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MX Linux
中量級のLinuxOS ウィキペディアから
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MX Linuxは、中量級のLinuxディストリビューションで、Debian安定版がベースになっている。また、MXコミュニティによって作られ[3][4][5][6][7][8][9][10][11][12][13]、パッケージングされた追加のソフトウェアと共に、antiXのコンポーネントを用いている。MXは、antiXと以前のMEPISコミュニティの間の協力的事業として開発されており、それぞれのディストリビューションからベストなツールと特色を用いることを狙っている。コミュニティは、プロジェクトのゴールについて”洗練されて効果的なデスクトップ環境を簡単な設定と高い安定性[14]、強固なパフォーマンスに結びつける"[15]ことだと述べている。MX Linuxは、Xfce、KDE Plasma、Fluxboxを用いており、他の環境も後から加えることができると共に、"スピンオフ"ISOイメージとしても入手できる。
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MX LinuxのMXは、MEPISの最初の文字MとantiXの最後の文字Xに由来する。これは2つのディストリビューションの協力的事業を表す[16]。
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歴史
要約
視点
MX Linuxは、2013年の12月に、MEPISコミュニティのメンバーの間で行われた将来のオプションに関する議論の中で始まった[16]。これにantiXの開発者たちが加わり、ISOビルドシステムに加え、Live USB/DVDの技術を持ち込んだ。DistroWatchに掲載されるために、MX Linuxは最初antiXのバージョンであると提示された。MXは、その独自のDitroWatchのページをMX-16の最初のパブリックベータのリリース(2016年11月2日)に受け取った。
MX-14シリーズは、Debian安定版(コード名 wheezy)に基づいており、最初はXfce 4.10、その後14.4のリリースに併せてXfce 4.12を用いた。MX-14のバージョンは、CDにフィットするように意図されて構築されており、限られたアプリケーションのみがふくまれるという制限があった。このシリーズでは、しばしば複雑で不透明なものとなる一般的なタスクを行うユーザーを助けることを意図してデザインされた、手軽なユーティリティのコレクション、MXツールの漸進的な進化を見て取ることができる。
MX-15は、Debian安定版(jessie)にベースを移し、systemd-shimを使うものとなった。これは、systemdをインストールするものの、デフォルト(既定)のinitはsysvinitであることを意味する[16]。サイズの制限は上がり、ユーザーにフルターンキーの製品を示すことを開発者に可能にした。また、本質的なMXツールの拡張が行われた。
MX-16は依然として、Debian安定版(jessie)に基くものの、アプリケーションは、他のソースからのものも含め、多くがバックポートされ、また加えられた。また、MXツールへの追加や改善が行われた。これには、antiXの開発成果の受け入れや、拡張されたサポート、完全に新しいアイコン、テーマ、壁紙の組み合わせが含まれる。
MX-16.1には、MX16以降のバグ修正と改善が含まれる。また、同リリースには、新しいキングフィッシャーテーマの追加や、更新されたMXツール、改善されたドキュメンテーションや、新しい翻訳の成果が含まれる。
MX-17は、そのベースをDebian 9(stretch)に変更し、アップグレードされたアートワークや、新しいMXツール、antiXを通じて進歩したライブ・オペレーションなど、MX Blogに詳細が書かれた変更が含まれる。
MX-18では、MXツールの開発が進められ、最新のカーネルの導入、ディスク全体の暗号化、MX Boot オプションを通じて機能するGRUBのテーマやスプラッシュ画面が追加された。また、新しいアートワークや改善された翻訳も含まれている。詳細はMX Blogに記載されている。
MX-19は、そのベースをDebian 10(buster)にアップグレードし、デフォルトのデスクトップ環境もXfce 4.14に更新された。このバージョンは、新しく改善されたツール、アートワーク、ドキュメンテーション、翻訳、技術的要素によって特徴づけられる。詳細はMX Blogを参照。
MX-21は、そのベースをDebian 11(Bullseye)に移行し、KDEやFluxboxのデスクトップ環境も公式にサポートされた。詳細はMX Blogを参照。
MX-23は、そのベースをDebian 12(bookworm)に移行し、ライブ ブート メニューの最上位メニューには、よりわかりやすい「メディアのチェック」機能が追加された。主要なデスクトップ環境はXFce 4.18、Fluxbox 1.3.7、KDE/plasma 5.27が公式にサポートされた。詳細はMX Blogを参照。
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特徴
MX Linuxは、UEFIコンピュータで使えるインストーラーや、Linuxカーネルを変更する手段、AntiXのコアプログラム群などのような基本的なツールを備えている。しかしMXは、MXツールと呼ばれるユーザー志向のツール群を配布していることによって、他のディストリビューションから区別される。これらのツールは、antiXの既に存在するアプリケーションや、antiXのアプリケーションからフォークしたものを含むが、特にMXのために開発されているものである。
一例としては、MXスナップショットを挙げることができる。これは、ライブシステムまたはインストールしたシステムを、単独の.ISOファイルにリマスターするGUIのツールである。この"クローンされた"イメージは、簡単かつ便利に、全ての設定を保ったまま、起動可能なディスクやUSBドライブからの起動を可能にするものである。この方法では、システム管理的な努力なしに、便利にシステムの移行や配布を行うことができる。MXスナップショットはまた、インストールされたシステムの完全で便利なバックアップとしても使うことができる。
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評価
ランキングの推移について
DistroWatch は、オープンソースの OS を紹介しているサイトである。各々の OS のページの閲覧数を掲載しており、近年はランキング上位の位置を占めるようになった。2020年4月6日現在、すでに第1位にある。
2024年12月時点ではLinux Mintに、2025年5月地点ではCachyOSに抜かれ、現在は3位になっている。
ユーザーの評価
DistroWatch には、Linuxディストリビューション毎にユーザーのレビューが掲載されている。MX Linuxについても読者のレビューがある。
プロジェクトの組織構成
MX 開発チームは、様々な経歴、才能、興味を持ったボランティアのグループで構成されている。以下の各々の担当は、開発チーム内での年次投票で決められている[16]。(以下は2020年4月1日現在)
開発チームについて
リーダーシップ
- Adrian
- Dolphi_Oracle
- Jerry3904
主要チームリーダー
- チーム代表: anticapitalista
- アート関係担当: asqwerth
- ウェブサイト担当: peregrine
- フォーラム担当: richb
- パッケージ担当: Stevo
リリースの種類
MX コミュニティが独自にリリースするリポジトリには、MXメイン版や MXテスト版、MX-ahs版がある。また、MX のシステムには、Debian やサードパーティーがリリースする複数のリポジトリを組み込み、共用することが可能なようにしている。ただし基本的には、ライブラリの依存関係などの問題でシステムの不具合発生を招かないようにするため、Debian安定版だけを利用することが推奨されている。
MX パッケージチームは、ユーザーが新しいグラフィックスタックやファームウェアのようなものをインストールできるように、メインリポジトリの特別なセクションに取り組んできた。これには、更新された mesa パッケージや xorg ドライバなどが含まれている。また、様々なグラフィックアクセラレーション・パッケージや、それらを利用できるアプリケーションのアップデートもある。このリポジトリを MXでは "Advanced Hardware Support" または "ahs" と呼んでいる。[17]
- MXメイン版
- MXテスト版
- MX-ahs
- Debian安定版
- Debianバックポート
- マルチメディアリポジトリ
- Flatpakリポジトリ
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対応アーキテクチャ
MX では、以下のようなアーキテクチャに対応したバイナリ版を作成している。
- AMD64 (amd64/x86-64)
- x86 (i386/IA-32)
リリース/バージョン履歴
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関連項目
出典
外部リンク
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