阿波丸
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この項目では、日本国有鉄道の宇高連絡船について説明しています。1899年竣工の日本郵船の貨客船については「阿波丸 (初代)」を、1943年竣工の日本郵船の貨客船については「三池丸級貨客船」をご覧ください。 |
阿波丸(あわまる)は、日本国有鉄道四国総局宇高船舶管理部(宇高航路)に在籍した客載車両渡船。船名符字JG2436。
概要 阿波丸, 基本情報 ...
阿波丸 | |
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国鉄 宇高連絡船 阿波丸(1986年頃撮影) | |
基本情報 | |
船種 | 鉄道連絡船 |
クラス | 伊予丸型 |
船籍 | 日本 |
所有者 |
日本国有鉄道(1967年 - 1987年) 四国旅客鉄道(1987年 - 1988年) |
運用者 | 日本国有鉄道四国総局宇高船舶管理部 |
建造所 | 三菱重工業下関造船所 |
母港 |
東京港(国鉄時代) 高松港(JR四国時代) |
姉妹船 | 伊予丸 土佐丸 讃岐丸 |
信号符字 | JG2436 |
IMO番号 | 6601208 |
MMSI番号 | 525002061 |
改名 |
Crusader I Titian Murni 76 Titian Murni |
経歴 | |
竣工 | 1967年(昭和42年)9月14日 |
就航 | 1967年(昭和42年)10月1日 |
運航終了 | 1988年(昭和63年)4月10日(宇高連絡船として) |
その後 | インドネシアに売却 |
現況 | インドネシアで就航中 |
要目 (新造時) | |
総トン数 | 3,082.77トン |
全長 | 89.40m |
垂線間長 | 84.00m |
全幅 | 15.80m |
深さ | 5.45m |
満載喫水 | 3.70m |
機関方式 | 4サイクル単動トランクピストンV型排気ターボ過給機付ディーゼル機関 |
主機関 | 三井B&W1426MTBF-40V×2 |
出力 | 2,310ps×2 |
最大速力 | 16.21kt |
航海速力 | 15.25kt |
旅客定員 | 普通船室1500名、グリーン船室300名 |
乗組員 | 42名 |
車両搭載数 | ワム換算27両(ワム型有蓋車は1両自重10t、荷重15t、車長10m) |
車両甲板や中甲板は閉鎖されていないため、総トン数には含まれていない。 | |
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瀬戸丸型車載客船3隻の老朽取替えと、増え続ける貨客需要に対応すべく建造された伊予丸型4隻の第3船。三菱重工業下関造船所で1967年(昭和42年)9月14日竣工し、10月1日に就航した。同型船には伊予丸、土佐丸と讃岐丸(2代)がある[1][2]。 船体下部塗色の赤は、阿波踊りの情熱を現したものとされていた。
1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化にあたっては、四国旅客鉄道株式会社(JR四国)に継承された。1988年(昭和63年)4月の瀬戸大橋線開通による宇高航路普通便の廃止により、カーフェリーに改装されインドネシアのJ・M Ferryに売却、「Titian Murni(ティティアン・ムルニ、意味「純粋な小さな橋」との名前でスンダ海峡を1日3往復している[3]。