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長林寺のつかいだんじり

兵庫県洲本市の郷土芸能 ウィキペディアから

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長林寺のつかいだんじり(ちょうりんじのつかいだんじり、長林寺のつかい檀尻)は、兵庫県洲本市五色町都志万歳に所在する長林寺で、十一面観世音菩薩の縁日(7月中旬)に奉納される伝統的なだんじり芸能である。 だんじりを縦横に大きく揺動させ、回転・横転させる妙技で構成され、洲本市指定の無形民俗文化財に指定されている[1]

概要

奉納は長林寺境内で行われ、乗り子2名を乗せただんじりを、担ぎ手が縦・横・逆さまに操る豪快な所作によって進行する。 妙技の際でも乗り子は太鼓を打ち続けるのが最大の特徴である[2]

開催日は資料により「7月14日(縁日の夜)」[2]、「7月17日」[3]などの表記差が見られ、年次の暦や地域慣行によって異動する。

技法

芸態は、県資料・映像資料を基に次のような妙技で構成される。

  • 横水車:左右に大きく揺り動かす技法
  • 縦水車:前後方向への大揺り
  • しゃちほこ:大きくせり上げる所作
  • 横倒し:担ぎ手がだんじりを横に倒す大胆な技法
  • 旋回(回転):360度回転を伴う動作

これらの妙技は2016年の奉納映像でも確認される[4]

歴史

つかいだんじりの由来については、兵庫県の調査資料に寺伝として、

  • 長林寺が淡路国33箇所霊場の第18番札所とされた際
  • 東北出身の本高上人が故郷の奇祭を取り入れ
  • 文明年間(1469–1487年)に始めた

と伝えられている[5]。 これらはあくまで寺伝・地域伝承であり、史料的断定は行われていない。

文化財

長林寺のつかいだんじりは、1991年(平成3年)12月25日に洲本市指定無形民俗文化財に指定された。 文化財名称は「長林寺のつかい檀尻」、指定保持団体は「都志万歳町内会万歳ねりもの団」である[1]

関連項目

脚注

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