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アポカリプスホテル

日本のテレビアニメ番組 ウィキペディアから

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アポカリプスホテル』は、サイバーエージェントCygamesPicturesの共同企画による日本のオリジナルテレビアニメ[1]。2025年4月から6月まで日本テレビほかにて放送された[2]

概要 アポカリプスホテル, ジャンル ...
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概要

ホテルを舞台とした作品であるが、グランド・ホテル形式ではなくアンドロイドの従業員を主人公を中心とし、訪れる客と交流や、キャラクターの成長を描いた作品である[3]。各話でジャンルが異なる展開となっているが、主人公役の白砂沙帆が「王道ホテルアニメ」と発言しており、制作側でもホテルを軸とすることを意識している[3]。作中で100年以上の時が流れ、異星人との交流もあるなどSF要素も多い。また人間とロボットの倫理観の違いも強調されているが、現代の視聴者には倫理的に好ましくないと受け取られかねない展開もあり、CygamesPictures代表の竹中信広は今後の情勢により配信が停止される可能性もあるため、パッケージで手元に置いてほしいと発言している[3]

あらすじ

未知のシダ植物由来とされるウイルス様物質の大気中濃度増加によって存亡の危機に立たされた人類が、地球を脱出してから長い年月が経過した。無人となった銀座にあるホテル「銀河楼(ぎんがろう)」では、従業員ロボットのヤチヨたちがオーナーの帰還と客の来訪を待ちながら日々の業務をこなしていた。100年ぶりに銀河楼に訪れたのは地球外生命体だったが、ヤチヨはホテルの威信をかけて客をもてなすべく奮闘する。

登場キャラクター

主要キャラクター

ヤチヨ
声 - 白砂沙帆[4][注 1]
本作の主人公[4]。2157年時点では銀河楼支配人代理の代理を務める。「地球に戻るまでホテルを頼む」というオーナーとの約束を守り、客が来ないホテルを運営し続けてきた。
仕事には真面目過ぎるほどに取り組み、言葉が通じない宇宙人に対しても真摯に接する。また従業員のロボットにも「○○さん」と敬語で話しかける。だがシャンプーハットが無いなど些細なトラブルでホテル存続の危機だと取り乱すなど、感情的になりやすい一面もある。またホテルの存続を日本の法律よりも優先し、客ではない対象には暴力も辞さないなど人間とは異なる倫理観で行動している[3]
本人も知らなかったが「イースターエッグ・プログラム」なるものが稼働しており、条件が明らかにされていない秘密のエクストラミッションを達成することで様々な新機能が追加される。どれもホテリエの業務にさほど関係のない機能ばかりであり、プログラム自体が実装された意図は不明。
第5話時点で、ポン子から宇宙公用語を教わったことにより、地球外生命体への接遇能力を獲得している。
自己診断機能を有しており、他のロボットをスキャンし自身に使用可能なパーツを選別することも出来る。
型番はカメマル技研製ホテリエ専用アンドロイドKGHO T8000。
さらに見る 話数, エクストラミッション ...
ポン子
声 - 諸星すみれ[2]
第3話から登場したタヌキ星人(この呼称は地球の言葉に合わせた仮の名称である)一家の長女。第3話時点で54歳。地球人っぽい姿に化けているが、真の姿はタヌキそっくりで、しっぽの縞模様はアライグマに似る。
好奇心旺盛で元気な少女。自分を叱ってくれたヤチヨに憧れ、ホテルで働き始める。ヤチヨが宇宙を漂流していた期間は、支配人代理の代理の代理としてホテルを切り盛りしていた。銀河楼を訪れた時点では子どもの容姿だったが、第8話時点で10代後半から20代程度の容姿になっている。
理数系科目が得意で、本人によると、帝都ポンポコユニバーシティ宇宙工学科へ裏口から入学し、首席で卒業を果たしている。一家が乗ってきた宇宙船の修理も可能だったが、元々地球に定住するつもりだったため黙っていた。地球人の残したオカルト雑誌の影響で、かなりのオカルト好きな面があり、ハルマゲドンの存在を知っていたり、ホテルの宣伝用の衛星を打ち上げる際、同時に神の杖を配備することを主張したりした。
環境チェックロボ
声 - 三木眞一郎[2]
第2話より登場。地球を脱出した人類に地球環境のデータを送り続ける任務を帯びており、旅人宇宙人の船が降りたことによる銀河楼の周辺環境の異変を察知して初めて銀河楼を訪れ、その後もたびたび顔を見せている。見た目は普通の箱型ロボットだが、地球の危機となるものを排除する権限が与えられており、ビーム砲に変形する機能をもつ。ポン子からは「だぜちゃん」と呼ばれている。
軽い口調で話しフレンドリーな雰囲気を感じさせる一方、危険だと判断したものに対しては冷徹に対応する。送信した環境データに対する人類の反応が無いことを知っており、ヤチヨと違って人類の帰還については諦めている。

銀河楼関係者

ドアマンロボ
声 - 東地宏樹[2]
ドアマンとして勤務するロボット。「絶対に宿泊客に尻を向けない」よう、体の前後ともに前面(胸側)のデザインとなっており、頭部を180度回転させて「前面となる側」を選択している。
ドア開閉の仕事に誇りを持っており、第2話で滞在する旅人宇宙人が自分でドアを開けてホテルの外へ出た際には「なぜ開けさせてくれないのか」と嘆いていた。
内蔵のクーラント液不足で度々オーバーヒートを起こしてはヤチヨに頭から大量の水をかけられていたが、実際にはあまり水が得意ではなく、水よけのため客室(405号室)から密かにシャンプーハットを持ち出し、それをかぶって勤務するようになる。のちにヤチヨもそのことを把握し、2話でオーバーヒートした際には、霧吹きで水をかけられている。
ハエトリロボ
四角いボディに4足の黄色い小型ロボット。上部に害虫駆除用のレーザーガンが装備されている。また額に相当する部分に文字を表示することが可能で、ヤチヨの代理でフロント業務などをすることもある。ヤチヨに対しては敬意を抱いているらしく、環境チェックロボが「人類が生き残っているのかどうかも怪しい」と言ってヤチヨを傷つけたときには、環境チェックロボに対してツッコミ代わりのレーザーガンを発射している。
お掃除ロボ
円筒形ボディに4足のロボット。ハタキのような物が内蔵されている。黄色と水色の2種類がいて「甲さん」「乙さん」と呼び分けられている。先を争って朝礼に参加しようとするあまり体をぶつけ合ったり、一方が掃除したあとを他方が手でぬぐってホコリのチェックをしたりと、相互に仕事ぶりをチェックし合う間柄である。
調理担当ロボ 
円筒形ボディに多くの腕がついた白いロボット。厨房担当。
バーテンロボ 
円筒形ボディに蝶ネクタイと黒いベストを着用し2本の腕がついたバーテンダーを記号化したようなデザインのロボット。バー担当。
菜園飼育担当ロボ
四角いボディに4足の青いロボット。散水などの能力がある。
ポーターロボ
ワゴンのようなボディに4足の黄色いロボット。お掃除ロボを乗せて階段を移動したりすることもある。
営繕担当ロボ
蜘蛛な形状で外壁に張り付いて移動できるロボット。内外装の清掃や修繕を行う。仕事ぶりは優秀で、ドアマンロボからも親しみを込めて「大将」と呼ばれている。
掘削ロボ
温泉掘り担当のロボット。1話の段階で損傷して再起動不可能となり無期限休職扱いとなる。
オーナー
声 - 木下浩之[2]
銀河楼のオーナーだった初老の男性。左目尻に星型の痣がある。人間とロボットの共存を望んでいた心優しい人物。地球を脱出した際にヤチヨ達にホテルの運営を託した。茶道を嗜んでいる。
温泉の提供、ウイスキーの生産や、広告のための人工衛星の打ち上げなどの夢を従業員(ホテリエロボ)に語っており、それらは後にヤチヨらの尽力で実現している。

タヌキ星人一家

ポン子
→「#主要キャラクター」を参照。
ブンブク
声 - チョー[2]
タヌキ星人一家の父親。本名は「ブンブク・プロチオーネ」。地球を脱出した宇宙船から地球の情報を得ており[注 2]、地球の言葉を話すことが可能で、下手だが文字も書ける。ポン子ほどではないが機械に強い。
マミ
声 - 本田貴子[2]
タヌキ星人一家の母親。他人に対しては軽率な発言をしたり高飛車に出たりするが、家族のことは心から愛している。ただし、娘であるポン子の誕生は「お酒による一夜の過ち」によるもの(第5話)らしく、本人は「大切な過ち」と語っていたが、事実を聞き知ったポン子は引いていた。
フグリ
声 - 田村睦心[2]
タヌキ星人一家の長男でポン子の弟。甘えん坊で泣き虫だが、意外と逞しい面もある。嘘をつくのが苦手。当初はポン子同様子どもの容姿だったが、第10話時点で大人の容姿になり、「フグリポン山」と名乗る陶芸家となった。作品は銀河楼に飾られたり、宿泊客用の食器も作っている。12話時点では事情は不明だが陶芸活動を休止しており、無職を自称している。
ムジナ
声 - 榊原良子[2]
タヌキ星人一家の祖母。過酷な経験を積んできたためか、かなり肝が座っている。第8話で体調不良状態であることが語られ、第9話でポン子の結婚式のためのビデオレターを残し天寿を全うした。
ポンスティン
声 - 花江夏樹[6]
第8話より登場。ポン子の夫。医者をしている。ヤチヨの不在期間中に客として銀河楼を訪れ、体調を崩したムジナの治療をするようになり、その後ポン子と結婚した。
タマ子
声 - 木野日菜[7]
第10話より登場。ポン子とポンスティンの娘。ホテリエ見習いとして銀河楼に勤める。

宇宙人たち

旅人宇宙人
声 - 野津山幸宏
第2話に登場。銀河楼が約100年ぶりに迎えた客。サボテンのような外見をした地球外生命体で、704号室に宿泊した。当時宇宙語の心得がなかったヤチヨとは会話手段がなく、コミュニケーションを取るのに往生した。母星に貨幣の概念が無いようで、ヤチヨの手引きにより宿泊費は銀行の廃墟に落ちている現金を「拾って」支払った。地球を離れる際に、ヤチヨに母星の植物の種を渡した[注 3]。後に地球外生命体用の雑誌に地球での旅の様子を寄稿している。
ヌデル・メリッサ・スコロペンドラ
第4話に登場。「ヌデル」と呼ばれることが多い。巨大なミミズのような地球外生命体で、ポン子によればヌデルが棲みついた星は皆滅んだという。環境チェックロボのビームを跳ね返す強靭な肉体を持ち、きわめて獰猛で雑食な猛獣のような生態。ただし調理した肉は非常に美味らしく、「ヌデルの黄昏ソテー」としてレストランのレギュラーメニュー入りを果たし、タヌキ星人たちやハルマゲにも好評だった。のちには食肉用に養殖されるようになる。
触手宇宙人
声 - 井上和彦
第5話に登場。青いアメーバのような外見をした地球外生命体。友達である旅人宇宙人の推奨で銀河楼を訪れた。
触手愛人
声 - 新谷真弓
第5話に登場。赤いアメーバのような外見をした地球外生命体。触手宇宙人に浮気相手として連れられて銀河楼を訪れ、破局後に単独で銀河楼のバーに来店した。
凶悪宇宙人(ハルマゲ)
声 - 山路和弘
第6話に登場。宇宙の文明を滅ぼして廻っている凶悪な宇宙人。地球がすでに滅びていることを知らずに訪れた。ポン子からはハルマゲドンにちなんで「ハルマゲ」と呼称される。旅人宇宙人同様文無しで、同じように銀行から現金を拾って宿泊した。ヌデルが好物らしく、地球にいたヌデルを狩って銀河楼に食材として持ち込んだ。ヤチヨとの交流について、ポン子からは互いに恋をしていると疑われている。普段は強襲殲滅型外骨格なるパワードスーツを身に着けて戦うが、生身でも充分な戦闘力を持っている。
キャプテン・アヴィオール
声 - 梅原裕一郎
第6話に登場。凶悪宇宙人を追って地球にきたヒーロー。
ドクター・ベクルックス
声 - 斧アツシ
第6話に登場。キャプテン・アヴィオールと共に地球にきたヒーロー。
マイティ・カフ
声 - 稲田徹
第6話に登場。キャプテン・アヴィオールと共に地球にきたヒーロー。「マイティ」という単語しか喋らない。
アルゴンマン
第6話に登場。キャプテン・アヴィオールと共に地球にきたヒーロー。作中では一度も喋らない。
温和宇宙人
声 - 安達貴英
第10話に登場。強面宇宙人曰く凶悪なテロリストで、数多の星の建造物を爆破してきた。タマ子にキャンディーをあげる優しさも持ち合わせている[3]。竹中信広によると死因の設定はあるが公表するタイミングを逃したという[3]
強面宇宙人
声 - 津田健次郎[8]
第10話に登場。テロリストを追って地球に来た、自称・コズミック刑事(デカ)。温和宇宙人を何度も追い詰めては、すんでの所で逃げられている。
トマリ=イオリ
声 - 小松未可子[9]
第12話に登場。人類の子孫。地球の状態を調査するために訪れて、宇宙服のまま銀河楼に宿泊した。
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スタッフ

  • 原案 - ホテル銀河楼 管理部[1]
  • 監督 - 春藤佳奈[4]
  • キャラクター原案 - 竹本泉[1]
  • シリーズ構成 - 村越繁[1]
  • アニメーションキャラクターデザイン - 横山なつき[4]
  • コンセプトアート - 橋本真樹
  • イメージボード・美術設定原案 - 大久保錦一
  • メカニカルデザイン - 曽野由大
  • サブキャラクターデザイン - 阿見圭之介、森藤希子、野田康行、小池智史
  • プロップデザイン - 阿見圭之介、西願宏子、槙田路子、野田康行
  • 総作画監督 - 横山なつき、小池智史、野田康行、阿見圭之介、吉村萌
  • 美術設定 - 高橋武之、曽野由大、岡部美緒、村田裕斗
  • 美術監督 - 本田こうへい[4]
  • 色彩設計 - 砂子美幸[4]
  • 3D監督 - 中野祥典[4]
  • 撮影監督 - 岡崎正春[4]
  • 編集 - 神宮司由美[4]
  • 音響監督 - 飯田里樹[4]
  • 音楽 - 藤澤慶昌[4]
  • 音響制作 - dugout[4]
  • 音楽制作協力 - SCOOP MUSIC[4]
  • プロデューサー - 椛嶋麻菜美、蛇名涼、木村淳、佐野貢一、塩谷尚史
  • 制作統括 - 竹中信広
  • アニメーションプロデューサー - 上内健太
  • アニメーション制作 - CygamesPictures[1]
  • 製作 - サイバーエージェント日本テレビ竹書房サミーarma bianca
  • 製作幹事 - サイバーエージェント[4]
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主題歌

skirt[1]
aikoによるオープニング主題歌。作詞・作曲はAIKO、編曲は島田昌典
「カプセル」[4]
aikoによるエンディング主題歌。作詞・作曲はAIKO、編曲は島田昌典。
「アポカリプス」
朴璐美による第6話挿入歌。作詞・作曲・編曲は磯崎健史
「ぽんぽこうた」
ムジナ(榊原良子)による第9話挿入歌。作詞はma-saya、作曲・編曲は加藤裕介

各話リスト

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放送局

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BD

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漫画

キャラクター原案の竹本泉によるコミカライズ『アポカリプスホテルぷすぷす』が『ストーリアダッシュ』(竹書房)にて2025年4月11日から6月27日まで連載された[14]。公式Xでは放送終了後に1ページ漫画『アポカリプスホテルぷすぷすぷす』をアップロード。さらに竹本のX個人アカウントにて、日記漫画「もにょにょ式」の番外編として『アポカリプスホテルぷすぷすぷすぷす』が不定期連載されている。

  • 竹本泉(漫画)・ホテル銀河楼 管理部(原案) 『アポカリプスホテルぷすぷす』 竹書房〈バンブーコミックス〉、2025年7月7日発売[15]ISBN 978-4-8019-8691-6

脚注

外部リンク

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