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WebXR

ウェブブラウザでデバイスの位置,向き,加速度などの情報を取得するために用いられていたJavaScriptのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)である ウィキペディアから

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WebXR(ウェブエックスアール)とは、ウェブブラウザでデバイスの位置,向き,加速度などの情報を取得するために用いられていたJavaScriptアプリケーションプログラミングインタフェース(API)である。WebVR Device APIから用途をARまで広げたWebXR Device APIへの置き換えが進行している。

概要 作者, 最新版 ...

歴史

WebVRは,2014年の春にVladimir Vukićevićによって提唱された。2016年3月1日に WebVR API version 1.0、 2017年12月12日にversion 1.1がリリースされた。

WebVR APIの開発は終了しており、バーチャルリアリティ(VR)と拡張現実(AR)の両方に対応したWebXR Device APIに置き換えられる予定である[1]。2019年4月23日にWebXR Editor's Draftが公開された[2][3]。2019年12月現在、Google ChromeはWebXR Device APIをデフォルトでサポートしており、Chrome80にてWebVR APIは廃止される可能性が示唆されている[4]

特徴

開発者側

WebXRを利用してWebページを作成することで、外部デバイスとしてVRヘッドマウントディスプレイ(HMD)やスマートフォンを認識できる。さらにはジャイロセンサやポジショントラッキング等の情報を取得することで、位置や姿勢、目の瞳孔間距離などのHMDの状態・情報を知ることが可能になる。またコントローラーに限定すると、WebVR APIではなくGamepad APIによってコントローラーの情報を取得する[5]

利用者側

WebXR APIを使うことで、利用者はWebブラウザからアクセスするだけでVRコンテンツが体験・利用できる。これによりURLをシェアするだけで他人に体験してもらうことができる。Webブラウザを入り口とするXR体験ということは、HMDのようなデバイスが必須であったこれまでのVR/AR体験とは異なり、デバイスを限定しないということを意味する[6]。VR/ARは3Dを取扱うため、モバイル端末やスタンドアローンのHMDからアクセスした場合には、3Dのレンダリングに負荷がかかり処理が追いつかないことがある。しかし、第5世代移動通信システムである5Gのサービス提供が2020年に始まる[7][8]ことで、「サーバー側で3Dレンダリングの処理を行い、モバイル端末では処理結果を表示する」仕組みで、低スペックの端末でも利用できることで、WebXRの活用の幅が広がると期待されている[9][10]

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セキュリティー

WebVRはデバイスの動きや方向を取得するAPIであるが、ユーザーの同意なくセンサー情報にアクセスできる可能性があることから、iPhoneでは2019年3月25日に提供されたiOS 12.2よりsafariの設定「モーションと画面向きのアクセス」がデフォルトでオフとなった。これにより、ユーザーが自ら設定をオンとするか、ブラウザ起動後にポップアップにてユーザーの同意を得る必要がある[11]

WebXRを体験できる作品

  • Pepsi Go Back
  • The Searching Planet
  • Access Mars
  • Inside Music
  • Quake 3
  • Blair Witch
  • Konterball
  • Shopify VR
  • VR部
  • Google検索結果の「3Dで表示」

WebVR対応

WebXR対応している開発プラットフォームやブラウザでなければ、WebXR APIを利用することはできないため、以下に主要なものを列挙する。

開発プラットフォーム

ブラウザ

  • Firefox Nightly
  • Samsung Internet for Gear VR
  • Experimental Chromium Builds
  • Microsoft Edge
  • Oculus Browser

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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