前歴があった。
この事件で、Aは懲戒免職処分を受けたほか、夏目晴雄防衛事務次官が訓戒処分となったのをはじめ、自衛隊上層部24人が減給から注意までの処分を受けた。
関連項目
脚注
参考資料
外部リンク
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