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NVIDIA GeForce

NVIDIAのGPUのブランド ウィキペディアから

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GeForce(ジーフォース)は、NVIDIA社が設計開発しているGraphics Processing Unit (GPU) のブランド名である。

概要 開発者, 販売開始 ...

同社の「RIVA」シリーズの後継製品にあたり、1999年に発表されたGeForce 256を最初に、競合するアドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD) のRadeonと共にパーソナルコンピュータにおけるグラフィックス・テクノロジーを先導している。

2025年3月現在、デスクトップPC向けの最新シリーズはGeForce RTX 50シリーズである。

概要

要約
視点

同社のグラフィックスアクセラレータ製品は『GeForce』シリーズをベースに、ノートパソコン向けに『GeForce M(900シリーズまで、7シリーズまではGeForce Go)』シリーズ、ワークステーション向けにOpenGL処理性能を向上させた『Quadro』シリーズ、そしてHPC向けに倍精度浮動小数点演算性能の強化やECC機構などを搭載した『Tesla』シリーズを展開している。また、モバイル向けにARMベースのCPUとGeForceベースのGPUを搭載した統合型プロセッサ『Tegra』シリーズを展開している。対応する主なリアルタイム3DグラフィックスAPIはDirectX (Direct3D) 、Vulkan及びOpenGLだが、主にDirectXに最適化されている。汎用性や柔軟性を増したDirectX 10世代の統合型シェーダーアーキテクチャ (Unified Shader Architecture) を搭載したGeForce 8シリーズ (G80) [1]が発表された2006年以降、NVIDIAはGeForceシリーズのGPUやそれから派生・発展させたチップを使った汎用コンピューティングGPGPU)のための統合開発環境技術(: Compute Unified Device ArchitectureCUDA)の開発に注力している。

APIのサポート

GeForce 8シリーズ以降は、CUDAのほか、OpenCLDirectComputeといったGPGPU APIにも対応している。また、物理演算ライブラリPhysX[2]のハードウェアアクセラレーションにも対応している。

  • Windows 10に搭載されるDirectX 12に関しては、Fermiアーキテクチャ以降においてAPIレベルでサポートされる[注釈 1]。機能レベル (Feature Level) に関しては、TuringアーキテクチャのRTXモデルとAmpereアーキテクチャ以降かつ451.48ドライバー以降でFeature Level 12_2 (DirectX 12 Ultimate) をフルサポートする[4]が、Maxwell第2世代からPascalアーキテクチャまでとTuringアーキテクチャのGTX/MXモデルではFeature Level 12_1、それ以前のFermiアーキテクチャからMaxwell第1世代ではFeature Level 11_0すなわちDirectX 11.0までの機能となる[5]。詳しくはen:Direct3Dおよびen:Feature levels in Direct3Dを参照のこと。
  • Vulkanに関しては、Maxwellアーキテクチャ以降でVulkan 1.4に[6]、KeplerアーキテクチャはVulkan 1.2に対応している。
  • OpenGLに関しては、Fermiアーキテクチャ以降の387.92ドライバー以降でOpenGL 4.6に対応している[7]。それ以前のTeslaアーキテクチャではOpenGL 3.3までの対応となる。
  • OpenCLに関しては、Maxwellアーキテクチャ以降の465.89ドライバー以降でOpenCL 3.0に対応している[8]。それ以前のKeplerアーキテクチャでは350.12ドライバー以降でOpenCL 1.2まで[9]、TeslaアーキテクチャからFermiアーキテクチャまではOpenCL 1.1までの対応となる。
さらに見る アーキテクチャ, 販売開始 ...

DSR (Dynamic Super Resolution)に関しては、Fermiアーキテクチャ以降の344.48ドライバー以降で対応している[12]。GTX 16シリーズを除くTuringアーキテクチャ以降の511.23ドライバー以降では、Tensorコアを利用したAI処理により高画質化したDLDSR (Deep Learning Dynamic Super Resolution)にも対応している[13]
Image Scalingに関しては、Maxwellアーキテクチャ以降の496.76ドライバー以降で対応している[14]。Keplerアーキテクチャ以降の441.08ドライバー以降ではImage Sharpeningに対応していた[15]

3D Visionに関しては、Teslaアーキテクチャ以降の上位製品とFermiアーキテクチャ以降Turingアーキテクチャ(SUPER, 1650, 1630を除く)までで対応していた[16]が、425.31ドライバーを最後にサポートが終了している[17]。GeForce 3D Visionでは、リフレッシュレート120Hz以上のディスプレイと左右眼の視野を交互に遮断する専用メガネを用いて3D立体視を可能としていた[18]
VR Readyに関しては、Maxwell第2アーキテクチャ以降の上位製品で対応している[19]。左右眼用にそれぞれディスプレイを組み込んだHMDを用いVRを可能としている。

ドライバーのサポート

さらに見る アーキテクチャ, Windows 7/8/8.1/10 (32bit) ...
  1. Teslaアーキテクチャに対しては、2016年12月14日付の342.01ドライバーを最後にサポートが終了している。
  2. 32bit版のWindows 7/8/8.1/10に対してと、Fermiアーキテクチャに対しては、共に2018年3月27日付の391.35ドライバーを最後にサポートが終了している。
  3. KeplerアーキテクチャのノートPC向け製品に対しては、2019年4月11日付の425.31ドライバーを最後にサポートが終了している[20]
  4. 64bit版のWindows 7/8/8.1に対してと、KeplerアーキテクチャのデスクトップPC向け製品に対しては、共に2024年7月9日付の475.14(Security Update Driver)を最後にサポートが終了している。
  5. Voltaアーキテクチャ以降に対しては、32bit版のOS(Windows 7/8/8.1/10、Linux、FreeBSD)向けと、64bit版のWindows 8/8.1向けドライバーは提供されない。Ada Lovelaceアーキテクチャ以降に対しては、64bit版のWindows 7向けドライバーも提供されない。
  6. Maxwell/Pascal/Voltaアーキテクチャに対しては、2025年10月までGame Ready Driverが提供され、その後は2028年10月までセキュリティアップデートのみ提供される[21]
  7. 64bit版のWindows 10に対しては、2026年10月までGame Ready Driverが提供される[21]
  8. Pascalアーキテクチャ以降では、ゲーム向けに最適化された「Game Ready Driver」の他に、クリエイティブアプリケーション[注釈 4]向けに最適化された「Studio Driver」も提供されている[22]
  • Windows Serverシリーズ向けのドライバは提供されない。
  • Linux/BSD/Solaris向けには、クリエイティブアプリケーション向けに最適化されている「Studio Driver」相当のバージョンのみが提供される[要出典]。Windows向けとは異なり、Quadro/NVIDIA RTXシリーズにもGeForceシリーズと同一のドライバが適用可能である。

命名規則

GeForceシリーズは、その名称からビデオチップの大まかな相対性能を知ることができる。なお同数同指標の製品であっても、ファクトリーOCモデル・オリジナルファンモデル・ロープロファイルモデル等、個々の製品により性能・仕様に差違がある[23]ので、導入の際には確認が必要である。

2008年6月17日発表のGeForce 200シリーズより命名規則が一新され、2009年3月に発表されたリネーム製品であるGeForce 100シリーズにも導入されている。これまでの命名規則では最後に置かれていたモデル内のクラスを表すアルファベットの代わりに、シリーズ内のクラスを表すアルファベットを前に置き、続く3 - 4桁の数字の内、上位から百の位まででシリーズを、末尾2桁と数値05相当の"Ti"付加によってシリーズ内の性能指標(モデル)を表している。

GeForce 500シリーズからは性能向上に伴い従来のGTSクラスに該当する製品がGTXクラスに吸収された。GeForce 700シリーズからGeForce 20シリーズまでは、従来シリーズでの性能指標95, 90(デュアルチップ)に相当する製品として、命名規則の異なるTITANが存在する(TITAN Zを除きシングルチップ)。GeForce 30シリーズ以降は性能指標90のモデルもシングルチップである。GeForce 20シリーズからはGTXクラスの上位モデルを置き換える形でRTXクラスも販売され、上位モデルの置き換えが進んだことからGeForce 16シリーズでは例外的に性能指標30のモデルもGTXクラスとされている。

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さらに見る クラス, シリーズ ...

「GTX 260」ならば、200シリーズのミドルレンジモデルとなる。

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デスクトップPC向け

要約
視点

GeForce 256

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Canopus GeForce 256 DDR

GeForce 256は、NVIDIAが開発したGeForceシリーズ初の製品である。名称の数字は256bit幅のコアインターフェイスから採っている。1999年8月31日発表。開発コードネームは NV10。DirectX 7とOpenGL 1.2に対応する。

同社のビデオチップ製品 RIVA シリーズの後継製品で、DirectX 7に対応。これまでCPU (: Central Processing Unit) でソフトウェア的に行なっていたT&L (: Transform & Lighting、物体の座標変換と陰影計算) 処理を実行する機能(ハードウェアT&L)を備えており、NVIDIAはGeForce 256を指して GPU (: Graphics Processing Unit) という用語を提唱した[24]。以後、業界全体でジオメトリエンジン搭載のグラフィックアクセラレータをGPUと呼ぶようになった。この製品では、最大128 MBまでのビデオメモリ容量、SDR(Single Data Rate、シングルデータレート)のSDRAMやSGRAM(グラフィクス機能を追加したSDRAM)に対応していたが、後にDDR(Double-Data-Rate、ダブルデータレート)に対応した。前世代のハイエンドRIVA TNT2 Ultraと比較すると、コアクロックやメモリクロックは低下しているものの、Riva TNT2の2倍の4パイプラインレンダリングエンジン、二基のジオメトリエンジンを搭載しており、性能が大幅に向上した。また、チップの集積トランジスタ数は2,300万、3D計算能力は50 Gflops、製造プロセスが0.22 μmとなっている。

ジオメトリエンジンを搭載せず厳格な独占体制に切り替えて人気が落ちていた3dfxに対し、事実上勝利した事を印象づけた製品でもある。[独自研究?]

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GeForce2 Series

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NVIDIA GeForce2 GTS

GeForce2 GTS

GeForce2 GTS(ジーフォース・ツー・ジーティーエス)は、GeForceシリーズの第二世代製品である。2000年4月25日発表。開発コードネームは NV15

GeForce 256に改良を加え、テクセルフィルレートは1ギガテクセル毎秒を突破(GeForce 256の実に3倍以上を達成)。製品に与えられた GTS とは、ギガテクセルシェーダー (Giga Texel Shader) を意味している。後に、GeForce2 GTSのコア、メモリクロックを向上させた GeForce2 Ultra(ジーフォース・ツー・ウルトラ)、メモリクロックのみ向上させた GeForce2 Proが発売された。元々、NV15は設計段階からメモリクロック400 MHzに対応していたが、GeForce2 GTS発売時にはクロックが333 MHzのメモリしか調達できなかった為、スペック的に制限がかかっていた。製造プロセスは0.18 μm、集積トランジスタ数は2,500万となっている。

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GeForce2 MX

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NVIDIA GeForce2 MX 400

GeForce2 MX(ジーフォース・ツー・エムエックス)(コードネームNV11)は、GeForce2シリーズの廉価製品である。

GeForce 256の製造プロセスルールを0.18 μmに微細化したもの。パイプラインを2つ減らし、メモリバスを半分に抑える事によってコストを抑えている。性能的には前世代のハイエンドグラフィックスカードであるGeForce 256とほぼ同じであり、人気を集めた。派生としてGeForce2 MX 200GeForce2 MX 400が発売された。GeForce2 MXの対応メモリは64か128bitのSDRメモリ、64bitのDDRメモリであるが、GeForce2 MX 200は64bitのSDRメモリのみ、GeForce2 MX 400は128bitのSDRメモリ、64bitのDDRメモリに対応している。

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GeForce2 Ti

GeForce2 Ti(ジーフォース・ツー・チタニウム)は、GeForce3シリーズ発売後に、GeForce Titaniumシリーズとして発売された廉価製品である。

GeForce2 Ultraを置き換える製品であるが、スペックはメモリクロック以外は同一のものである。性能もメモリクロック低下分だけ落ちる。

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GeForce3 Series

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Canopus GeForce3 Ti 500

GeForce3 Series(ジーフォース・スリー・シリーズ)は、GeForceシリーズの第三世代製品である。2001年の2月に発表された。開発コードネームは NV20。バーテックスシェーダー・ピクセルシェーダー nfiniteFX を搭載し、DirectX 8とOpenGL 1.5に対応する。

最初にGeForce3が発売され、その後GeForce Titaniumシリーズとして、GeForce3 Ti 500GeForce3 Ti 200が発売された。これらはGeForce3のそれぞれ高クロック、低クロック版であり、オーバークロックすることで上位版とほぼ同じ性能となることから、GeForce3 Ti 200が人気を集めた。製造プロセスは0.15 μm、集積トランジスタ数は5,700万となっている。

マイクロソフトゲーム機XboxにはGeForce3相当のGPUを統合したチップセットが採用されている。

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GeForce4 Series

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MSI GeForce4 Ti 4800

GeForce4 Ti

GeForce4 Ti(ジーフォース・フォー・チタニウム)は、GeForceシリーズの第四世代製品である。2002年の2月に発表された。開発コードネームは NV25

GeForce3を大幅に改良した製品であり、アンチエイリアス機能が強化された。人気オンラインゲーム (MMORPG)、ファイナルファンタジーXIをプレイするために、手頃な価格ながら十分な性能を有していたローエンド製品 GeForce4 Ti 4200 に人気が集中した。GeForce4 Ti 4800GeForce4 Ti 4800 SEはそれぞれGeForce4 Ti 4600GeForce4 Ti 4400をAGP 8Xに対応させた製品であり、仕様では変化していない。製造プロセスは0.15 μm、集積トランジスタ数は6,300万となっている。

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GeForce4 MX

GeForce4 MX(ジーフォース・フォー・エムエックス)は、GeForce4世代の廉価版製品である。開発コードネームは NV17

製品名ではGeForce4シリーズの一製品であるが、コードネームはGeForce2 MXのNV11に次ぐものであり、事実上GeForce2 MXの改良版といった位置づけの製品である。GeForce2 MXと比べ、コアクロックとメモリクロックが引き上げられ、メモリバス幅も最大128bitに拡張(一部64bitの製品もある)され、「Lightspeed Memory Architecture II」というGeForce4 Tiシリーズにも採用されているビデオメモリの帯域幅をより効率よく使うための機能を搭載しているため、GeForce2 MXより、およそ倍の性能になっている。また、製造プロセスが0.18 μmから0.15 μmに微細化した事により消費電力や発熱の低減もあった。しかし、GeForce4 Tiシリーズとは違い、DirectX 8の技術の一つであるプログラマブルシェーダーに対応しておらず、実質的にはDirectX 7世代のカードである。GeForce4 MXシリーズはAGP2.0(4X)対応であったが、AGP3.0(8X)対応のGeForce4 MX 440 AGP 8Xも販売された。また、メモリチップの容量の対応を増やした、 GeForce MX 4000という製品も発売された。この製品の命名規則は他のGeForce4 MXシリーズと異なっており、GeForce4 Tiシリーズの命名規則を当てはめたものと推察できる。

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GeForce FX Series

GeForce FX Series(ジーフォース・エフエックス・シリーズ)は、GeForceシリーズの第五世代製品である。発表は2002年の11月である。

第5世代でありながらGeForce5でなくGeForce FXとなっているのは、買収した3dfxの技術が導入されていることによる。ただし、NVIDIAのドライバダウンロードサイトでは、GeForce 5 FXという表記になっている。VLIWのプログラマブルシェーダーを搭載し、DirectX 9.0aとOpenGL 2.1に対応する。

特徴的なデザインとして、ピクセルシェーダーは非常に高いクロックで駆動する1基のみであり、シェーダーの演算結果を出力するROPも全モデルで4本しかない(当時の表現で4ピクセルパイプ)、という点が挙げられる。高速な1機のピクセルシェーダーの演算結果を、4本のROPに順次流し込むというデザインは、シェーダーユニットの動作やバスアクセスタイミングが、全て同時に行われるわけではない点に着目している(CPUでのスーパーパイプライン処理に類似する)。したがって、最上位の5900系から最下位の5200まで、ピクセルパイプとしては全て4本である。最上位のFX 5900/5800系列は、仮想8パイプ相当と公称されているが、この数値が達成されるのは、カラー・Z圧縮が最大限に効いた場合である。

また、DirectX 9.0では、実質的にATIがリファレンスデザインであり、これら、実数バッファ、MRT、テセレータと言った機能は、ATIのGPU自身でも実用には殆ど使われなかったが、実数フォーマットに関しては、FXでもハード的にサポートしているとコメントしつつ、対応ドライバを出す事は無かった。結局、対応したのは、後継製品のGeForce 6シリーズが発売された後であり、実数テクスチャのみ対応がなされた。この時期は、NVIDIAの対応が非常に消極的だったため、商品サイクル終了まで、FXは劣勢に立たされたままだった。

商品としては、殆ど良い点が無かったFXであるが、シェーダーリソースの動的な管理、ピクセルシェーダーでのテクスチャの扱いにほぼ制限が無い点、DirectX 10で正式に導入された指数付き整数フォーマット (ERGB) をサポートした、など技術的には見るべき点もあった。

この世代より、GPUの消費電力の増大とともにその冷却手段が課題となっていった。特に、ハイエンドモデル、さらに最初に発売される製品は製造プロセスルールが1世代古いものでハイエンドとして発売されることから、発熱は巨大なものとなっている。その多大な発熱を処理するため、高性能製品には大きな冷却機構を必要とするようになった。なお、5200、5500シリーズが150 nm (0.15 μm)、それ以外の製品では130 nm (0.13 μm)の製造プロセスで生産された。集積トランジスタ数は5200、5500が4,500万、5600、5700が8,000万、5800が1億2,500万、5900、5950が1億3,000万となっている。

Windows XP用のデバイスドライバは、バージョン175.19でサポートが終了した。Windows Vistaに関しては、当初は対応が予定されていたが、RTM版(6000以降)用のバージョン96.85のβドライバが存在するのみ。なお、このVista用βドライバは、パフォーマンスが非常に低く、また細かいバグが残っているが、FXファミリのサポートが終了した為に、更新予定は無い。

また、FXファミリの派生として、PCI Expressバスに対応したGeForce PCXシリーズも2004年2月18日に発表された。これは市場に出た初めてのPCI Express対応ビデオカードであるが、AGPネイティブ対応であるGeForce FXに、PCI Express high-speed interconnect (PCX HSI) と呼ばれるブリッジチップを載せる事でPCI Expressバスに対応したものであり、PCI Expressネイティブ対応はGeForce 6シリーズからになる。

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GeForce 6 Series

GeForce 6 Series(ジーフォース・シックス・シリーズ)は、GeForceシリーズの第六世代製品群である。2004年4月14日発表。

スーパースカラーのプログラマブルシェーダーを搭載し、DirectX 9.0cとOpenGL 2.1に対応する。PCI ExpressとAGPの両方に対応するアーキテクチャ。シェーダーを動画再生支援に利用する PureVideo(ピュアビデオ)を搭載。PCI Express版のハイエンドモデルには2枚のビデオカードを特殊なブリッジコネクタで直結することで実現するマルチGPU技術 SLI(エスエルアイ)、ローエンドモデルにはメインメモリの一部をVRAMとして割り当て共有する TurboCache(ターボキャッシュ)が搭載されている。製造プロセスはNV43コア、NV44コアを採用した6200、6500、6600シリーズ、NV42コアを採用した6800 XTは110 nm、それ以外の6800シリーズは130 nmプロセスとなっている。集積トランジスタ数はNV40、NV45コアが2億2,200万、NV41、NV42コアが1億8,600万、NV43コアが1億4,600万、NV44コアが7,700万となっている。NVIDIAはGeForce 6シリーズのアーキテクチャ名をCineFX 3.0としている。

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GeForce 7 Series

GeForce 7 Series(ジーフォース・セブン・シリーズ)は、GeForceシリーズの第七世代製品群である。2005年6月22日発表。

GeForce 6シリーズをもとに大幅な改良を施され、ワットあたりの性能が向上した。また、この世代の開発途中から開発コードネームがNV+数字からG+数字に変更されている。製造プロセスは7600、7900シリーズ以降は90 nm、それ以外は110 nmとなっている。集積トランジスタ数はG70(7800シリーズ)は3億200万、G71(7900シリーズ)が2億7,800万、G73(7600シリーズ、7300GT)が1億7,700万、G72(7300、7200シリーズ)が1億1,200万。NVIDIAはGeForce 7シリーズのアーキテクチャ名をCineFX 4.0としている。DirectX 9.0cとOpenGL 2.1に対応する。

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GeForce 8 Series

GeForce 8 Series(ジーフォース・エイト・シリーズ)は、GeForceシリーズの第八世代製品群である。2006年11月9日にGeForce 8800ファミリーを発表[29]

前世代まで、ピクセルシェーダーとバーテックスシェーダーに分離していたシェーダーユニットは、ストリーミングプロセッサ (Streaming Processor : SP) に統合された。この統合型シェーダーユニットの事を「ユニファイドシェーダー」と呼ぶ。G80コアの8800モデルは動画再生支援機能であるPureVideoが前世代であるGeForce 7シリーズと同じVideoProcessor1 (VP1) のサポートに留まり、G84コアG86コアG92コアではHD動画再生支援を持つPureVideo HDVideoProcessor2 (VP2) がサポートされた。DirectX 10 Shader Model 4.0、Quantum Effects、HDCP(HDCPについてはオプションとなるものもあり)などをサポート。DirectX 10.1のGPUの仮想化は非対応。

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GeForce 9 Series

GeForce 9 Series(ジーフォース・ナイン・シリーズ)は、GeForceシリーズの第九世代製品群である。DirectX 10.1には対応していない。DX10のアプリケーションが充実していないことやDX10.1の普及がまだ先との判断から実用上問題ないと判断されていた。回路幅が65 nmのものと、55 nmのものがある。また、このシリーズにはGeForce 8シリーズのリネーム品が多い。

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GeForce 100 Series

GeForce 100 Series(ジーフォース・100・シリーズ)は、GeForce 9シリーズのリネーム版とされている。すべてOEM向けであり、一般ユーザー向けには市販されていない。

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GeForce 200 Series

GeForce 200 Series(ジーフォース・200・シリーズ)は、2008年6月17日に発表された、GeForceシリーズの第10世代製品群である。GeForce 8800以来、1年半以上にわたり、NVIDIAのハイエンドを担ってきた、G80/90系コアの後継となるべく開発された。開発コードは65 nmのものはGT200、55 nmのものはGT200bもしくはGT206と呼ばれる。GeForce/Tesla第二世代の意味であるという。

なお、これ以降NVIDIAのGPUの命名規則が変更されたが、後述のGTSシリーズがリネーム品(実質二世代前の製品のシュリンク版)であったり、後発の下位モデルであるGTシリーズのみ最新プロセスのGT21xコアを使用してDirectX 10.1への対応など、型番や製品ラインナップがGeForce 9シリーズと同様に非常に分かりづらくなっている。

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GeForce 300 Series

GeForce 300 Series(ジーフォース・300・シリーズ)は、GeForce 200シリーズのリネーム版とされている。すべてOEM向けであり、一般ユーザー向けには市販されていない。

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GeForce 400 Series

GeForce 400 Series(ジーフォース・400・シリーズ)は、2010年3月27日に発表された、GeForceシリーズの第11世代製品群である。NVIDIAのグラフィックスチップとしては初めてDirectX 11に対応し、また、GPGPUへの最適化が進められた製品である。開発コードはGF100(GT300という開発コードで呼ばれていた時期もあった)。これはGeForce/Fermi第1世代を意味する。

FermiアーキテクチャではGF100コアとGF110コアで32基、その他のコアで48基のCUDAコアでSM (Streaming Multiprocessor) 構成する。シェーダクロック倍速機能により、シェーダコア部分のクロックはメインコアクロックの2倍速になっている。

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GeForce 500 Series

GeForce 500 Series(ジーフォース・500・シリーズ)は、2010年11月9日に発表された、GeForceシリーズの第12世代製品群である。Fermi第2世代のGF11xコアを採用しているが、コアのアーキテクチャは前世代とほぼ同じである。

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GeForce 600 Series

GeForce 600 Series(ジーフォース・600・シリーズ)は、2012年3月22日に発表された、GeForceシリーズの第13世代製品群である。GeForce 500 Seriesからアーキテクチャの大幅な刷新をおこなった。NVIDIAはKeplerアーキテクチャをCUDAの転換点と位置付けており、電力あたりの性能(ワットパフォーマンス、Performance per Watt)に重きを置いた設計をおこなっている。

KeplerアーキテクチャではTesla - Fermi世代で採用されたシェーダクロック倍速機能を廃止。FermiアーキテクチャではGF100コアとGF110コアで32基、その他のコアで48基のCUDAコアでSM (Streaming Multiprocessor) 構成していたのに対し、Keplerアーキテクチャでは192基のCUDAコアでSMX (Streaming Multiprocessor eXtreme) を構成し、SMを構成するCUDA Coreの数を大幅に増やした[40]

またFermiプロッセッサに比べパイプラインの段数が大幅に減少しており、プロッセッサ内でハードウェア処理されていたスケジューリングの大半がソフトウェア処理に回った。パイプラインが浅くなったことによりラッチ回路が減少し消費電力を大幅に押し下げる結果となった[41]

NVIDIA AdaptiveV-Syncによって、画面のティアリングとフレームレートのカクツキを最小限に抑えることができる。また、TXAAといわれる新しいアンチエイリアシング手法をハードウェアでサポートすることによって、GPUへの負荷を減らしながら従来よりも高品質なAA処理が可能となっている。

なおGK104コアは汎用コンピューティング (GPGPU) 向けの機能をいくつか切り捨てており、特に倍精度浮動小数点の演算性能は単精度の1/24となっている。そのため、倍精度対応が必要とされる分野には、後発のGK110コアを採用したGTX TITANシリーズが採用される。

Intel X79 ExpressプラットフォームがPCIe Gen3に対応しておらず動作確認が完全にとれるまで無効としていると説明していたが、2012年6月現在、NVIDIAはX79プラットフォームの各社マザーボードでのマザーボード-CPU間の通信タイミングに開きが見られるためX79プラットフォームでのPCIe Gen3対応は見送られた。なお公式ではサポートを行わない条件においてX79でのPCIe Gen3を有効化する無保証パッチを配布している[42]

そのほか、GeForce GTX 670およびGTX 680は、シャープ4K解像度ディスプレイPN-K321における3840x2160ドットの60Hz映像伝送に対応するグラフィックスカードとして、AMD Radeon HD 7750/HD 7970、AMD FirePro W600/W5000/W8000、NVIDIA GeForce GTX TITAN/760、NVIDIA Quadro K600/K5000などとともにシャープ公式の動作検証がなされている[43]

GeForce GT 600 Series

GeForce GT 600 Seriesは、主にFermi世代の下位モデルのリネーム製品で構成され、Keplerアーキテクチャを採用する製品はGK107コア採用のGeForce GT 640のみだったが、2013年5月にGK208コアを採用する製品が追加された。

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GeForce GTX 600 Series

GeForce GTX 600 Seriesは、Keplerアーキテクチャを採用する、ミドルレンジからハイエンドクラスの2012年 - 2013年前半の製品群である。

GTX 650 Ti BOOST以上でIntel Turbo Boost Technologyと非常に近い機能を有するGPU Boostが搭載されている。GPUの消費電力が想定より低かった場合、想定電力に達するまでGPUコアクロックとGPUコア電圧を引き上げる機能である[47]

GTX 650 Ti BOOST以上でDisplayPort 1.2出力端子を搭載し、4Kモニタの60Hz表示に対応する。

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GeForce 700 Series

このシリーズよりUEFIに正式対応した。

GeForce GT 700 Series

GeForce GT 700 Seriesは、主にKeplerアーキテクチャを採用するGeForce 600シリーズの下位モデルに調整を加えたリネーム製品で構成されるが、一部にFermi世代のリネーム製品も含まれる。

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GeForce GTX 700 Series

GeForce GTX 700 Seriesは、Keplerアーキテクチャまたは第1世代Maxwellアーキテクチャを採用する、ミドルレンジからハイエンドクラスの2013年後半 - 2014年前半の製品群である。

Keplerアーキテクチャでは192基のCUDAコアでSMXを構成していたのに対し、Maxwellアーキテクチャでは128基のCUDAコアでSMM (Maxwell Streaming Multiprocessor) を構成。128基のCUDAコアを4つのプロセシングブロックに分割し、32個のCUDAコア毎にシンプルな制御ロジックを配置、L2キャッシュを大幅に増加させたことで、コア当たりのパフォーマンスが35%向上、電力効率は2倍になったという[56]

GTX 760以上でDisplayPort 1.2出力端子を標準で搭載し、4Kモニタの60Hz表示に対応する。GTX 750 Ti以下ではDisplayPort出力端子は標準で搭載されず、HDMI 1.4出力で4Kモニタの30Hz表示までの対応となる。(GTX 750/GTX 750 TiでDisplayPort 1.2出力端子を搭載する製品もある)

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GeForce GTX TITAN Series

ハイエンドの中でもさらに最上位クラスの製品ブランドとして、GeForce GTX TITAN Seriesが追加された。ただし、製品世代としては、GeForce GTX 700シリーズと同列である。

GeForce GTX TITANシリーズのGK110コアのSMXの中には64基の倍精度演算ユニットも搭載されている。倍精度演算ユニットは、GK104コアの単精度演算ユニットによる倍精度演算の8分の1のクロック数で倍精度演算するが、コアクロックの8分の1のクロック速度で動作している。これをNVIDIA Control Panelの設定を変更することで、コアと同クロックで動作させられるように変更できる。この倍精度浮動小数点演算のフルスピードモード化機能を「DPフルスピードモード」と呼ぶ。但し、DPフルスピードモード時は消費電力が上がり、コアクロックが抑えられるため、実際の倍精度演算性能は理論値の8倍には届かない。

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GeForce 900 Series

GeForce 900 Seriesは、第2世代Maxwellアーキテクチャを採用する、ミドルレンジからハイエンドクラスの2014年後半 - 2015年の製品群である。

第2世代Maxwellアーキテクチャでは、新たなメモリ圧縮技術を採用しメモリのアクセス効率が高まった[70]。MFAA(Multi-Frame Sampled Anti Aliasing)技術に対応[71]。64bitメモリコントローラ1基に対するROPユニットは8基から16基に変更された[72]。GTX 970以上でVR(Virtual Reality)をサポートする[73]

HDMI 2.0出力端子×1とDisplayPort 1.2出力端子×3を搭載し、4画面の4Kモニタの60Hz表示に対応する。

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GeForce 10 Series

GeForce 10 Seriesは、Pascalアーキテクチャを採用する、ロークラスからハイエンドクラスの2016年 - 2018年前半の製品群である[90][91]

Pascalアーキテクチャでは、16 nmプロセスや14 nmプロセスの採用によって、消費電力の増加を抑えながらコアクロックが大幅に引き上げられた。またGTX 1080以上で、新たなメモリ規格のGDDR5Xメモリの採用により、メモリ帯域が向上している[92]

新開発された「SLI HB」と呼ばれるブリッジを推奨[93]、3-way/4-wayのSLI構成は非推奨となっている[94]。75 - 150 Wの補助電源の供給方法は、従来の6pin×2から8pin×1に変更された。 GTX 1060以上でVR(Virtual Reality)をサポートする[73]

HDMI 2.0bやDisplayPort 1.4の最新のインターフェイスに対応[95]。アナログ映像信号出力は廃止された。
2018年6月4日、PascalおよびMaxwell世代のGPUとDisplayPort 1.3または1.4対応のモニタを接続した時に不具合が発生することがあり、ファームウェアのアップデートが必要となる場合があると発表された[96][97]

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NVIDIA TITAN V

NVIDIA TITAN VはVoltaアーキテクチャを採用するハイエンド製品である。「Game Ready Driver」で動作するコンシューマ製品ではあるが主にAI研究者向けとされ、GeForceブランドではなくNVIDIAブランドで販売された。

HPC向け製品であるTesla V100に採用されたGV100コアが転用されており、NVIDIAのコンシューマグラフィック製品として初めてTensorコア(行列積和演算器)とHBM2メモリを搭載する。

32bit版OS向けのドライバーと、Windows 8、Windows 8.1向けのドライバーは提供されない。

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GeForce 16/20 Series

GeForce GTX 16 Series

GeForce GTX 16 Seriesは、Turingアーキテクチャを採用する、ミドルレンジの2019年前半 - の製品群である[115]

このシリーズ以降、32bit版OS向けのドライバーと[116]、Windows 8、Windows 8.1向けのドライバーは提供されなくなった。

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GeForce RTX 20 Series

GeForce RTX 20 Seriesは、Turingアーキテクチャを採用する、ハイクラスからウルトラハイエンドクラスの2018年後半 - の製品群である[128][129]

新しいSUPERグレードは、“無印”と,その上位モデルを示す“Ti”の間に位置する[130][131]

SM内部にTensorコア[注釈 7]とRay Tracingコア (RTコア) と呼ばれる新しい演算器が追加されており、ディープラーニングの高速化およびリアルタイムレイトレーシングのハードウェアアクセラレーションを実現している[132]。また、新たなメモリ規格のGDDR6メモリの採用により、メモリ帯域が向上している[132][133]

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GeForce 30 Series

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GeForce RTX 3090

GeForce RTX 30 Seriesは、Ampereアーキテクチャを採用する、ミドルレンジからウルトラハイエンドクラスの2020年後半 - の製品群である[140][141][142]

上位製品では、SDRAMとして初となる4レベルパルス振幅変調 (PAM4) を使用するGDDR6X規格の採用により、メモリ帯域が向上している[143][144]

また、PCI Express2.1から追加されたCPUとVRAMのアクセス容量制限をなくすResizable BARにも対応している。RTX 3060以降は発売当初より対応、RTX 3060 Ti/3070/3080/3090はファームウエアをアップデートすることで465.89ドライバー以降で対応する[145][146]

RTX 3060 Ti/3070/3080の初期出荷分とRTX 3090/3090 Tiを除き、イーサリアムのハッシュレートに制限がかかっている[147][148]。2021年5月下旬以降に出荷されるRTX 3060 Ti/3070/3080のハッシュレート制限版は製品仕様に「Lite Hash Rate」もしくは「LHR」が記載され、利用するには466.47ドライバー以降が必要となる[149]。理由に関しては、自作パソコン#自作パソコンの流通史を参照。

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RTX 3050 (6 GB)[150][151]
2024年2月2日発売。ノートPC向けRTX 3050で使用されるGA107コアを使用する。8GB版のRTX 3050よりSM 2基分のCUDAコアを削減し低クロック動作とすることで消費電力を70Wに抑制し、GeForce RTXシリーズとして初めて補助電源なしでの動作を実現した。
RTX 3050[152]
2022年1月4日発表、同年1月27日発売。価格は$249から。フルスペックのGA106コアからSM 10基が無効化されている。
RTX 3060 (8 GB)[153]
2022年10月27日発表。10GB版のRTX 3060とコアのスペックは共通だが、メモリ容量削減に伴い帯域幅が360 GB/sから240 GB/sへ減少している。
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ZOTAC製RTX 3060搭載カード
RTX 3060[154]
2021年1月12日発表、同年2月25日発売。価格は$329から。フルスペックのGA106コアからSM 2基が無効化されている。
RTX 3060 (GA104)
主に中国市場向け。通常RTX 3060に使用されるGA106コアではなく、本来上位製品で使用されるGA104コアのSM 48基の内20基を無効化している。メーカーにより製品名で使用コアを判別できるようにしているケースもあるが、同一製品名で使用コアが混在しているケースもある。
RTX 3060 Ti[155]
2020年12月1日発表、同年12月2日発売。価格は$399から。フルスペックのGA104コアからSM 10基が無効化されている。
RTX 3060 Ti (GA103)
主に中国市場向け。通常RTX 3060 Tiに使用されるGA104コアではなく、ノートPC向けRTX 3080 Tiで使用されるGA103コアのSM 60基の内22基を無効化している。メーカーにより製品名で使用コアを判別できるようにしているケースもある[注釈 8]が、同一製品名で使用コアが混在しているケースもある[注釈 9]
RTX 3060 Ti (GDDR6X)[153]
2022年10月27日発表。GDDR6版のRTX 3060 Tiとコアのスペックやメモリ容量は共通だが、メモリ規格変更に伴い帯域幅が448 GB/sから608 GB/sへ向上している。
RTX 3070[142][159]
2020年9月1日発表、同年10月29日発売。価格は$499から。フルスペックのGA104コアからSM 2基が無効化されている。
RTX 3070 Ti[160]
2021年6月1日発表、同年6月10日発売。価格は$599から。GA104コアのフルスペックを使用し、上位製品と共通のGDDR6Xメモリを採用している。採用メモリ規格以外RTX 3070との差異は大きくないが、消費電力は220 Wから290 Wへと上昇している。
RTX 3070 Ti (GA102)
主に中国市場向け。通常RTX 3070 Tiに使用されるGA104コアではなく、本来上位製品で使用されるGA102コアのSM 84基の内36基を無効化している。
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ASUS製RTX 3080搭載カード
RTX 3080 (10 GB)[142][161]
2020年9月1日発表、同年9月17日発売。価格は$699から。フルスペックのGA102コアからSM 16基が無効化されている。
RTX 3080 (12 GB)[162]
2022年1月11日発売。フルスペックのGA102コアからSM 14基が無効化されている。
RTX 3080 Ti[160]
2021年6月1日発表、同年6月3日発売。価格は$1,199から。フルスペックのGA102コアからSM 4基が無効化されている。RTX 3090と同等消費電力に調整されていることもあり、メモリ容量とSLI対応の有無を除き「ほぼRTX 3090」と評されている。
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GIGABYTE製RTX 3090搭載カード
RTX 3090[142][163]
2020年9月1日発表、同年9月24日発売。価格は$1,499から。この世代ではフラグシップ製品に冠されてきた「TITAN」が廃止となり、性能指標「90」の製品モデルが復活した。フルスペックのGA102コアからSM 2基が無効化されている。DPフルスピードモードはサポートされない。
浮動小数点数演算性能は、単精度が29.3 TFLOPS、倍精度が0.46 TFLOPS(理論値)。
RTX 3090 Ti[164][165]
2022年1月4日発表、同年3月29日発売。価格は$1,999から。GA102コアのフルスペックを使用し、RTX 3090からコア/メモリの動作クロック向上もあり消費電力が上昇、歴代GeForce製品を大きく上回る450 Wに達している。対応する接続規格は下位製品と共通のPCIe 4.0x16となるが、補助電源コネクタはPCIe 5.0世代で導入される12+4ピンの「12VHPWR」を先取りして採用する製品もある。[166]
浮動小数点数演算性能は、単精度が33.5 TFLOPS、倍精度が0.52 TFLOPS(理論値)。

GeForce 40 Series

GeForce RTX 40 Seriesは、Ada Lovelaceアーキテクチャを採用する、ハイクラスからウルトラハイエンドクラスの2022年後半 - の製品群である[167][168][169]

レイトレーシング性能の向上を目的として、前世代を大幅に上回る容量のL2キャッシュメモリを搭載し、プログラマブルシェーダをアウト・オブ・オーダー実行する「Shader Execution Reordering」機能が新たに導入されている。補助電源コネクタはPCIe 5.0世代の「12VHPWR」が下位製品にも導入される一方、対応する接続規格は前世代同様のPCIe 4.0に留まる。またSLI機能のためのNVLink回路はこの世代で廃止されている[170][171]

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RTX 4060[172][173]
2023年5月18日発表、同年6月29日発売。価格は$299から。
RTX 4060 Ti (8 GB)[172][174]
2023年5月18日発表、同年5月24日発売。価格は$399から。
RTX 4060 Ti (16 GB)[172]
2023年5月18日発表、同年7月18日発売。価格は$499から。メモリ容量が倍増し消費電力が5W上昇しているが、コア数や動作クロック等のスペックはRTX 4060 Ti (8 GB)と共通。
RTX 4070 (GDDR6)[175]
2024年8月20日発表、同年9月発売。搭載メモリ規格の変更に伴い帯域幅が減少しているが、メモリ以外のスペックはGDDR6Xを搭載するRTX 4070と共通。
RTX 4070[176]
2023年4月12日発表、同年4月13日発売。価格は$599から。
RTX 4070 SUPER[177][178]
2024年1月8日発表、同年1月17日発売。価格は$599から。同時に発表された他のSUPERモデルでは消費電力が従来モデルから据え置かれているが、4070 SUPERのみ20W上昇している。
RTX 4070 Ti[179]
2022年9月20日にRTX 4080 (12 GB)として発表、当初同年11月に発売予定とされていた。搭載メモリ容量の差異以外にも性能差が大きい2製品が同じ「4080」の製品名称を持つ状況は消費者の混乱を招くとして、10月14日に発売中止が発表された[180][181]。その後2023年1月3日に製品名称をRTX 4070 Tiとする事が発表[182]、1月5日に発売された。価格は$799から。
RTX 4070 Ti SUPER[177][183]
2024年1月8日発表、同年1月24日発売。価格は$799から。搭載メモリ容量が従来モデルの12GBから16GBへと増量されており、それに伴いメモリバス幅が192bitから256bitへ増加し使用されるコアもAD104からAD103へ変更されている。
RTX 4080[184]
2022年9月20日発表、同年11月16日発売。価格は$1,199から。
RTX 4080 SUPER[177][185]
2024年1月8日発表、同年1月31日発売。価格は$999から。従来モデルの発売時価格よりも値下げされ、1000ドルを切る価格設定とされている。NVIDIA Japanによる日本円想定価格は従来モデル発売時219800円[186]に対しSUPERモデルは162800円[187][注釈 10]とされている。
RTX 4090 D[189]
中国に対する米国の輸出規制に対応させたRTX 4090の性能抑制版。
RTX 4090[190]
2022年9月20日発表、同年10月12日発売。価格は$1,599から。DPフルスピードモードはサポートされない。
浮動小数点数演算性能は、単精度が73.2 TFLOPS、倍精度が1.14 TFLOPS(理論値)。
「12VHPWR」補助電源コネクタの溶融事故が報告されており、差し込みが完全でないことが事故原因であるとして、コネクタを完全に差し込むよう2022年11月18日にNVIDIA社より注意喚起が発表されている[191]

GeForce 50 Series

GeForce RTX 50 Seriesは、Blackwellアーキテクチャを採用する、ハイクラスからウルトラハイエンドクラスの2025年 - の製品群である[192][193][194]

新たにGDDR7規格のメモリを採用し、RTX 5090の帯域はバス幅の拡張と合わせ前世代比で2倍近くに向上している。またコンシューマ向けGPUとして初めてFP4精度に対応し、AI演算性能は前世代比でおよそ3倍を達成したとされる[195][196]

この世代よりCUDAライブラリにおける32bitサポートが廃止されており、影響で32ビットのPhysXを利用するゲーム等においてGPUハードウェアアクセラレーションが動作しない[197]

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RTX 5050[198][199]
2025年6月24日発表、同年7月4日発売。価格は$249から。
RTX 5060[200][201]
2025年4月15日発表、同年5月19日発売。価格は$299から。
RTX 5060 Ti[200][202]
2025年4月15日発表、同年4月16日発売。価格は$379 (8GB)/$429 (16GB)から。8GB版と16GB版はメモリ容量の差異のみで、その他のスペックは消費電力も含め共通。
RTX 5070[203]
2025年1月6日発表、同年3月5日発売。価格は$549から。
RTX 5070 Ti[204]
2025年1月6日発表、同年2月20日発売。価格は$749から。
RTX 5080[205]
2025年1月6日発表、同年1月30日発売。価格は$999から。
RTX 5090 D[206]
中国に対する米国の輸出規制に対応させたRTX 5090の性能抑制版。レイトレーシング演算性能等ゲームプレイに関わる部分では5090同等性能が維持される一方、AI演算性能は5090の公称最大3352 TOPSから2375 TOPSへ抑制されている。
RTX 5090[207]
2025年1月6日発表、同年1月30日発売。価格は$1,999から。DPフルスピードモードはサポートされない。
浮動小数点数演算性能は、単精度が87.8 TFLOPS、倍精度が1.37 TFLOPS(理論値)。
発売日当日に店頭で抽選販売を実施したパソコン工房秋葉原パーツ館において、同製品が正規販売されない中国からの購入希望者とみられる集団が殺到・混乱を引き起こし、隣接する千代田区立昌平幼稚園の敷地にフェンスを乗り越えて侵入する・同幼稚園の看板が破壊される事件が発生[208][209]し、同店が謝罪する[210]事態となった。影響で周辺店舗では店頭販売を中止し、オンライン抽選販売へ切り替える動きが相次いだ[211]
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ノートPC向け

要約
視点

GeForce2 Go Series

GeForce2 Go Series(ジーフォース・ツー・ゴー・シリーズ)は、GeForceシリーズの初代ノートPC向け製品群である。

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GeForce4 Go Series

GeForce4 Go Series(ジーフォース・フォー・ゴー・シリーズ)は、GeForceシリーズの第2世代ノートPC向け製品群である。

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GeForce FX Go Series

GeForce FX Go Series(ジーフォース・エフエックス・ゴー・シリーズ)は、GeForceシリーズの第3世代PCノート向け製品群である。DirectX 9に対応。

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GeForce Go 6 Series

GeForce Go 6 Series(ジーフォース・ゴー・シックス・シリーズ)は、GeForceシリーズの第4世代ノートPC向け製品群である。

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GeForce Go 7 Series

GeForce Go 7 Series(ジーフォース・ゴー・セブン・シリーズ)は、GeForceシリーズの第5世代ノートPC向け製品群である。

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GeForce 8 M Series

GeForce 8 M Series(ジーフォース・エイト・エム・シリーズ)は、GeForceシリーズの第6世代ノートPC向け製品群である。名称がそれまでのGeForce GoからGeForce Mに変更された。DirectX 10に対応。

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GeForce 9 M Series

GeForce 9 M Series(ジーフォース・ナイン・エム・シリーズ)は、GeForceシリーズの第7世代ノートPC向け製品群である。

さらに見る 製品名, コア名 (プロセス) ...

GeForce 100 M Series

GeForce 100 M Series(ジーフォース・100・エム・シリーズ)は、GeForce 100シリーズのノートPC向け製品群である。

さらに見る 製品名, コア名 (プロセス) ...

GeForce 200 M Series

GeForce 200 M Series(ジーフォース・200・エム・シリーズ)は、GeForce 200シリーズのノートPC向け製品群である。

さらに見る 製品名, コア名 (プロセス) ...

GeForce 300 M Series

GeForce 300 M Series(ジーフォース・300・エム・シリーズ)は、GeForce 300シリーズのノートPC向け製品群である。DirectX 10.1に対応。

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GeForce 400 M Series

GeForce 400 M Series(ジーフォース・400・エム・シリーズ)は、GeForce 400シリーズのノートPC向け製品群である。DirectX 12 APIに対応。

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GeForce 500 M Series

GeForce 500 M Series(ジーフォース・500・エム・シリーズ)は、GeForce 500シリーズのノートPC向け製品群である。

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GeForce 600 M Series

GeForce 600 M Series(ジーフォース・600・エム・シリーズ)は、GeForce 600シリーズのノートPC向け製品群である。FermiアーキテクチャとKeplerアーキテクチャが混在する。

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GeForce 700 M Series

GeForce 700 M Series(ジーフォース・700・エム・シリーズ)は、GeForce 700シリーズのノートPC向け製品群である。720M以下を除き、Keplerアーキテクチャとなった。

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GeForce 800 M Series

GeForce 800 M Series(ジーフォース・800・エム・シリーズ)は、GeForce 700シリーズのノートPC向け製品群である。Fermiから第1世代Maxwellまでの3世代のアーキテクチャが混在する。下位モデルにもMXM (Mobile pci eXpress Module)規格品が存在するが、消費電力が高い。

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GeForce 900 M Series

GeForce 900 M Series(ジーフォース・900・エム・シリーズ)は、GeForce 900シリーズのノートPC向け製品群である。Keplerアーキテクチャから第2世代のMaxwellアーキテクチャまでが混在する。

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GeForce 10 Series / GeForce MX100/200/300 Series

GeForce 10 Series Note PC

GeForce 10 Series Note PC は、GeForce 10シリーズのノートPC向け製品群である。Pascalアーキテクチャを採用する。デスクトップ版に近い性能となり、製品名末尾のモバイルを示す「M」が無くなった[213]

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GeForce MX100 Series

GeForce MX100 Series は、GeForce 10シリーズの低消費電力ノートPC向け製品群である。第1世代MaxwellアーキテクチャとPascalアーキテクチャが混在する。

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GeForce MX200 Series

GeForce MX200 Series は、GeForce MX100シリーズの後継に当たる低消費電力ノートPC向け製品群である。Pascalアーキテクチャを採用する。

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GeForce MX300 Series

GeForce MX300 Series は、GeForce MX200シリーズの後継に当たる低消費電力ノートPC向け製品群である。Pascalアーキテクチャを採用する。

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GeForce 16/20 Series / GeForce MX400 Series

GeForce RTX 20 Series Gaming Note PC

GeForce RTX 20 Series Gaming Note PC は、GeForce 20シリーズのノートPC向け製品群である。RTX 2050を除きTuringアーキテクチャを、RTX 2050はAmpereアーキテクチャを採用する。

2019年1月8日に発表された。[214]

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GeForce GTX 16 Series Gaming Note PC

GeForce GTX 16 Series Gaming Note PC は、GeForce 16シリーズのノートPC向け製品群である。Turingアーキテクチャを採用する。

2019年4月23日に、デスクトップ版のGTX 1650の発売と当時に発表された。[215]

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GeForce MX400 Series

GeForce MX400 Series は、GeForce MX300シリーズの後継に当たる低消費電力ノートPC向け製品群である。Turingアーキテクチャを採用する。

さらに見る 製品名, MXM ...

GeForce 30 Series / GeForce MX500 Series

GeForce RTX 30 Series Laptops

GeForce RTX 30 Series Laptops は、GeForce 30シリーズのノートPC向け製品群である。Ampereアーキテクチャを採用する。

2021年1月12日に発表された。[216]

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GeForce MX500 Series

GeForce MX500 Series は、GeForce MX400シリーズの後継に当たる低消費電力ノートPC向け製品群である。TuringアーキテクチャとAmpereアーキテクチャが混在する。

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GeForce 40 Series Laptops

GeForce RTX 40 Series Laptops は、GeForce 40シリーズのノートPC向け製品群である。Ada Lovelaceアーキテクチャを採用する。

2023年1月3日に発表された。[217]

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GeForce 50 Series Laptops

GeForce RTX 50 Series Laptops は、GeForce 50シリーズのノートPC向け製品群である。Blackwellアーキテクチャを採用する。

シリーズは2025年1月6日に[218]、RTX 5060は2025年4月15日に発表された[200]

RTX 5050についてはGDDR6が用いられていたデスクトップ版と異なり、ノートPC版ではGDDR7メモリが採用されている。

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関連項目

脚注

外部リンク

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