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Dr.パルナサスの鏡

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Dr.パルナサスの鏡』(The Imaginarium of Doctor Parnassus)は、2009年公開のファンタジー映画。監督はテリー・ギリアムPG12指定。

概要 監督, 脚本 ...

第62回カンヌ国際映画祭上映作品。

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あらすじ

1000年生きたと称するパルナサス博士(クリストファー・プラマー)は、侏儒のパーシー、若者のアントン(アンドリュー・ガーフィールド)、そして娘のヴァレンティナ(リリー・コール)とともに、移動式トレーラーで興行をしながら旅を続けていた。最大の見物は「博士の鏡」であり、そこに入った人間は心の欲望の世界を目にすることができた。博士は悪魔のMr.ニック(トム・ウェイツ)と、人々が欲望に屈するかどうかを賭け続けていた。

かつて不死を得る代償としてヴァレンティナを16歳の誕生日に差し出す契約を交わしていた博士は、彼女を救うため「先に5人を誘惑できるか」という新たな賭けをニックと行うことになる。ある日、一行は橋で首を吊っていた記憶喪失の青年トニー(ヒース・レジャー / ジョニー・デップ / ジュード・ロウ / コリン・ファレル)を救い、仲間に加える。トニーの才覚によって観客を集めることに成功した博士は、ヴァレンティナを救えるかに見えたが、借金取りたちが鏡の中でニックに誘惑され、勝負は振り出しに戻ってしまう。

やがてトニーの正体が詐欺師であることが暴かれ、彼はヴァレンティナを鏡の世界へ引きずり込む。ヴァレンティナは父の賭けとトニーの裏切りに怒り、ニックのもとへ向かってしまう。ニックは退屈しのぎに「ヴァレンティナとトニーの交換」を博士に提案し、博士はトニーを捕らえて娘を取り戻すが、鏡の世界でヴァレンティナを見失い彷徨うことになる。

数年後、街をさまよう博士は、アントンと結婚して子をもうけたヴァレンティナの姿をレストランで目にする。声をかけることをパーシーに制され、博士は遠くから見守るだけで立ち去る。その背後で再び賭けを持ちかけるニックの視線を感じながらも、博士は応じることなく去っていく。

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登場人物

トニー・シェパード

 演:ヒース・レジャー/ジョニー・デップ/ジュード・ロウ/コリン・ファレル

 本作の主人公。記憶喪失の状態でパルナサス博士一行に発見される。陽気な性格で商才がありパルナサス一行を導くが、実際は児童売買に関わっておりマフィアに追われている。鏡の世界に入るたびに顔が変わる。

パルナサス博士

 演:クリストファー・プラマー

 本作の語り手であり、物語の中心人物。若き頃に悪魔との賭けで不死の命を手に入れるが、その代償に娘のヴァレンティナを悪魔に引き渡すことを迫られている。高齢のため、体が不自由。

ヴァレンティナ

 演:リリー・コール

 本作のヒロイン。パルナサス博士の娘。その美貌を評価されており、16歳の誕生日に悪魔に引き渡されることとなっているが、そのことは知らない。サーカスで旅をする現在の状況にうんざりしており、理想の男性と自由に優雅な生活することを夢見ている。出会った当初からトニーに惹かれており、鏡の世界で理想の男性である彼と恋仲になる。

Mr.ニック

 演:トム・ウェイツ

 悪魔。過去にパルナサス博士と賭けを行い、不老不死にしたが、その代償として彼の娘を16歳の誕生日に引き渡すことを要求した。飄々とした性格であり、パルナサス博士を一方的に追い詰めることはなく、あくまでもヴァレンティナを巡った駆け引きを楽しんでいる。

アントン

 演:アンドリュー・ガーフィールド

 パルナサスの遊戯団の一員。心優しい性格であり、トニーやヴァレンティナ、他の団員を気に掛ける。

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キャスト

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製作の背景

2007年12月にロンドンで撮影開始。撮影中の2008年1月にトニーを演じるヒース・レジャーが急逝、撮影が中断し一時完成が危ぶまれたが、彼と親交のあったジョニー・デップジュード・ロウコリン・ファレルの3人が別世界にトリップしたトニーを演じることが決まり、撮影が再開された。ヒースの出演しているシーンはそのまま使われている。3人は、本作の出演料全額をヒースの遺児である娘マチルダ(当時2歳)に寄贈した。

ヒース・レジャーの代役をテリー・ギリアム監督が探していることを知ったトム・クルーズは自分から出演を申し込んだが、テリー・ギリアム監督は「ヒースをよく理解している本当の友だちに演じてほしい」と断っている。

評価

レビュー・アグリゲーターRotten Tomatoesでは197件のレビューで支持率は64%、平均点は6.00/10となった[2]Metacriticでは30件のレビューを基に加重平均値が65/100となった[3]

脚注

外部リンク

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