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スペインのバスケットボール選手 (1985 - ) ウィキペディアから
マルク・ガソル・サエス(Marc Gasol i Sáez , 1985年1月29日 - )は、スペインのカタルーニャ州バルセロナ出身の元プロバスケットボール選手。NBAのメンフィス・グリズリーズなどで活躍し、現在はバスケット・ジローナのオーナーと社長を兼任している。ポジションはセンター。元NBA選手のパウ・ガソルの実弟である[1]。
バスケット・ジローナでのガソル (2022年) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
バスケット・ジローナ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ポジション | C | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
役職 | オーナー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
基本情報 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国籍 | スペイン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1985年1月29日(39歳) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出身地 | カタルーニャ州バルセロナ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
身長(現役時) | 211cm (6 ft 11 in) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
体重(現役時) | 116kg (256 lb) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キャリア情報 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
高校 | ローザン・カレジエイトスクール | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
NBAドラフト | 2007年 / 2巡目 / 全体48位 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ロサンゼルス・レイカーズから指名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロ選手期間 | 2003年–2024年 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
永久欠番 | グリズリーズ 33 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
経歴 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
選手時代: | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2003–2006 | FCバルセロナ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2006–2008 | CBジローナ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2008–2019 | メンフィス・グリズリーズ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2019–2020 | トロント・ラプターズ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2020–2021 | ロサンゼルス・レイカーズ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2021–2023 | バスケット・ジローナ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
エグゼクティブ時代: | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2021– | バスケット・ジローナ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
受賞歴 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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NBA通算成績 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Stats Basketball-Reference.com | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
代表歴 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キャップ | スペイン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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両親と兄と弟の5人家族。マルクは次男にあたる。
看護師の父親(Agustí Gasol/アグスティー・ガソル)と、医師の母親(Marisa Sáez/マリサ・サエス)の次男として生まれる。両親は共にスペイン国内プロリーグの下部組織でプレー経験のある元・バスケットボール選手。
4歳年上の長男(パウ・ガソル)も、同じくプロバスケットボール選手でスペイン代表。
そして、1994年には3男となるAdrià Gasol(アドリアー・ガソル)が誕生。3男はテネシー州メンフィスの高校を経て現在はUCLAに通っており、2人の兄と同じくプロバスケ選手への道を目指している。
兄のパウも所属した、生まれ故郷のサン・ボイ・ダ・リュブラガートのバスケチーム(Cantera Basquet Llor Sant Boi)に自らも入団し、バスケットボールを始める。その後、兄と全く同じように地元近くの名門FCバルセロナのユースチームにスカウトされ、入団。
2001年、兄のパウ・ガソルがNBAにドラフトされ、メンフィス・グリズリーズに入団すると、アメリカでの生活に不慣れなパウの為に家族皆で渡米。この際、マークはメンフィスにあるローザン高校に編入。そこのバスケットボール部で活躍する。
2003年に卒業すると、母国スペインに帰国。FCバルセロナのジュニアチームに復帰。
その後間もなくトップチームに昇格し、プロデビューを果たす。
2003年に、兄と同じFCバルセロナでプロデビューすると、その後2年間同チームでプレー。
2006年、スペインA代表に選出され代表デビュー。この年日本で開催された世界選手権にスペインA代表として参加。兄(パウ・ガソル)とともに優勝に貢献した。そして次第にNBAのスカウトの目に留まるようになった。
2006-2007シーズンは、同じリーガACBに所属するCBジローナへレンタル移籍。シーズン終了後、2007年のNBAドラフトにエントリーすると、ロサンゼルス・レイカーズから、2巡目全体48位で指名されるが、所属チームとの契約が残っている為、このシーズン終了後のNBA入りは見送った。
2007年、北京オリンピックの大陸予選を兼ねた2年に1度のバスケの祭典ユーロバスケットが母国スペインで開催され、2006年に世界選手権を制覇した時と全く同じメンバー、監督でスペイン初の優勝を狙うが、決勝戦でキリレンコ率いるロシア代表に敗れ涙の銀メダル。
CBジローナでの2年目となった2007-08シーズンは獅子奮迅の活躍でリーガACBのシーズンMVPを獲得。
2008年、引き続きスペインA代表に兄(パウ・ガソル)と共に選出され、同年に行われた北京オリンピックに出場。決勝戦でアメリカ代表に敗れるものの見事銀メダル獲得。
その後、自らの保有権を持つメンフィス・グリズリーズ兄パウのトレードによりクワミ・ブラウン、ジャバリス・クリッテントン、アーロン・マッキーの契約、ドラフト1巡目指名権×2等と交換でメンフィス・グリズリーズに交渉権が移り、3年972万ドルで契約し、入団。
NBAルーキーシーズンとなった2008-09シーズンは、82試合にフル出場し、平均11点、7.4リバウンドを記録。オールルーキー2ndチームに選出された。 2009-10シーズンからは、ザック・ランドルフが加入。NBA屈指のフロントラインが形成された。自身は13試合に欠場したものの、平均14.6点、9.3リバウンドと成績を伸ばし、チームも前シーズンの24勝58敗から40勝42敗と盛り返した。 2010-11シーズンは、ガソル自身の成績は落ちたものの、チームは46勝36敗の成績を残し、ウェスタンカンファレンス8位で2006年以来のプレーオフ進出を果たし、ファーストラウンドで第1シードのサンアントニオ・スパーズを4勝2敗で下すという快挙を成し遂げた。
2011年オフに制限付きFAとなったが、NBAがロックアウトに入ったために、FA交渉は先伸ばしになる。 そして、ロックアウトが解除された12月、ヒューストン・ロケッツが4年5800万ドルの巨額契約を提示し、ガソルはロケッツのオファーシートにサインしたが、すかさずメンフィス・グリズリーズが同額の契約を提示し、グリズリーズ残留が決まった。 迎えた2011-12シーズンは、自身初のNBAオールスターゲームに出場した。
2012-13シーズンは、オールNBA2ndチーム、オールディフェンシブ2ndチームに選出され、NBA最優秀守備選手賞も受賞するなど、自己最高のシーズンを送った。
2014-15シーズンは、オフに減量してシーズンに挑み、攻守両面で獅子奮迅の活躍を見せ、チームを牽引。当シーズンの活躍もあり、2015年NBAオールスターゲームのファン投票では、ウエスタンカンファレンスのフォワード部門で2位に入り、2012年以来のオールスターゲーム出場でスターターを務めることが決定。なお、パウ・ガソルもイースタンカンファレンスのフォワード部門で2位に入ったために、兄弟でオールスターゲームでスターターで出場し、パウと共に試合前に記念のティップオフを行った。そしてオフには5年1億1000万ドルという巨額契約で再契約した[2][3]。
大型契約を締結し迎えた2015-16シーズンは、12月1日のニューオーリンズ・ペリカンズ戦で、自己最多の38得点を記録した[4]。しかし、2016年2月9日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で、右足を骨折。全治4~6ヶ月と診断され、残り全試合を欠場することになり[5]、同年のリオデジャネイロオリンピックも欠場を余儀無くされた。
2016-17シーズンは、前述の重傷も完治しグリズリーズを牽引。2017年1月25日のトロント・ラプターズ戦では、自己最高の42得点を記録した[6]。同シーズンは自身3度目のNBAオールスターゲームにも出場。4月22日のプレーオフ1stラウンドのサンアントニオ・スパーズ戦の第4戦では、延長第1クォーター残り数秒の場面で、決勝ジャンプシュートを決めた[7]。
2017-18シーズンは、2017年10月21日のゴールデンステート・ウォリアーズ戦で34得点14リバウンドを記録し、前シーズンチャンピオンチームからの勝利の原動力となった[8]。2017年11月24日のデンバー・ナゲッツ戦でキャリアハイの14アシストを決めた[9]。2018-19シーズン、2019年1月23日、シャーロット戦ではキャリアハイとなる17リバウンドを記録した[9]。
2019年2月7日、ヨナス・バランチュナス、C・J・マイルズ、デロン・ライト、2024年のドラフト2巡目指名権との交換でトロント・ラプターズに移籍[10]。プレーオフでチームはNBAファイナルまで勝ち進み、ゴールデンステート・ウォリアーズとのファイナルでは、第1戦で20得点、第5戦でも17得点を挙げるなど、チームの勝利に貢献、優勝を決めた第6戦では僅か3得点に終わるも、9つのリバウンドを記録[11]、NBAチャンピオンを獲得した。兄のパウ・ガソルも2009年と2010年にNBAチャンピオンを獲得しており、NBA初の兄弟が優勝を経験したこととなった[12]。チャンピオンリングの裏側には「GRIT&GLIND」とメンフィスのチームスローガンが彫られている。
2020年11月24日ロサンゼルス・レイカーズと2年契約を結んだ[13]。しかし、全ての成績で自己最低の出来に終始し、シーズン終盤にアンドレ・ドラモンドが加入して以降はベンチが定位置になってしまった。
2021年9月10日に王哲林の交渉権と将来のドラフト2巡目指名権とのトレードでグリズリーズに放出され[14]、15日に解雇された[15]。以降リーガACB復帰の噂が浮上するも、古巣のFCバルセロナはクラブの深刻な財政難の関係で契約する事が出来ず、実現には至らず[16][17]。11月には自身がオーナーを務めるバスケット・ジローナに復帰する見通しだと報じられた[18]。その後同月25日にバスケット・ジローナで現役続行することが発表[19][20][21]。12月3日のCBペーニャス・ウエスカ戦で復帰戦に出場。19得点16リバウンドを記録し、81-47で勝利し、復帰戦を飾った[22]。
2024年1月31日に現役引退を発表[23][24]。これを受けてグリズリーズは、2月1日にガソルがグリズリーズ時代に着用していた背番号『33』を永久欠番に認定すると発表した[25]。
ポストプレーではNBA屈指の力強さを誇り、さらにパスセンスにも優れている。2013年には最優秀守備選手賞を受賞しているなどディフェンダーとしても優れた実力を発揮している。
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
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2008–09 | MEM | 82 | 75 | 30.7 | .530 | .000 | .733 | 7.4 | 1.7 | .8 | 1.1 | 2.0 | 11.9 |
2009–10 | 69 | 69 | 35.8 | .581 | .000 | .670 | 9.3 | 2.4 | 1.0 | 1.6 | 2.0 | 14.6 | |
2010–11 | 81 | 81 | 31.9 | .527 | .429 | .748 | 7.0 | 2.5 | .9 | 1.7 | 1.8 | 11.7 | |
2011–12 | 65 | 65 | 36.5 | .482 | .083 | .748 | 8.9 | 3.1 | 1.0 | 1.9 | 1.9 | 14.6 | |
2012–13 | 80 | 80 | 35.0 | .494 | .071 | .848 | 7.8 | 4.0 | 1.0 | 1.7 | 2.0 | 14.1 | |
2013–14 | 59 | 59 | 33.4 | .473 | .182 | .768 | 7.2 | 3.6 | 1.0 | 1.3 | 1.9 | 14.6 | |
2014–15 | 81 | 81 | 33.2 | .494 | .176 | .795 | 7.8 | 3.8 | .9 | 1.6 | 2.2 | 17.4 | |
2015–16 | 52 | 52 | 34.4 | .464 | .667 | .829 | 7.0 | 3.8 | 1.0 | 1.3 | 2.3 | 16.6 | |
2016–17 | 74 | 74 | 34.2 | .459 | .388 | .837 | 6.3 | 4.6 | .9 | 1.3 | 2.2 | 19.5 | |
2017–18 | 73 | 73 | 33.0 | .420 | .341 | .834 | 8.1 | 4.2 | .7 | 1.4 | 2.7 | 17.2 | |
2018–19 | 53 | 53 | 33.7 | .444 | .344 | .756 | 8.6 | 4.7 | 1.1 | 1.2 | 2.2 | 15.7 | |
2018–19 | TOR | 26 | 19 | 24.9 | .465 | .442 | .769 | 6.6 | 3.9 | .9 | .9 | 1.4 | 9.1 |
2019–20 | 44 | 43 | 26.4 | .427 | .385 | .735 | 6.3 | 3.3 | .8 | .9 | 1.3 | 7.5 | |
2020–21 | LAL | 52 | 42 | 19.1 | .454 | .410 | .720 | 4.1 | 2.1 | .5 | 1.1 | 1.0 | 5.0 |
キャリア | 891 | 866 | 32.2 | .481 | .360 | .776 | 7.4 | 3.4 | .9 | 1.4 | 2.0 | 14.0 | |
オールスター | 3 | 1 | 20.0 | .556 | .000 | .000 | 7.6 | 3.3 | 1.0 | .3 | 4.0 | 6.6 |
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011 | MEM | 13 | 13 | 39.9 | .511 | .000 | .699 | 11.2 | 2.2 | 1.1 | 2.2 | 2.0 | 15.0 |
2012 | 7 | 7 | 37.3 | .522 | .000 | .791 | 6.7 | 3.1 | .3 | 1.9 | 1.9 | 15.1 | |
2013 | 15 | 15 | 40.6 | .454 | --- | .800 | 8.5 | 3.2 | .9 | 2.2 | 1.2 | 17.2 | |
2014 | 7 | 7 | 42.7 | .405 | .000 | .794 | 7.7 | 4.4 | 1.7 | .9 | 1.7 | 17.3 | |
2015 | 11 | 11 | 37.8 | .394 | .000 | .852 | 10.3 | 4.5 | .9 | 1.7 | 1.5 | 19.7 | |
2017 | 6 | 6 | 40.0 | .470 | .583 | .939 | 6.5 | 4.2 | .3 | .7 | 2.5 | 19.3 | |
2019 | TOR | 24 | 24 | 30.6 | .422 | .382 | .870 | 6.4 | 3.0 | .9 | 1.1 | .9 | 9.4 |
2020 | 11 | 11 | 20.7 | .391 | .185 | .733 | 4.4 | 2.6 | .5 | .6 | 1.5 | 6.0 | |
2021 | LAL | 5 | 1 | 17.4 | .615 | .636 | .750 | 3.8 | 3.0 | .8 | .8 | .8 | 5.2 |
キャリア | 99 | 95 | 34.3 | .444 | .366 | .808 | 7.5 | 3.2 | .8 | 1.4 | 1.6 | 13.4 |
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