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フェデックス・エクスプレス1406便火災事故
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フェデックス・エクスプレス1406便火災事故とは、1996年9月5日に発生した航空事故である。
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概要
フェデックス・エクスプレス1406便(機材:マクドネル・ダグラス DC-10-10CF)は、テネシー州メンフィスのメンフィス国際空港から、マサチューセッツ州ボストンのローガン国際空港へ向かうアメリカの国内貨物便だった。1996年9月5日にニューヨーク上空で飛行中、貨物室で火災が発生した。その後、ニューヨーク州ニューバーグのスチュワート国際空港に緊急着陸をした。搭乗していた乗員3名と乗客2名は無事に脱出したが、DC-10は火災により消失した。国家運輸安全委員会(NTSB)は調査を行ったものの、火災の原因を特定できなかった。しかし、連邦航空局(FAA)は再発防止の為の勧告を出した[1]。
飛行の背景
航空機
当該機は1975年のマクドネル・ダグラス DC-10-10CFで、機体番号 N68055、シリアル番号は37809だった。飛行時間は、37281時間、離着陸回数は17818回であり、ゼネラル・エレクトリック CF6-6Dエンジンを3機搭載していた[1][2]。
乗務員
1406便には、乗務員3名と乗客2名が搭乗していた。機長(47歳)の総飛行時間は、12,344時間で、その内2,504時間はDC-10の乗務の担当、副機長(41歳)の飛行時間は6,535時間で、その内1,338時間はDC-10の乗務の担当、航空機関士(45歳)の飛行時間は3,704時間で、その内188時間はDC-10の乗務の担当であった。又、ジャンプシートに座っていたフェデックスの従業員2名も搭乗していた[2][3]。
飛行
1406便は午前3時42分にメンフィス国際空港から出発し、マサチューセッツ州ボストンのローガン国際空港に向けて飛行していた。到着予定時刻は午前7時42分であった[3][4]。
午前5時42分、1406便はニューヨーク上空、33000ftを巡航中、コックピットで客室火災警報が作動した。機体のメインデッキ貨物室の複数の場所に設置された煙探知機がパイロット達に煙の発生を警告し、乗務員と乗客は防煙マスクを着用した。航空機のシステムが故障し始め、乗務員達はコックピットに煙が流入しているのに気づいた。そして乗務員はボストン航空管制局に火災状況を報告した。ボストン航空管制局は、80km先のオールバニ郡の空港、又は40km後方のスチュワート国際空港への着陸を提案した。乗務員達はスチュワート国際空港に着陸する事を決意した[2]。
午前5時49分、当該機はスチュワード国際空港への進入を開始した。空港消防隊はDC-10が滑走路27に着陸できるように準備を整えていた[2]。当該機は午前5時54分に無事空港に着陸し、乗務員はコックピットの窓からの脱出を試みたが、胴体が与圧されていた為、コックピットの窓を開けることができなかった。その後、機長は機内の与圧を解除し、乗務員は全員無事に脱出できた。乗客達は機体前方の客室ドアの1つから脱出した。しかし、この乗客達は軽傷を負っていた[2]。消防隊は荷物のせいで客室内から煙の発生源に近づくことは出来ず、着陸から40分間、DC-10を焼き尽くしたが、着陸から4時間後には完全に鎮火した[1]。
調査
火災による損傷が尋常だった為、国家運輸安全委員会(NTSB)は発火源を特定する事が出来なかった。1998年7月22日にNTSBは最終調査報告書を出し、「この事故の原因は、飛行中に原因不明の貨物の火災が発生した可能性が高い」と結論付けた[2]。
関連項目
出典
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