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CASA
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CASA(カーサ)は、セゾングループの株式会社西洋フードシステムズ(旧社名:株式会社レストラン西武)が運営していたファミリーレストランである。西友の店舗や、西友が展開していた百貨店業態(のちのLIVIN)、西武百貨店の店舗を中心に出店していた。店名の "casa" はスペイン語・イタリア語で「家」を意味する。
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ビルイン型店舗


ロードサイド型店舗
※グルッペから転換した店舗
西洋フードシステムズはセゾングループ中核5社の1社であったが、グループ解体に伴いコンパス・グループ傘下入りし、西洋フード・コンパスグループおよび同社から分社した西洋レストランシステムズ株式会社の運営となった。
本項では、西洋フードシステムズおよび西洋レストランシステムズが運営していた、他の業態についても触れる。
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歴史
要約
視点
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→「セゾングループ § 中核5社」、および「コンパスグループ・ジャパン § 沿革」も参照
ファミリーレストラン部門のCASA(カーサ)は、西洋フードシステムズの中核事業である。1983年からレストラン西武へ出向し同社社長に就任していた和田繁明が「CASA」を立ち上げた。1989年には西洋フードシステムズに社名変更した。
→詳細は「和田繁明 § レストラン西武へ出向」を参照
1980年代から1990年代にかけて、すかいらーく、デニーズ、ロイヤルホストに並んで多店舗展開を進め、一時は北海道から九州までの全国に200余店舗を有していた。店舗出入口付近に10メートル程度のモミの木を配して夜間にイルミネーションを点灯し、近所の主婦を対象に料理教室を開催するなど地域に密着して営業した。
バブル崩壊後に消費が低迷した時期、同業のすかいらーくは「ガスト」など低価格帯の新業態を展開するが、西洋フードシステムズは1991年に寿屋系列のレストラン「グルッペ」を買収し[1]、「CASA」を刷新するため「町の洋食屋さん」をコンセプトとする新メニューを提供した。しかし全体の業績は改善されずに不採算店舗を閉店し、他社レストランのびっくりドンキーへフランチャイズとして加盟してフランチャイジーとしての可能性も模索した[2]。注文時に用いるハンディターミナルの導入は1990年以降と競合他社よりも遅くなった。
2001年に「CASA」を大規模に業態転換した「キッチンデミグラ」と中華レストラン「フーチン」の低価格レストランチェーンの計画を発表し、数店舗を改装して新装開店させたが[3]、新業態計画はのちに中断した。
2002年1月にはイギリスのコンパスグループによりセゾングループから買収される。西洋フードシステムズは、多業態総合外食企業として様々に展開してきた事業軸を見直し、コントラクト事業とコンセッション事業へ経営資源を集中し事業の再構築を図る経営方針を打ち出す[4]。その推進のため、慢性的に不振が継続していた「CASA」の郊外型ロードサイド店舗のうち関東・関西を中心に120店舗を、2002年にココスジャパンへ48億円で売却[5][6]。子会社の「西洋フードシステムズ九州」が運営している九州エリアでは、全ての店舗が「居食処 博多五風」への業態転換を行い、2003年8月までに九州の「CASA」店舗は無くなった[7]。こうして、2002年2月には188あったCASAの店舗は[8]、売却と業態転換などにより僅か1年で32店まで激減している。
2007年8月には主に百貨店以外で営業する残った「CASA」の大部分や、居酒屋「藩」「居食処 博多五風」「京らーめん 糸ぐるま」などの約120店舗を「西洋レストランシステムズ」に分社化し[9][10] 、モルガン・スタンレー証券とオフィス井上に売却、後に居酒屋チェーン大手の「川中商事」(後のアンドモワ)に売却された[11][12]。
2012年8月の時点では、首都圏を中心に西洋フード・コンパスグループ株式会社(2007年に西洋フードシステムズより商号変更)が9店舗、西洋レストランシステムズ株式会社が11店舗を展開していたが、2012年8月31日をもって西洋フード・コンパスグループ株式会社と西洋レストランシステムズ株式会社は資本提携関係を解消した[13]。 この後、西洋フード・コンパスグループ直営の「CASA」は「CASA Grande(カーサ グランデ)」に店舗名を変え、見た目がほぼ同じでも「CASA」と「CASA Grande」で運営企業が異なる状況となる。
九州・山口地方のロードサイド店舗は「博多五風」、その後「肉だら家」に業態転換したが、ユッケ集団食中毒事件による焼肉屋の業績不振の影響で2011年に再び「CASA」に業態を転じ、2014年に全店舗撤退した。
2019年8月に、西洋フード・コンパスグループの事業再編が行われ、商業施設内テナント店舗から全面撤退が決まり、百貨店などに出店していた「CASA Grande」は、全て閉店となった。これにより「CASA」の屋号を持つ店舗は、西友河辺店、西友ひばりヶ丘店、西友浦安店、つくばエポカル店の首都圏4店舗を残すのみとなる[12][14]。
2021年10月、西洋レストランシステムズの親会社のアンドモワが事業を停止、残された「CASA」店舗も全店閉店となる[15][16][17]。 その後アンドモワは、2022年4月6日に破産手続開始決定を受けた[18]。
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西洋フード・コンパスグループが運営していた店舗
- CASA Grande
- 西武福井店(2019年8月末に閉店)[19]
- 西武大津店(2019年8月26日に閉店)[20]
- 西武東戸塚店(2019年8月18日に閉店)[21]
- そごう大宮店(2019年8月頃に閉店)[12]
- 西武所沢店(2019年5月以前に閉店)[22]
- 西武高槻店(2019年5月12日に閉店)[23]
- 西武船橋店(2018年2月28日に西武船橋店と共に閉店)
- 西武八尾店(2017年2月28日に西武八尾店と共に閉店)
- そごう柏店(2016年9月30日にそごう柏店と共に閉店)[24]
- そごう広島店(2013年2月以前に閉店)[25][26]
- ダイニング CASA
- 海老名SA店(2011年2月7日に閉店)[27]
- グランヴューCASA
- 海ほたるPA店(2012年10月24日に閉店)[28]
- CASA
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西洋レストランシステムズ→アンドモワが運営していた店舗
→運営会社については「アンドモワ」を参照
- CASA - ファミリーレストラン
- つくばエポカル店(ホテルつくばエポカル)(2021年7月以前に閉店)[33]
- ひばりヶ丘西友店(2020年4月に緊急事態宣言発令に伴い休止[34]。そのまま再開することなく閉店[35])
- 浦安西友店(2021年1月以前に閉店)[36]
- 河辺西友店(2020年8月上旬に閉店)[37]
- 東大和BIGBOX店(2019年3月23日に閉店)[38]
- 高崎スズラン店(スズラン百貨店)(2018年9月19日に閉店)[39]
- 新大久保店(2015年7月17日に閉店)[40]
- 鹿屋店(2014年10月以前に閉店)[41]
- 《CASA → 2004年頃・博多五風 → 2011/03/25・肉だら家 → 2012/02/27・CASA》
- 《CASA → 2002年頃・博多五風 → 2011/02/28・肉だら家 → 2011/11/01・CASA》
- 《CASA → 2002年頃・博多五風 → 2010/12/13・肉だら家 → 2011/10/25・CASA》
- 延岡店
- 《CASA → 2003年頃・博多五風 → 2011/03/28・肉だら家 → 2011/11/15・CASA》
- 伊万里店(2012年11月以前に閉店)[44]
- 《CASA → 2002年頃・博多五風 → 2011/02/25・肉だら家 → 2011/09/27・CASA》
- 山口小郡店(2012年9月2日に閉店)[45]
- 《CASA → 2004年頃・博多五風 → 2011/01/27・肉だら家 → 2011/12/13・CASA》
- 中津店(2012年9月2日に閉店)[46]
- 《CASA → 2002年頃・博多五風 → 2010/04/22・肉だら家 → 2011/11/29・CASA》
- 藩(はん)- 居酒屋
- 麹町店
- 銀座インズ店
- 東銀座店
- 東京オペラシティ店
- 田町ピアタ店
- 品川東口店
- 赤羽ビビオ店
- ひばりが丘パルコ店
- 田無アスタ店(LIVIN)
- 上大岡ウィング店
- 川崎アゼリア店
- 尼崎アミング店
- 札幌大丸店
- 京らーめん 糸ぐるま - 京風ラーメン
- LIVINオズ大泉店
- ひばりが丘パルコ店
- 関内マリナード店(横浜マリナード地下街)
- 川崎アゼリア店
- 大船西友店
- 浦安西友店
- 盛岡川徳店(川徳ショッピングセンター)
- 高崎スズラン店(スズラン百貨店)
- 甲府エクラン店
- 清水西友店
- マリエとやま店
- 中国麺家 - 中華料理
- お茶の水店(新御茶の水サンクレール)
- 大崎ニューシティ店
- 八王子ターミナルビル店
- 川崎アゼリア店
- 浦和コルソ店
- 津田沼パルコ店
- 水戸エクセル店
- 小吃坊(しょうちぼう)- 中華料理
- 甲府エクラン店
- 高崎スズラン店(スズラン百貨店)
- 過去には川崎アゼリアにも出店していた。
- ams西武仙台店
- 炭家米蔵 - 釜飯
- ビナウォーク海老名店
- モナ新浦安店
- パスタベラ - イタリア料理
- お茶の水店(新お茶の水サンクレール)
- 水戸エクセル店
- 食通天 - 中華料理
- ひばりが丘パルコ店
- 信濃 - 蕎麦
- 高崎スズラン店(スズラン百貨店)
- 駅コンコース(地上階・地下1階)全面改良工事に伴い、2014年4月末をもって閉店[52]。
ココスに転換した店舗
要約
視点
2002年に売却した120店のうち105店がココスに業態転換している[6]。その中で転換を確認できた104店舗について記載。
- 宮城県 (2店舗)
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- 栃木県 (4店舗)
- 茨城県 (3店舗)
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- 埼玉県 (16店舗)
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- 東京都 (12店舗)
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- 千葉県 (13店舗)
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- 神奈川県 (17店舗)
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- 静岡県 (5店舗)
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- 愛知県 (2店舗)
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- 京都府 (1店舗)
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- 奈良県 (2店舗)
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- 和歌山県 (2店舗)
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- 大阪府 (17店舗)
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- 兵庫県 (8店舗)
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脚注
関連項目
外部リンク
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