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おーい!はに丸
NHK教育テレビで放送された幼児向けのテレビ番組 ウィキペディアから
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『おーい!はに丸』(おーい はにまる)は、NHK教育テレビジョンで1983年4月13日から1989年3月8日まで放送された幼児向けの言葉の教育番組。
本項目では、2014年から不定期に放送されている教養番組『はに丸ジャーナル』(はにまるジャーナル)についても併せて述べる。
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概要
おじさんの描いた埴輪の家の絵から飛び出したはに丸とひんべえが、数々の騒動を繰り広げながら「ことば」を学んでいく着ぐるみ劇[1][2][3][4]。オープニング画面では右下に回数を表示している。
登場人物
- はに丸
- 声 - 田中真弓[2][5]
- 王子の埴輪。まったく言葉(現代の日本語)を知らない状態で現れたが、自分の名前「はに丸」は答えることができた。「はにゃ」が口癖。好物は砂肝。 わがままなのが玉にきずで、ひんべえを振り回すこともあるが、次第にいろいろ学んでいきしっかりした性格になっていく。しかし負けず嫌いなところもある。
- 良くも悪くも子供で失敗も受難も多いが、明朗で素直な性格で向学心もあり、少しずつ言葉を使いこなせる様になっていく。
- ひんべえ
- 声 - 安西正弘[2]
- はに丸のお供をする 馬の埴輪。はに丸を「様」付け、または「王子様」と呼ぶこともある、執事的な存在。口癖は「ふにゃ」である。
- 天然ボケ体質であるはに丸に対し、もっぱら彼がツッコミ役。
- 山川星一
- 演 - 佐々木襄[2]
- 愛称は「星一おじさん」
- 現代でのはに丸とひんべえを引き受ける事になる、気のいいおじさん。職業は画家だが発明家でもあり、はに丸とひんべえが現れた切っ掛けも彼の発明品(掛けた絵が本物になる額縁)だった[1]。現代の日本語に詳しい。
- 春野すみれ
- 演 - 秋野玲美 (番組開始翌年の1984年からは羽生愛に改名[注 1])[2]
- 愛称は「すみれちゃん」
- 番組のヒロインで星一おじさんの姪[1]。歌のお姉さんとして毎回必ず歌を歌う。明るく優しい性格で、はに丸達とすぐに仲良くなる。
- 神田くん
- 演 - 三波豊和[2]
- 近所に住むやや軽薄な青年。すみれの事が大好きだが相手にされず、はに丸をライバル視する。
三波豊和ら3名は、劇中ではに丸とひんべえが出かけた先の人物など、2役をこなすこともあった(例:三波と佐々木が節分に暴れる鬼、秋野が乙姫様、など)。また、田中真弓や安西正弘も出かけ先の人物として出演していた[注 2]。
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スタッフ
放送リスト
1983年度
1984年度
1985年度
1986年度
1987年度
1988年度
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その他
- 埴輪の王子「はに丸」と、お供の馬「ひんべえ」というキャラクターを考えたのは雁田昇。そして 流行語にもなった「はにゃ?」(はに丸の口癖、埴輪だから)も雁田昇作による。ただし、『般若』とは無関係である。
- はに丸の造形モデルとなった人物形象埴輪は、東京国立博物館所属の国宝『埴輪 挂甲武人(埴輪武装男子立像)』とされる[6]。なおこの人物埴輪は1966年(昭和41年)公開の映画『大魔神』のモデルにもなっている[7]。
- 埴輪の着ぐるみで劇をするにあたり、ひんべえは特に膝の関節がなく動きづらかったためか、後半では「ひんべえはお留守番」とよくおじさんの部屋に居残りしていた。
- 三波が1986年9月1日放送の『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ)の「テレフォンショッキング」に出演した際、はに丸・ひんべえも“友情出演”し、放送局の垣根を越えて登場した(田中も声のみ出演)。
- 番組終了後、羽生愛は写真週刊誌やイメージビデオでセミヌードを披露した。タイトルは『はにゃ?すみれちゃんが裸ん坊だ』。
- 食玩・フィギュアブームに乗って、2005年にははに丸やひんべえのフィギュアも登場した。
- 2006年度の『みてハッスルきいてハッスル』の「読み書きの技を高めよII」の回にてはに丸が登場し、コラボレーションを果たした。
- 2009年5月4日放送の『笑・神・降・臨』ではに丸とひんべえが登場し、フットボールアワーと共演した。渋谷のNHK放送センターへの通勤に借りるマンションを探すが、せっかく見付けた物件がペット不可だったという内容。
- 2009年5月6日には『ETV50 もう一度みたい教育テレビ こどもスペシャル』内で第1回がアンコール放送された。また、同年8月と12月にも過去の回を数話再放送した。
- 2013年に放送開始(はにまる・ひんべえ誕生)から30周年でもある事から、同年11月27日に全話を収録したDVD-BOXソフトが発売された(全211回を概ね半分ずつに分け、上巻を「はに丸BOX」下巻を「ひんべえBOX」として発売)。発売元はメディアファクトリー。
- 2015年、NHKの受信料についての視聴者への認知を促す「受信寮の人々」に出演。またNHKの番組公開ライブラリーでの視聴が可能になり、2015年12月時点で1983 - 1987年度分の内計18回分が登録されている。
- 番組終了後の1989年のこの時間は『ピコピコポン』、『ピコピコポン』のこの時間は『プルプルプルン』、『プルプルプルン』のこの時間は『やっぱりヤンチャー』を放送した。また、最終回のこの時間の後番組の表示はなかった。
- 2017年、土曜ドラマ 4号警備(#4、4月29日放送)に、はに丸が登場した。
- 2019年7月17日放送の『クローズアップ現代+』にはに丸が登場した。
- 2020年9月3日放送の『所さん!大変ですよ』の「はにわブーム」の回にはに丸が登場した。
- 劇団カッパ座の劇場「ぷらっと」(大阪府富田林市)では、はに丸とひんべえの着ぐるみが展示されている[8]。
- 2024年10月1日から12月22日まで東京国立近代美術館で開催の「ハニワと土偶の近代」において本作が紹介される。また、音声ガイドナビゲーターは田中真弓が務める[9][10]。
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はに丸ジャーナル
要約
視点
はに丸がジャーナリストになり、気になった事を何でも突撃取材する「はにスクープ」や、話題の人物へのインタビュー「はにトーク」などで構成される教養番組・バラエティ番組。番組のコンセプトは「家族で楽しめる時事教養バラエティー」。「おーい!はに丸」からははに丸・ひんべえのみが出演し、制作はNHK総合テレビの教養番組『探検バクモン』のスタッフが手掛ける[11]。
本番組が立ち上がったきっかけとなったのは、NHKの放送開始60周年を記念して2013年に放送された日本テレビ放送網(日テレ)との共同制作によるバラエティ番組『60番勝負』である。この番組の企画で、はに丸が日テレの社屋を突撃取材し、日テレの編成局長に「三冠王ってどんな王様?」「2番じゃだめなんですか?」と子ども目線の“困った”質問を次々と投げかけ、そのやり取りに大きな反響があったことから、『60番勝負』の制作にもプロデューサーとして携わった河瀬大作の「『はに丸』という飛び道具を使ったら面白いかなと」との発想から生まれたものだという[11]。河瀬は「ガチンコのニュースショーにするということではなくて、バラエティとしてやりたい」と語り、視聴者層としても、『おーい!はに丸』をリアルタイムに視聴していた「35歳プラスマイナス5歳」を想定している[11]。はに丸・ひんべえの声を演じる田中真弓・安西正弘はスタジオでの収録時に声を同時に当てている[12][信頼性要検証]。
2014年8月13日に夏の特別番組としてパイロット版を放送。進行役は千葉美乃梨(当時山形局アナウンサー)が担当し、翌2015年からは総合テレビで祝日の夜に年6回程度の割合で不定期放送としてレギュラー化する事を発表した[13]。初回放送は同年5月5日。進行役は山里亮太(パイロット版ではコメンテーターだった)。ただし、第3,4回は夏休み期間中の平日深夜帯に放送された。
2016年配信『プロフェッショナル 仕事の流儀』公式アプリでの特集動画として、2月に「ハニワの王 編」「スプーン曲げ 編」の2編を配信している。
放送内容
便宜上、パイロット版を「第0回」と表現している。
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参考文献
- 古谷, 毅『国宝 埴輪 挂甲武人 重要文化財 埴輪 盛装女子 附 埴輪 盛装男子(東京国立博物館所蔵重要考古資料学術調査報告書)』同成社、2015年4月30日。ISBN 9784886216984。 NCID BB1869858X。
脚注
関連項目
外部リンク
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