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びわ湖大花火大会

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びわ湖大花火大会(びわこだいはなびたいかい)は、滋賀県大津市大津港沖一帯で毎年8月8日前後に開催される花火大会である。

概要 びわ湖大花火大会, 概要 ...

概要

琵琶湖で打ち上げられるため、水中スターマイン(海上自爆ならぬ湖上自爆)などが注目されている(尺玉:3 - 10号玉[1])。プログラムの内容は年ごとに異なり、過去にはポケモンの花火が打ち上げられたことがある[注 1]。なお、当花火大会の見どころは最大斜め30度まで傾けられた筒から打ち上げられる尺玉(10号玉)を含んだワイドスターマインである。

打ち上げ場所は大きく分けて2ヵ所で、びわ湖ホール沖と大津港沖約400 mである。打ち上げ本数や規模が大きいのは大津港沖で打ち上げられるものであり、大津港からにおの浜付近に設けられる[注 2][2]

会場周辺への影響

要約
視点

一般道路

会場付近を通る道路の一部が歩行者専用道路となり、一方通行の規制時間を延長する道路や指定方向外進行禁止となる交差点もある[注 3][3]。大津市と(琵琶湖の対岸に位置する)草津市を結ぶ近江大橋は橋上駐停車禁止、対岸を通る湖岸道路滋賀県道559号近江八幡大津線)の一部区間とそれに接続する道路の一部は駐車禁止となる[3]。なお、矢橋帰帆島の南北に架かる橋(帰帆南橋と帰帆北橋)は橋上立ち見と駐停車が禁止となる[3]

高速道路

(会場周辺の)大津IC - 京都東IC間が例年渋滞する[注 4]。この渋滞を回避できる京滋バイパス迂回するようNEXCO西日本滋賀県警パンフレットハイウェイラジオで知らせている。
会場の最寄インターチェンジとなる大津ICは、会場へ向かう車で混雑する。2019年大津SAの入口を含む一部スペースを閉鎖し[4]2023年は店舗の営業休止も併せて行われた[5]

鉄道

備考
  • 京阪電車は石山坂本線・京津線とも、通常時はワンマン運転[注 7]を行うが、当花火大会の開催時は、京阪本線から派遣された車掌が乗務するためツーマン運転となる。
  • 当花火大会の終了後は各駅(京阪電車の停留場を含む)で激しい混雑となるため、臨時きっぷ売り場の設置や分散乗車を行うことがある。
  • 当花火大会の開催時は膳所駅に新快速の一部列車が停車し、臨時列車(普通列車の延長運転を含む)の運転も行うため、JRでは一部の列車にのりば変更が発生する。のりば変更の案内は対象となる駅やその周辺の駅で行っているが、新快速の臨時停車に関する案内は市販の時刻表JR時刻表など)でも案内している[注 8][6]

バス

船舶

その他

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地元自治会の反対決議

要約
視点

新型コロナウイルスの影響により2020年 - 2022年は開催中止となり、2023年に4年ぶりに開催することが決定した当花火大会は有料席を約5万席(前回比約1万席増[放送 1][新聞 1][新聞 2][新聞 3][新聞 4])設けて開催することとなったが、それに併せて(有料席と道路の境に)目隠しフェンスを設置することが発表された[新聞 1]。これは安全対策を目的としたものであり、観覧者の道路上の滞留防止や緊急車両の通行確保のために計画されたものである[新聞 1]

大会実行委員会はJR西日本の主要駅(京都駅大阪駅三ノ宮駅など)に設けたデジタルサイネージ[新聞 1][新聞 2]や滋賀県内にある大学(計14校)[放送 1][新聞 2]で「有料観覧席のチケットを持っていない方の来場はご遠慮ください」という旨の宣伝を行った[新聞 1][新聞 2]。同委員会の担当者は「雑踏事故を防ぐために宣伝した」とコメントした[新聞 2]

それに対し、地元の中央学区自治連合会[注 9]2023年7月20日[新聞 3]に開催反対の決議を賛成多数で承認し、翌日(21日)に大会実行委員会へ決議文を提出した[新聞 2][新聞 3][新聞 6]。なお、同連合会は開催反対の理由として「交通渋滞や混雑の悪化」・「住環境への悪影響」・「高額かつ長い有料観覧席と約4 mのシートによる壁の増設」の3つを挙げており[新聞 3][新聞 5]、この決議文には「有料席を購入できる人は限られ、公平性に欠ける」・「誰のための花火大会か、何の意味が花火大会にあるのか」と指摘した文言がある[新聞 2]

この問題に関し、中央学区自治連合会の会長(当時)は「毎年のように大会実行委に対し、要請文を出すなど要望してきたが、無かったことのようにされてきた」[新聞 5]と語った後、決議文の提出に至った経緯と当花火大会に関する課題を述べた。

「4 mのシートで花火を見えなくすることで、住民の拒否感が一気に増大したように感じた。生で見る楽しみをテレビに奪われたようなもの。観光も大切だが、地元も大切にしていただきたい。オーバーツーリズムという問題でもあり、現状のままでは小さい子供や高齢者は危ない。誰もが楽しめる花火大会実現のため、規模縮小なども含めもっと研究すべきではないか」中央学区自治連合会 会長(当時)「目隠しフェンス」・「子供も危ない」を基に再構成、産経新聞『「びわ湖大花火大会」に異例の反対決議文 地元住民「誰もが楽しめるように」』[新聞 5]より

大会実行委員の会長(当時)は「地域住民の理解を得ることができず大変残念であり、重く受け止めている。2023年の大会は日も迫っているので、安全対策や地域への迷惑防止に万全を期して、予定通り実施したい」とコメントし[新聞 5]、来年(2024年)以降の開催については「地域住民をはじめ、関係機関の意見を聞いてどのようにするかを検討したい」とコメントした[新聞 3][新聞 5]

なお、この件に関しては中華民国台湾)の日刊紙、聯合報[新聞 7]や『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系列[放送 2]・『news zero』(日本テレビ系列[放送 3]・『情報7daysニュースキャスター』(TBS系列[放送 4]など、全国ネットで放送されるテレビ番組でも取り上げられた。ちなみに、2023年の来場者数は前回(2019年)より5万人少ない、約30万人となったことを実行委員会が発表している[新聞 4][新聞 8][新聞 9]

脚注

関連項目

外部リンク

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