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朝鮮民主主義人民共和国館

2010年上海国際博覧会のパビリオン ウィキペディアから

朝鮮民主主義人民共和国館map
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朝鮮民主主義人民共和国館(ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこくかん)は、2010年5月1日から同年10月31日にかけて、中華人民共和国上海市で開催された上海国際博覧会(以下、上海万博と略記)において、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が出展したパビリオンである。以下、北朝鮮館と略記する。

概要 朝鮮民主主義人民共和国館, 情報 ...

同国が国際博覧会に出展するのは今回が初めてであり、テーマは「人民の楽園」であった。外観は国旗千里馬の銅像で飾られ、内部は「今日の平壌」「公園都市としての平壌」「悠久の歴史を持つ都市」「人民の幸福な生活」の4つのセクションに分かれていた。万博開幕以来、北朝鮮館には1日平均4万人の来場者が訪れ、最も人気のある館の一つとなっている。

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出展の経緯

北朝鮮にとって、初の国際博覧会への参加であり、同国政府はこれを非常に重視した。万博国家組織委員会が特別に設置され、企画案は何度も選考を重ねられた。計画と準備は数年に渡った。当初のコンセプトは平壌市の都市開発であったが、ハード面に偏重したことから、上海万博のテーマ「より良い都市、より良い生活」に合わせ、テーマを「人民の楽園」に変更された[1][2]

展示

アジア諸国のパビリオンが集まるAゾーンに配置された[3]北朝鮮国旗がデザインされた外観に千里馬の銅像が装飾され、瓦は斗栱、雲柱、緑を基調とし、門は茶色で、北朝鮮の建築様式を際立たせている[2]。「今日的平壤(今日の平壌)」「作为公园城市的平壤(公園都市としての平壌)」「拥有悠久历史的都市(悠久の歴史を持つ都市)」「我们人民的幸福生活(人民の幸福な生活)」4つのゾーンが設けられた[4]。館内には高さ4.5 mの主体思想塔の模型が建てられ、大同江をイメージした川が流れる。主体思想塔の対岸には朝鮮様式の四阿と築山がある。石の洞窟には薬水里古墳が再現され、壁に玄武が描かれている[5][6]。展示ホールの中央には音楽噴水があり、5人の子どもたちをかたどった白い彫像が設えられた[6]

北朝鮮の著名な芸術家による彫刻・造形物や絵画の展示のほか、5台のモニターで北朝鮮の人々の暮らしを映した映像が流された[2]。出口のショーケースにはさまざまな切手や絵葉書、スタンプが展示されている。切手の多くは中国と北朝鮮の友好関係を反映したものであり、絵葉書には北朝鮮の名勝や著名な建築物が描かれている。スタンプの図柄は「千里馬」と呼ばれる地球を駆け巡る天馬で、北朝鮮がより良い生活に向かう象徴である[1][7]


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禁止事項

北朝鮮館のスタッフとの記念撮影や、バッジの交換は禁止されている。スタンプ帳に押印する際には、韓国館と同じページには北朝鮮館のスタンプを捺すことはできなかった[8]

反響

開幕以来、一日当たり約4万人の来館者のある人気パビリオンの一つで[9]、特に欧米からの来館者が多かった[8]。記念品を扱うショップは特に混雑し、北朝鮮の特産品やパビリオンのバッジ、『平壌画集』や『金日成伝』などの書籍がよく売れた[6]

脚注

参考文献

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