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WASP-80

わし座の恒星 ウィキペディアから

WASP-80
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WASP-80は、わし座の方角に約163光年の距離にある恒星である[2][4]。周囲には、1つの太陽系外惑星が発見されている[3]

概要 仮符号・別名, 星座 ...
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特徴

さらに見る 太陽 ...

WASP-80は、見かけの等級が11.9の橙色主系列星である[3][2]質量半径はいずれも、太陽の6割弱とみられる。表面温度は約4,143Kで、太陽よりもかなり低い[5]

WASP-80で観測された、カルシウムH・K線輝線強度は非常に強く、恒星がとても活発に活動していることを示す。そうなると、恒星黒点の存在が予想されるが、WASP-80では自転に伴う光度曲線の変化は0.001等級以下であり、黒点が存在するとしても、小さな黒点が多数、恒星表面を満遍なく覆っているものと考えられる[6]

惑星系

2012年スーパーWASPの系外惑星捜索グループは、2010年にWASP-Southで行ったトランジット法による観測から、周期3.07惑星候補を検出し、ラ・シヤ天文台における追観測から、WASP-80bを発見した[3]。WASP-80bは、質量が木星の半分程度、表面の平衡温度が約825Kの巨大ガス惑星で、WASP-80から0.0344auの距離を3.07日周期で公転している[5]

さらに見る 名称 (恒星に近い順), 質量 ...
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名称

2019年、世界中の全ての国または地域に1つの系外惑星系を命名する機会を提供する「IAU100 Name ExoWorldsプロジェクト」において、WASP-80とWASP-80bはヨルダン・ハシミテ王国に割り当てられる系外惑星系となった[2]。このプロジェクトは、「国際天文学連合100周年事業」の一環として計画されたイベントの1つで、ヨルダン国内での選考、国際天文学連合 (IAU) への提案を経て、太陽系外惑星とその母星に固有名が承認されるものであった[7]。2019年12月17日、IAUから最終結果が公表され、WASP-80はPetra、WASP-80bはWadirumと命名された[1]。Petraは、世界遺産にも登録されているヨルダン南部の古代都市ペトラ[1]。Wadirumは、ヨルダン南部に位置するヨルダン最大の谷Wadi Rum(ワディ・ラム、月の谷)のことで、ワディ・ラム保護区も世界遺産に登録されている[1]

脚注

関連項目

外部リンク

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