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NVIDIA GeForce
NVIDIAのGPUのブランド ウィキペディアから
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GeForce(ジーフォース)は、NVIDIA社が設計開発しているGraphics Processing Unit (GPU) のブランド名である。
同社の「RIVA」シリーズの後継製品にあたり、1999年に発表されたGeForce 256を最初に、競合するアドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD) のRadeonと共にパーソナルコンピュータにおけるグラフィックス・テクノロジーを先導している。
2025年3月現在、デスクトップPC向けの最新シリーズはGeForce RTX 50シリーズである。
概要
要約
視点
同社のグラフィックスアクセラレータ製品は『GeForce』シリーズをベースに、ノートパソコン向けに『GeForce M(900シリーズまで、7シリーズまではGeForce Go)』シリーズ、ワークステーション向けにOpenGL処理性能を向上させた『Quadro』シリーズ、そしてHPC向けに倍精度浮動小数点演算性能の強化やECC機構などを搭載した『Tesla』シリーズを展開している。また、モバイル向けにARMベースのCPUとGeForceベースのGPUを搭載した統合型プロセッサ『Tegra』シリーズを展開している。対応する主なリアルタイム3DグラフィックスAPIはDirectX (Direct3D) 、Vulkan及びOpenGLだが、主にDirectXに最適化されている。汎用性や柔軟性を増したDirectX 10世代の統合型シェーダーアーキテクチャ (Unified Shader Architecture) を搭載したGeForce 8シリーズ (G80) [1]が発表された2006年以降、NVIDIAはGeForceシリーズのGPUやそれから派生・発展させたチップを使った汎用コンピューティング(GPGPU)のための統合開発環境技術(英: Compute Unified Device Architecture、CUDA)の開発に注力している。
APIのサポート
GeForce 8シリーズ以降は、CUDAのほか、OpenCLやDirectComputeといったGPGPU APIにも対応している。また、物理演算ライブラリPhysX[2]のハードウェアアクセラレーションにも対応している。
- Windows 10に搭載されるDirectX 12に関しては、Fermiアーキテクチャ以降においてAPIレベルでサポートされる[注釈 1]。機能レベル (Feature Level) に関しては、TuringアーキテクチャのRTXモデルとAmpereアーキテクチャ以降かつ451.48ドライバー以降でFeature Level 12_2 (DirectX 12 Ultimate) をフルサポートする[4]が、Maxwell第2世代からPascalアーキテクチャまでとTuringアーキテクチャのGTX/MXモデルではFeature Level 12_1、それ以前のFermiアーキテクチャからMaxwell第1世代ではFeature Level 11_0すなわちDirectX 11.0までの機能となる[5]。詳しくはen:Direct3Dおよびen:Feature levels in Direct3Dを参照のこと。
- Vulkanに関しては、Maxwellアーキテクチャ以降でVulkan 1.4に[6]、KeplerアーキテクチャはVulkan 1.2に対応している。
- OpenGLに関しては、Fermiアーキテクチャ以降の387.92ドライバー以降でOpenGL 4.6に対応している[7]。それ以前のTeslaアーキテクチャではOpenGL 3.3までの対応となる。
- OpenCLに関しては、Maxwellアーキテクチャ以降の465.89ドライバー以降でOpenCL 3.0に対応している[8]。それ以前のKeplerアーキテクチャでは350.12ドライバー以降でOpenCL 1.2まで[9]、TeslaアーキテクチャからFermiアーキテクチャまではOpenCL 1.1までの対応となる。
DSR (Dynamic Super Resolution)に関しては、Fermiアーキテクチャ以降の344.48ドライバー以降で対応している[12]。GTX 16シリーズを除くTuringアーキテクチャ以降の511.23ドライバー以降では、Tensorコアを利用したAI処理により高画質化したDLDSR (Deep Learning Dynamic Super Resolution)にも対応している[13]。
Image Scalingに関しては、Maxwellアーキテクチャ以降の496.76ドライバー以降で対応している[14]。Keplerアーキテクチャ以降の441.08ドライバー以降ではImage Sharpeningに対応していた[15]。
3D Visionに関しては、Teslaアーキテクチャ以降の上位製品とFermiアーキテクチャ以降Turingアーキテクチャ(SUPER, 1650, 1630を除く)までで対応していた[16]が、425.31ドライバーを最後にサポートが終了している[17]。GeForce 3D Visionでは、リフレッシュレート120Hz以上のディスプレイと左右眼の視野を交互に遮断する専用メガネを用いて3D立体視を可能としていた[18]。
VR Readyに関しては、Maxwell第2アーキテクチャ以降の上位製品で対応している[19]。左右眼用にそれぞれディスプレイを組み込んだHMDを用いVRを可能としている。
ドライバーのサポート
- Teslaアーキテクチャに対しては、2016年12月14日付の342.01ドライバーを最後にサポートが終了している。
- 32bit版のWindows 7/8/8.1/10に対してと、Fermiアーキテクチャに対しては、共に2018年3月27日付の391.35ドライバーを最後にサポートが終了している。
- KeplerアーキテクチャのノートPC向け製品に対しては、2019年4月11日付の425.31ドライバーを最後にサポートが終了している[20]。
- 64bit版のWindows 7/8/8.1に対してと、KeplerアーキテクチャのデスクトップPC向け製品に対しては、共に2024年7月9日付の475.14(Security Update Driver)を最後にサポートが終了している。
- Voltaアーキテクチャ以降に対しては、32bit版のOS(Windows 7/8/8.1/10、Linux、FreeBSD)向けと、64bit版のWindows 8/8.1向けドライバーは提供されない。Ada Lovelaceアーキテクチャ以降に対しては、64bit版のWindows 7向けドライバーも提供されない。
- Maxwell/Pascal/Voltaアーキテクチャに対しては、2025年10月までGame Ready Driverが提供され、その後は2028年10月までセキュリティアップデートのみ提供される[21]。
- 64bit版のWindows 10に対しては、2026年10月までGame Ready Driverが提供される[21]。
- Pascalアーキテクチャ以降では、ゲーム向けに最適化された「Game Ready Driver」の他に、クリエイティブアプリケーション[注釈 4]向けに最適化された「Studio Driver」も提供されている[22]。
- Windows Serverシリーズ向けのドライバは提供されない。
- Linux/BSD/Solaris向けには、クリエイティブアプリケーション向けに最適化されている「Studio Driver」相当のバージョンのみが提供される[要出典]。Windows向けとは異なり、Quadro/NVIDIA RTXシリーズにもGeForceシリーズと同一のドライバが適用可能である。
命名規則
GeForceシリーズは、その名称からビデオチップの大まかな相対性能を知ることができる。なお同数同指標の製品であっても、ファクトリーOCモデル・オリジナルファンモデル・ロープロファイルモデル等、個々の製品により性能・仕様に差違がある[23]ので、導入の際には確認が必要である。
2008年6月17日発表のGeForce 200シリーズより命名規則が一新され、2009年3月に発表されたリネーム製品であるGeForce 100シリーズにも導入されている。これまでの命名規則では最後に置かれていたモデル内のクラスを表すアルファベットの代わりに、シリーズ内のクラスを表すアルファベットを前に置き、続く3 - 4桁の数字の内、上位から百の位まででシリーズを、末尾2桁と数値05相当の"Ti"付加によってシリーズ内の性能指標(モデル)を表している。
GeForce 500シリーズからは性能向上に伴い従来のGTSクラスに該当する製品がGTXクラスに吸収された。GeForce 700シリーズからGeForce 20シリーズまでは、従来シリーズでの性能指標95, 90(デュアルチップ)に相当する製品として、命名規則の異なるTITANが存在する(TITAN Zを除きシングルチップ)。GeForce 30シリーズ以降は性能指標90のモデルもシングルチップである。GeForce 20シリーズからはGTXクラスの上位モデルを置き換える形でRTXクラスも販売され、上位モデルの置き換えが進んだことからGeForce 16シリーズでは例外的に性能指標30のモデルもGTXクラスとされている。
- 例
「GTX 260」ならば、200シリーズのミドルレンジモデルとなる。
GeForce 9 Series 以前の命名規則
GeForce4 TiシリーズからGeForce 9シリーズまでは、千の位でシリーズを、百と十の位でシリーズ内の性能指標 (モデル) を、末尾のアルファベットでモデル内のクラスを表している。
- 例
「9800 GTX」ならば、9シリーズのハイエンドクラスの最上位モデルとなる。
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デスクトップPC向け
要約
視点
GeForce 256

→「en:GeForce_256」も参照
GeForce 256は、NVIDIAが開発したGeForceシリーズ初の製品である。名称の数字は256bit幅のコアインターフェイスから採っている。1999年8月31日発表。開発コードネームは NV10。DirectX 7とOpenGL 1.2に対応する。
同社のビデオチップ製品 RIVA シリーズの後継製品で、DirectX 7に対応。これまでCPU (英: Central Processing Unit) でソフトウェア的に行なっていたT&L (英: Transform & Lighting、物体の座標変換と陰影計算) 処理を実行する機能(ハードウェアT&L)を備えており、NVIDIAはGeForce 256を指して GPU (英: Graphics Processing Unit) という用語を提唱した[24]。以後、業界全体でジオメトリエンジン搭載のグラフィックアクセラレータをGPUと呼ぶようになった。この製品では、最大128 MBまでのビデオメモリ容量、SDR(Single Data Rate、シングルデータレート)のSDRAMやSGRAM(グラフィクス機能を追加したSDRAM)に対応していたが、後にDDR(Double-Data-Rate、ダブルデータレート)に対応した。前世代のハイエンドRIVA TNT2 Ultraと比較すると、コアクロックやメモリクロックは低下しているものの、Riva TNT2の2倍の4パイプラインのレンダリングエンジン、二基のジオメトリエンジンを搭載しており、性能が大幅に向上した。また、チップの集積トランジスタ数は2,300万、3D計算能力は50 Gflops、製造プロセスが0.22 μmとなっている。
ジオメトリエンジンを搭載せず厳格な独占体制に切り替えて人気が落ちていた3dfxに対し、事実上勝利した事を印象づけた製品でもある。[独自研究?]
GeForce2 Series
→「en:GeForce_2_series」も参照
GeForce2 GTS
GeForce2 GTS(ジーフォース・ツー・ジーティーエス)は、GeForceシリーズの第二世代製品である。2000年4月25日発表。開発コードネームは NV15。
GeForce 256に改良を加え、テクセルフィルレートは1ギガテクセル毎秒を突破(GeForce 256の実に3倍以上を達成)。製品に与えられた GTS とは、ギガテクセルシェーダー (Giga Texel Shader) を意味している。後に、GeForce2 GTSのコア、メモリクロックを向上させた GeForce2 Ultra(ジーフォース・ツー・ウルトラ)、メモリクロックのみ向上させた GeForce2 Proが発売された。元々、NV15は設計段階からメモリクロック400 MHzに対応していたが、GeForce2 GTS発売時にはクロックが333 MHzのメモリしか調達できなかった為、スペック的に制限がかかっていた。製造プロセスは0.18 μm、集積トランジスタ数は2,500万となっている。
GeForce2 MX

GeForce2 MX(ジーフォース・ツー・エムエックス)(コードネームNV11)は、GeForce2シリーズの廉価製品である。
GeForce 256の製造プロセスルールを0.18 μmに微細化したもの。パイプラインを2つ減らし、メモリバスを半分に抑える事によってコストを抑えている。性能的には前世代のハイエンドグラフィックスカードであるGeForce 256とほぼ同じであり、人気を集めた。派生としてGeForce2 MX 200とGeForce2 MX 400が発売された。GeForce2 MXの対応メモリは64か128bitのSDRメモリ、64bitのDDRメモリであるが、GeForce2 MX 200は64bitのSDRメモリのみ、GeForce2 MX 400は128bitのSDRメモリ、64bitのDDRメモリに対応している。
GeForce2 Ti
GeForce2 Ti(ジーフォース・ツー・チタニウム)は、GeForce3シリーズ発売後に、GeForce Titaniumシリーズとして発売された廉価製品である。
GeForce2 Ultraを置き換える製品であるが、スペックはメモリクロック以外は同一のものである。性能もメモリクロック低下分だけ落ちる。
GeForce3 Series

→「en:GeForce_3_series」も参照
GeForce3 Series(ジーフォース・スリー・シリーズ)は、GeForceシリーズの第三世代製品である。2001年の2月に発表された。開発コードネームは NV20。バーテックスシェーダー・ピクセルシェーダー nfiniteFX を搭載し、DirectX 8とOpenGL 1.5に対応する。
最初にGeForce3が発売され、その後GeForce Titaniumシリーズとして、GeForce3 Ti 500、GeForce3 Ti 200が発売された。これらはGeForce3のそれぞれ高クロック、低クロック版であり、オーバークロックすることで上位版とほぼ同じ性能となることから、GeForce3 Ti 200が人気を集めた。製造プロセスは0.15 μm、集積トランジスタ数は5,700万となっている。
マイクロソフトのゲーム機XboxにはGeForce3相当のGPUを統合したチップセットが採用されている。
GeForce4 Series

→「en:GeForce_4_series」も参照
GeForce4 Ti
GeForce4 Ti(ジーフォース・フォー・チタニウム)は、GeForceシリーズの第四世代製品である。2002年の2月に発表された。開発コードネームは NV25。
GeForce3を大幅に改良した製品であり、アンチエイリアス機能が強化された。人気オンラインゲーム (MMORPG)、ファイナルファンタジーXIをプレイするために、手頃な価格ながら十分な性能を有していたローエンド製品 GeForce4 Ti 4200 に人気が集中した。GeForce4 Ti 4800とGeForce4 Ti 4800 SEはそれぞれGeForce4 Ti 4600とGeForce4 Ti 4400をAGP 8Xに対応させた製品であり、仕様では変化していない。製造プロセスは0.15 μm、集積トランジスタ数は6,300万となっている。
GeForce4 MX
GeForce4 MX(ジーフォース・フォー・エムエックス)は、GeForce4世代の廉価版製品である。開発コードネームは NV17。
製品名ではGeForce4シリーズの一製品であるが、コードネームはGeForce2 MXのNV11に次ぐものであり、事実上GeForce2 MXの改良版といった位置づけの製品である。GeForce2 MXと比べ、コアクロックとメモリクロックが引き上げられ、メモリバス幅も最大128bitに拡張(一部64bitの製品もある)され、「Lightspeed Memory Architecture II」というGeForce4 Tiシリーズにも採用されているビデオメモリの帯域幅をより効率よく使うための機能を搭載しているため、GeForce2 MXより、およそ倍の性能になっている。また、製造プロセスが0.18 μmから0.15 μmに微細化した事により消費電力や発熱の低減もあった。しかし、GeForce4 Tiシリーズとは違い、DirectX 8の技術の一つであるプログラマブルシェーダーに対応しておらず、実質的にはDirectX 7世代のカードである。GeForce4 MXシリーズはAGP2.0(4X)対応であったが、AGP3.0(8X)対応のGeForce4 MX 440 AGP 8Xも販売された。また、メモリチップの容量の対応を増やした、 GeForce MX 4000という製品も発売された。この製品の命名規則は他のGeForce4 MXシリーズと異なっており、GeForce4 Tiシリーズの命名規則を当てはめたものと推察できる。
GeForce FX Series
→「en:GeForce FX series」も参照
GeForce FX Series(ジーフォース・エフエックス・シリーズ)は、GeForceシリーズの第五世代製品である。発表は2002年の11月である。
第5世代でありながらGeForce5でなくGeForce FXとなっているのは、買収した3dfxの技術が導入されていることによる。ただし、NVIDIAのドライバダウンロードサイトでは、GeForce 5 FXという表記になっている。VLIWのプログラマブルシェーダーを搭載し、DirectX 9.0aとOpenGL 2.1に対応する。
特徴的なデザインとして、ピクセルシェーダーは非常に高いクロックで駆動する1基のみであり、シェーダーの演算結果を出力するROPも全モデルで4本しかない(当時の表現で4ピクセルパイプ)、という点が挙げられる。高速な1機のピクセルシェーダーの演算結果を、4本のROPに順次流し込むというデザインは、シェーダーユニットの動作やバスアクセスタイミングが、全て同時に行われるわけではない点に着目している(CPUでのスーパーパイプライン処理に類似する)。したがって、最上位の5900系から最下位の5200まで、ピクセルパイプとしては全て4本である。最上位のFX 5900/5800系列は、仮想8パイプ相当と公称されているが、この数値が達成されるのは、カラー・Z圧縮が最大限に効いた場合である。
また、DirectX 9.0では、実質的にATIがリファレンスデザインであり、これら、実数バッファ、MRT、テセレータと言った機能は、ATIのGPU自身でも実用には殆ど使われなかったが、実数フォーマットに関しては、FXでもハード的にサポートしているとコメントしつつ、対応ドライバを出す事は無かった。結局、対応したのは、後継製品のGeForce 6シリーズが発売された後であり、実数テクスチャのみ対応がなされた。この時期は、NVIDIAの対応が非常に消極的だったため、商品サイクル終了まで、FXは劣勢に立たされたままだった。
商品としては、殆ど良い点が無かったFXであるが、シェーダーリソースの動的な管理、ピクセルシェーダーでのテクスチャの扱いにほぼ制限が無い点、DirectX 10で正式に導入された指数付き整数フォーマット (ERGB) をサポートした、など技術的には見るべき点もあった。
この世代より、GPUの消費電力の増大とともにその冷却手段が課題となっていった。特に、ハイエンドモデル、さらに最初に発売される製品は製造プロセスルールが1世代古いものでハイエンドとして発売されることから、発熱は巨大なものとなっている。その多大な発熱を処理するため、高性能製品には大きな冷却機構を必要とするようになった。なお、5200、5500シリーズが150 nm (0.15 μm)、それ以外の製品では130 nm (0.13 μm)の製造プロセスで生産された。集積トランジスタ数は5200、5500が4,500万、5600、5700が8,000万、5800が1億2,500万、5900、5950が1億3,000万となっている。
Windows XP用のデバイスドライバは、バージョン175.19でサポートが終了した。Windows Vistaに関しては、当初は対応が予定されていたが、RTM版(6000以降)用のバージョン96.85のβドライバが存在するのみ。なお、このVista用βドライバは、パフォーマンスが非常に低く、また細かいバグが残っているが、FXファミリのサポートが終了した為に、更新予定は無い。
また、FXファミリの派生として、PCI Expressバスに対応したGeForce PCXシリーズも2004年2月18日に発表された。これは市場に出た初めてのPCI Express対応ビデオカードであるが、AGPネイティブ対応であるGeForce FXに、PCI Express high-speed interconnect (PCX HSI) と呼ばれるブリッジチップを載せる事でPCI Expressバスに対応したものであり、PCI Expressネイティブ対応はGeForce 6シリーズからになる。
GeForce FX Series の製品




- FX 5200
- GeForce FXシリーズのローエンド向けモデル。開発コードネームは NV34。新世代GPUであるが、プログラマブルシェーダーを用いない場面での性能の面では前世代のGeForce 4 Ti 4200に劣る。
- FX 5500
- FX 5200の後継で、高クロック化されている。開発コードネームは NV34。
- FX 5600
- GeForce FXシリーズのメインストリーム向けモデル。開発コードネームは NV31。
- FX 5700
- FX 5600シリーズの後継モデル。実装されている付加機能の関係から、設計そのものは、FX 5900系を下敷きにしているとされる。開発コードネームは NV36。
- FX 5800
- GeForce FXシリーズの最初の製品でハイエンド向けモデル。開発コードネームは NV30。
- これまでにない冷却機構 FX Flow(エフエックス・フロー)を搭載していたが、動作音の大きさから不評を買った(アメリカなどではダストバスターと呼ばれていた)。FX Flowは、拡張ブラケットスペースを2個占有し、シロッコファンを用いて機外より外気を吸入して機外に排出するというもの。ちなみに、FX 5900の発表会ではNVIDIAのスタッフ自らがFX 5800をドライヤー代わりに使ったり、FX 5800の熱をコーヒーやバーベキューに利用したりといった、自虐的なジョークビデオ[25]が流された。なお、FX 5900発表後は、NVIDIAのWebからも存在が抹消された。しかしその後、高性能グラフィックスカードで大型ファンを搭載した製品が大半を占めるようになっている。
- FX 5900
- FX 5800シリーズの後継モデル。開発コードネームは NV35。
- FX Flowではなく、5900シリーズではコアクロックとメモリクロックを下げ、従来の冷却機構に戻している。ただし、GPUの設計がリファインされ、メモリバスの幅が2倍になった事もあり、トータルでの性能は変わらない(ベンチマークでは若干性能が改善されている)。しかし冷却に余裕を持たせる為に隣の拡張スロットにはみ出すような形状のものが多かった。
- GeForce FX 5950
- FX 5900の後継。実質的には、FX 5900の高クロック選別品。開発コードネームは NV38。
- GeForce PCX
- PCI Expressに対応したFXファミリ製品。PCX 5300はNV37、PCX 5750はNV39、PCX 5900はFX 5900と同じNV35チップを使用している。
GeForce 6 Series
→「en:GeForce 6 series」も参照
GeForce 6 Series(ジーフォース・シックス・シリーズ)は、GeForceシリーズの第六世代製品群である。2004年4月14日発表。
スーパースカラーのプログラマブルシェーダーを搭載し、DirectX 9.0cとOpenGL 2.1に対応する。PCI ExpressとAGPの両方に対応するアーキテクチャ。シェーダーを動画再生支援に利用する PureVideo(ピュアビデオ)を搭載。PCI Express版のハイエンドモデルには2枚のビデオカードを特殊なブリッジコネクタで直結することで実現するマルチGPU技術 SLI(エスエルアイ)、ローエンドモデルにはメインメモリの一部をVRAMとして割り当て共有する TurboCache(ターボキャッシュ)が搭載されている。製造プロセスはNV43コア、NV44コアを採用した6200、6500、6600シリーズ、NV42コアを採用した6800 XTは110 nm、それ以外の6800シリーズは130 nmプロセスとなっている。集積トランジスタ数はNV40、NV45コアが2億2,200万、NV41、NV42コアが1億8,600万、NV43コアが1億4,600万、NV44コアが7,700万となっている。NVIDIAはGeForce 6シリーズのアーキテクチャ名をCineFX 3.0としている。
GeForce 6 Series の製品




- 6150/6100
- AMD向けチップセット、GeForce 6100/nForce 400シリーズのノースブリッジ。GPU部は6200系のものを使用している。
- 6200
- GeForce6シリーズのローエンド向けモデル。それまでのGeForceローエンドチップに比べて3D描画性能が大きく底上げされており、前世代のミドルレンジ並みの性能を発揮する。NVIDIAの公式呼称はいずれも6200であるが、3種類のコアがある。
- 6200
- 当初はローエンド専用モデルが開発されていなかったため、メインストリーム向けモデルである6600 (NV43) の機能を一部殺した廉価版のNV43Vコアを投入。PCI Expressネイティブコアであり、AGPにはブリッジで対応。メモリ最大容量は256 MB。
- 6200 TC
- NV44コアを使用している。PCI Expressの双方向性を生かし、ビデオメモリを削減してメインメモリで代用することでシステム全体の価格を引き下げるターボキャッシュ(TC)技術を搭載した製品。PCI Express専用。メモリ最大容量は64 MB。
- 6200 A
- AGP接続にブリッジを用いないAGPネイティブコアのNV44Aコアを使用している。AGP専用。
- 6500
- 6200 TCの上位に当たるモデル。ターボキャッシュ(TC)技術を搭載している。コアは高速化された NV44を使用している。
- 6600
- GeForce 6シリーズのメインストリーム向けモデル。SLIに対応している。PCI Expressネイティブコアであり、AGPにはブリッジで対応。開発コードネームは NV43。
- 6800
- GeForce6シリーズのハイエンド向けモデル。SLIに対応している。UltraとGTとGTOの場合、開発コードネームは NV40及びにNV45(PCI-E用とAGP用)。い。AGPネイティブコアのAGP対応版、AGPネイティブコアとブリッジチップを並べて実装したPCI Express対応版、PCI Expressネイティブコアが混在する。因みにPCI Expressネイティブコアとされているが、6800系のコアはAGPネイティブコアのNV40に前述したPCX HSIを組み込み、ワンチップ化したものであり(フルスペックのNV45、機能制限したものがNV41、NV41を110 nmプロセスに移行させたものがNV42)、厳密にはPCI Expressネイティブコアではない。PCI-Eスロット対応版のみSLIに対応しており、メーカー独自派生商品として6800 GTを二つ搭載した製品が発売された[26]。
GeForce 7 Series
→「en:GeForce 7 series」も参照
GeForce 7 Series(ジーフォース・セブン・シリーズ)は、GeForceシリーズの第七世代製品群である。2005年6月22日発表。
GeForce 6シリーズをもとに大幅な改良を施され、ワットあたりの性能が向上した。また、この世代の開発途中から開発コードネームがNV+数字からG+数字に変更されている。製造プロセスは7600、7900シリーズ以降は90 nm、それ以外は110 nmとなっている。集積トランジスタ数はG70(7800シリーズ)は3億200万、G71(7900シリーズ)が2億7,800万、G73(7600シリーズ、7300GT)が1億7,700万、G72(7300、7200シリーズ)が1億1,200万。NVIDIAはGeForce 7シリーズのアーキテクチャ名をCineFX 4.0としている。DirectX 9.0cとOpenGL 2.1に対応する。
GeForce 7 Series の製品



- 7050PV / 7025
- nForce 630aを統合したAMD向けチップセットのGPU。なお、チップセットはワンチップでできている。DVI出力にも対応する。7050PVは 7025に比べPure Videoに対応している点、HDMIの出力にも対応する点が異なる。
- 7100 GS
- GeForce 7シリーズで最もローエンドのモデル。内容としては6200と同じものであるが最大256 MBのVRAMとSLIに対応している 。
- 7200 GS
- 2007年5月8日発表。GeForce 7シリーズのローエンド向けモデル。開発コードネームは G72。
- 7300 SE、7300 LE
- 2006年3月22日発表。7300 GSのさらに下位モデル。
- 7300 GS
- 2006年1月16日発表。開発コードネームは7200と同じ G72。
- 7300 GT
- 2006年5月15日発表。7300 GTはシェーダーの数やメモリバス幅が他の7300シリーズと違い比較的性能が高い。これは、7300 GTのみ 7600と同じG73コアを使用している為である。
- 7600 GS
- 2006年3月22日発表。7600 GTの下位モデル。
- 7600 GT
- 2006年3月9日発表。GeForce 7シリーズのメインストリーム向けモデル。開発コードネームは G73。
- 7800 GS AGP
- 2006年2月2日発表。AGP対応製品として発表されたが、HSIブリッジチップでの対応である。
- 7800 GT
- 2005年8月12日発表。7800 GTXの機能を削減した製品。チップを二つ載せた製品も発売された[27][28]。
- 7800 GTX
- 2005年6月22日発表。この製品の開発コードネームである、G70コアは改名される前に、NV47というコードネームであった。この事からも分かる様に、GeForce 7シリーズはGeForce 6シリーズの改良版である。しかし、様々な部分が改良されており、トランジスタ数で約1億もの機能拡張が行われている。また、アーキテクチャ名がCineFX 4.0、アンチエイリアス機能がIntelliSample 4.0にそれぞれGeForce 6シリーズから一つずつ上がっている。
- 7800 GTX 512
- 2005年11月15日発表。7800 GTXを改良し、より高クロックと512 MBまでのグラフィックスメモリに対応した製品。
- GeForce 7シリーズのハイエンド向けモデル。
- 7900 GS
- 2006年9月6日発表。7900シリーズ最下位製品。他の7900シリーズ製品よりも、バーテックスシェーダー、ピクセルシェーダーが削減されている。
- 7900 GT
- 2006年3月9日発表。7800 GTの後継製品。G71コアを採用した最初の製品。7800 GTXよりも性能が向上している。
- 7900 GTO
- 未発表で限定発売された製品。7900 GTよりも性能が高く、7900 GTXに近い性能だが低価格であり、人気があった。
- 7900 GTX
- 2006年3月9日発表。7800 GTXの後継製品。G71コアを採用した最初の製品。7800 GTXより高クロックで動作するものの、7800 GTX 512よりもメモリクロックは100 MHz低い。
- 7900 GX2 (7900 GTX Duo)
- どちらもOEM販売のみで、正式には発表されていない。名前が異なるが同じカードである。基板を二枚重ねにした様なカードで、カード毎に6ピン補助電源が必要である。Quad SLIに対応している。
- 7950 GT
- 2006年9月6日発表。G71コアを採用した、7900 GTの後継製品。リファレンスレベルでHDCPに対応している。
- 7950 GX2
- 2006年6月5日発表。G71コアを二つ搭載したハイエンドモデル。7900 GTXの上位に当たる、GeForce 7000シリーズ最上位製品。Quad SLIに対応している。
GeForce 8 Series
→「en:GeForce 8 series」も参照
GeForce 8 Series(ジーフォース・エイト・シリーズ)は、GeForceシリーズの第八世代製品群である。2006年11月9日にGeForce 8800ファミリーを発表[29]。
前世代まで、ピクセルシェーダーとバーテックスシェーダーに分離していたシェーダーユニットは、ストリーミングプロセッサ (Streaming Processor : SP) に統合された。この統合型シェーダーユニットの事を「ユニファイドシェーダー」と呼ぶ。G80コアの8800モデルは動画再生支援機能であるPureVideoが前世代であるGeForce 7シリーズと同じVideoProcessor1 (VP1) のサポートに留まり、G84コアやG86コア、G92コアではHD動画再生支援を持つPureVideo HDVideoProcessor2 (VP2) がサポートされた。DirectX 10 Shader Model 4.0、Quantum Effects、HDCP(HDCPについてはオプションとなるものもあり)などをサポート。DirectX 10.1のGPUの仮想化は非対応。
GeForce 8 Series の製品
- 8100/8200
- GeForce 8シリーズをベースにした統合GPUを搭載したチップセット。AMD製CPU向け。GeForce 6・7系のGPU統合型GPUはnForceと呼ばれたが、このシリーズからチップセット名もGeForceと呼ばれるようになった。
- 8300 GS
- メーカーOEM(組み込み向けモデル)なので個人が手にする機会は少ない。
- 8400 GS
- 8500 GTのメモリバス幅を64bitに削減したもの。Hybrid SLIに対応している。GT218コア(GeForce 210で使用されているものと同じコア)を使用した製品も存在し、DirectX 10.1に対応する。
- 8500 GT
- 2007年4月17日(日本時間)発表。Hybrid SLIに対応している。
- 8600 GT/8600 GTS
- 2007年4月17日(日本時間)発表。
- G80

G80世代において、リファレンスデザインではどれも2スロット占有型の大型ファンを搭載している。
- 8800 GTS
- 2006年11月9日(日本時間)発表。
- メモリバス幅が320bitに削減されている。PCI Express 補助電源コネクタ、SLIコネクタは1系統。2007年2月13日には、グラフィックスメモリを320 MBに削減した廉価モデルが発表、発売された。
- 8800 GTX
- 2006年11月9日(日本時間)発表。
- 8800 GTXは7900 GTXから動作クロックはあまり向上していないが、GPUに統合型シェーダーユニットを128個内蔵して能力を向上させており、諸々のベンチマークソフトで「7900 GTX」のSLIを超える結果を出しており、性能が大幅に伸びた。SLIコネクタが2つ備えられており、デイジーチェーンで接続する事で3WAY-SLIに対応する。また、PCI Express補助電源コネクタも2系統接続する。
- 8800 Ultra
- 2007年5月2日発表。
- 8800 GTXをより高クロックで動作させたGeForce 8シリーズ最上位製品。8800 GTXよりも高クロックながら、コアの最適化により最大消費電力が177 Wから175 Wに若干減少している。しかしリファレンスクーラーはより巨大なものを採用している。クロック以外の仕様は8800 GTXに準ずる。
- G92
2007年11月9日(日本時間)発表。GeForce 8シリーズのハイエンド向けモデル。開発コードネームは 、8800 GTXなどの初期のモデルはG80、8800 GT以降のモデルはG92とされている。
- 8800 GT
- 後発になる8800 GTは、65 nmプロセス技術を採用して消費電力を下げたほか、PCI Express 2.0に対応、メモリバス幅が256bitに削減され搭載可能なメモリ量が512 MBに減ったものの、コアクロックとシェーダークロックが向上している(後から1 GB版もリリースされた)。さらに次世代DVDの再生支援などを含むVideo Processor 2が実装されている。性能はG80世代のGTXとGTSの中間ほどで、従来のグレード表記の逆転が起きていた。リファレンスデザインでは、発熱が減ったことで1スロットに収まるファンを搭載している。
- 8800 GTS 512 MB
- 2007年12月には PCI Express 2.0 などに対応した新型 8800 GTS 512 MB (G92) が発売され、上記の逆転現象は解消された。
GeForce 9 Series
→「en:GeForce 9 series」も参照
GeForce 9 Series(ジーフォース・ナイン・シリーズ)は、GeForceシリーズの第九世代製品群である。DirectX 10.1には対応していない。DX10のアプリケーションが充実していないことやDX10.1の普及がまだ先との判断から実用上問題ないと判断されていた。回路幅が65 nmのものと、55 nmのものがある。また、このシリーズにはGeForce 8シリーズのリネーム品が多い。
GeForce 9 Series の製品
- 9300/9400
- GeForce 9シリーズの統合GPUを搭載したチップセット。Intel製CPU向け。グラフィックスメモリはメインメモリの一部を利用する、UMA (Unified Memory Architecture) 方式を採用し、LFB (Local Frame Buffer) の方式はサポートしていない。
- 9300 GS
- GeForce 8400GSのリネーム品。GT218コア(GeForce 210で使用されているものと同じコア)を使用した製品も存在し、DirectX 10.1に対応する。
- 9400 GT
- 2008年8月26日(米国時間)発表。GeForce 9シリーズのローエンド向けモデル。GT218コア(GeForce 210で使用されているものと同じコア)を使用した製品も存在し、DirectX 10.1に対応する。
- 9500 GT
- 2008年7月29日(米国時間)発表。8600 GTの後継とされる、GeForce 9シリーズのバリューモデル。9400 GT同様、補助電源コネクタが搭載されていない。
- 9600 GSO
- 8800 GSと同一のコアを採用し、ほぼ同等のスペックを持つ。9600 GTより下位におかれていたものの、SP数が多いため、条件によっては9600 GTを上回る性能を出すこともある。搭載メモリ量は384/768 MB。
- 9600 GSO 512
- NVIDIAからの公式発表はないものの、2008年12月に55 nmプロセスのG94bを採用するマイナーチェンジが行なわれている。型番こそ変更はないものの中身はまったく別物になり、明確に9600 GTの下位におかれるようになった。搭載メモリ量は256/512 MB。
- 9600 GT
- 2008年2月21日(米国時間)発表。開発コードネームは G94。GeForce 9シリーズのメインストリーム向けモデル。対応メモリはGDDR3。メモリインタフェースが256bitとなり、前シリーズの8800 GTに近い性能を出せるようになっている。
- 9600 GT (59 W)
- 9600 GT Green Editionとも呼ばれ、9600 GTのコアを55 nmにシュリンクしたG94bを搭載し、コアクロックを落とす事で消費電力が59Wまで落ち、補助電源が不要となった製品。
- 当初Green Editionとして発表されたが、NVIDIAの製品ページには59 W版として掲載され[30]、これを搭載したビデオカードも"9600 GT"の補助電源不要版として発売されている。NVIDIAから公式にはアナウンスはされていないが、ROPユニット数を8基に下げてメモリバス幅が128bitに下げられた仕様の物(いわゆる地雷品)も流通しており[31]、中にはパッケージ上では区別が付かない製品もあり、物議を醸している[要出典]。
- 9800 GT
- 2008年7月29日(米国時間)発表。前世代にあたるはずのGeForce 8800 GTと全く同じ(チップ上の刻印まで同じ)ものがある一方で55 nmにシュリンクした製品もあるなど消費者にわかりにくい製品になっていた。Hybrid Power対応はカードベンダーが選択する。消費電力は105 Wといわれている。
- ※Hybrid Powerについて、情報の混乱から「55 nm版はHybrid Powerに対応している」という噂が流れていたが、実際はカードの設計によるオプション扱いで65 nm版も55 nm版も共に対応している。Hybrid Powerの可否は製品パッケージやカードメーカーのサイトで確認できる。Hybrid Powerの記述が無ければ対応していないが、記述があってもランニングチェンジで非対応になっていることもあり混乱に拍車をかけている。
- 9800 GT (66 W)
- 9800 GT Green Editionとも呼ばれ、9800 GTのコアを55 nmにシュリンクしたG92bを搭載し、コアクロックを落とす事で消費電力が66 Wまで落ち、補助電源が不要となった製品。
- 9800 GTX
- 2008年4月1日(日本時間)発表。GeForce 9シリーズのハイエンド向シングルチップモデル。9800 GTX、9800 GX2はG92コアであり、特に9800 GTXは8800 GTS (G92) のクロックアップ版に近く(3-Way SLIに対応しており、ただのクロックアップ版ではない)、8800 GTX、8800 Ultraに性能で劣る場面がある。
- 9800 GTX+
- 2008年6月19日(米国時間)発表。日本では7月26日発売。9800 GTXを55 nmにシュリンクしたG92bコアを採用し、その分クロックを増やして性能を上げている。また、ベンダーによっては6ピン仕様のPCI Express補助電源コネクタが一つだけのマイナーチェンジ版が存在する。Hybrid SLIに対応。
- 9800 GX2
- 2008年3月18日(米国時間)発表。GeForce 9シリーズのハイエンド向けモデル。対応メモリはGDDR3。HybridPower、Hybrid SLI、PureVideo HDに対応。
- 9800 GX2では単体でのSLI動作が可能なため、SLI非対応のマザーボードでもSLI (2-way) が構築可能。また、Quad SLIに対応し、GX2を2枚使用することで運用可能。Quad SLI時には4つのGPUがそれぞれ1フレームごとにレンダリングする4way-AFRとして動作する。しかし、Windows Vistaのみで動作し、単体(4枚)と、Quad SLIの切り替えのみとなる。
GeForce 100 Series
→「en:GeForce 100 series」も参照
GeForce 100 Series(ジーフォース・100・シリーズ)は、GeForce 9シリーズのリネーム版とされている。すべてOEM向けであり、一般ユーザー向けには市販されていない。
GeForce 200 Series
→「en:GeForce 200 series」も参照
GeForce 200 Series(ジーフォース・200・シリーズ)は、2008年6月17日に発表された、GeForceシリーズの第10世代製品群である。GeForce 8800以来、1年半以上にわたり、NVIDIAのハイエンドを担ってきた、G80/90系コアの後継となるべく開発された。開発コードは65 nmのものはGT200、55 nmのものはGT200bもしくはGT206と呼ばれる。GeForce/Tesla第二世代の意味であるという。
なお、これ以降NVIDIAのGPUの命名規則が変更されたが、後述のGTSシリーズがリネーム品(実質二世代前の製品のシュリンク版)であったり、後発の下位モデルであるGTシリーズのみ最新プロセスのGT21xコアを使用してDirectX 10.1への対応など、型番や製品ラインナップがGeForce 9シリーズと同様に非常に分かりづらくなっている。
GeForce 200 Series の製品
- 210、GT 220
- 2009年7月9日(日本時間)、NVIDIA公式Webサイトにて発表。発表当初はOEM向けの先行発売品となっていた。GeForceシリーズ初となる40 nmプロセスによる量産品であり、NVIDIAのデスクトップ向けGPUとして初めてDirectX 10.1に対応した(NVIDIAはノート向けGPU、GeForce GTS/GT/G 2*0 MシリーズにおいてDirectX 10.1に初めて対応している)。GeForce 210とGT 220はそれぞれGeForce 9400 GTとGeForce 9500 GTの後継品となっている。210がGeForce 9400 GTからメモリバス幅を64bitに削減しPhysXを省略したもので性能は低下し、GT 220がGeForce 9500 GTからシェーダープロセッサを16基増やしたもので性能はやや向上している。
- GT 240[32]
- 2009年11月17日(米国時間)発表。NVIDIAのデスクトップ向け製品としては初めてGDDR5に対応している。GT200系コアとして初めてミドルレンジ製品であり、GeForce 9600 GTの後継品であるが、DirectX 10.1に対応、CUDAコア(以前はSPと呼ばれていたもの)が96基、ビデオメモリがGDDR5に対応。しかしメモリバス幅が128bitに半減し、性能はそれほど向上していない。
- GTS 240、GTS 250
- 2009年3月3日(米国時間)発表。200番台が付番されているが、コア自体はGT200bではなくG92bであり、実質的にGTS 250は9800 GTX+と同じ製品、GTS 240は9800 GTの周波数向上版である。ただし、値段も大幅に安くなったほか、基板の設計の改良により消費電力が削減されており、その結果GTS 250は補助電源コネクタが6ピン1個になり(9800 GTX+は2個)、基板の長さも短くなった。また、新たに1 GB版が登場した。GTS 240は1スロット、GTS 250は2スロット占有する。
- GTX 260
- GTX 260はGTX 280のコアの一部を無効にしたものである。
- GTX 260 Rev.2[33]
- 2008年9月には仕様変更によりSP数が192基から216基へ増やされた。さらに2009年2月には消費電力を低減した55 nm版GTX260が発売された。同名ながら僅かに仕様の異なる3種類のコアが存在していたことになり、入れ替わり時期では店頭での区別が難しい場合があった。
- GTX 275
- 2009年4月2日 (日本時間) 発表。55 nmのGT200b (GT206) チップを採用し、一部機能を制限した製品である。スペック的にはSP数が240、メモリインタフェース448bitとなり、GTX 295のワンチップ版と言える性能である。消費電力が最大219 Wと、GTX 275の上位にあたるGTX 285の204 Wより高く、GTX 285の選別に漏れたチップをGTX 275に回しているとの推察が出来る。この製品はAMDのATI Radeon HD 4890の発表から三時間後に発表され、明確に対抗製品である事を伺わせた。
- また、メーカーの独自派生製品であるが、GTX 275とGTS 250(メモリインターフェースを192bitに削減した物)という異なるチップを、PCI Express 2.0対応のブリッジチップ、nForce 200によって動作させて、GTS 250をPhysX演算専用コアとして使うカードも発売されている。外見、構造共にシングルPCB版GeForce GTX 295のリファレンスデザインとよく似ている。

- GTX 280
- シングルチップで、デュアルチップのGeForce 9800 GX2と同等程度の性能を持つ。
- それ以上に、これまでGPUの強力な並列演算能力を他分野に生かそうというCUDAテクノロジに最適化されており、GPUを単なる3D描画装置以上に使うNVIDIAの戦略に沿った製品である。
- これにより、医療分野や天文分野など専門的な分野のみならず、たとえば動画のエンコードを革新的に高速化するといった利用方法が期待されており、一部で始まってもいる。
- ただし、GeForce 9シリーズと同様にDirectX 10.1には対応していない。
- 同じチップを使い、よりGPUコンピューティングに特化したモデルがTeslaである。
- 65 nmプロセスにおいて、576 mm2の巨大なチップゆえに発熱も大きく、価格も高い。
- 最大消費電力は236 Wとこれまでより増えているが、なんらかの省電力時専用回路が搭載されたようで、アイドル時の消費電力は逆に低下しており、Hybrid SLIにも対応しているため、対応したnForceチップセットと組み合わせて使えば、Hybrid Powerモードにより低負荷時に消費電力を0にできる。
- GTX 285
- 2009年1月8日(米国時間)発表。55 nmに微細化したGT200b (GT206) を採用し、GTX 280のクロックを向上させながら消費電力を低減、GTX 280から1割程度性能が向上している。
- 正式なものではないが、ASUSから独自設計でGTX 285を2基搭載(今までのNVIDIAのデュアルチップ製品同様、二つの基板の間に冷却機構を挟む構造をとっている)したものが発売されている。GTX 295より23% - 75%高い性能を発揮する。
- GTX 295
- 2008年12月18日(米国時間)発表。55 nmのGT200b (GT206) チップを2基搭載した製品で、GeForce 9800 GX2同様、二つの基板の間に冷却機構を挟む構造をとっている。2009年6月にはシングル基板のモデルも各社から販売されており、冷却機構がGTX 285などに近い形となった。消費電力は289 W。
- 単体のビデオカードとして、RADEON HD 4870 X2より場合によっては50%以上高速である。また、Quad-SLI構成時にはGTX 285の3way-SLIより25%ほど高速。
GeForce 300 Series
→「en:GeForce 300 series」も参照
GeForce 300 Series(ジーフォース・300・シリーズ)は、GeForce 200シリーズのリネーム版とされている。すべてOEM向けであり、一般ユーザー向けには市販されていない。
GeForce 400 Series
→「en:GeForce 400 series」も参照
GeForce 400 Series(ジーフォース・400・シリーズ)は、2010年3月27日に発表された、GeForceシリーズの第11世代製品群である。NVIDIAのグラフィックスチップとしては初めてDirectX 11に対応し、また、GPGPUへの最適化が進められた製品である。開発コードはGF100(GT300という開発コードで呼ばれていた時期もあった)。これはGeForce/Fermi第1世代を意味する。
FermiアーキテクチャではGF100コアとGF110コアで32基、その他のコアで48基のCUDAコアでSM (Streaming Multiprocessor) 構成する。シェーダクロック倍速機能により、シェーダコア部分のクロックはメインコアクロックの2倍速になっている。
GeForce 400 Series の製品
- GT 420 (OEM)
- 2010年9月3日(日本時間)Webサイトにて発表。Fermiアーキテクチャの下位モデルで、GF108を採用した製品。
- GT 430
- 2010年10月11日(日本時間)発表。GT 420と同じFermiアーキテクチャの下位モデルで、GF108を採用した製品。
- GT 440
- 2011年2月1日(米国時間)発表。GT430のオーバークロック版。GDDR5メモリにも対応。
- GTS 450
- 2010年9月13日(日本時間)Webサイトにて発表。Fermiアーキテクチャのバリューモデルである、GF106を採用した製品。GF106はGF104のちょうど半分のスペックのコアである。リファレンスモデルで6ピン補助電源が1系統で済む製品はGeForce 400シリーズで初。OEM版も存在するがスペックは異なる(CUDAコアなどが削減されている)。
- なおMicrosoft Expression Encoder 4 でのCUDAによるGPUエンコーディングを使用する際には、通常のPCを使用した1ストリームのMP4エンコードの場合で1 GBのメモリーと128以上のCUDAコアを持つGPUが推奨となっており、現在の製品ラインアップではGTS 450/GTX 550以上が推奨スペックとなる[34]。
- GTX 460 SE
- 2010年11月15日(米国時間)発表。GTX 460 (1 GB) からSM 1基が無効化されている。
- GTX 460 (768 MB)、GTX 460 (1 GB)
- 2010年7月12日(日本時間)NVIDIAウェブサイトにて発表と同時に販売開始。FermiアーキテクチャであるGF100の派生コア、GF104を初めて採用した製品。
- GF100とGF104の相違点は以下のとおりである。
- GPC数が4基から2基に半減
- 一つのSM当たりのCUDAコア数が32基から48基に増加、テクスチャマッピングユニット (TMU) が4基から8基に倍増
- ROPパーティション(ROPユニットが8基まとまったもの)が6基から4基に削減
- メモリバス幅が384bitから256bitに削減
- GF104のフルスペックはCUDAコアが384基、テクスチャユニットが56基、ROPユニットが32基、メモリバス幅が256bitであるが、GF100採用製品と同じ様に歩留まり向上の為にCUDAコアが336基に削減されている。
- 更に768 MB版はメモリ周りもメモリコントローラとROPパーテーションが1基ずつ(つまりはメモリバス幅64bit分、ROPユニットで8基)削減されている。
- 仕様変更により、GF100に比べて、DirectX 9、10世代のアプリケーションでのパフォーマンスが向上し、768 MB版ではGTX 465に匹敵、1 GB版ではGTX 465を上回る性能となっている。
- どちらのモデルも6ピン補助電源が2系統必要であるが、消費電力はGTX 465に比べて大きく減少し、メーカーオリジナルデザインであれば768 MB版は6ピン補助電源1系統の製品も存在する。カードサイズも短小化され、取り回しが容易になっている。
- GTX 465
- 2010年5月31日(台湾時間)COMPUTEX TAIPEI 2010開幕前日に開催した報道関係者向け説明会にて発表。FermiアーキテクチャであるGF100を採用した製品。歩留まり向上の為に、GTX 470から更に一部のCUDAコア等が無効化されている。

- GTX 470、GTX 480
- 2010年3月27日(米国時間)発表。NVIDIAのGPUとして初めてDirectX 11に対応した。その構造は、CUDAコアを32基、超越関数ユニット (SFU) やキャッシュ、テクスチャマッピングユニッ ト(TMU) を4基、頂点処理エンジン(PolyMorph Engine、いわゆるテッセレーター)が1基で、Streaming Multi-Processor (SM) という最小構成単位を形作り、SMが4基集まってGraphics Processing Cluster (GPC) というミニGPUを構成している。GF100は4基のGPCでクラスタ化された構造を持ち、クアッドコア的な構成となっている。GF100のフルスペックなCUDAコアは512基であり、GTX 470、GTX 480の両方で歩留まり向上の為に一部のCUDAコアが無効化されている。本来はこの世代で倍精度演算が大幅に強化される予定であったが、予定の1/4の性能にとどまっている(ただしこれでも前世代のGeforceを多少上回っている)。今後発売予定のTeslaでは計画通りの性能を発揮できるようになる予定である。
- 前世代のハイエンドであるGT200系のチップに比べ、ピクセルシェーダー機能の性能向上は押さえられ、頂点シェーダー機能が大幅に強化された(GTX 280はGeForce FX 5800に比べ、ピクセルシェーダーの性能は150倍になった一方で、頂点シェーダーの性能は3倍にも達していなかった)。これは、GF100がDirectX 11の新機能であるテッセレーションに最適化されている為である。
- また、GeForce FXシリーズの教訓から、GeForce 6シリーズより続いた、ハイエンドは枯れたプロセスで生産する原則を破り、TSMCの最新プロセスである40 nmプロセスを採用している。GTX 480は非常に発熱が激しく、基板に吸気口を持ち、ヒートパイプを利用した特徴的なGPUクーラーを採用している。GTX 480は消費電力の公称値は250 W[35]となっているが、フルロード時に消費電力が300 W近くになるという動画やレビューが日本国外で掲載されている[注釈 6](なお、電源供給は6ピン補助電源と8ピン補助電源の2系統と、PCI-Expressスロットからの給電で合計300 Wになるので、電力不足になる事はない)。
GeForce 500 Series
→「en:GeForce 500 series」も参照
GeForce 500 Series(ジーフォース・500・シリーズ)は、2010年11月9日に発表された、GeForceシリーズの第12世代製品群である。Fermi第2世代のGF11xコアを採用しているが、コアのアーキテクチャは前世代とほぼ同じである。
GeForce 500 Series の製品
- GT 520
- 2011年4月12日(米国時間)発表。GeForce 500シリーズのローエンドモデル。
- GT 530 (OEM)
- 2011年5月19日(米国時間)発表。GF118版のGT 430と言える製品。
- GT 545 (OEM)
- 2011年5月19日(米国時間)発表。GDDR5メモリ搭載品とDDR3メモリ搭載品があり、メモリ容量はDDR3搭載品が大きいが、性能はGDDR5搭載品が高くなる。
- GTX 550 Ti
- 2011年3月15日(日本時間)発表。GF116版のGTS 450と言える製品。GTS 450からメモリ回りが改善され、性能はGTX 460 SE程度まで向上している[36]。
- GTX 555 (OEM)
- 2012年1月19日(日本時間)発表。Alienware社のBTOPCである「Alienware X51」のBTOオプションの一つとして採用されているOEM専用品。GTX 555と550番台でありながらGF114コアを採用している。GTX 560からあらゆる面でデチューンされているが、最大消費電力はGTX 560と同じ150 Wとされ、6ピン補助電源2系統を必要としている(ただし、「Alienware X51」のBTOオプションとして採用されたものはクロック数が若干落とされ、補助電源が1系統になっている)。
- GTX 560 SE[37]
- 2012年3月、公式発表なしに発売。
- GTX 560
- 2011年5月17日(日本時間)発表。GF114版のGTX 460と言える製品。製品の周波数がリファレンスデザインで定められていない。リファレンスデザインで定められているのは、150 Wまでという製品の消費電力の制限のみであり、発表では想定される製品の周波数を大まかに示すだけであった。なお、一番低い周波数がリファレンスクロックという訳ではなくNVIDIAは「GTX 560のリファレンスデザインはないため、リファレンスクロックも設定していない」[38]という公式見解を出している。この為、周波数ではGTX 560 Tiを超える製品も存在し、3D性能が同程度に高められている。
- GTX 560 Ti
- 2011年1月25日(日本時間)発表。GF114のフルスペック版。GeForce 400シリーズでモデルナンバーが3桁しか無い為に分かりにくくなった命名規則の反省からか、GeForce 4 Tiシリーズ以来となるTi の命名規則が復活した。GTX 460系に比べ、コア数が増加(SM換算で7基から8基)している他に、コアクロックやメモリクロックが上昇して、性能はGTX 460系を完全に上回り、GTX 470と同程度になっている。
- GTX 570
- 2010年12月7日(米国時間)発表。GTX 580から、CUDAコアとテクスチャユニット、ROPユニットとメモリバス幅が削減されている。GPUクーラーはGTX 580で採用されたものと同じ、ベイパーチャンバーが採用されている。カードサイズはGTX 580と等しい。性能はGTX 470を完全に上回り、GTX 480と同程度の性能となっている。
- GTX 580
- 2010年11月9日(日本時間)23時発表。GF110のフルスペック版。アーキテクチャ的にはGF100に若干の機能を追加した以外はほぼ同一であるが、歩留まりの向上や消費電力の改善などの物理設計が大きく見直された可能性がある[39]。GTX 480で無効化されていたコアが全て有効化されたが、消費電力はGTX 480と同程度に抑えられた。また、GPUクーラーに関してもベイパーチャンバーを採用するなどしてGTX 480から大幅に改善され(特徴的なヒートシンクや基板の吸気口も姿を消している)、冷却力と静音性が向上した。性能に関してもGTX 480から十数%向上している。
- GTX 590
- 2011年3月24日(日本時間)22時発表。GTX 295以来であり、Fermi世代初のデュアルGPUカードである。使用しているコアはGTX 580と同じGF110のフルスペック版となる(ROPユニットやテクスチャユニット等に関してもGTX 580と同じフルスペック)。公称消費電力は365 Wで、8ピン補助電源が2系統必要となる。これにより合計375 Wの電力をカードに供給する事が可能であるが、PCI-SIGの規定は6ピン補助電源と8ピン補助電源を1系統ずつの合計2系統(供給電力はPCI-Eスロットからのものと合わせて300 W)までと定められており、このリファレンスデザインを超えるものである(メーカー独自デザインのものであれば既に規定を超えるものは発売されていた)。しかし、動作クロックはGTX 580と比べて大きく引き下げられている。これは、公称消費電力が244 WであるGTX 580(と同じGF110コアのフルスペック版)をGTX 590として一つのカードに搭載する為だが、既に本来のPCI-SIG規定を超えている為に、この制限は他社製品であるRadeon HD 6990(GTX 590発売時点でのデュアルGPUカードの最上位製品であり、補助電源は8ピンx2)を意識したものであると推察できる。性能的にはGTX 570のSLIと同程度になっているが、消費電力まで実測では公称219 WのGTX 570のSLI(単純計算として合計438 W)と同程度になっている。GPUクーラーはコンパクトでありながら静音性と冷却力に優れている。
GeForce 600 Series
→「en:GeForce 600 series」も参照
GeForce 600 Series(ジーフォース・600・シリーズ)は、2012年3月22日に発表された、GeForceシリーズの第13世代製品群である。GeForce 500 Seriesからアーキテクチャの大幅な刷新をおこなった。NVIDIAはKeplerアーキテクチャをCUDAの転換点と位置付けており、電力あたりの性能(ワットパフォーマンス、Performance per Watt)に重きを置いた設計をおこなっている。
KeplerアーキテクチャではTesla - Fermi世代で採用されたシェーダクロック倍速機能を廃止。FermiアーキテクチャではGF100コアとGF110コアで32基、その他のコアで48基のCUDAコアでSM (Streaming Multiprocessor) 構成していたのに対し、Keplerアーキテクチャでは192基のCUDAコアでSMX (Streaming Multiprocessor eXtreme) を構成し、SMを構成するCUDA Coreの数を大幅に増やした[40]。
またFermiプロッセッサに比べパイプラインの段数が大幅に減少しており、プロッセッサ内でハードウェア処理されていたスケジューリングの大半がソフトウェア処理に回った。パイプラインが浅くなったことによりラッチ回路が減少し消費電力を大幅に押し下げる結果となった[41]。
NVIDIA AdaptiveV-Syncによって、画面のティアリングとフレームレートのカクツキを最小限に抑えることができる。また、TXAAといわれる新しいアンチエイリアシング手法をハードウェアでサポートすることによって、GPUへの負荷を減らしながら従来よりも高品質なAA処理が可能となっている。
なおGK104コアは汎用コンピューティング (GPGPU) 向けの機能をいくつか切り捨てており、特に倍精度浮動小数点の演算性能は単精度の1/24となっている。そのため、倍精度対応が必要とされる分野には、後発のGK110コアを採用したGTX TITANシリーズが採用される。
Intel X79 ExpressプラットフォームがPCIe Gen3に対応しておらず動作確認が完全にとれるまで無効としていると説明していたが、2012年6月現在、NVIDIAはX79プラットフォームの各社マザーボードでのマザーボード-CPU間の通信タイミングに開きが見られるためX79プラットフォームでのPCIe Gen3対応は見送られた。なお公式ではサポートを行わない条件においてX79でのPCIe Gen3を有効化する無保証パッチを配布している[42]。
そのほか、GeForce GTX 670およびGTX 680は、シャープの4K解像度ディスプレイPN-K321における3840x2160ドットの60Hz映像伝送に対応するグラフィックスカードとして、AMD Radeon HD 7750/HD 7970、AMD FirePro W600/W5000/W8000、NVIDIA GeForce GTX TITAN/760、NVIDIA Quadro K600/K5000などとともにシャープ公式の動作検証がなされている[43]。
GeForce GT 600 Series
GeForce GT 600 Seriesは、主にFermi世代の下位モデルのリネーム製品で構成され、Keplerアーキテクチャを採用する製品はGK107コア採用のGeForce GT 640のみだったが、2013年5月にGK208コアを採用する製品が追加された。
GeForce GT 600 Series の製品
- GT 610
- 2012年5月16日販売開始。Fermi世代のGT 520のリネーム品。
- GT 620
- 2012年5月16日販売開始。Fermi世代のGT 430のメモリバス幅を半減させたもの。
- GT 630 (DDR3)
- 2012年5月16日販売開始。Fermi世代のGT 440 (DDR3) のリネーム品。DDR3メモリを4 GB搭載した製品やDVI-D出力端子を2系統搭載した製品も存在する。
- GT 630 (GDDR5)
- 2012年5月16日販売開始。Fermi世代のGT 440 (GDDR5) のリネーム品。
- GT 630 Rev.2 (64bit DDR3)[44]
- 2013年5月29日販売開始。新しいGK208コアを採用し、メモリバス幅64bitのDDR3メモリを搭載、3画面表示に対応している。GK107コアと比べてROP数が半分となるため、ピクセルフィルレート(GPixel/s)とメモリ帯域(GB/s)はGT 640の半分となる。
- GT 640 Rev.2 (64bit GDDR5)[44]
- 2013年5月29日販売開始。GT 630 Rev.2 のGDDR5メモリ版。GT 630 Rev.2やGT 640と比べ、コアクロックが16%ほど高く設定されている。
- GT 640[45]
- 2012年6月5日販売開始。GK107コアを採用し、メモリバス幅128bitのDDR3メモリを搭載、3画面表示に対応している。性能はFermi世代のGTSクラスのGTS 450と同程度[46]。リファレンスボードのTDPは65Wとなっているが、実際の消費電力はTDPが64WのGTX 650より大幅に低く、ロープロファイル対応かつ1スロットの製品も存在する。
- OEM品 (Fermi世代のOEM品のリネーム品)
- 605 (OEM)
- 510 (OEM)のリネーム品。
- GT 640 (OEM) (192bit DDR3)
- GT 545 DDR3 (OEM) のリネーム品。
- GT 645 (OEM)
- GTX 555 (OEM) のリネーム品。
GeForce GTX 600 Series
GeForce GTX 600 Seriesは、Keplerアーキテクチャを採用する、ミドルレンジからハイエンドクラスの2012年 - 2013年前半の製品群である。
GTX 650 Ti BOOST以上でIntel Turbo Boost Technologyと非常に近い機能を有するGPU Boostが搭載されている。GPUの消費電力が想定より低かった場合、想定電力に達するまでGPUコアクロックとGPUコア電圧を引き上げる機能である[47]。
GTX 650 Ti BOOST以上でDisplayPort 1.2出力端子を搭載し、4Kモニタの60Hz表示に対応する。
GeForce GTX 600 Series の製品
- GTX 650[48]
- 2012年9月13日発表。ロークラスモデルのGT 640と同じGK107コアを採用しているが、コアクロックが17%ほど引き上げられ、メモリがDDR3からGDDR5に変更されている。補助電源を不要にした製品も発売された。同時発表の上位モデルのGTX 660と比べてコア数は2/5しか無く、性能はFermi世代のGTXクラスでは最下位モデルとなるGTX 460 SEやGTX 550 Tiと同程度でしかない。GTXクラスの安売りと苦評され、後にGT 740 (GDDR5) としてリネームされる事になる。
- GTX 650 Ti[49]
- 2012年10月9日発表。同年9月13日発表のGTX 650とGTX 660の間で2倍以上の性能差があり、その中間付近を埋めるエントリーミドルレンジモデル。上位モデルであるGTX 660と同じGK106コアを採用しているが、5基のSMX中の1基が無効化されており、メモリバス幅が192bitから128bitに削減されている。また、GPUコアクロックの自動引き上げ機能であるGPU Boostが非対応に、SLIも非対応になっている。性能はGTX 650の約1.5倍。
- GTX 650 Ti BOOST[50]
- 2013年3月26日発表。上位モデルであるGTX 660との違いは、5基のSMX中の1基のSMXが無効化されている点のみで、性能も価格も消費電力も近すぎて差別化ができず、発売年内に製造終了、早々と終息してしまう。
- GTX 660[51]
- 2012年9月13日発表。フルスペックのGK106コアを採用するミドルレンジモデル。5基のSMXで3基のGPCを構成する。64bitメモリコントローラが3基のため、2 GB (8チップ) のメモリ中、1.5 GB分は192bit幅 (32bit×4チップ+16bit×4チップ) でのアクセスとなるが、それを超えた0.5 GB分は64bit幅 (16bit×4チップ) でのアクセスとなり、帯域が1/3に制限される。6ピン補助電源は1系統だけ必要で、6ピン補助電源が2系統必要なGTX 760と補助電源が不要なGTX 750 Tiの発売後も、その隙間を埋めるモデルとしてGTX 660は存続した。
- GTX 660 Ti[52]
- 2012年8月16日発表。上位モデルのGTX 670からメモリバス幅が192bitに抑えられ、メモリ周りは下位モデルのGTX 660と同じとなっている。
- GTX 670[53]
- 2012年5月10日発表。ハイエンドモデルのGTX 680と同じGK104コアを採用しているが、8基のSMX中の1基のSMXが無効化されている。コアクロックはGTX 680の9割程度に抑えられているが、メモリ周りはGTX 680と全く同じである。リファレンスデザインでは、基板から大きくはみ出したGPUクーラーが特徴的である。基板のみであれば170 mm程度のサイズにもかかわらず、クーラーが70 mmも基板よりも大きい。その為に補助電源コネクタがカードの中央付近にあり、少々奇異に感じるかもしれない。性能はGTX 580を上回る。
- GTX 680[54]
- 2012年3月22日発表。フルスペックのGK104コアを採用し、8基のSMXで4基のGPCを構成する。GTX 580と比べて、CUDAコアは3倍、テクスチャユニットは2倍となった。メモリバス幅が384bitから256bitに削減されているが、メモリクロックが1.5倍に高速化された為、メモリ帯域は変わっていない。
- GTX 580を3枚使用したデモをGTX 680 1枚で行うことを可能にしている。また1枚で画面を4出力することができ、3D Vision Surroundに対応しているのでトリプルヘッドのためにSLIを組む必要はない。
- GTX 690[55]
- 2012年4月29日発表。GTX 680に搭載されているフルスペックのGK104コアを2基搭載した製品である。本製品はコアクロックをGTX 680に比べて落としているものの、CUDAコア数やメモリ周りの仕様はGTX 680と変わらない。GPUクーラーのファンカバーはマグネシウム合金、それ以外のクーラーカバーはクロムメッキ処理が施されたアルミ素材を採用し、それぞれのGPUにはベイパーチャンバー式ヒートシンクが搭載されている。なお中央のファンは3000rpmで回転している。冷却性能の向上に注力しているが、GTX 680二枚をSLIで動作させるよりも騒音が小さい。
- 電源は10フェーズで基板は10層となっている。起動中は側面のGTX 690のロゴが緑色に光る。消費電力は300 W。リファレンスデザインでは補助電源は8ピンが2系統必要となる。インターフェイスはPCIe Gen3、ディスプレイインターフェイスはDual-Link DVI×3、Mini DisplayPort 1.2。カード長は279mmとなり、GTX 580から1mmだけ伸びている。
- なお、前世代までのデュアルチップカードでは、ブリッジチップとしてnForce 200が採用されていたが、PCIe Gen3に対応する為かブリッジチップにはLX Technology製のPEX 8747が採用されている。
GeForce 700 Series
→「en:GeForce 700 series」も参照
このシリーズよりUEFIに正式対応した。
GeForce 600/700シリーズ コア比較表
GeForce GT 700 Series
GeForce GT 700 Seriesは、主にKeplerアーキテクチャを採用するGeForce 600シリーズの下位モデルに調整を加えたリネーム製品で構成されるが、一部にFermi世代のリネーム製品も含まれる。
GeForce GT 700 Series の製品
- GT 710
- 2016年1月25日発表。GT 730 (64bit DDR3) から、2基のSMX中の1基を無効化したローエンドモデル。旧製品のGT 720からコアクロックとメモリクロックが引き上げられている。デュアルリンクDVI-D出力端子、HDMI 1.4a出力端子、D-Sub15ピンのアナログ出力端子を搭載し、WQHD (2560×1440) モニタ表示に対応する。
- 2017年8月以降はGDDR5メモリを搭載する製品も販売されているが、1 GB版はメモリバス幅が32bitに縮小されている。
- GT 720
- 2014年8月13日販売開始。GT 730 (64bit DDR3) から、2基のSMX中の1基を無効化したローエンドモデル。コアクロックとメモリクロックも引き下げられている。GDDR5版も存在するが、日本国内ではOEM品しか流通していない。高クロック化されたGT 710の登場で終息した。
- GT 730 (128bit DDR3)
- 2014年6月18日発表。Fermi世代のGT 430のリネーム品。GT 440 (DDR3) のリネーム品であるGT 630 (DDR3) からコアクロックが引き下げられ、性能は後発のGT 710以下にまで低下している。DDR3メモリを4 GB搭載した製品やDVI-D出力端子を2系統搭載した製品も存在する。
- GT 730 (64bit DDR3)
- 2014年6月18日発表。GT 630 Rev.2 (64bit DDR3) のリネーム品。HDMI 1.4出力端子を4系統搭載した製品も存在する。性能はGDDR5版の70%程度。
- GT 730 (64bit GDDR5)
- 2014年6月18日発表。GT 640 Rev.2 (64bit GDDR5) のコアクロックを1046 MHzから902 MHzに引き下げたもの。
- GT 740
- 2014年5月30日販売開始。GT 640のコアクロックを902 MHzから993 MHzに引き上げたもの。
- GT 740 (GDDR5)
- 2014年5月30日販売開始。GTX 650のコアクロックを1058 MHzから993 MHzに引き下げたもの。実際にはベンダー各社からコアクロック1058 MHzのOC版が出揃い、GTX 650の補助電源不要版となった。
GeForce GTX 700 Series
GeForce GTX 700 Seriesは、Keplerアーキテクチャまたは第1世代Maxwellアーキテクチャを採用する、ミドルレンジからハイエンドクラスの2013年後半 - 2014年前半の製品群である。
Keplerアーキテクチャでは192基のCUDAコアでSMXを構成していたのに対し、Maxwellアーキテクチャでは128基のCUDAコアでSMM (Maxwell Streaming Multiprocessor) を構成。128基のCUDAコアを4つのプロセシングブロックに分割し、32個のCUDAコア毎にシンプルな制御ロジックを配置、L2キャッシュを大幅に増加させたことで、コア当たりのパフォーマンスが35%向上、電力効率は2倍になったという[56]。
GTX 760以上でDisplayPort 1.2出力端子を標準で搭載し、4Kモニタの60Hz表示に対応する。GTX 750 Ti以下ではDisplayPort出力端子は標準で搭載されず、HDMI 1.4出力で4Kモニタの30Hz表示までの対応となる。(GTX 750/GTX 750 TiでDisplayPort 1.2出力端子を搭載する製品もある)
GeForce GTX 700 Series の製品
- GTX 745 (OEM)
- DELLのOEMモデル(ロープロファイル、4 GB)とFujitsuのOEMモデル(2 GB)が存在する。クリエイター向けのQuadro K620と同様に、SMX 5基中の2基が無効化され、DDR3メモリを搭載するが、こちらはGPU Boostは非対応。下位のGK208コアのGT 730やGK107コアのGT 740と比べて、TMUの数が75%となるため、テクセルフィルレート(texel fill rate)は低くなる。
- GTX 750、GTX 750 Ti[59]
- 2014年2月18日発表。第1世代MaxwellアーキテクチャのGM107コアを採用するエントリーミドルレンジモデル。L2キャッシュを2 MB搭載する。GTX 650 Tiの後継としてGTX 660の下位に位置付けられる(GTX 660はUEFIに対応して存続)。電力効率に優れたMaxwellアーキテクチャの採用により消費電力は半減し、補助電源が不要となった。同年5月にはロープロファイル対応の製品も発売された。
- GTXクラスの最下位モデルの性能は、GTX 460 SE (150 W) →GTX 550 Ti (116 W) →GTX 650 (64 W) でほぼ変わらなかったが、GTX 750 (55 W) によって約1.65倍に大きく底上げされた。
- GTX 750 Ti (60 W) の性能はGTX 650の約1.9倍で、GTX 650 Ti BOOST (134 W) と同程度となった。その低価格と低消費電力から2017年初頭まで人気は続いた。(最終的にGTX 750 Tiの価格は9,000円程度まで下落した)
- GTX 760[60]
- 2013年6月25日発表。GTX 660 Tiの後継と位置付けられ、GTX 660 Ti、GTX 670と同じGK104コアを採用する。GTX 660 TiはGTX 670からメモリバス幅が192bitに抑えられていたのに対し、GTX 760はGTX 670からSMX 1基が無効化され、コアクロックが引き上げられている。性能はGTX 660 Tiと同程度だが[61]、消費電力が高い。
- GTX 770[62]
- 2013年5月30日発表。GTX 680の後継と位置付けられ、GTX 680と同じフルスペックのGK104コアを採用し、8基のSMXで4基のGPCを構成する。GDDR5メモリはGTX 680の6.0 Gbps品から7.0Gbps品に変更されたが、消費電力が上がって6ピン補助電源と8ピン補助電源が1系統ずつ必要になった。
- GTX 780[63]
- 2013年5月23日発表。GTX TITAN Black同じGK110コアを採用するが、SMX 15基中の3基が無効化されている。GeForce TITANシリーズにあった「DPフルスピードモード」は利用できない。
- GTX 780 Ti[64]
- 2013年11月7日発表。GTX TITAN Blackと同じフルスペックのGK110コアを採用し、15基のSMXで5基のGPCを構成する。GeForce TITANシリーズにあった「DPフルスピードモード」は利用できない。
GeForce GTX TITAN Series
ハイエンドの中でもさらに最上位クラスの製品ブランドとして、GeForce GTX TITAN Seriesが追加された。ただし、製品世代としては、GeForce GTX 700シリーズと同列である。
GeForce GTX TITANシリーズのGK110コアのSMXの中には64基の倍精度演算ユニットも搭載されている。倍精度演算ユニットは、GK104コアの単精度演算ユニットによる倍精度演算の8分の1のクロック数で倍精度演算するが、コアクロックの8分の1のクロック速度で動作している。これをNVIDIA Control Panelの設定を変更することで、コアと同クロックで動作させられるように変更できる。この倍精度浮動小数点演算のフルスピードモード化機能を「DPフルスピードモード」と呼ぶ。但し、DPフルスピードモード時は消費電力が上がり、コアクロックが抑えられるため、実際の倍精度演算性能は理論値の8倍には届かない。
GeForce GTX TITAN Series の製品
- GTX TITAN[65]
- 2013年2月19日発表。先に「Tesla K20X」として投入されていたGK110コアを採用するコンシューマ向けモデル。製品名については、Tesla K20Xを採用し、TOP500で2012年11月に性能ランキング1位となった米オークリッジ国立研究所のスーパーコンピューター「タイタン」[66]に由来している。
- GPUコアのSMX 15基中の1基が無効化されている。
- 浮動小数点数演算性能は、単精度が4.49 TFLOPS(GTX 680は3.09 TFLOPS)、DPフルスピードモード時の倍精度が1.50 TFLOPS(理論値)(GTX 680は0.13 TFLOPS)。
- GTX TITAN Black[67]
- 2014年2月18日発表。フルスペックのGK110コアを採用。GTX TITANと比べて動作クロックとメモリークロックが引き上げられている。
- 浮動小数点数演算性能は、単精度が5.12 TFLOPS、DPフルスピードモード時の倍精度が1.71 TFLOPS(理論値)。
- GTX TITAN Z[68]
- 2014年3月25日発表。フルスペックのGK110コアを2基搭載するデュアルGPU。接続にトリプルスロット幅の空きを必要とする。
- 浮動小数点数演算性能は、単精度が8.12 TFLOPS、DPフルスピードモード時の倍精度が2.71 TFLOPS(理論値)。
- 発売時の価格は、史上最高の40万円 -[69]。
GeForce 900 Series
→「en:GeForce 900 series」も参照
GeForce 900 Seriesは、第2世代Maxwellアーキテクチャを採用する、ミドルレンジからハイエンドクラスの2014年後半 - 2015年の製品群である。
第2世代Maxwellアーキテクチャでは、新たなメモリ圧縮技術を採用しメモリのアクセス効率が高まった[70]。MFAA(Multi-Frame Sampled Anti Aliasing)技術に対応[71]。64bitメモリコントローラ1基に対するROPユニットは8基から16基に変更された[72]。GTX 970以上でVR(Virtual Reality)をサポートする[73]。
HDMI 2.0出力端子×1とDisplayPort 1.2出力端子×3を搭載し、4画面の4Kモニタの60Hz表示に対応する。
GeForce 900 Series の製品
- GTX 950[74][75][76]
- 2015年8月20日発表。GTX 960と同じGM206コアを採用するが、SMM 8基中の2基が無効化され、コア数や消費電力はGTX 960の3/4となる。価格的にも性能的にもGTX 750 TiとGTX 960の隙間を埋めるモデルとして登場し、性能はGTX 750 Ti比で約1.5倍になったが[77]、消費電力も1.5倍に増えて補助電源が必要な上に2万円前後という価格に割高感があり、2万円台前半に価格がこなれていた上位のGTX 960に人気が集まった。2016年3 - 4月には消費電力を抑えて補助電源を不要にした製品[78]、5月にはロープロファイル対応の製品も発売された。(しかし半年後の同年10月には次世代Pascalアーキテクチャ採用のGTX 1050を搭載した製品がより安価に発売される事になる)
- GTX 960[79]
- 2015年1月22日発表。フルスペックのGM206コアを採用するミドルレンジモデル。GM206コアはGM204コアの半分となる2基のGPC(8基のSMM)で構成されていて、コア数やメモリ帯域はGTX 980の半分となる。GM206コアはH.265ハードウェアデコーダを統合しており、ミドルレンジでも4K/60fpsのデコードが可能となっている。
- スペック的にはGTX 950 Tiのような製品で、性能はGTX 950比で1.2倍程度に過ぎない。前世代のGTX 760と比べてメモリバス幅が256bitから128bitに半減しているため、高負荷時の性能はGTX 760と僅差にまで落ち込む。
- GTX 970[80]
- 2014年9月19日発表。GTX 980と同じGM204コアを採用するが、SMM 16基中の3基が無効化されている。当初はメモリ周りはGTX 980と同じとされていたが、実際にはROPユニットが64基から56基に削減され、L2キャッシュも32bit幅1基分0.25 MB少なかった。このため、4 GBのメモリ中3.5 GBまでは帯域が7/8に、3.5 GBを超えた分は帯域が1/8に制限されていた[81]。NVIDIAは、2015年1月にスペックを下方修正した[82][83]。また、電源周りの回路に問題があり、高fpsで描画時にコイル鳴きが発生する製品が多い。
- GTX 980[80][84]
- 2014年9月19日発表。フルスペックのGM204コアを採用し、4基のGPC(16基のSMM)で構成されている。7.0 GbpsのGDDR5メモリを搭載し、メモリ圧縮技術により9.3 Gbps相当のパフォーマンスを発揮する。GM204コアはH.265/HEVCハードウェアエンコーダを統合する。
- GTX 980 Ti[85][86][87]
- 2015年6月1日発表。GTX TITAN Xと同じGM200コアを採用するハイエンドモデル。SMM 24基中の2基が無効化されている。
- GTX TITAN X[88][89]
- 2015年3月18日発表。フルスペックのGM200コアを採用し、6基のGPC(24基のSMM)で構成されている。「TITAN」の名を冠してはいるが、Kepler世代のGeForce GTX TITANシリーズとは異なり、DPフルスピードモードはサポートされない。
- 浮動小数点数演算性能は、単精度が6.14 TFLOPS、倍精度が0.19 TFLOPS(理論値)。
GeForce 10 Series
→「en:GeForce 10 series」も参照
GeForce 10 Seriesは、Pascalアーキテクチャを採用する、ロークラスからハイエンドクラスの2016年 - 2018年前半の製品群である[90][91]。
Pascalアーキテクチャでは、16 nmプロセスや14 nmプロセスの採用によって、消費電力の増加を抑えながらコアクロックが大幅に引き上げられた。またGTX 1080以上で、新たなメモリ規格のGDDR5Xメモリの採用により、メモリ帯域が向上している[92]。
新開発された「SLI HB」と呼ばれるブリッジを推奨[93]、3-way/4-wayのSLI構成は非推奨となっている[94]。75 - 150 Wの補助電源の供給方法は、従来の6pin×2から8pin×1に変更された。 GTX 1060以上でVR(Virtual Reality)をサポートする[73]。
HDMI 2.0bやDisplayPort 1.4の最新のインターフェイスに対応[95]。アナログ映像信号出力は廃止された。
2018年6月4日、PascalおよびMaxwell世代のGPUとDisplayPort 1.3または1.4対応のモニタを接続した時に不具合が発生することがあり、ファームウェアのアップデートが必要となる場合があると発表された[96][97]。
GeForce 10 Series の製品
- GT 1030[98]
- 2017年5月17日発売。PascalアーキテクチャのGP108コアを採用するロークラスモデル。14 nmプロセス採用。GP108コアはGP107コアの半分となる1基のGPC(3基のSM)で構成されていて、コア数、メモリバス幅、メモリ容量はGTX 1050 Tiの半分となる。Kepler世代のGT 730 (GDDR5版)の後継となる製品であるが、GTX 750に近い性能がある[99]。PCIe 3.0×4接続でロープロファイルかつ1スロット。
- GT 1030 (DDR4)
- 2018年3月12日発売(NVIDIAからの正式発表は無し)。GDDR5の価格高騰を受けて、VRAMをSDDR4に置き換えた。コアクロックも引き下げられ、TDPは20 Wに低減しているが、メモリ帯域がGDDR5版の35%まで減少した事が大きく影響して、性能はGDDR5版の60%弱にまで大きく低下、GT 730 (GDDR5版)を下回る。

- GTX 1050 (2 GB)[100]
- 2016年10月25日発売。GTX 1050 TiからSM 1基が無効化され、512 MBのGDDR5チップを4個搭載する。性能はGTX 950から数%上昇し、GeForce GTX 650の約3倍、GTX 750 Tiの約1.5倍となる[101]。
- GTX 1050 (3 GB)[102]
- 2018年3月21日発売(NVIDIAからの正式発表は無し)。上位のGTX 1050 Tiの1 GBのGDDR5チップの数を4個から3個に減らしたもの。メモリバス幅は4分の3となる96bitへ減少した。GPUクロックが引き上げられており、性能はGTX 1050(2 GB)を上回る。
- GTX 1050 Ti[100]
- 2016年10月25日発売。フルスペックのGP107コアを採用するエントリーミドルレンジモデル。1 GBのGDDR5チップを4個搭載する。14 nmプロセス採用で補助電源が不要。同年12月にはロープロファイル対応の製品も発売された。2基のGPC×3で計6基のSMで構成され、前世代のGTX 950とコア数は同じだが、コアクロックとメモリクロックが上がって、性能はGTX 960と同程度となった。
- GTX 1060 (3 GB)[103]
- 2016年8月18日発売。GTX 1060 (6 GB)からSM 1基が無効化され、512 MBのGDDR5チップを6個搭載する。性能はGTX 970と同程度で、Kepler世代のGTX TITANを超える。
- GTX 1060 (6 GB)[104]
- 2016年7月19日発売。フルスペックのGP106コアを採用するミドルレンジモデル。2基のGPC×5で計10基のSMで構成されている。1 GBのGDDR5チップを6個搭載する。性能はGTX 980と同程度で、Kepler世代のGTX TITAN Blackを超える。

- GTX 1070[105]
- 2016年6月10日発売。ハイエンドモデルのGTX 1080で採用されているGP104コアから、GPC 4基中の1基が無効化され、3基のGPC×5で計15基のSMで構成されている。メモリは従来のGDDR5となっている。性能は前世代ハイエンドモデルのGTX 980 Tiと同程度。
- GTX 1070 Ti[106]
- 2017年11月2日発売。ハイエンドモデルのGTX 1080と同じGP104コアを採用しているが、SM 20基中の1基が無効化され、メモリは従来のGDDR5となっている。
- GTX 1080[107]
- 2016年5月27日発売。先に「DRIVE PX 2」や「Tesla P100 (GP100)」として投入されていたPascalアーキテクチャを採用する初のコンシューマ向けモデル。フルスペックのGP104コアを採用し、4基のGPC×5で計20基のSMで構成されている。新たなメモリ規格のGDDR5Xメモリの採用により、プリフェッチを底上げすることで、メモリ帯域が向上している。
- GTX 1080 Ti[108][109]
- 2017年3月10日発売。NVIDIA TITANシリーズと同じGP102コアを採用しているが、SM 30基中の2基とROPユニット96基中の8基が無効化され、メモリバス幅が32bit減少、メモリ容量も1 GB減少、L2キャッシュ容量も0.25 MB減少している。メモリ帯域については、GDDR5XメモリのデータレートがGTX 1080/NVIDIA TITAN Xの10 Gbpsから11 Gbpsに引き上げられたことで、NVIDIA TITAN Xより広くなっている。
- NVIDIA TITAN X[110]
- 2016年8月2日発売。GP102コアを採用しているが、SM 30基中の2基が無効化されている。Maxwell世代に続きPascal世代でもDPフルスピードモードはサポートされない。
- この世代から「GeForce GTX」から「NVIDIA」へ販売ブランドが変更されている。Maxwell世代の「GeForce GTX TITAN X」とPascal世代の「NVIDIA TITAN X」を区別するために、後者を「TITAN X (Pascal)」や「TITAN X (2016)」と表記する場合もある。
- 浮動小数点数演算性能は、単精度が10.2 TFLOPS、倍精度が0.32 TFLOPS(理論値)。
- NVIDIA TITAN Xp[111]
- 2017年4月6日発売。フルスペックのGP102コアを採用し、6基のGPC×5で計30基のSMで構成されている。
- 浮動小数点数演算性能は、単精度が10.8 TFLOPS、倍精度が0.34 TFLOPS(理論値)。
NVIDIA TITAN V
NVIDIA TITAN VはVoltaアーキテクチャを採用するハイエンド製品である。「Game Ready Driver」で動作するコンシューマ製品ではあるが主にAI研究者向けとされ、GeForceブランドではなくNVIDIAブランドで販売された。
HPC向け製品であるTesla V100に採用されたGV100コアが転用されており、NVIDIAのコンシューマグラフィック製品として初めてTensorコア(行列積和演算器)とHBM2メモリを搭載する。
32bit版OS向けのドライバーと、Windows 8、Windows 8.1向けのドライバーは提供されない。
NVIDIA TITAN V の製品
- NVIDIA TITAN V[112][113]
- 2017年12月7日発表。GV100コアのSM 84基中4基が無効化されている。米国での直販価格は2999ドル、国内代理店菱洋エレクトロの直販価格は39万8000円(消費税8%込)。
- 新たに搭載されたTensorコアはディープラーニング向けに最適化され、Tensorコアを搭載しないTITAN Xpと比較し最大9倍の演算性能を持つとされる。またフルスピードでの倍精度浮動小数点演算をサポートし、SM構成が変更されFP64ユニットが増加したこともあり、FP64:FP32の性能比率はKepler世代の1:3を上回る1:2を実現している。
- 浮動小数点数演算性能は、単精度が12.3 TFLOPS、倍精度が6.14 TFLOPS(理論値)。
- NVIDIA TITAN V CEO Edition[114]
- 2018年6月20日発表。「Computer Vision and Pattern Recognition Conference」にてAI研究者20名にプレゼントされた限定生産版で、一般には市販されていない。HBM2メモリの容量が12 GBがら32 GBへ増量されている。
GeForce 16/20 Series
GeForce GTX 16 Series
→「en:GeForce 16 series」も参照
GeForce GTX 16 Seriesは、Turingアーキテクチャを採用する、ミドルレンジの2019年前半 - の製品群である[115]。
このシリーズ以降、32bit版OS向けのドライバーと[116]、Windows 8、Windows 8.1向けのドライバーは提供されなくなった。
GeForce 16 Series の製品
- GTX 1630[117][118]
- 2022年6月28日発売。前世代のGT 1030の後継に位置する低価格モデルで、TU117コアの持つSM 16基の内半数に当たる8基が無効化されている。消費電力は上位モデルのGTX 1650と同等の75 Wだが、性能はGTX 1050のおよそ1.17倍でGTX 1050 Tiと同程度かやや低い程度とされる。
- GTX 1650 (GDDR5)[119][120][121][122]
- 2019年4月23日発売。フルスペックのTU117コアからSM 16基中の2基が無効化されている。前世代のGTX 1050 Tiの後継に位置する。米国での小売価格は、GTX 1050 Tiの139ドルより僅かに高い149ドルとなった。
- GTX 1650 (GDDR6)[122]
- 2020年4月3日発売。
- GTX 1650 (TU106)[123][122]
- 2020年7月発売。RTX 2060/2070に用いられるTU106コアの一部を無効化したもの。NVENCの世代がTU117を使用する1650のVolta世代より新しいTuring世代になっている。補助電源を必要とする。中国市場では GeForce GTX 1650 Ultra と称して販売されている[124]。
- GTX 1650 (TU116)[122]
- 2020年7月発売。GTX 1660に用いられるTU116コアの一部を無効化したもの。NVENCの世代がTU117を使用する1650のVolta世代より新しいTuring世代になっている。補助電源を必要とする。
- GTX 1650 SUPER[125]
- 2019年11月22日発売。上位のTU116コアを採用している。CUDAコア数が1280コアに増え、クロックも1530 MHz(ブースト時1725 MHz)に上がっている。メモリがGDDR6の12 GHz相当になり、帯域も192 GB/sに拡張されている。
- GTX 1660[126]
- 2019年3月14日発売。フルスペックのTU116コアからSM 24基中の2基が無効化されている。従来のメモリ規格のGDDR5メモリに据え置かれ、価格が抑えられた。前世代のGTX 1060(6 GB)の後継に位置し、消費電力は前世代のGTX 1060と同等だが、補助電源の供給方法は8ピン×1に変更された。米国での小売価格は、GTX 1060(3 GB)の199ドルとGTX 1060(6 GB)の249ドルの中間の219ドルとなった。
- GTX 1660 SUPER[125]
- 2019年10月29日発売。メモリがGDDR6の14 GHz相当になり、帯域も336 GB/sに拡張されているが、従来のSUPERシリーズとは違いコアクロックもコア数も変わらない。メモリ関連が強化されているだけだが、1660より主要なゲームで約1.2倍性能が向上しているとされる。
- GTX 1660 Ti[127]
- 2019年2月22日発売。フルスペックのTU116コアを採用し、3基のGPC×12で計24基のSMで構成されている。消費電力は前世代のGTX 1060と同等だが、補助電源の供給方法は8ピン×1に変更された。性能は前世代のGTX 1070を僅かに下回る。米国での小売価格は、GTX 1070の379ドルより100ドル安い279ドルとなった。
GeForce RTX 20 Series
→「en:GeForce 20 series」も参照
GeForce RTX 20 Seriesは、Turingアーキテクチャを採用する、ハイクラスからウルトラハイエンドクラスの2018年後半 - の製品群である[128][129]。
新しいSUPERグレードは、“無印”と,その上位モデルを示す“Ti”の間に位置する[130][131]。
SM内部にTensorコア[注釈 7]とRay Tracingコア (RTコア) と呼ばれる新しい演算器が追加されており、ディープラーニングの高速化およびリアルタイムレイトレーシングのハードウェアアクセラレーションを実現している[132]。また、新たなメモリ規格のGDDR6メモリの採用により、メモリ帯域が向上している[132][133]。
GeForce 20 Series の製品
- RTX 2060 (6 GB)[134]
- 2019年1月7日発表、同年1月15日発売。フルスペックのTU106コアからSM 36基中の6基が無効化され、メモリバス幅も4分の3となる192bitへ抑えたもの。前世代のGTX 1070 Tiと同等性能[135]でありながら、米国での小売価格は、GTX 1070 Tiの449ドルより100ドル安い349ドルとなった。
- RTX 2060 (12 GB)
- 2021年12月1日発表、同年12月7日発売。RTX 2060 SUPERと同様にSM 34基で構成され動作クロックも共通のスペックを持つが、メモリ帯域はRTX 2060 (6 GB)と共通で容量のみ倍の12 GBを搭載する。
- RTX 2060 SUPER[136]
- 2019年7月2日発表、同年7月9日発売。RTX 2070(無印)に近い性能まで引き上げられたが、米国での小売価格は、399ドルに抑えられた。
- RTX 2070[137]
- 2018年8月20日発表、同年10月17日発売。フルスペックのTU106コアを採用し、3基のGPC×12で計36基のSMで構成されている。前世代のGTX 1080と同等性能。米国での小売価格は、GTX 1080と同じ499ドルとなった。上位のRTX 2070 SUPERの発売後は、実売価格が下落した。
- RTX 2070 SUPER[136]
- 2019年7月2日発表、同年7月9日発売。上位のRTX 2080(無印)と同じTU104コアを採用し、RTX 2070(無印)とRTX 2080(無印)のほぼ中間の性能まで引き上げられたが、米国での小売価格は、RTX 2070(無印)と同じ499ドルに据え置かれた。
- RTX 2080[138]
- 2018年8月20日発表、同年9月20日発売。フルスペックのTU104コアである6基のGPC×8で計48基のSMから、GPC 2基が無効化されている。前世代のGTX 1080 Tiと同等性能。米国での小売価格は、GTX 1080 Tiと同じ699ドルとなった。上位のRTX 2080 SUPERの発売後は、実売価格が下落した。
- RTX 2080 SUPER[136]
- 2019年7月2日発表、同年7月23日発売。フルスペックのTU104コアを採用し、GDDR6メモリのデータレートが14 Gbpsから15.5 Gbpsに引き上げられたが、米国での小売価格は、RTX 2080(無印)と同じ699ドルに据え置かれた。
- RTX 2080 Ti[138]
- 2018年8月20日発表、同年9月27日発売。フルスペックのTU102コアからSM 72基中の4基が無効化され、メモリバス幅が32bit減少している。米国での小売価格は999ドルで、日本国内での小売価格は15万円前後から。
- NVIDIA TITAN RTX[139]
- 2018年12月3日発表、同年12月19日発売。フルスペックのTU102コアを採用し、6基のGPC×12で計72基のSMで構成されている。DPフルスピードモードはサポートされない。
- 浮動小数点数演算性能は、単精度が12.4 TFLOPS、倍精度が0.39 TFLOPS(理論値)。
GeForce 30 Series

→「en:GeForce 30 series」も参照
GeForce RTX 30 Seriesは、Ampereアーキテクチャを採用する、ミドルレンジからウルトラハイエンドクラスの2020年後半 - の製品群である[140][141][142]。
上位製品では、SDRAMとして初となる4レベルパルス振幅変調 (PAM4) を使用するGDDR6X規格の採用により、メモリ帯域が向上している[143][144]。
また、PCI Express2.1から追加されたCPUとVRAMのアクセス容量制限をなくすResizable BARにも対応している。RTX 3060以降は発売当初より対応、RTX 3060 Ti/3070/3080/3090はファームウエアをアップデートすることで465.89ドライバー以降で対応する[145][146]。
RTX 3060 Ti/3070/3080の初期出荷分とRTX 3090/3090 Tiを除き、イーサリアムのハッシュレートに制限がかかっている[147][148]。2021年5月下旬以降に出荷されるRTX 3060 Ti/3070/3080のハッシュレート制限版は製品仕様に「Lite Hash Rate」もしくは「LHR」が記載され、利用するには466.47ドライバー以降が必要となる[149]。理由に関しては、自作パソコン#自作パソコンの流通史を参照。
- RTX 3050 (6 GB)[150][151]
- 2024年2月2日発売。ノートPC向けRTX 3050で使用されるGA107コアを使用する。8GB版のRTX 3050よりSM 2基分のCUDAコアを削減し低クロック動作とすることで消費電力を70Wに抑制し、GeForce RTXシリーズとして初めて補助電源なしでの動作を実現した。
- RTX 3050[152]
- 2022年1月4日発表、同年1月27日発売。価格は$249から。フルスペックのGA106コアからSM 10基が無効化されている。
- RTX 3060 (8 GB)[153]
- 2022年10月27日発表。10GB版のRTX 3060とコアのスペックは共通だが、メモリ容量削減に伴い帯域幅が360 GB/sから240 GB/sへ減少している。
ZOTAC製RTX 3060搭載カード - RTX 3060[154]
- 2021年1月12日発表、同年2月25日発売。価格は$329から。フルスペックのGA106コアからSM 2基が無効化されている。
- RTX 3060 (GA104)
- 主に中国市場向け。通常RTX 3060に使用されるGA106コアではなく、本来上位製品で使用されるGA104コアのSM 48基の内20基を無効化している。メーカーにより製品名で使用コアを判別できるようにしているケースもあるが、同一製品名で使用コアが混在しているケースもある。
- RTX 3060 Ti[155]
- 2020年12月1日発表、同年12月2日発売。価格は$399から。フルスペックのGA104コアからSM 10基が無効化されている。
- RTX 3060 Ti (GA103)
- 主に中国市場向け。通常RTX 3060 Tiに使用されるGA104コアではなく、ノートPC向けRTX 3080 Tiで使用されるGA103コアのSM 60基の内22基を無効化している。メーカーにより製品名で使用コアを判別できるようにしているケースもある[注釈 8]が、同一製品名で使用コアが混在しているケースもある[注釈 9]。
- RTX 3060 Ti (GDDR6X)[153]
- 2022年10月27日発表。GDDR6版のRTX 3060 Tiとコアのスペックやメモリ容量は共通だが、メモリ規格変更に伴い帯域幅が448 GB/sから608 GB/sへ向上している。
- RTX 3070[142][159]
- 2020年9月1日発表、同年10月29日発売。価格は$499から。フルスペックのGA104コアからSM 2基が無効化されている。
- RTX 3070 Ti[160]
- 2021年6月1日発表、同年6月10日発売。価格は$599から。GA104コアのフルスペックを使用し、上位製品と共通のGDDR6Xメモリを採用している。採用メモリ規格以外RTX 3070との差異は大きくないが、消費電力は220 Wから290 Wへと上昇している。
- RTX 3070 Ti (GA102)
- 主に中国市場向け。通常RTX 3070 Tiに使用されるGA104コアではなく、本来上位製品で使用されるGA102コアのSM 84基の内36基を無効化している。
ASUS製RTX 3080搭載カード - RTX 3080 (10 GB)[142][161]
- 2020年9月1日発表、同年9月17日発売。価格は$699から。フルスペックのGA102コアからSM 16基が無効化されている。
- RTX 3080 (12 GB)[162]
- 2022年1月11日発売。フルスペックのGA102コアからSM 14基が無効化されている。
- RTX 3080 Ti[160]
- 2021年6月1日発表、同年6月3日発売。価格は$1,199から。フルスペックのGA102コアからSM 4基が無効化されている。RTX 3090と同等消費電力に調整されていることもあり、メモリ容量とSLI対応の有無を除き「ほぼRTX 3090」と評されている。
GIGABYTE製RTX 3090搭載カード - RTX 3090[142][163]
- 2020年9月1日発表、同年9月24日発売。価格は$1,499から。この世代ではフラグシップ製品に冠されてきた「TITAN」が廃止となり、性能指標「90」の製品モデルが復活した。フルスペックのGA102コアからSM 2基が無効化されている。DPフルスピードモードはサポートされない。
- 浮動小数点数演算性能は、単精度が29.3 TFLOPS、倍精度が0.46 TFLOPS(理論値)。
- RTX 3090 Ti[164][165]
- 2022年1月4日発表、同年3月29日発売。価格は$1,999から。GA102コアのフルスペックを使用し、RTX 3090からコア/メモリの動作クロック向上もあり消費電力が上昇、歴代GeForce製品を大きく上回る450 Wに達している。対応する接続規格は下位製品と共通のPCIe 4.0x16となるが、補助電源コネクタはPCIe 5.0世代で導入される12+4ピンの「12VHPWR」を先取りして採用する製品もある。[166]
- 浮動小数点数演算性能は、単精度が33.5 TFLOPS、倍精度が0.52 TFLOPS(理論値)。
GeForce 40 Series
→「en:GeForce 40 series」も参照
GeForce RTX 40 Seriesは、Ada Lovelaceアーキテクチャを採用する、ハイクラスからウルトラハイエンドクラスの2022年後半 - の製品群である[167][168][169]。
レイトレーシング性能の向上を目的として、前世代を大幅に上回る容量のL2キャッシュメモリを搭載し、プログラマブルシェーダをアウト・オブ・オーダー実行する「Shader Execution Reordering」機能が新たに導入されている。補助電源コネクタはPCIe 5.0世代の「12VHPWR」が下位製品にも導入される一方、対応する接続規格は前世代同様のPCIe 4.0に留まる。またSLI機能のためのNVLink回路はこの世代で廃止されている[170][171]。
- RTX 4060[172][173]
- 2023年5月18日発表、同年6月29日発売。価格は$299から。
- RTX 4060 Ti (8 GB)[172][174]
- 2023年5月18日発表、同年5月24日発売。価格は$399から。
- RTX 4060 Ti (16 GB)[172]
- 2023年5月18日発表、同年7月18日発売。価格は$499から。メモリ容量が倍増し消費電力が5W上昇しているが、コア数や動作クロック等のスペックはRTX 4060 Ti (8 GB)と共通。
- RTX 4070 (GDDR6)[175]
- 2024年8月20日発表、同年9月発売。搭載メモリ規格の変更に伴い帯域幅が減少しているが、メモリ以外のスペックはGDDR6Xを搭載するRTX 4070と共通。
- RTX 4070[176]
- 2023年4月12日発表、同年4月13日発売。価格は$599から。
- RTX 4070 SUPER[177][178]
- 2024年1月8日発表、同年1月17日発売。価格は$599から。同時に発表された他のSUPERモデルでは消費電力が従来モデルから据え置かれているが、4070 SUPERのみ20W上昇している。
- RTX 4070 Ti[179]
- 2022年9月20日にRTX 4080 (12 GB)として発表、当初同年11月に発売予定とされていた。搭載メモリ容量の差異以外にも性能差が大きい2製品が同じ「4080」の製品名称を持つ状況は消費者の混乱を招くとして、10月14日に発売中止が発表された[180][181]。その後2023年1月3日に製品名称をRTX 4070 Tiとする事が発表[182]、1月5日に発売された。価格は$799から。
- RTX 4070 Ti SUPER[177][183]
- 2024年1月8日発表、同年1月24日発売。価格は$799から。搭載メモリ容量が従来モデルの12GBから16GBへと増量されており、それに伴いメモリバス幅が192bitから256bitへ増加し使用されるコアもAD104からAD103へ変更されている。
- RTX 4080[184]
- 2022年9月20日発表、同年11月16日発売。価格は$1,199から。
- RTX 4080 SUPER[177][185]
- 2024年1月8日発表、同年1月31日発売。価格は$999から。従来モデルの発売時価格よりも値下げされ、1000ドルを切る価格設定とされている。NVIDIA Japanによる日本円想定価格は従来モデル発売時219800円[186]に対しSUPERモデルは162800円[187][注釈 10]とされている。
- RTX 4090 D[189]
- 中国に対する米国の輸出規制に対応させたRTX 4090の性能抑制版。
- RTX 4090[190]
- 2022年9月20日発表、同年10月12日発売。価格は$1,599から。DPフルスピードモードはサポートされない。
- 浮動小数点数演算性能は、単精度が73.2 TFLOPS、倍精度が1.14 TFLOPS(理論値)。
- 「12VHPWR」補助電源コネクタの溶融事故が報告されており、差し込みが完全でないことが事故原因であるとして、コネクタを完全に差し込むよう2022年11月18日にNVIDIA社より注意喚起が発表されている[191]。
GeForce 50 Series
→「en:GeForce 50 series」も参照
GeForce RTX 50 Seriesは、Blackwellアーキテクチャを採用する、ハイクラスからウルトラハイエンドクラスの2025年 - の製品群である[192][193][194]。
新たにGDDR7規格のメモリを採用し、RTX 5090の帯域はバス幅の拡張と合わせ前世代比で2倍近くに向上している。またコンシューマ向けGPUとして初めてFP4精度に対応し、AI演算性能は前世代比でおよそ3倍を達成したとされる[195][196]。
この世代よりCUDAライブラリにおける32bitサポートが廃止されており、影響で32ビットのPhysXを利用するゲーム等においてGPUハードウェアアクセラレーションが動作しない[197]。
- RTX 5050[198][199]
- 2025年6月24日発表、同年7月4日発売。価格は$249から。
- RTX 5060[200][201]
- 2025年4月15日発表、同年5月19日発売。価格は$299から。
- RTX 5060 Ti[200][202]
- 2025年4月15日発表、同年4月16日発売。価格は$379 (8GB)/$429 (16GB)から。8GB版と16GB版はメモリ容量の差異のみで、その他のスペックは消費電力も含め共通。
- RTX 5070[203]
- 2025年1月6日発表、同年3月5日発売。価格は$549から。
- RTX 5070 Ti[204]
- 2025年1月6日発表、同年2月20日発売。価格は$749から。
- RTX 5080[205]
- 2025年1月6日発表、同年1月30日発売。価格は$999から。
- RTX 5090 D[206]
- 中国に対する米国の輸出規制に対応させたRTX 5090の性能抑制版。レイトレーシング演算性能等ゲームプレイに関わる部分では5090同等性能が維持される一方、AI演算性能は5090の公称最大3352 TOPSから2375 TOPSへ抑制されている。
- RTX 5090[207]
- 2025年1月6日発表、同年1月30日発売。価格は$1,999から。DPフルスピードモードはサポートされない。
- 浮動小数点数演算性能は、単精度が87.8 TFLOPS、倍精度が1.37 TFLOPS(理論値)。
- 発売日当日に店頭で抽選販売を実施したパソコン工房秋葉原パーツ館において、同製品が正規販売されない中国からの購入希望者とみられる集団が殺到・混乱を引き起こし、隣接する千代田区立昌平幼稚園の敷地にフェンスを乗り越えて侵入する・同幼稚園の看板が破壊される事件が発生[208][209]し、同店が謝罪する[210]事態となった。影響で周辺店舗では店頭販売を中止し、オンライン抽選販売へ切り替える動きが相次いだ[211]。
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ノートPC向け
要約
視点
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GeForce2 Go Series
GeForce2 Go Series(ジーフォース・ツー・ゴー・シリーズ)は、GeForceシリーズの初代ノートPC向け製品群である。
GeForce4 Go Series
GeForce4 Go Series(ジーフォース・フォー・ゴー・シリーズ)は、GeForceシリーズの第2世代ノートPC向け製品群である。
GeForce FX Go Series
GeForce FX Go Series(ジーフォース・エフエックス・ゴー・シリーズ)は、GeForceシリーズの第3世代PCノート向け製品群である。DirectX 9に対応。
GeForce Go 6 Series
GeForce Go 6 Series(ジーフォース・ゴー・シックス・シリーズ)は、GeForceシリーズの第4世代ノートPC向け製品群である。
GeForce Go 7 Series
GeForce Go 7 Series(ジーフォース・ゴー・セブン・シリーズ)は、GeForceシリーズの第5世代ノートPC向け製品群である。
GeForce 8 M Series
GeForce 8 M Series(ジーフォース・エイト・エム・シリーズ)は、GeForceシリーズの第6世代ノートPC向け製品群である。名称がそれまでのGeForce GoからGeForce Mに変更された。DirectX 10に対応。
GeForce 9 M Series
GeForce 9 M Series(ジーフォース・ナイン・エム・シリーズ)は、GeForceシリーズの第7世代ノートPC向け製品群である。
GeForce 100 M Series
GeForce 100 M Series(ジーフォース・100・エム・シリーズ)は、GeForce 100シリーズのノートPC向け製品群である。
GeForce 200 M Series
GeForce 200 M Series(ジーフォース・200・エム・シリーズ)は、GeForce 200シリーズのノートPC向け製品群である。
GeForce 300 M Series
GeForce 300 M Series(ジーフォース・300・エム・シリーズ)は、GeForce 300シリーズのノートPC向け製品群である。DirectX 10.1に対応。
GeForce 400 M Series
GeForce 400 M Series(ジーフォース・400・エム・シリーズ)は、GeForce 400シリーズのノートPC向け製品群である。DirectX 12 APIに対応。
GeForce 500 M Series
GeForce 500 M Series(ジーフォース・500・エム・シリーズ)は、GeForce 500シリーズのノートPC向け製品群である。
GeForce 600 M Series
GeForce 600 M Series(ジーフォース・600・エム・シリーズ)は、GeForce 600シリーズのノートPC向け製品群である。FermiアーキテクチャとKeplerアーキテクチャが混在する。
GeForce 700 M Series
GeForce 700 M Series(ジーフォース・700・エム・シリーズ)は、GeForce 700シリーズのノートPC向け製品群である。720M以下を除き、Keplerアーキテクチャとなった。
GeForce 800 M Series
GeForce 800 M Series(ジーフォース・800・エム・シリーズ)は、GeForce 700シリーズのノートPC向け製品群である。Fermiから第1世代Maxwellまでの3世代のアーキテクチャが混在する。下位モデルにもMXM (Mobile pci eXpress Module)規格品が存在するが、消費電力が高い。
GeForce 900 M Series
GeForce 900 M Series(ジーフォース・900・エム・シリーズ)は、GeForce 900シリーズのノートPC向け製品群である。Keplerアーキテクチャから第2世代のMaxwellアーキテクチャまでが混在する。
GeForce 10 Series / GeForce MX100/200/300 Series
GeForce 10 Series Note PC
GeForce 10 Series Note PC は、GeForce 10シリーズのノートPC向け製品群である。Pascalアーキテクチャを採用する。デスクトップ版に近い性能となり、製品名末尾のモバイルを示す「M」が無くなった[213]。
GeForce MX100 Series
GeForce MX100 Series は、GeForce 10シリーズの低消費電力ノートPC向け製品群である。第1世代MaxwellアーキテクチャとPascalアーキテクチャが混在する。
GeForce MX200 Series
GeForce MX200 Series は、GeForce MX100シリーズの後継に当たる低消費電力ノートPC向け製品群である。Pascalアーキテクチャを採用する。
GeForce MX300 Series
GeForce MX300 Series は、GeForce MX200シリーズの後継に当たる低消費電力ノートPC向け製品群である。Pascalアーキテクチャを採用する。
GeForce 16/20 Series / GeForce MX400 Series
GeForce RTX 20 Series Gaming Note PC
GeForce RTX 20 Series Gaming Note PC は、GeForce 20シリーズのノートPC向け製品群である。RTX 2050を除きTuringアーキテクチャを、RTX 2050はAmpereアーキテクチャを採用する。
2019年1月8日に発表された。[214]
GeForce GTX 16 Series Gaming Note PC
GeForce GTX 16 Series Gaming Note PC は、GeForce 16シリーズのノートPC向け製品群である。Turingアーキテクチャを採用する。
2019年4月23日に、デスクトップ版のGTX 1650の発売と当時に発表された。[215]
GeForce MX400 Series
GeForce MX400 Series は、GeForce MX300シリーズの後継に当たる低消費電力ノートPC向け製品群である。Turingアーキテクチャを採用する。
GeForce 30 Series / GeForce MX500 Series
GeForce RTX 30 Series Laptops
GeForce RTX 30 Series Laptops は、GeForce 30シリーズのノートPC向け製品群である。Ampereアーキテクチャを採用する。
2021年1月12日に発表された。[216]
GeForce MX500 Series
GeForce MX500 Series は、GeForce MX400シリーズの後継に当たる低消費電力ノートPC向け製品群である。TuringアーキテクチャとAmpereアーキテクチャが混在する。
GeForce 40 Series Laptops
GeForce RTX 40 Series Laptops は、GeForce 40シリーズのノートPC向け製品群である。Ada Lovelaceアーキテクチャを採用する。
2023年1月3日に発表された。[217]
GeForce 50 Series Laptops
GeForce RTX 50 Series Laptops は、GeForce 50シリーズのノートPC向け製品群である。Blackwellアーキテクチャを採用する。
シリーズは2025年1月6日に[218]、RTX 5060は2025年4月15日に発表された[200]。
RTX 5050についてはGDDR6が用いられていたデスクトップ版と異なり、ノートPC版ではGDDR7メモリが採用されている。
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関連項目
- NVIDIA Quadro - OpenGLに最適化されたシリーズ
- NVIDIA Tesla - 高性能計算に最適化されたシリーズ
- NVIDIA Tegra - 省電力統合型プロセッサのシリーズ
- NVIDIA CMP - 暗号通貨マイニングに最適化されたシリーズ
- AMD Radeon - GeForceと競合するGPUシリーズ
- Intel Arc - GeForceと競合するGPUシリーズ
脚注
外部リンク
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