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Moomoo証券

オンライン証券 ウィキペディアから

Moomoo証券
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moomoo証券株式会社(ムームーしょうけん、: Moomoo Securities Japan Co., Ltd.)は、香港富途控股(Futuグループ)傘下の日本のオンライン証券会社。Futuグループは香港、アメリカシンガポールオーストラリア、日本、カナダマレーシアニュージーランドで証券会社を営業している[2]。香港ではFutu(富途)のブランド名で、香港以外はmoomooのブランド名でサービスを提供していて、香港には対面店も存在する[3]

概要 種類, 本社所在地 ...
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概要

親会社のケイマン諸島Futu Holdings Limited(フートゥー・ホールディングス・リミテッド、富途控股有限公司)は米国NASDAQ上場企業(NASDAQ: FUTU)。Futuにはテンセントも出資している。[4][5]

「moomoo証券」という名称は、英語の牛の鳴き声「moo(ムー)」に由来している。証券業界において「ブル(雄牛)」は上昇相場の象徴とされており、企業ロゴにもその象徴としてブルが描かれている。moomooブランドを使用していない香港法人でも富途牛牛として牛を使用している。[6]

提供する同名の金融アプリmoomooの提供情報量などに特色を持つ[4]

日本法人

日本へは2022年にFutuグループがひびき証券を買収して参入[7]。2022年10月より日本国内でのアプリの配信を開始した[8][4]

moomoo証券株式会社は金融商品取引法上の金融商品取引業協会の一つである日本証券業協会(JSDA - Japan Securities Dealers Association)に加盟している[9]

moomoo証券株式会社の資本関係は、ケイマン諸島のFutu Holding Limitedの、シンガポールの子会社のFutu Holdings (Asia) Pte. Ltd.の子会社。[10]

米国法人

米国法人Moomoo Financial Inc.は2018年にアメリカ・シリコンバレーで設立。その後、ニューヨーク対岸のニュージャージー州ジャージーシティに移転。

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取扱商品

日本法人では、以下の金融商品を扱っている。日本国外の法人では取扱商品は異なる。

香港法人では、香港株、米国株、日本株、中国A株、香港先物、米国先物、投資信託、米国債、仕組債、MMF、暗号資産などを扱っている。香港法人が一番充実している。[15]

米国法人では、米国株、香港株、中国A株、暗号資産を扱っている。[16][17]

moomooアプリ

日本法人

取引用のアプリは、スマートフォン向け(AndroidとiOS)とパソコン向け(WindowsとmacOS)を提供している。[18]

アプリでは、取引ツール、リアルタイムのマーケット情報[19]、財務データ、決算の速報や決算説明会のQ&Aを和訳したスクリプトや各種分析機能などを提供している[20]。また、個別銘柄のページには約定金額の分析なども備えるほか、大手著名投資家や機関投資家の保有銘柄の確認といった、大口取引の動向についての情報を揃えている[21][22][23]

moomoo証券によれば、アプリはプロフェッショナル向けとされる水準の分析ツールを個人投資家にも利用可能にすることを意図して設計されているとする。データが生成AIによる分析を経てグラフとして表示される機能を備えるなど、金融情報の直感的な理解を可能にするとしている[21]。また掲示板機能が搭載されており、ユーザー同士が投資に関する情報を共有できるコミュニティ機能も備える[24][25]

東洋経済新報社会社四季報などをアプリで提供している。[26]

香港法人

香港法人では、日本法人で提供しているものに加えてLinux版があり、更にFutu APIによるAPIサービスも提供している。APIはPythonC#JavaScriptJavaC++Protocol Buffers版がある。[27]

米国法人

公式アプリに加えてTradingViewからの発注にも対応している。[28]

沿革

2012年

  • 香港にてFutu Securities International (Hong Kong) Limitedが証券会社として営業開始。香港ではmoomooのブランド名を使用していない。[29]

2018年

  • 1月、米国・シリコンバレーにて米国法人を設立。証券会社としてmoomooの名称でサービスを開始した。
  • 米国証券取引委員会(SEC)よりライセンスを取得し、全米50州および米国領土での証券取引業務を開始。

2021年

  • シンガポール市場に進出。SGXグループより、証券・デリバティブ市場双方におけるフルメンバーシップを取得。
  • 9月、米国でBenzingaと提携し、デモ取引コンテストを開催。

2022年

  • 3月、オーストラリアでサービス提供開始。米国およびオーストラリア市場へのアクセスを提供。
  • 10月、日本市場に参入。金融商品取引業者として登録され、日本証券業協会および日本投資顧問業協会に加盟。

2023年

  • 6月、米国で初の投資家向けイベント「Trading with Moomoo: Evening Meet & Greet」をニューヨークで開催。
  • 9月19日、日本で米国株取引サービスを開始。[30]

2024年

  • 3月18日、日本で日本株取引を開始。[31]
  • 4月、シンガポールでユーザー数100万人を達成。
  • 5月5日、日本でアプリダウンロード数が100万件を突破。[32][33]
  • 5月7日、俳優の松重豊が日本公式ブランドアンバサダーに就任。[34]
  • 9月18日、日本で投資信託の取り扱い開始。[35]
  • 11月1日、日本で米国株信用取引や、有価証券オプションサービスを開始。[36]

2025年

  • 4月17日、日本で米国株オプション取引を提供開始。[37]
  • 6月5日、日本で大規模言語モデルを使用した対話型AI機能「moomoo AI」サービスを開始した。[38]
  • 10月28日、日本で対面店を表参道に開店。[39]
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広報

日本法人

moomooは金融セミナー[40]などのイベントを開催している。2023年6月24日、パンローリングなどと協賛のイベントを開いた[41]。2024年10月から11月にかけてはNASDAQのデモ取引大会を世界七か国で開催し、日本では2万人弱の参加者を集めた[42]。2024年5月には、日本への本格的な進出をアピールするメディア向けイベントを開いた[7]

前述の2024年5月のイベントからは、広告塔として松重豊を起用している。moomooは松重の役柄にこだわる姿勢と残してきた結果からブランドアンバサダー起用を決めたとしている[7]。イベントで松重は「自分のお金を自分で考えるフェーズになってきていると思う」と語り、そのうえで投資の情報源としてmoomooをアピールした[43]。また、デモ取引大会の表彰式においては、「僕の顔を見て思い浮かべるのは食べ物じゃないかな。経済の顔として僕の顔が世間に認知されればいいな」と語った[42]

米国法人

2024年、アメリカのMoomoo Financial Inc.は、米証券業界の自主規制団体であるFINRA英語版から、インフルエンサーへ依頼したプロモーションに自主規制ルールの違反を指摘された。FINRAは、moomooがインフルエンサーの投稿等を適切に保存・提出しなかった他、インフルエンサーの投稿に誇張や誤った表現があったなどと指摘した[44][45]。米moomooとFINRAは和解し、米moomooは譴責を受けて過怠金75万ドルを支払い、システムの更新などの是正に同意した[46][47]

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Futuグループの子会社

2025年5月現在、以下の企業が、Futu Holdings Limited(ケイマン諸島)の間接的な完全子会社となっている兄弟会社である。[46]

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脚注

外部リンク

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