トップQs
タイムライン
チャット
視点
エリマイス文字 (Unicodeのブロック)
ウィキペディアから
Remove ads
エリマイス文字(エリマイスもじ、英語: Elymaic)は、Unicodeのブロックの一つ。
解説
2世紀から3世紀初頭にかけて[1]現在のイラン、フーゼスターン州に相当する地域に存在していた、パルティア帝国(紀元前247年~紀元後224年)内の国家エリマイス王国において話された[2]、古エラム語の表記に用いられていたエリマイス文字を収録している。
この文字体系自体は"Elymaean"とも呼ばれており、「エリマイス(Elymaic)」という名称は、シュメール語でエラム(Elam)、アッカド語でエラムー(Elamū)或いはエランマトゥ(Elammatu)[1]、古エラム語自身ではハルタムティ(ḫaltamti)或いはハタムティ(ḫatamti)[1]として知られる地域のギリシャ語表記(Ἐλυμαΐς)に由来しており、これらの地域は現在の英語ではエラム(Elam)と呼ばれている[2]。
エリマイス文字はアラム文字から派生した文字体系であり[2]、音素文字のうち基本的に母音を表記せず、子音字のみで綴られるアブジャドに分類される。アラビア文字やヘブライ文字などと同様に右から左への横書き(右横書き)である。単語ごとの分かち書きは基本的にしないが、碑文によってはスペースによって分かち書きがされている場合がある[1]。
符号位置の順序はおおむね伝統的なエリマイス文字の順序に従っている。
Unicodeのバージョン12.0において初めて追加された。
Remove ads
収録文字
「ラテン文字転写」の列はエリマイス文字のラテン文字への翻字方式の一つである○○に従う。
Remove ads
小分類
このブロックの小分類は「字母」(Letters)、「合字」(Ligature)の2つとなっている[3]。
字母(Letters)
この小分類にはエリマイス文字のうち、基本的な字母が収録されている。
合字(Ligature)
この小分類にはエリマイス文字のうち、アラム語のヘテログラム(他の言語から借用されて一塊で表語文字のように扱われる文字列)zyを表すために用いられる字母zayinとyodhの合字1文字のみが収録されている。
文字コード
エリマイス文字(Elymaic)[1] Official Unicode Consortium code chart (PDF) | ||||||||||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
U+10FEx | 𐿠 | 𐿡 | 𐿢 | 𐿣 | 𐿤 | 𐿥 | 𐿦 | 𐿧 | 𐿨 | 𐿩 | 𐿪 | 𐿫 | 𐿬 | 𐿭 | 𐿮 | 𐿯 |
U+10FFx | 𐿰 | 𐿱 | 𐿲 | 𐿳 | 𐿴 | 𐿵 | 𐿶 | |||||||||
注釈
|
履歴
以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。
Remove ads
出典
関連項目
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads