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近鉄15200系電車
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近鉄15200系電車(きんてつ15200けいでんしゃ)は、近畿日本鉄道が2005年に導入した団体用車両の形式である。特急形車両であった12200系「新スナックカー」からの転用改造車で、従来の団体車18200系・18400系の後継車として「あおぞらII」の愛称が引き継がれた。

概要
特急車から改造された団体専用列車として使われていた18200系「あおぞらII」が改造から15年以上が経過し、車両の老朽化が進行したことや、120 km/h運転対応ではないこと、中型車体のために定員が少なく、リクライニングシートでないために居住性にも難があることなどから、2005年に12200系を改造・改番して2代目「あおぞらII」として18200系を代替することとなった。
編成構成
電算記号はPNを使用する[1]。
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編成別概説
要約
視点
2005年・2006年改造編成

先頭車と中間車(手前)のインテリアが異なる
18200系を置き換えるため、2005年から2006年にかけて4両編成2本と2両編成1本が改造された。車体の塗装を18200系同様の白とスカイブルーのツートンカラーに改め、車内外も補修を行っている。方向幕装置を撤去、車体に表示している形式番号の書体もヘルベチカに変更した。愛称は既存車と同様の「あおぞらII」とされた[1]。走行機器類は12200系時代から大きな変更はない。
4両編成の15201Fと15202Fは種車が先頭車と中間車で異なっていたために、内装も両端2両の先頭車(ピンク系座席のみ取り替えた簡易更新車)と2両の中間車(間接照明付きのフル内装更新車)で異なる。中間車のLED式サインパネルは機能が停止され、従来の札差し込み式の号車表示とされ、そのための枠が妻壁ドア上部に取り付けられた。2両編成車の15203Fは種車が元々2両編成の簡易更新車のため、特段の改造は行われていない。
18200系からの変更点では、運転速度が110 km/hから120 km/hに向上、座席定員も18200系「あおぞらII」(18400系も含めて)は全車両合計で692名だったが、15200系「新あおぞらII」では756名に増加した。車内設備も洋式トイレやリクライニングシート装備となり、全車禁煙とする以外は現行の特急車に準じたものとなっている。
2013年改造編成

18400系18409Fの廃車代替として、12200系12231F2両編成を改装・改番した15204Fが2013年6月に導入された。
この編成は20100系「あおぞら号」の塗装であるクリーム地に赤をまとって竣工した[2][3]。方向幕は15400系と同様に前面幕(ヘッドマークへと改造)・側面幕共に残され、「あおぞらII」の表示が追加された。種車が2両編成の簡易更新車のため、内装の特段の改造は行われていない。
2014年改造編成
2014年2月に15201Fの廃車代替として、12200系12243F4両編成を塗装変更・改番した15205F[4][5]、3月に15202Fの廃車代替として12200系12248F4両編成を塗装変更・改番した15206F[6]が導入された。
改造内容は15204Fとほぼ同一であるが[4][5]、更新車の4両編成が種車とされた[4]。本系列の4両編成では初の雨樋・転落防止幌取り付け編成であり、編成全てが間接照明付きのフル内装更新車となっている。方向幕は残され[5]、代わりに運転士側の車体前面窓下にあった「あおぞらII」ロゴマークが廃止された(ヘッドマークがその役割を担うため)。
2021年改造編成
2021年1月から5月にかけて15203F - 15206Fの廃車代替として余剰車2両編成4本を塗装変更・改番した15207F - 15210が導入された。この置き換えの際、15209F・15210Fの導入が遅れたため、一時的に団体専用列車不足となり、12249Fが塗装変更・改番を省略したまま「あおぞらII」に格下げされたが、2023年2月に廃車された。
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運用
乗客の数に応じて、特急車時代と同様に、2 - 8両編成の範囲で運用される。輸送需要やイベント内容によっては他車と連結される場合もあり、2012年には15400系「かぎろひ」と併結した伊勢方面への団体臨時列車[7]、2013年には20000系「楽」との併結による車庫線めぐりのツアー列車が運転されている[8]。
近畿地方3府県(大阪府・兵庫県・奈良県)の小学校における修学旅行などでの利用については、公益財団法人全国修学旅行研究協会大阪事務局に置かれる「あおぞら号近畿地区運営協議会」が調整を行っている[9]。特急車両での団体利用には特急料金が必要であるが、「あおぞらII」は不要である[10]。
大阪線 - 名古屋線相互間を往来する場合、通常は中川短路線を通らず伊勢中川駅を経由していた。このため名古屋線内では通常の特急と逆向きになっていた[11]。2022年現在は通常の特急車と同じ向きで運用されている。
かつて在籍していた15201Fは高安検車区、15202F・15204F・15206Fは明星検車区、15203F・15205Fが東花園検車区に配置されていた[12][13]。従来、大阪地区の運用編成は高安検車区の配置とされていたが、2014年9月に東花園検車区の配置に変更された[14]。
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廃車
2014年2月から3月にかけて15205F・15206Fが導入されたことにより、5月に15201F・15202F[14]、2021年1月から5月にかけて15207F - 15210Fが導入されたことにより、15203F - 15206Fが除籍・廃車解体された。
編成一覧
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脚注
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