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黒島 (長崎県五島市)
長崎県五島市にある島 ウィキペディアから
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黒島(くろしま)は、長崎県五島市富江町に属する無人島である[3]。2022年(令和4年)までは有人島であったが、同年に最後の島民が死去し無人島となった[3]。五島市域で有人島が無人島化するのは、1973年(昭和48年)に集団離島があった葛島以来、49年振りであった[注釈 1][3]。
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概要
五島列島福江島南端の富江港の東約7.2kmの海上に浮かぶ島[1]。島の周囲は対馬海流の影響を受けた好漁場であり、黒島近海でイセエビなどが水揚げされている[4]。
1507年(永正4年)に発生した玉之浦納の反乱で、反乱を起こされた宇久氏第16代当主の宇久囲(五島囲)は、最終的にこの黒島で死去している[5]。
1960年(昭和35年)には人口190人を抱える島であり[6]、漁業で栄えていた[7]。その後の人口は漸減していき、1965年(昭和40年)に109名、1975年(昭和50年)に89名と記録されている[8]。平成に入るとこの人口減が更に加速し、1995年(平成7年)には26名、2013年(平成25年)に3名となり、2014年(平成26年)に1世帯2名となった[9]。
また、2017年(平成29年)時点で電気は通っていたが、上水道・ガスは整備されておらず、水については雨水を濾過して使用する生活であった[10]。
人口が多かった時代に使用されていた家屋が集落に残されており、その棟数は約40程度ある[7]。それなりの人口を抱えていたこともあり、島内には1883年(明治16年)から小学校が設置されていたが、人口減のため1979年(昭和54年)には休校となり、1998年(平成10年)4月に閉校された[5]。
島内には別雷命を祀る鴨神社があり[1]、富江神楽奉納が行われていたが1987年(昭和62年)を最後に行われなくなった[11]。
2022年(令和4年)7月、唯一の島民が死去したため、無人島になった[3]。
2019年(平成31年)に発表された、村田喜代子の小説『飛族』の舞台である架空の島「養生島」のモデルとされる[5]。

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交通
定期船はなく、交通手段は福江島から海上タクシーを利用する[12]。
かつては、1947年(昭和22年)から旧富江町の町営船が福江島・富江港と黒島港の間の定期航路として就航していた[12][13]。富江町が五島市に合併された後の2016年10月、市は航路維持のため週1日1便とし他は予約制の「デマンド運航」に変更している[12]。
しかし、2015年(平成27年)の国勢調査時点で人口が2名となっていた黒島航路の収支改善のめどは立たず、国の補助航路としての認定が難しくなり、五島市単独の運航も困難となったことから市営定期航路は2021年9月30日をもって廃止された[12]。市営航路運営時は、約15分の行程であったという[1]。
注釈
脚注
関連項目
外部リンク
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