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青木冨貴子
日本のノンフィクション作家 (1948-) ウィキペディアから
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略歴
青木書店創業者青木春男 (1919 - 2006)[2] の二女として東京都神田神保町で生まれた。成城大学経済学部卒業後、音楽専門誌『Gutsガッツ』(集英社発行)で働き、当時人気の出てきた「学生街の喫茶店」のガロ、「ひこうき雲」を出した荒井由実、「青春の影」のチューリップほか、吉田拓郎、かぐや姫、キャロル、井上陽水などニューミュージックの担い手たちに取材して記事を書いた。洋楽ではデヴィッド・ボウイにインタビュー、ジョン・レノンとヨーコ・オノについても多くの記事を発表している。1978年に音楽の仕事を辞め、短期間アメリカ滞在したのち、1981年にノンフィクションのデビュー作『ライカでグッドバイ』を発表し、第2作『アメリアを探せ』刊行後の1984年、『ニューズウィーク日本版』ニューヨーク支局長に抜擢された。創刊前からニューズウイーク・ニューヨーク本社で日本版の支局をつくり、日本版は1986年に創刊された。3年間の勤務期間には、文藝春秋の月刊誌『諸君!』で「たまらなく日本人」の連載開始、1987年に作家のピート・ハミルと結婚。退職後はフリーランスとして取材・執筆活動を続ける。ニューヨーク在住。
1986年のアトランタ・オリンピックの年には『「風とともに去りぬ」のアメリカ』を発表。2001年の9・11事件では、マンハッタンの自宅近くの現場に駆けつけ貿易センタービルが崩壊する様子を目の前にして『目撃 アメリカ崩壊』を緊急出版した。
2003年、731部隊石井四郎隊長の身の回りの世話をしていた女性から、石井が1945年に綴った大学ノート2冊の「終戦メモ」を発見した。難解な石井四郎のメモを解読し、『731―石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く』を発表、これ以降、米軍による占領期のプロジェクトに着手し、終戦直後ニューズウイーク東京支局長だったコンプトン・パケナムの日記を発見し、解読取材を進め『昭和天皇とワシントンを結んだ男「パンケナム日記」が語る日本占領』、数年経て『GHQと戦った女 沢田美喜』の3部作を発表した。
2024年には夫ピート・ハミルとの思い出をつづる『アローン・アゲイン 最愛の夫ピート・ハミルをなくして』を、2025年には、1980年にジョン・レノンがなぜ殺されたのかと問い続けた結果、40数年かけ『ジョン・レノン 運命をたどるーヒーローはなぜ撃たれたのか』を発表した[3]。
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著書
- 『ライカでグッドバイ―カメラマン沢田教一が撃たれた日』文藝春秋、1981年。文春文庫、1985年。ちくま文庫、2013年[4]
- 『アメリアを探せ―甦る女流飛行作家伝説』文藝春秋、1983年。改訂版・文春文庫、1995年
- 『たまらなく日本人』文藝春秋、1988年。文春文庫、1992年
- 『ニューヨーカーズ』新潮社、1990年
- 『星条旗のアメリカ』文藝春秋、1990年
- 『デンバーの青い闇―日本人学生はなぜ襲われたか』新潮社、1993年
- 『ジャーナリスティック・アメリカ U.S.A.通信'90~'94』文藝春秋、1994年
- 『「風と共に去りぬ」のアメリカ―南部と人種問題』岩波新書、1996年[5]
- 『ガボものがたり―ハミル家の愛犬日記』新潮社、1997年
- 『目撃 アメリカ崩壊』文春新書、2001年
- 『FBIはなぜテロリストに敗北したのか』新潮社、2002年
- 『731―石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く』新潮社、2005年。新潮文庫、2008年
- 『ジョン・アルパート―戦争の真実を映し出す』日本放送出版協会〈NHK未来への提言〉、2008年
- 『昭和天皇とワシントンを結んだ男 「パケナム日記」が語る日本占領』新潮社、2011年。新潮文庫、2013年[6]
- 『GHQと戦った女 沢田美喜』新潮社、2015年。新潮文庫、2018年[7]
- 『アローン・アゲイン 最愛の夫ピート・ハミルをなくして』新潮社、2024年[8]
- 『ジョン・レノン 運命をたどる:ヒーローはなぜ撃たれたのか』講談社、2025年[9]
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脚注
外部リンク
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