トップQs
タイムライン
チャット
視点

アオスジアゲハ

アゲハチョウ科アオスジアゲハ属のチョウ ウィキペディアから

アオスジアゲハ
Remove ads

アオスジアゲハ(青条揚羽、学名:Graphium sarpedon)は、アゲハチョウ科アオスジアゲハ属に分類されるチョウの一種。都市周辺でもよく見られ、公園街路樹照葉樹林などに生息する。クロタイマイともいう。

概要 アオスジアゲハ, 保全状況評価 ...
Remove ads

形態・生態

成虫の前翅長は 25-45 mm ほど。翅は黒色で、前翅と後翅に青緑色の帯が貫いている。この帯には鱗粉がなく、鮮やかなパステルカラーに透き通っている。ごくまれに、青帯をまったく欠く変異個体が発見されることがある。翅斑は雌雄ともによく似ているため、雌雄の同定は生殖器で判断するのがよい。複眼がよく発達していて、昆虫の中では最も多くの色を識別できる[2][3]

飛翔の40倍高速度撮影 実時間0.18秒

成虫の出現期は5-10月。年3-4回発生する。飛び方は敏捷で飛翔力が高く、樹木のまわりをめまぐるしく飛び回っていることが多い。雄は初夏からにかけて水辺に吸水集団を形成する。アゲハチョウ類としては珍しく、静止時には通常、翅を閉じて止まるが、翅を開いて止まることがないわけではない。

幼虫食草クスノキ科植物(クスノキタブノキシロダモヤブニッケイなど[4])のである。

はクスノキの葉を似せた形状をしている。一般のアゲハチョウ類と違い、ではなく葉に蛹を形成する。越冬態は蛹。

Remove ads

分布

東アジア東南アジアオーストラリア北部の広い範囲に生息し、15の亜種に分かれる。日本では G. s. nipponum (Fruhstorfer, 1903)[5]本州以南に分布するが、南方を起源とするチョウなので、本州中部以北ではそれほど多くなく、東北地方南部あたりが北限とされており、北海道にはいない。この亜種は日本のほか朝鮮半島にも分布する。
熱帯性である Graphium 亜属の中で、北半球温帯に分布を拡大しているのは、わずかにアオスジアゲハとミカドアゲハの2種である[6]

アオスジアゲハ属

アオスジアゲハ属(学名: Graphium)は東南アジアを中心に分布しており、5亜属に分かれ、主に次のが属する。

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads