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日本の著作家、編集者 ウィキペディアから
富田 倫生(とみた みちお、1952年(昭和27年)4月20日 - 2013年(平成25年)8月16日)は、日本の著作家・編集者。電子図書館サイト『青空文庫』の主宰者で、同サイトの「呼びかけ人」のひとり。
1952年(昭和27年)、広島県広島市に生まれる[1]。広島大学附属中学校・高等学校を経て、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、編集プロダクションのオメガ社に入社する。
1983年(昭和59年)にオメガ社を退社、フリーランスの編集者となり、1985年(昭和60年)2月には、日本電気がパーソナルコンピュータを作り出し、それを発売するまでを取材してとりまとめた文庫本『パソコン創世記』を出し[2]、その後もコンピューターに関わる書籍を執筆する。
1990年代後半となり、インターネットが普及していく中で、本とインターネットを結びつける場を目指して、1997年(平成9年)2月に、著作権が消滅した、あるいは効力があるもので掲載が許諾された文学作品を収集するウェブサイト『青空文庫』を設立、同年8月に一般公開した[3]。
2000年代となり、日本において著作権の保護期間延長の議論が起こると富田は「あるタイミングで保護を打ち切れば、作品提供のコストを下げる余地が生まれる。縛りをはずせば、過去の作品を下敷きにして、新しい作品を作ることも容易になる。個人の“資産”から社会のそれへと位置づけを変えることで、作品を、さまざまに活用する道が開ける」という考えから延長に反対の意見を述べた[4]。
その後も、著作権のありかたについて様々な意見を述べてきたが、2013年(平成25年)8月16日、肝細胞癌のため岐阜県内の病院で死去した[5][6][7]。同日、8月17日付けで青空文庫より『本の未来』が公開された[8]。
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