トップQs
タイムライン
チャット
視点
ゲーセン少女と異文化交流
日本の漫画作品、テレビアニメ番組 ウィキペディアから
Remove ads
『ゲーセン少女と異文化交流』(ゲーセンしょうじょといぶんかこうりゅう)は、安原宏和による日本の漫画作品。TwitterとPixivにて2019年12月から連載後、KADOKAWAによって商業化され『ドラドラしゃーぷ#』にて2020年5月から連載中。
ゲームセンターのアルバイトと客の英国少女による異文化交流が描かれるラブコメディ[1]。
メディアミックスとして、テレビアニメが2025年7月から9月まで放送された[2]。
Remove ads
あらすじ
2月のある日。ゲームセンターでアルバイトをしていた大学生・草壁蓮司は、クレーンゲーム機の前で何時間も悪戦苦闘していた英国人の少女を見かね、代わりに操作して彼女の目当てのぬいぐるみを獲得してあげる。深い意味もなく「ハッピーバレンタインデー」と言ってそれを手渡した蓮司だったが、英国ではバレンタインデーが“男性が女性に愛を告白する日”とされており、少女リリー・ベイカーはそれを告白の言葉だと受け取ってしまう。
後日、再び店を訪れたリリーから “Be My Valentine!(私の恋人になって!)” と書かれたメッセージカードを渡されたことで、蓮司は自分が中学生相手にとんでもない誤解を与えてしまったことに気づく。年齢差のある彼女を傷つけず、誠実に向き合う方法を模索した末、「互いのことを知らないまま恋人になるのではなく、まずは友達として知り合っていこう」と提案。蓮司はリリーにノートを手渡し、交換日記を始めることになる。
そして4月、リリーは日本の学校に転入し、蓮司の妹・葵衣、対戦格闘ゲームで蓮司へのリベンジを狙う加賀花梨、クラスの学級委員長・桂木蛍といった同級生たちと友人になる。リリーと蓮司の関係を微笑ましく見守る母・シェリルと、娘を溺愛するあまり蓮司を目の敵にする父・オリバーも、次第にゲームセンターに集うようになっていく。
本作は、ゲームセンターを舞台に、ひとつのぬいぐるみから始まる彼らの異文化交流の物語である。
Remove ads
登場人物
要約
視点
声の項は特記がない限り、テレビアニメ版の声優。
- リリー・ベイカー
- 声 - 天城サリー[2] / 東山奈央(ボイスコミック[3]・PV[4])
- イギリスから引っ越してきた13歳の少女[2]。異国である日本に馴染めず友達も作れなかったが、蓮司と出会ってからゲーセンというコミュニティで新たな世界を広げる。1巻の時点では挨拶程度の簡単な日本語しか話せなかったが、学校のテストでは英語以外の科目でも70点を取るなど決して日本語を理解していない訳ではなく、内容は当時からほぼ理解しており、言葉として話せないだけだった。蓮司との出会いから交遊関係が広がるにつれて日本語が加速度的に上達しており、3年生進級を前に日常会話の8割を日本語で話すほか、ゲーセンで出会った外国人客や、中学で外国人生徒の後輩となったアリッサの通訳をこなせるまでになっている。ゲームは大好きだが、超が付くほとの運動音痴であるため、ダンスゲームや格闘ゲームといったリアルタイムかつ体力やセンスを必要とされる類のゲームを苦手としている。その一方で、カードゲームといったターン制のゲームはルールや立ち回りを即座に覚える地頭の良さを見せた。対戦で負けては涙を流して悔しがるほどの負けず嫌いな性格だが、そのゲームに対する愛情とかわいらしい外見から客の間ではゲーセンのアイドル的存在として人気を集めている。
- 草壁蓮司(くさかべ れんじ)
- 声 - 千葉翔也[2] / 河西健吾(ボイスコミック[3])
- ゲームセンターでアルバイトをしている18歳の青年[2]。苦戦している客にジャンル問わず的確なアドバイスを与えるほどゲームの知識も豊富で、本気でプロゲーマーを目指す花梨を圧倒するほど実力も高い。
- 草壁葵衣(くさかべ あおい)
- 声 - 小山内怜央[5]
- 13歳の女の子。蓮司の妹で、リリーのクラスメイト。明るい性格で上手く日本語が話せなかった頃のリリーにも積極的にコミュニケーションを取っているが、幼少期は今とは真逆の病弱で、部屋から出られない葵衣を楽しませるために友達からゲームを借りていたのが蓮司のゲーマーとしての原点になっている。ベッドにいる時間が長かった頃はゲーム以外に自分で服をデザインするのが楽しみで、そのセンスは読者モデルとして雑誌に登場するなど校内でもちょっとした話題になっている。受験を控える時期になってリリー達が将来を考える中、自分だけ何がやりたいか分からず焦っていたが、自分の好きな事を思い返し、原点の一つであるファッションデザイナーを志すようになった。
- 加賀花梨(かが かりん)
- 声 - 結川あさき[5]
- 14歳の女の子。リリーたちと同じ学校に通っている。ゲームの腕に絶対の自信を持ち、ゲーセンで連勝を重ねていたが、乱入した蓮司(当時中学生)に叩きのめされ、後にその中学生がゲーセンで働く店員であると知り、以後打倒蓮司に燃えているが、再戦した蓮司からは返り討ちに遭っている。自身のゲームの腕を活かすためゲーム配信を始め、姉の協力を経てアバターを登場させてからは(自分からはその言葉を使っていないが)Vtuberとして人気が爆発し、中学生ながらゲームの案件が舞い込むなど大人気の配信者となっている。
- 桂木蛍(かつらぎ ほたる)
- 声 - 石原夏織[5]
- 14歳の女の子。リリーたちのクラスの「委員長」。真面目な性格で周囲と馴染めず孤立しがちだったリリーを気に掛ける一方、ゲーセン=不良の溜まり場という偏見からリリー達のゲーセン通いを快く思っていなかったが、ゲームやゲーセンのコミュニティとしての楽しさを知って態度を軟化させる。リリー達が家に遊びに来た時に、厳格そうな母親が出迎えているが、見た目に反して色々と抜けている母親のフォローをするうちに真面目な性格になった。
- 原作では4巻収録の第41話(2年生の2学期)から登場したキャラクターだが、アニメでは第2話から登場。リリーと友達になろうとするも、すれ違いを重ねるという形で描かれ、原作の41話を1学期に前倒しすることで、第7話以降は物語の本筋に関わるようになる。
- 望月桃子(もちづき ももこ)
- 声 - 茅野愛衣[5]
- 蓮司とは同じ学科で、彼のことが気になっているが、それは実家の犬に蓮司が似ているからで、今のところ恋愛感情はない。実家は剣道の道場で、もぐらたたきでは竹刀の感覚でハンマーを振り回し、パーフェクトを記録している(なお、彼女のように本来の用途から逸脱した備品の粗雑な扱い、及び施設内に於ける大声での威嚇行為はルール違反、及びマナー違反である)。武道の心得があるため、見た目に反して腕っぷしは強く、リリー達の引率で行ったプールでナンパにあった時はナンパを撃退している。
- シェリル・ベイカー
- 声 - 田中真奈美 / 遠野ひかる(ボイスコミック[3])
- リリーの母親。夫であるオリバーとともに留学生として大学時代を日本で過ごしたため、日本語を完璧に話せる。
- オリバー・ベイカー
- 声 - 利根健太朗
- リリーの父親。筋肉隆々の逞しい体をしており、熊と戦った事があるらしい。脱いだら身体中傷だらけな上に、料理の手伝いでコンバットナイフを器用に操りリンゴでウサギを作る芸当を披露しているが、その容姿と迫力故に周囲に恐怖を与えており、初詣で鉢合わせした蓮司の家族からは「カタギではない」と恐れられていた。蓮司も何の仕事をしているか気になっているが、リリー達からは「家族のために働いている」以上の言及はされていない。娘に非常に甘く、娘から愛されている蓮司には厳しく接するが、威圧的な態度を見せるのはあくまで蓮司のみで、蓮司の父である敏樹とは後にゲーセンで意気投合してパパ友になっている。娘と同じく負けず嫌いでクレーンゲームは下手だが、娘との話題作りのためゲーセンに通ううちに自身もゲーセンにハマった。妻シェリルとは大学時代に日本で出会っているが、来日時点ではまだ日本語が拙かった妻とは違い、既に日本語に不自由しないレベルだった。
Remove ads
書誌情報
- 安原宏和『ゲーセン少女と異文化交流』KADOKAWA〈ドラゴンコミックスエイジ〉、既刊10巻(2025年7月9日現在)
- 2020年12月9日発売[1][6]、ISBN 978-4-04-073904-5
- 2021年7月9日発売[4][7]、ISBN 978-4-04-074166-6
- 2021年12月9日発売[8]、ISBN 978-4-04-074341-7
- 2022年7月8日発売[9]、ISBN 978-4-04-074592-3
- 2022年12月9日発売[10]、ISBN 978-4-04-074781-1
- 2023年7月7日発売[11]、ISBN 978-4-04-075049-1
- 2023年12月8日発売[12]、ISBN 978-4-04-075234-1
- 2024年7月9日発売[13]、ISBN 978-4-04-075520-5
- 2024年12月9日発売[14]、ISBN 978-4-04-075704-9
- 2025年7月9日発売[15]、ISBN 978-4-04-075997-5
テレビアニメ
要約
視点
2025年7月から9月までAT-Xほかにて放送された[5]。
最終話では、ゲームセンターを訪れたリリーが、蓮司や学校の友人たちに向かって微笑むシーンで「GAME OVER」の文字が「CONTINUE?」と変化する続編を匂わせる演出で締めくくられている。
スタッフ
- 原作 - 安原宏和[2]
- 監督 - 菊池聡延[2]
- 助監督 - 花岡佑大
- 脚本構成 - 山田靖智[2]
- キャラクターデザイン - 岡野力也[2]
- 美術監督 - 西山勇[2]
- 美術設定 - 益田健太[2]
- 色彩設計 - 重光由喜子[2]
- 撮影監督 - 野上大地
- 編集 - 武宮むつみ[2]
- 音響監督 - えびなやすのり[2]
- 音響効果 - 川田清貴[2]
- 音響制作 - zuvo.[2]
- 音楽 - 伊賀拓郎[2]
- 音楽制作 - KADOKAWA
- 音楽プロデューサー - 水鳥智栄子
- プロデューサー - 吉岡拓也、古屋沢彌、白石雅也、中東豊和、松井優子、川村祐太、小野達矢
- アニメーションプロデューサー - 大澤明彦
- アニメーション制作 - ノーマッド[2]
- 製作・著作 - ゲーセン少女と異文化交流会[2](KADOKAWA、タイトー、NTTドコモ、BS朝日、AT-X)
主題歌
各話リスト
放送局
BD
Remove ads
脚注
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads