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POSE/ポーズ
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『POSE/ポーズ』[1](原題:POSE)は、アメリカ合衆国のケーブルテレビ局・FXにて2018年6月3日から2021年6月6日まで放送されたテレビドラマ[2]。全26話(全3シーズン)[3]。1980年代のニューヨークを舞台に、ボール・カルチャーを通してアフリカ系とラテン系のLGBTQ+コミュニティを描く[2]。制作は『glee/グリー』などを手掛けたライアン・マーフィー、ブラッド・ファルチャック、スティーブン・キャナルスが務めた[4]。
日本では、2019年5月13日から日本語字幕版がFOXチャンネルにて放送開始[5]。また、動画配信サービスのNetflixで字幕版がシーズン2まで配信されていた(2022年2月28日配信終了)[4]。
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概要
本作は、1980年代のアメリカはニューヨークを舞台に、ファッションとパフォーマンスを競うコンテストである「ボール」に青春を懸けるLGBTQ+の若者たちを描いた群像劇である。主な登場人物はモデルやダンサーであり、ボールコンテストでトロフィーや知名度などを賭けて競い合う一方で、「ハウス」と呼ばれる〝選ばれた家族〟(血縁関係はないが固い絆で結ばれたコミュニティ)のネットワークで支え合っている。
ヒットドラマ『glee/グリー』や『アメリカン・ホラー・ストーリー』などを手掛けたライアン・マーフィーが原案・エグゼクティブプロデューサー・監督・脚本に参加している[6]。自身もゲイであることを公表しているマーフィーは、「ストレートの男性がトランスジェンダー役を演じる時代はもう終わり。ハリウッドで働きたいと思いながらも中々チャンスを得られない人々へ、より多くの機会を提供する時期だ」と語り、全米で半年間にもわたる大規模なオーディションを実施。5人のトランスジェンダーの俳優がレギュラーキャストとして決定し、総勢50人のトランスジェンダーの俳優が起用された[6]。
本作は批評家たちから絶賛され、プライムタイム・エミー賞やゴールデングローブ賞など多数の賞にノミネートされたほか[7]、GLAADメディア賞最優秀ドラマシリーズ賞を3度受賞[8]。また、ブランカ役のMJ・ロドリゲスがトランスジェンダーの女性として初めてゴールデングローブ賞の女優賞(ドラマ部門)を受賞し[9][10]、エミー賞の主演女優賞(ドラマ部門)にもノミネートされた[11]。
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登場人物
→詳細は「en:List of Pose characters」を参照
メインキャスト
- ブランカ・エヴァンジェリスタ
- 演 - MJ・ロドリゲス
- シーズン1-3
- ハウス・オブ・エヴァンジェリスタのマザー。ハウス・オブ・アバンダンスから独立した。
- エレクトラ・ウィンター
- 演 - ドミニク・ジャクソン
- シーズン1-3
- ハウス・オブ・アバンダンスのマザー。
- プレイ・テル
- 演 - ビリー・ポーター
- シーズン1-3
- エンジェル・エヴァンジェリスタ
- 演 - インディア・ムーア
- シーズン1-3
- デイモン・エヴァンジェリスタ
- 演 - ライアン・ジャマール・スウェイン
- シーズン1-3
- ハウス・オブ・エヴァンジェリスタのダンサー志望のゲイの若者。
- ヘレナ・セント・ロジャース
- 演 - シャーレイン・ウッダード
- シーズン1-2
- キャンディ・フェロシティ
- 演 - アンジェリカ・ロス
- シーズン1-2(シーズン3はサブキャラクター)
- ルル・フェロシティ
- 演 - ヘイリー・サハル
- シーズン1-2
- エステバン・エヴァンジェリスタ
- 演 - エンジェル・ビスマルク・クリエル
- シーズン1-3
- リッキー・ウィンター
- 演 - ダイロン・バーンサイド
- シーズン1-3
- ジュディ・クブラック
- 演 - サンドラ・バーンハード
- シーズン2-3(シーズン1はゲスト)
- スタン・ボーズ
- 演 - エヴァン・ピーターズ
- シーズン1
- トランプタワーで働く青年。
- パティ・ボーズ
- 演 - ケイト・マーラ
- シーズン1
- スタンの妻。
- マット・ブロムリー
- 演 - ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク
- シーズン1
- スタンが務める会社の上司。
- レマル・ウィンター
- 演 - ジェイソン・A・ロドリゲス
- シーズン3(シーズン1-2はサブキャラクター)
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スタッフ
- 原案:ライアン・マーフィー、ブラッド・ファルチャック、スティーブン・キャナルス
- エグゼクティブプロデューサー:ライアン・マーフィー、ブラッド・ファルチャック、ニーナ・ジェイコブソン、ブラッド・シンプソン、アレクシス・マーティン・ウッドオール、シェリー・マーシュ、スティーブン・キャナルス
- プロデューサー:ジャネット・モック、アワー・レディ・J、ルー・アイリッヒ、エリカ・ケイ
- 撮影:サイモン・デニス、ネルソン ・クラッグ
- 制作会社:カラーフォース、ブラッド・ファルチャック・テレイ-ビジョン、ライアン・マーフィー・テレビジョン、タッチストーン・テレビジョン、FXP
- 配給:20th テレビジョン(シーズン1 - 2)、ウォルト・ディズニー・テレビジョン(シーズン3)
エピソード一覧
『POSE/ポーズ』の全シーズン
シーズン1
シーズン2
シーズン3
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製作
要約
視点
企画
2017年3月16日、FXが本作のパイロット版を発注したことが発表された。このパイロット版はライアン・マーフィー、ブラッド・ファルチャック、スティーブン・キャナルスが脚本を担当し、ニーナ・ジェイコブソン、ブラッド・シンプソン、シェリー・マーシュと共にエグゼクティブプロデューサーを務めることになっていた。パイロット版の制作会社は、FXプロダクションズとFOX21テレビジョン・スタジオ(現・タッチストーン・テレビジョン)などで構成される予定だった[12]。2018年10月、レイオミー・マルドナドとダニエル・ポランコがボールシーンの振付を担当することが報じられ[13]、ジャネット・モックとアワー・レディ・Jが脚本と制作に加わったことが報じられた[14]。
2017年12月27日、FXが本作を計8話構成のシーズン1として製作することを発表[15]。初回放送に先立った2018年5月9日、マーフィーは本作で得た利益のすべてを、「シルヴィア・リヴェラ法律プロジェクト」や「Transgender Legal Defense & Education Fund」、「カレン-ロード・コミュニティ・ヘルスセンター」などのLGBTQ+の人々に関わる非営利の慈善団体に寄付することを発表した[16]。マーフィーはこの決定について、次のように説明している。「彼らの多くと話していて印象的だったのは、彼らがどれだけ葛藤し、どれだけ攻撃されていると感じているか、また、医療を受けたり仕事を見つけたりすることが困難だと感じている人がどれだけいるかということでした。私は、このコミュニティのために作品を作るだけではなく、もっと多くのことを行わなければならないと決意しました。このコミュニティの力になりたいし、助けたいのです」[17]。2018年7月12日には本作のシーズン2の製作が決定したことが発表され、2019年6月11日に初放送された[18][19]。また、同年6月17日にFXはシーズン3の製作決定を発表し[20]、2021年3月にシーズン3が最終シーズンとなることを発表した。シーズン3は2021年5月2日に放送が開始され、同年6月6日に最終話を迎えた[21]。
キャスティング
2017年3月、ライアン・マーフィーを筆頭とした制作チームは本作のキャスティングを開始。同年10月25日、トランスジェンダーの俳優であるMJ・ロドリゲス、インディア・ムーア、ドミニク・ジャクソン、ヘイリー・サハル、アンジェリカ・ロスと、シスジェンダーの俳優であるライアン・ジャマール・スウェイン、ビリー・ポーター、ダイロン・バーンサイドが主要キャストとしてキャスティングされたことが発表された。制作チームは、脚本があるシリーズとしては史上最多のトランスジェンダーの俳優たちをキャスティングしたと主張した[13][22]。本作には計50人以上のトランスジェンダーの役が登場すると予想されていた[23]。また、同年10月26日には、エヴァン・ピーターズ、ケイト・マーラ、ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク、タチアナ・マスラニーが主要キャストに加わったことが発表された[24][25]。
2017年12月27日、マスラニーが演じる予定だった役が50歳のアフリカ系アメリカ人女性の役に変更されたことを受けて、マスラニーが降板したことが報じられた。その後、同役はシャーレイン・ウッダードが演じることとなった[26]。2018年9月19日、シーズン1にゲスト出演したジュディ役のサンドラ・バーンハードがシーズン2のシリーズレギュラーとして再登場することが報じられた[27]。2019年3月23日、マーフィーはパティ・ルポーンがシーズン2にゲスト出演することを明かした[28]。
撮影
本作のパイロット版の制作は2017年10月にニューヨークで開始され[29]。シーズン1の次のエピソードの制作が翌2018年2月に開始された[15]。本シリーズの最初の2話はマーフィーが監督を担当[23]。ジャネット・モックが第3・4・6話の脚本ならびに第6話の監督を務め、有色人種のトランスジェンダー女性として初めてテレビ番組のエピソードを脚本・監督した[30]。2020年3月14日、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響により、最終シーズンとなるシーズン3の制作が中断されたことが報じられた[31]。その後、シーズン3の撮影は2021年3月20日に終了した[32]。
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受賞・ノミネート
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関連項目
- LGBTの文化
- ボール・カルチャー
脚注
外部リンク
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