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2015年の世界ラリー選手権

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2015年の世界ラリー選手権
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2015年の世界ラリー選手権2015 World Rally Championship season)は、FIA世界ラリー選手権の第43回大会である。シリーズは4大陸全13戦で争われ、WRC-2、WRC-3、ジュニアWRCがサポートシリーズとして開催される。

2015年の世界ラリー選手権
ドライバー選手権優勝
フランスの旗セバスチャン・オジェ
マニュファクチャラー選手権優勝
ドイツの旗フォルクスワーゲン
前年: 2014 翌年: 2016
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ディフェンディングチャンピオンのフォルクスワーゲン・モータースポーツが投入したフォルクスワーゲン・ポロR WRC

ドライバーズタイトルのディフェンディングチャンピオンはセバスチャン・オジェ[1]、所属するフォルクスワーゲン・モータースポーツはマニファクチャラーズタイトルのディフェンディングチャンピオン[2]。オジェとフォルクスワーゲンは世界タイトル3連覇を成し遂げた。

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2015年のスケジュール

要約
視点

2015年のカレンダーは2014年9月に北京で開催された世界モータースポーツ評議会で発表された[3]。シリーズは2014年同様全13戦から成り、ヨーロッパ、南北アメリカ、オーストラリアで開催される。

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2015年シーズンの開催国を示す地図
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注:

スケジュールの変更

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2015年の参加チームおよびドライバー

要約
視点

2015年シーズンのエントリーリストは以下の通り:

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ドライバーの変更

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変更

レギュレーションの変更

  • 理由を示すこと無くスペシャルステージを走行できなかった競技者は7分のタイムペナルティが与えられる[3]
  • 2015年シーズンの何戦かは新設されたFIA R-GTカップの対象となる。グループRGTレギュレーションのGTカーで争われる同カップは、ERCの2戦も対象となる[38]
  • 出走順は最初の2レグではランキング順となる。最終レグではP1とP2クルーは予選の逆順となる[39]
  • 安全に関係しない競技車両のトランスミッションからの情報及びパフォーマンスデータは、スペシャルステージの間は提供が禁じられる[40]
  • スタートラインから20秒以内にスタートしなかった車はリタイアと見なされるが、翌日にラリー2カテゴリーで再スタートできる[40]

各ラリーの概要

要約
視点

ラウンド 1 - 第83回ラリー・オートモービル・モンテカルロ

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ディフェンディングチャンピオンのセバスチャン・オジェが開幕戦を制し、シーズンが始まった。オジェはモンテカルロで2年連続、自身WRC25勝目を挙げた。9度の世界タイトルを獲得したセバスチャン・ローブがラリー序盤をリードしたが[41]、ローブはSS7のヘアピンカーブでスピンして首位から陥落し、続くSS8では左リアホイールで石をヒット、6分を失ってリエゾンセクションでリタイアした[42]。これによってオジェはチームメイトのヤリ=マティ・ラトバラに2分以上の差を付けて首位を堅持した。新レギュレーションでステージ間はライバルのスプリットタイムをモニターできなくなったにもかかわらず、オジェはペースをコントロールしてタイヤを安全にチョイス、勝利を獲得した[43]。ラトバラがパワーステージのポイント1を獲得して2位に入り、アンドレアス・ミケルセンが3位に入ったことでフォルクスワーゲン・モータースポーツの1-2-3が達成された。シトロエンのマッズ・オストベルグが4位となり、ヒュンダイ・モータースポーツティエリー・ヌービルダニ・ソルドが5位、6位となった。Mスポーツエルフィン・エヴァンズはリアサスペンションを壁にぶつけタイムを下げたものの7位となった。ラリー2のレギュレーションで再スタートしパワーステージで2ポイントを挙げたローブは8位に入った。9位はマルティン・プロコップ、パワーステージで3ポイントを獲得したクリス・ミークが10位となった[43]

ラウンド 2 - 第63回ラリー・スウェーデン

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セバスチャン・オジェが開幕から2連勝して選手権のリードを広げた。ラリーの始まりは、WRC2のフォード・フィエスタをドライブするポンタス・タイデマンドがカールスタッドでの木曜夜のスーパーステージを制した[44]。オジェは金曜のオープニングステージを制し、チームメイトのヤリ=マティ・ラトバラが続いた。フォルクスワーゲンのサードドライバー、アンドレアス・ミケルセンはオジェとラトバラが雪に突っ込みそれぞれ4位、23位に後退した間に首位に立ち、SS9でリードを広げた[45]。ミケルセンは土曜の最終ステージまでリードしたが、ヒュンダイのティエリー・ヌービルが新しいタイヤに交換後首位に立つ。ミケルセンとオジェはそれぞれ1.5秒、9.6秒差で続いた[46]。ミケルセンは日曜のオープニングステージで首位に立ち、最終ステージまでオジェに3秒差を付けていた。最終パワーステージでは追加のポイントが与えられる[47]

最終パワーステージは前ステージまでの順位の逆、ヌービル、オジェ、ミケルセンの順でスタートし、ヌービルはオジェのタイムを上回った。初優勝の懸かったミケルセンは雪をヒットし40秒を失い、ヌービルにかわされ、オジェの逆転勝利が決まった。オット・タナクは4位でフィニッシュ、これは2012年以来の自身のベストリザルトとなった。ヘイデン・パドンは負傷したダニ・ソルドをかわして5位に入った。6位、7位はイギリス人ドライバーのエルフィン・エヴァンズクリス・ミークが入った。マルティン・プロコップユーリ・プロタソフを抑えて8位に入った。プロタソフは自身初のステージ勝利を挙げた。マッズ・オストベルグが10に入ってポイントを獲得した[48]。オストベルグはSS11で雪をヒットし、パワーステージでは3位に入ってポイントを獲得した。最終ステージ後、フォルクスワーゲン・モータースポーツはラトバラのリタイアを決定した。次戦のラリーメキシコに関連した規則のため、ラトバラは12位まで順位を回復した[49]

ラウンド 3 - 第29回ラリー・メキシコ

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セバスチャン・オジェがシェイクダウンを制してラリーは始まった。夜間スペシャルステージはユネスコの世界遺産であるグアナフアトのトンネルで行われた。ステージはティエリー・ヌービルロレンツォ・ベルテッリを抑えて制した[50]

2日目は2015年シーズン初のグラベルセクションから始まった。オジェは路面をきれいにしなければならない難しい役割を担ったにもかかわらず、リードを取る機会を得た。第3ステージでオット・タナクは自らのドライブするフォード・フィエスタ RS WRCのコントロールを失い、コースアウトしてステージ脇の湖に水没した。タナクとコドライバーのライゴ・モルダーはかろうじて車の中から脱出した。同ステージを制したクリス・ミークは次のステージでクラッシュ、彼のシトロエン・DS3 WRCは大きく損傷、リタイアした。翌朝にはロバート・クビサヘイデン・パドンもリタイアした。

ティエリー・ヌービルはSS8でクラッシュしたが、2日目終了時点でヤリ=マティ・ラトバラを抑えて首位に立った。タナクのマシンは水没したが、Mスポーツ・ワールドラリーチームのクルーは翌日までに修理を行い走行可能となった。しかしながらサービスを離れた後に故障し、リタイアとなった。タナクは最終ステージをどうにか終えて、結局総合22位で完走となった。最終日、ラトバラがオジェを追いかけたが、リアホイールを破損して総合15位という結果に終わった。オジェはパワーステージでの最大ポイントを得て前シーズンからの5連勝を遂げた。2位争いはマッズ・オストベルグアンドレアス・ミケルセンの戦いとなり、オストベルグが6.3秒差を付けて勝利した。エルフィン・エヴァンズは4位で自己最高記録を達成した。5位は負傷から復帰したヒュンダイのダニ・ソルドであった。

ラウンド 4 - 第35回ラリー・アルゼンティーナ

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クリス・ミークがWRCにおける自身初の勝利を挙げた。イギリス人ドライバーによる勝利は2002年のサファリラリーにおけるコリン・マクレー以来のものとなった。

シトロエンの勝利は2013年のラリー・ドイチュラント以来であり、マッズ・オストベルグが2位に入ったことで、シトロエンの1-2も2012年のラリー・フィンランド以来のこととなった。フォード・フィエスタWRCエルフィン・エヴァンズも自身初の表彰台となった。このラリーはフォルクスワーゲンがWRCに復帰して以来、初めて表彰台を獲得できなかったイベントとなった。

ラリーは損耗が激しく、完走車両も少なかった。メカニカルトラブル無く完走したのは5台に過ぎなかった。第2ステージでは2度のタイトルを獲得したセバスチャン・オジェがインジェクターのトラブルに見舞われた[51]。一方ロレンツォ・ベルテッリは同ステージでリタイアした[52]。続く第3ステージではアンドレアス・ミケルセンヘイデン・パドンが技術的な問題に見舞われ、両名とも翌日再スタートとなった[52]オット・タナクは第4ステージでホイールを失ったが、翌日再スタートした[52]。2日目、パドンは第9ステージでクラッシュし、ダニ・ソルドは第10ステージでパワーステアリングトラブルのためストップした。両名とも最終日に再スタートとなった[52]。最終日はヤリ=マティ・ラトバラが第11ステージでエンジントラブルに苦しめられ、ミケルセンとティエリー・ヌービルは最終ステージの同じ場所でクラッシュした[52]。オストベルグもオープニングステージでエンジントラブルに苦しめられたが、第2ステージで回復した[53]

オジェはパワーステージで勝利し、総合17位となった。ソルドはパワーステージで2位となり、彼は5位となった。オストベルグは2位でフィニッシュした[52]

ラウンド 5 - 第49回ボーダフォン・ラリー・ド・ポルトガル

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ラウンド 6 - 第12回ラリー・ド・イタリア・サルデーニャ

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ラウンド 7 - 第72回ロトス・ラリー・ポーランド

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シェイクダウンにおいてクリス・ミークが転倒し、マシンの修復時間を増やすために彼はセレモニーのスタートランプに徒歩で上った。セバスチャン・オジェはオープニングのスーパースペシャルステージを制し、その後にプライベイターのロバート・クビサ、マルティン・プロコップが続いた。2日目はオット・タナクが3セクションで勝利しスタートポジションを獲得した。しかし、オジェがペースを上げ、タナクのトラブルもありSS7の終わりには首位に立った。3日目もオジェがリードを保持、一方タナクがプッシュしラトバラをパス、ミケルセンに次いで表彰台を獲得した。エルフィン・エヴァンズはウォーターポンプのトラブルでリタイア、ヘイデン・パドンはヒュンダイの最上位となり、ヒュンダイはシトロエン勢を上回った。最終日、ミケルセンは勝利に向けてトライを続けたが、上位勢の順位を変えることはできなかった。ラトバラは暫定で4位であったが、ラジエターを破損して最終サービスへの到着が遅れたため+40秒のペナルティを受けて最終的には4位を失い、ヘイデン・パドンが4位となった。

ラウンド 8 - 第65回ネステオイル・ラリー・フィンランド

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ヤリ=マティ・ラトバラがチームメイトのセバスチャン・オジェを抑えて勝利した。ラトバラは2010年および2014年に続く母国での勝利となった。

ラウンド 9 - 第33回ADACラリー・ドイチュラント

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セバスチャン・オジェはチームメイトのヤリ=マティ・ラトバラおよびアンドレアス・ミケルセンを抑えて勝利した。この勝利によって彼はタイトルに一歩近づいた。

ラウンド 10 - 第24回コーツ・ハイヤー・ラリー・オーストラリア

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オジェはシーズン7勝目を挙げ、2013年および2014年同様にシーズン終了前にタイトルを確定した。フォルクスワーゲンも同様に3度目のタイトルを確定した。

ラウンド 11 - 第58回ツール・ド・コルス-ラリー・ド・フランス

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ラウンド 12 - 第51回ラリー RACC カタルーニャ - コスタ・ドラダ

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ラウンド 13 - 第71回ウェールズ・ラリーGB

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注:
  • ^1 - ラリー・モンテカルロは第9ステージが混雑し、安全のためキャンセルとなり日程が短縮された[54]
  • ^2 - ラリー・アルゼンティーナは第9ステージのヘイデン・パドンのアクシデントで6名の観客が負傷し、短縮された[55]
  • ^3 - ラリー・ド・ポルトガルは第5ステージで起きた森林火災のため短縮された[56]
  • ^4 - ラリー・ポーランドは大群衆が安全クルーの指示に従わなかったため、第14ステージがキャンセルされた後に短縮された[57]
  • ^5 - ツール・ド・コルスは洪水のため道路が損傷し、第2及び第4ステージがキャンセルされた後に短縮された[58]
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レース結果とランキング

要約
視点

ドライバーズ・チャンピオンシップ

ポイントは上位10名にそれぞれ与えられる。加えてパワーステージの勝者には3、2位には2、3位には1ポイントが与えられる。

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1 2 3 - 右肩の数字はパワーステージの順位
* - オット・タナクはラリー・アルゼンティーナにおいて11位でフィニッシュしたが、10位に入ったフェデリコ・ヴィラグラ/ディエゴ・カーレット組は選手権対象外であったため、10位の1ポイントが与えられた。

コ・ドライバーズ・チャンピオンシップ

ポイントは上位10名にそれぞれ与えられる。加えてパワーステージの勝者には3、2位には2、3位には1ポイントが与えられる。

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さらに見る 色, 結果 ...
1 2 3 - 右肩の数字はパワーステージの順位
* - ライゴ・モルダーはラリー・アルゼンティーナにおいて11位でフィニッシュしたが、10位に入ったフェデリコ・ヴィラグラ/ディエゴ・カーレット組は選手権対象外であったため、10位の1ポイントが与えられた。

マニファクチャラー・チャンピオンシップ

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参照

外部リンク

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