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日本の外交官 ウィキペディアから
奥 克彦(おく かつひこ、1958年1月3日 - 2003年11月29日)は、日本の外交官。イラク日本人外交官射殺事件で銃撃を受け殉職した。参事官から大使に2階級特進。位階勲章は従四位旭日中綬章。学歴は早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。学位は政治学士(早稲田大学)。称号は大使。
オックスフォード大学の留学同期に廣木重之がおり、廣木がニューヨーク総領事を務めていた2012年には、奥の母校兵庫県立伊丹高等学校とニューヨーク市立大学バルーク校付属高校との間で、総領事館を通じ姉妹校提携が結ばれた[2]。
奥は、2003年4月より死の2日前まで、「イラク便り」を71回(4月23日 - 11月27日)外務省ホームページにて公開していた。
この中で奥はテロリズムに対し「自らの主張を満足させるために、他人の犠牲をいとわないという卑劣きわまる考え方に基づく行動だ」「暴力に訴える者は理由が何であれ、結局、支持を得ることができない」と批判を行っていた。
8月22日と24日のイラク便りは、8月19日の国連事務所(バグダッド北東部のカナール・ホテル)が自爆テロの襲撃を受け、デ・メロ国連事務総長特別代表、クリス・ビークマンUNICEF次席代表を始め、多数の国連関係者が犠牲になった事件関連にふれている。
2004年1月、この「イラク便り」は本として出版され、印税は遺族の意向によりイラク復興支援事業に寄付された。
2004年8月27日、関係者(早大ラグビー部同窓の清宮克幸など)は、奥・井ノ上のイラクに対する熱意を引き継ぎ、イラクの子どもたちを助けるための「奥・井ノ上イラク子ども基金」を立ち上げた。
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