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MacOS High Sierra

macOSシリーズの14番目のバージョン。 ウィキペディアから

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macOS High Sierra(マックオーエス ハイ シエラ)は、Appleが開発したMac向けのオペレーティングシステム(OS)。macOSシリーズの14番目のバージョンである。バージョンナンバーは10.13。macOS Sierraの後継バージョンとして、2017年6月5日(太平洋標準時)に発表され、同年9月26日より無償配布されている[3][4]。セキュリティアップデートは2020年11月12日が最後で、終了している[5]

概要 開発者, ウェブサイト ...
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概要

2017年6月5日に開催されたWWDC 2017の基調講演で発表され、同日開発者(Apple デベロッパープログラム登録者)へデベロッパープレビュー版が公開された[3]。Apple Beta Software Program対象にもなっていた[6]

本バージョンでは、macOS Sierra以前まで可能だったRAIDディスクのインストールと起動がインテルVROCに対応したNVMeのRAIDディスクとCore StorageのFusion Driveのみとなった。これについては、Appleは一切アナウンスしていない。

対応環境/システム条件

必要要件は、一つ前のメジャーアップデートであるmacOS Sierraの時と変更がない[7]

  • iMac (Late 2009) 以降
  • MacBook (Late 2009) 以降
  • MacBook Pro (Mid 2010) 以降
  • MacBook Air (Late 2010) 以降
  • Mac mini (Mid 2010) 以降
  • Mac Pro (Mid 2010) 以降

特徴

要約
視点

これまでのmacOS同様に、The Open Groupに正式に認定されたUNIXである[8]

多数の書体が付属する[9]

新機能

Apple File System (APFS)
APFS(Apple File System)は、2016年6月13日に開催されたWWDC 2016の基礎講演にて発表され、2017年1月24日より配信されたiOS 10.3で初めてiOSに使用されたHFS+後継のファイルシステムである。ただし初期リリースではFusion Driveやハードディスクがサポートされない等、完成に到らなかったため、オールフラッシュストレージのMac以外では、HFS+が引き続き利用されることになった[10][11]。10.13.6(17G65)より後にリリースされた、MacBook Pro (2018)専用のHigh Sierraでは、外部HDDでもシステムディスクとして使う場合にAPFSが必須となっている。
H.265 (HEVC)

先代のH.264/MPEG-4 AVCよりも優れた圧縮効率を持ち、4K動画にも対応したH.265動画圧縮規格に対応し、対応GPUでの高速エンコードができる[要出典]

HEIF
静止画像ファイル規格として、High Efficiency Image File Format (HEIF) にも対応。
Metal 2
Metalよりも高効率になり、外付けGPUの利用やGPUを利用した機械学習にも対応する[12]
Core ML
機械学習(Machine Learning)のフレームワークが整理された[13]
Virtual Reality
高機能なGPUとHTC Vive VRヘッドセットの組み合わせでバーチャルリアリティを実現する[14]
改良された二言語入力
日本語と英語の組み合わせで、入力言語を切り替える必要がなくなる。
サードパーティ製のNVMe SSDのサポート
Sierraまでは純正のNVMe SSDのみのサポートだったが、High Sierraにてサードパーティ製のNVMe SSDがサポートされ、NVMe対応のM.2 SSDがディスクとして認識されるようになった。

インテルVROCのサポート

複数のNVMe SSDをRAID構成してHigh Sierraのインストールと起動が可能。現時点ではApple T2チップ搭載のiMac Proのみ対応。

EFICheck
改竄を防ぐため、週に一回EFIの整合性が自動確認される[15]

廃止された機能

インテルVROC非対応のRAIDディスクでのインストールとOS起動
RAIDディスクへのインストールとOS起動には、インテルVROC対応か、Core StrageのFusion Driveである必要がある。前者はファイルフォーマットがAPFSに、後者はHFS+になる。なおOSインストール目的以外でのRAID構成は従来通り可能。

FTP

代替としてSFTPを使うことを推奨[16]

telnet

代替としてSSHを使うことを推奨[16]

OpenSSL

よりセキュアな実装である、LibreSSLに置き換えられた[17]

Boot Camp

macOS High Sierraは、Boot Camp経由でWindows 7およびWindows 8.1が使用できる最後のmacOSとなった[18][19]。次のmacOSであるmacOS MojaveではWindows 10のみが使用可能とされた[20]

脆弱性

2017年11月、macOS High Sierra 10.13.1においてセキュリティに関する脆弱性が発見され[21]JPCERT/CCが注意を促す文書を公表した[22]。ユーザ側の設定によって、管理者アカウントである「root」という名前のユーザをパスワードなしで使用できる問題が挙げられており、第三者がログインできる危険性が指摘され[22]Appleは即日修正し[23]、サポート文書を公開した[24]

バージョン履歴

要約
視点
さらに見る バージョン, Build ...
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脚注

外部リンク

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