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たどりつけばアラスカ

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たどりつけばアラスカ』(原題:Northern Exposure、日本では第2シーズンまで『ノーザン・エクスポージャー アラスカ物語』と題して放送[1])は、1990年から1995年にかけてアメリカ合衆国CBSで製作・放送されたテレビドラマである。第6シーズンまで製作された。エミー賞ゴールデングローブ賞を受賞。日本では第1~第4シーズンまでがWOWOWスーパー!ドラマTV・地上波で放送された。DVDはアメリカ本国で英語版が発売された。

概要 たどりつけばアラスカ Northern Exposure, ジャンル ...

企画・製作総指揮はジョシュア・ブランド英語版ジョン・フォルシー英語版。メインのロケ地はアラスカではなくワシントン州のロザリン

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あらすじ

アラスカ州の僻地にある架空の田舎町“シシリー”を舞台に、都会からやってきた主人公が体験するカルチャーショック、風変わりな住民たちの間で巻き起こる様々な出来事、またアラスカ先住民たちの文化が描かれる。

NY出身の青年医師ジョエル・フライシュマンは、医学部の奨学金をアラスカ州に出してもらった代償として、人口800人ほどの田舎町シシリーに医師として4年のあいだ赴任することになる。極寒の気候と慣れない自然環境、何より変人ぞろいの住民に初日から愛想を尽かしかけるが、職務放棄は1万ドルの罰金か18年の懲役の対象となるため、自分の意思では帰れないのだ。ジョエルは自らの境遇に不満を抱きながらも、風変わりな住民たちやアラスカの自然のなかでの暮らしに徐々に溶け込み始めるのだった…。

登場人物

主要な人々

ジョエル・フライシュマン (Joel Fleishman)
演 - ロブ・モロー (Rob Morrow)、日本語吹替 - 関俊彦
ニューヨーカーの医者。ユダヤ系でエリート意識が強く、シシリーに赴任した事は不本意。エレーンという婚約者がいるが、マギーにも惹かれている。皮肉や愚痴をこぼしてばかりだが、医師としての責務はきっちり果たしている。
マギー・オコネル (Maggie O'Connell)
演 - ジャニン・ターナー英語版 (Janine Turner)、日本語吹替 - 沢海陽子
エアタクシーのパイロットで、ジョエルの家の大家でもある。デトロイトの名家出身。しっかり者だがちょっと刺々しい。ジョエルとはつかず離れずの微妙な仲。過去付き合った相手が全員、不慮の死を遂げたという男運の無さ。
モーリス・ミニフィールド (Maurice Minifield)
演 - バリー・コービン (Barry Corbin)、日本語吹替 - 小林修
NASA宇宙飛行士で、シシリーの小さな新聞社とラジオ局の経営者。朝鮮戦争に参加したことを誇りにしているが、お金儲け大好き過ぎて周囲の印象は良くない。ホリングとは旧知の仲。
ホリング・ビンクーア (Holling Vincoeur)
演 - ジョン・カラム (John Cullum)、日本語吹替 - 嶋俊介
元猟師で、シシリー唯一のバー「ブリック」のマスター。還暦近いが色々な意味で元気。長寿かつ、悪名高い家系の出身だが本人はいたって善人である。親子以上に年の離れた恋人のシェリーと同棲中。
シェリー・タンボ (Shelly Tambo)
演 - シンシア・ギアリー (Cynthia Geary)、日本語吹替 - 麻見順子
様々な美人コンテストを荒らしてきたブロンド美少女。モーリスに連れられてシシリーにやって来たが、ホリングの40歳以上年下の恋人になる。
クリス・スティーブンス (Chris Stevens)
演 - ジョン・コーベット (John Corbett)、日本語吹替 - 荒川太郎
前衛アーティストで、モーリスが所有するローカルラジオ局のDJ。時には教会の神父の役目も務める。詩人のような風情だが、昔は相当ワルで前科持ち。女性によくもてる。
エド・チグリアク (Ed Chigliak)
演 - ダーレン・E・バロウズ英語版 (Darren E. Burrows)、日本語吹替 - 森川智之
先住民の部族に育てられた白人青年。純朴な人柄で、ジョエルを兄のように慕っている。カメラで撮影するのが好きな映画オタク。
ルース=アン・ミラー (Ruth-Anne Miller)
演 - ペグ・フィリップス (Peg Phillips)、日本語吹替 - 嶋美弥子
町の雑貨店兼図書館を営む老婦人。無神論者で達観しているが情が深く、クリスやエドを我が子のように気にかけている。
マリリン・ワールウィンド (Marilyn Whirlwind)
演 - エレイン・マイルズ (Elaine Miles)、日本語吹替 - 田野恵
ジョエルの病院の受付係。寡黙で表情に乏しい先住民族の女性。不思議な威厳の持ち主で、ジョエルも一目置いているところがある。

脇を固める人々

アダム (Adam)
演 - アダム・アーキン (Adam Arkin)、日本語吹替 - 石塚運昇金尾哲夫
外見はならず者風だが実は天才料理人。靴は履かない主義。かなり気難しい性格だが、根っから悪い人間ではなく発言はいつも的を射ている。
イブ (Eve)
演 - ヴァレリー・マハフェイ (Valerie Mahaffey)、日本語吹替 - 定岡小百合
アダムの妻。心気症 のような言動を取り、異様に健康に気を使っているが、そのため並みの医者より医学の知識が豊富。実家は金持ち。
デイブ (Dave)
演 - ウィリアム・J・ホワイト (William J White)、日本語吹替 - 辻親八
ホリングの店のコック。
バーナード (Bernard)
演 - リチャード・カミングスJr. (Richard Cummings Jr.)、日本語吹替 - 谷口節菅原正志
クリスの異母兄弟であり、無二の親友。本業は会計士。時おり町にやって来て、DJの代理を務めたり住民の財政問題を解決したりする。
バーバラ・セマンスキ (Barbara Semanski)
演 - ダイアン・デラーノ (Diane Delano)、日本語吹替 - 磯辺万沙子
シシリーを管轄する屈強な女性巡査部長。生真面目な性格で、簡単に情には流されない。一時、モーリスの恋人になる。
マイク・モンロー (Mike monroe)
演 - アンソニー・エドワーズ (Anthony Edwards)、日本語吹替 - 今井朋彦
無菌状態を保った家に住む化学物質過敏症の弁護士。マギーの恋人になったため余命が危ぶまれるが・・・
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エピソード一覧

要約
視点

日本で放送されたのは全6シリーズの内第1~第4シーズンまでである。放送順がアメリカ本国とは異なる回もある。以下では日本放送時のサブタイトルがあるエピソードについてのみ触れる。

さらに見る 国内放送順, 日本版サブタイトル ...
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主な受賞・ノミネート歴

【受賞】 作品賞、美術賞、撮影賞、編集賞、脚本賞(第28話「それぞれのクリスマス」)、助演女優賞(ヴァレリー・マハフェイ)
【ノミネート】 主演男優賞(ロブ・モロー)、助演男優賞(ジョン・コーベット)、助演女優賞(シンシア・ギアリー)、脚本賞(第29話「マギーの天中殺」,第30話「シシリー初の選挙戦」)

評価・影響

  • 批評家のジョン・レオナルドは、「ここ10年(放送当時)で最良のTVドラマシリーズ」と高評価を下した。[2]
  • イギリスのコメディ俳優・クリエイターのサイモン・ペグは、自身の脚本・主演のTVコメディシリーズ『スペースド』が影響を受けたTV番組として、『ザ・シンプソンズ』と共に『たどりつけばアラスカ』の名をあげ、そのマジック・リアリズム的な視点に言及している。[3]
  • このドラマは2年連続でピーボディ賞を受賞している。同一番組が2年連続で同賞を授与されることは稀であるが、特に92年度の授賞対象となったエピソード「風と共にシシリー(Cicely)」は、「異なるバックグラウンドを持った人々が、互いの相違を受け入れ合い、一つの理想郷を作り上げる」というコンセプトをより強く打ち出した内容であることが評価された。[4]そのエピソードでは、舞台であるシシリーの町の起源が語られる。
  • アメリカのフォーク・バンド「ボン・イヴェール」のバンド名は、本作に由来している。同バンドのフロントマン、ジャスティン・バーノンがドラマのファンであり、本作のあるエピソード(日本未放映分)での台詞「Bon iver(仏語でGood winterの意)」からとった。[5]また、バーノンが立ち上げているレコードレーベル「Chigliak Record」も、ドラマの登場人物のエド・チグリアクに由来している。[6]
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出典

外部リンク

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