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黒い空

松本清張の小説 ウィキペディアから

黒い空
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黒い空』(くろいそら)は、松本清張の長編推理小説。「歌のない歌集」第2話として『週刊朝日』に連載され(1987年8月7日号 - 1988年3月25日号)、1988年8月に朝日新聞社から刊行された。

概要 黒い空, 作者 ...

1990年にテレビドラマ化されている。

あらすじ

八王子高尾街道の丘陵に聳える白亜の結婚宴会場・観麓会館。その庭園には擬岩石を利用した滝壺が構築され、白い瀑布が婚礼客を嘆賞させていた。しかしやがて、黒い凶兆の声が空を覆い、第一の殺人が発生する。

主な登場人物

  • 原作における設定を記述。
山内善朗
定子の婿養子。ヨーロッパの建築デザインを勉強していたが、経営者としては無能で、蔭で社員の失笑の的になっている。
山内定子
山内上杉家の嫡流。観麓会館会長にして山内コンツェルンの総帥。因みに観麓会館の名称は管領職のもじり。
千谷規子
定子に見込まれて採用された、観麓会館の経理部会計係。帳簿の数字に呑み込みが早い。
難波為利
秋川に在する御室熊野神社の禰宜で、観麓会館の祭主を務める。その神紋は亀甲に割菊を配したもの。
小原甚十
日高町高麗本郷の百姓と称し、観麓会館に現れた、話し好きの男。歴史に詳しい。

エピソード

  • ミステリ評論家の千街晶之は、「新本格がスタートした頃、清張は極めてホラー的・伝奇的要素が色濃い犯罪小説を執筆していた」と述べ、「三角関係と裏金の発覚を動機とする卑近な犯罪に、普通ならば水と油と言うべき、ホラー的とも言える伝奇小説の要素をブレンドすることによって、『黒い空』は清張作品としても他に類例がない、奇妙な味わいの小説に仕上がっている」と評している[1]

翻訳

  • Il palazzo dei matrimoniイタリア語、Il Giallo Mondadori)
  • 黑色的天空中国語、北岳文艺出版社)

関連項目

テレビドラマ

概要 松本清張サスペンス 黒い空, ジャンル ...

松本清張サスペンス・黒い空」。1990年3月24日テレビ朝日の「土曜ワイド劇場」枠(21:02-23:21)にて放映。視聴率19.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)[2]

キャスト
スタッフ
さらに見る テレビ朝日系列 土曜ワイド劇場, 前番組 ...
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脚注・出典

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