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ベッルーノ県
イタリアの県 ウィキペディアから
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ベッルーノ県(ベッルーノけん、イタリア語: Provincia di Belluno) は、イタリア共和国ヴェネト州に属する県。県都はベッルーノ。
地理
位置・広がり
ヴェネト州の北部に位置し、北東にオーストリアと接する。県都ベッルーノは、トレヴィーゾから北へ53km、ボルツァーノから東南へ77km、州都ヴェネツィアから北へ79km、トレントから東へ85kmに位置する。
隣接する県
隣接する県(およびそれ相当の行政区画)は以下の通り。AUTはオーストリア領を示す。
- ティロル州 (AUT) - 北東
- ケルンテン州 (AUT) - 北東
- ウーディネ県(フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州) - 東
- ポルデノーネ県(フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州) - 東南
- トレヴィーゾ県 - 南
- ヴィチェンツァ県 - 南西
- トレント自治県(トレンティーノ=アルト・アディジェ州) - 西
- ボルツァーノ自治県(トレンティーノ=アルト・アディジェ州) - 北西
地勢
- 山
- ドロミーティ山地
- 河川・湖沼
県内の地域と主要な都市
2001年の国勢調査に基づく居住地区(Località abitata)別人口統計[3]よれば、人口5000人以上の都市・集落は以下の通り。( )内は所属コムーネ(自治体)名を示すが、都市・集落名と同一の場合は省いた。
- ベッルーノ - 24,877人
- フェルトレ - 12,278人
- コルティーナ・ダンペッツォ - 5,629人
- セーディコ - 4,672人
- ポンテ・ネッレ・アルピ=ポルペト(ポンテ・ネッレ・アルピ市) - 4,599人
- サンタ・ジュスティーナ - 4,158人
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行政区画
コムーネ
ベッルーノ県には60のコムーネが属する。主要なコムーネ(人口5000人以上)は下表の通り。左端の数字はISTATコードを示す。人口は2022年1月1日現在[2]。
右の地図中の番号は、コムーネのISTATコード下3桁を示す。下表に掲げた主要なコムーネのうち、地図中に名称を記さなかったものについては、番号を太字で示した。
21世紀に入って以降、以下のコムーネ統廃合 (it:Fusione di comuni italiani) が行われている。
- 2013年発足
- 2014年発足
- カステッラヴァッツォがロンガローネに編入
- 2016年発足
- 2019年発足
- ボルゴ・ヴァルベッルーナ(レンティアーイ、メル、トリキアーナが合併)
- 2024年発足
- セッテヴィッレ(アラーノ・ディ・ピアーヴェ、クエーロ・ヴァスが合併)
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経済・産業
眼鏡
ベッルーノ県北東部(ロンガローネからコメーリコ・スペリオーレにかけてのカドーレ地方一帯)は、イタリアにおける眼鏡産業の集積地である[4][5]。イタリア国内におけるベッルーノ県への眼鏡生産の集中度は75%に達する[4]。
1878年、アンジェロ・フレスクーラ(Angelo Frescura)らがカラルツォ・ディ・カドーレに眼鏡工場を建設したのがベッルーノ県の眼鏡産業のはじまりで、当時貧弱な工業しかなかったこの土地に地場産業として根付いた[5]。1998年には、大企業から零細工房まで合わせて930の眼鏡生産企業があった[5]。
2000年代におけるイタリアの4大眼鏡メーカー、ルックスオティカ(創業地はアーゴルド、現本社はミラノ)、サフィロ (Safilo) (創業地はピエーヴェ・ディ・カドーレ、現本社はパドヴァ)、デ・リーゴ (it:De Rigo) (創業地はピエーヴェ・ディ・カドーレ、現本社はロンガローネ)、マルコリン (it:Marcolin) (創業地はドメッジェ・ディ・カドーレ、現本社はロンガローネ)はいずれもベッルーノ県が創業地であり、県内に生産拠点を持つ[5]。4大メーカーは自社ブランド生産を行うほか、高級ブランドの眼鏡の独占的なライセンス生産を行っており(たとえばルックスオティカはシャネルやプラダなど、サフィロはディオール、アルマーニ、グッチなどのブランドライセンスを持っている)、また買収により有名ブランドを傘下に収めている(ルックスオティカが買収したレイバンなど)[4][5]。
1990年代末以降の国際競争の激化の中で、大メーカーが輸出・販売を拡大する一方で、中小企業・零細工房が淘汰されて企業数は減少している[4][5]。
人物
著名な出身者
- ティツィアーノ・ヴェチェッリオ - ルネサンス期の画家。ピエーヴェ・ディ・カドーレ生まれ
- グレゴリウス16世 - 19世紀前半のローマ教皇。ベッルーノ生まれ。
- ヨハネ・パウロ1世 - 20世紀のローマ教皇。カナーレ・ダーゴルド生まれ。
脚注
外部リンク
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