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イエローナイフ
カナダの都市 ウィキペディアから
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イエローナイフ(英: Yellowknife、発音:[ˈjɛloʊnaɪf])は、カナダのノースウエスト準州の州都である。人口は約2万人(2021年)。北極圏からはおよそ400 km南に位置し、グレートスレーブ湖畔の北にある。ノースウエスト準州は有人の地域が僅かと、川や湖、果てしない永久凍土が広がる広大な大地である。民族構成はイヌイットをはじめ、多数のネイティブカナディアンなどが定住しており、公用語は8つで構成される。ノーススレーブ地域の行政区役所が置かれている。
イエローナイフはオーロラ帯(北緯62度27分)のほぼ真下に位置しており、障害物のない広い土地や晴天率の高さもあって年間を通してオーロラの出現率が高いことで有名である。夏は平原地帯の緑が美しく、湖も多いことからカヌーやフィッシングなどを楽しむ人々も多い。
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名称
都市名は先住民のイエローナイフ族に因む。
ドグリブ語では、「お金のある場所」を意味する Somba K'e (英: where the money is)と呼ばれている[2]。
言語
ノースウエスト準州の公用語は、11言語(ノースウエスト準州#公用語)ある。そのうち多く話されているのは、チペワイアン語(Dene Suline、チペワイアン)、ドグリブ語(Tłı̨chǫ)、スレイビー語(ノースとサウス、en:Slavey people)、英語およびフランス語である。
歴史
19世紀1930年頃に金の鉱脈が発見されるとゴールド・ラッシュで人口が増え始め、都市としての成長を始めた。1920年代には航空機による北極圏探索の基地となった。その後も鉱脈は次々と見つかり、町として発展。1950年代には地方自治体として成り立つようになった。1967年、当時の準州政府所在地がオンタリオ州のオタワからイエローナイフに移動した時に、ノースウエスト準州の州都となり、同市は州政府関連の労働者を集めるようになる。1970年に市制に昇格。1978年1月24日にソ連の軍事衛星コスモス954号が大気圏に突入し、グレートスレーブ湖から北西方向の広範囲に破片が落下した。原子炉搭載だったので放射能汚染が問題になり、米加合同で破片の回収が行われた。1991年には同市北300 kmの地点でダイアモンドの鉱脈(ダイアヴィク鉱山)が見つかり、1998年に操業を開始した。一方、2004年には最後の金鉱が閉鎖した。現在では行政都市、ダイアモンド鉱業の中心都市として栄えている。
2023年8月、ノースウエスト準州内で山火事が頻発。同年8月16日、カナダ政府はイエローナイフと周辺の住民に対し避難命令を出した[3]。
気候
要約
視点
亜寒帯湿潤気候に属する。
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経済

イエローナイフは周辺地域における鉱山や工業、運輸、通信、教育、福祉、観光、商業、行政などの中心地として根付いている。歴史的に行政とゴールド・ラッシュを基盤に発展してきたが、1999年にヌナブト準州が分離されたことで行政は縮小し、鉱業では金の価格低下に苦しみ、2004年には最後の金鉱が閉山となった。しかし、近年、ダイヤモンド・ブームを受け、町の経済は回復し、2003年におけるノースウエスト準州の経済成長率は10.6%を記録した[6]。
ノースウエスト準州内の新しい産業としては観光業が最も大きい。日本国からのオーロラ目的の観光客を含めた訪問客のほとんどが、準州内に入る際にイエローナイフを経由している。1990年代から2000年代にかけて日本で「オーロラ鑑賞旅行ブーム」があり、日本の三大都市圏の各国際空港からイエローナイフ空港への臨時チャーター便が運航されたこともある。
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交通
空港
姉妹都市
出典
外部リンク
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