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ゴースト 〜天国からのささやき

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ゴースト 〜天国からのささやき』(ゴースト てんごくからのささやき、原題:GHOST WHISPERER)は、2005年から2010年にかけてアメリカ合衆国CBS系列で放送されていた1話完結型のテレビドラマ作品。CBS系列での打ち切りがいったん決定した後、ABC系列での放送継続の話が持ち上がったが、これも立ち消え、正式に終了が決定した[1]。全5シーズン、107話。

日本では、FOXチャンネルにて、2008年7月21日よりシーズン1、2008年12月22日よりシーズン2、2009年5月29日よりシーズン3、2010年4月23日よりシーズン4が字幕版吹替版で放送されており、2011年4月15日よりシーズン5が字幕版にて放送を開始した。また、地上波では日本テレビにて2009年3月12日より8月6日までシーズン1、2011年1月8日から7月2日までシーズン2、2011年12月20日から2012年4月24日までシーズン3を放送。

無料BSのDlifeでも放送された。

なお、1990年に公開されたアメリカ映画『ゴースト/ニューヨークの幻』との関係は一切ない。

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概要

結婚して小さな街・グランドビュー[2]に引っ越してきたメリンダは、幼い頃から霊が見えて会話する能力を持っていた。
同じ能力を持つ祖母の教えもあり、この世に未練を残し彷徨う霊の手助けをして、心安らかな光の世界へと導くことを使命としていた。
なおストーリー展開としては現世に留まる霊の声を聴き原因を究明し解き放つという流れのため、実際のところ邦題では語弊がある。

主要登場人物

メリンダ・ゴードン (Melinda Gordon)
演 - ジェニファー・ラブ・ヒューイット、日本語吹替 - 宮島依里
幼少時から、この世に留まる霊を見て会話する特殊な能力(霊能力)を持つ主人公。同じ能力を持つ祖母の教えで、霊を光の世界へ導いている。小さなアンティーク・ショップのオーナー。
母のベスとは、能力のせいで確執があり、後に「母も霊が見える」という事実を知るものの和解出来ずにいる。9歳の時の両親の離婚は母親のせいだと心の片隅で思っているためか、力を受け入れられずに苦悩する母の心を思い遣れずにいた。ガス爆発で死亡した男性の霊の件で、母がグランドビューそのものに対して怯えを抱いているらしいと感じ取る。
シーズン3第5話で人々を救おうとして逆に魔女として憎まれ乳飲み子の娘と引き離された女性テッサの霊と遭遇し、地下深くに封印された200年前のグランドビューの悲劇を知る。テッサが母方の高祖母(曾祖母の母)であり、彼女から霊能力と霊を救う使命を受け継いだことを悟った。母が怯えていた理由を知ると共にグランドビューに呼ばれた運命を感じるのだった。
父親が離婚した際に黙って去られたために、似た境遇の人間に対して自分を重ねるのか人一倍世話を焼こうとする所がある。また、霊対話と育児の両立に対する不安から子供を持つことに躊躇している。しかし、ペインとケイトの和解を見届けたのを機に、考えを改め始める。
シーズン2のラストで子供達を守り臨死体験をした際、父トム(トーマス)の生霊から兄弟がいる事実を知らされ、同じ力を持ちながら世を闇に閉ざそうと暗躍するガブリエル・ローレンスが異母弟だとわかる。
その後、父親が弁護士を辞め生きていると知り再会する。しかし、トムを怨む霊ポール・イーストマン(日本語吹替:平田広明)の誘導により、ベスの口から自分の実の父親がポールである事が判明する。同時に、ガブリエルとの血縁関係も無いと判明した。
更にトム自身から、ベスを手に入れる為に無実のポールを実刑にしただけでなく殺害した事実が語られ、ポール殺しを目撃した口封じにトムに殺されかけるが、初めて"父親"としてポールに助けを求めて窮地を脱し、嘘をついたのは母親の務めとして娘を守ったのだとポールに諭されようやく母ベスと和解した。メリンダは長い間トムを父親だと思い幻想を抱いていたが、実父ポールと本当の親子として初めて揃い僅かな時間を過ごし、ベスと共に実父を光の世界へ送った。
30年前の事件の真相を探る過程で実父であるポールもまた霊能力の持ち主であることを知り、霊能者を引き寄せる引力のようなものをグランドビューに感じている。ポールも霊となった当初はトムへの恨みで一杯だったので地下に封印された昔のグランドビューにいたが、そこは彼のように負の感情に囚われた霊たちがおり、メリンダを狙ったストーカーも自殺後にそこに引き摺りこまれているため、なんとか浄化できないかと苦悩している。
また、シーズン4では霊から「光の先へ送る行為は、死という代償を伴っている」と忠告され、不安を感じている。その矢先、ジムを亡くしてしまう。
断腸の思いで霊となったジムを光の中へ送ろうと説得を続けるが、ジムが死亡した別の人間・サムの身体の中に入った事により失敗する。その後、サムの行動等の端々にジムを感じ取り、街を離れようとするサム(ジム)を説得して「ガレージの改装」を名目に居候させる事にした。「ジムの記憶を取り戻してほしい」と強く願っており、徐々にサムと関係を進めていく。しかし、能力の事やジムとサムの事を明かそうと考えあぐねていた矢先、最悪の形で明かす事になってしまった。
その後、メリンダの危機をサムが身命を賭して救ったのをきっかけにジムの記憶を完全に取り戻し、愛するジムとの生活に戻った。更には、手の怪我の検査を機に、ジムが亡くなる直前から妊娠していた事実が判明した。これにより、サム(ジム)と再婚した。
予言の日に息子のエイデンを出産し、5歳の誕生日から能力の兆候を見せ始めたエイデンを心配している。なお、エイデンが見る夢=霊の記憶を共有する事が出来る。
ジム・クランシー (Jim Clancy)
演 - デヴィッド・コンラッド、日本語吹替 - 福田賢二
メリンダの夫で、良き理解者。救急救命士
霊との対話で幾度も怪我を負うメリンダを心配しながらも霊の生前情報を調べるなどの協力をしている。決断力と包容力がある性格。本当は医者を目指していたが、近道という理由で救急救命士に就いた。
メリンダを守る為なら、命を救う誓いを破ってでも、殺人など法律を破る事も厭わない覚悟があり、メリンダを取り込もうとするトムの言葉を全く信用していなかった。また、ポールの霊に今はもう真実を告げるべきだと忠告され、それでも隠そうとするベスに妻を愛するあまり激昂した。
ずっと子供を望んでいるがメリンダが躊躇っている為、何度も説得を繰り返している。その為、シーズン3でメリンダが考えを改め始めた事を、心から喜んでいる。その後、シーズン4では苦労しながらも子供を作ろうとしていたがメリンダが妊娠できず、ようやく妊娠する為の薬を得て子供を作ろうとする。
しかしシーズン4第6話にて、メリンダの友人の元婚約者に失意の末に酔った勢いでを向けられた際に、奪った銃を持っている事で犯人と間違えられて刑事に発砲されてしまう。一命は取り留めたのも束の間、容態が急変して命を落とし霊となってしまう。その後、メリンダを愛するあまり光の中へ行く事を頑なに拒否し続け、メリンダの制止を振り切って事故死して魂が光の中に入った別の人間・サムの身体に入り、現世に留まる事になる。この出来事は、他の霊から「奇跡」だと評されている。
サム・ルーカス (Sam Lucas)
演 - ケネス・ミッチェル⇒デヴィッド・コンラッド
シーズン4から登場。ジムの魂が介入(一種の転生)した事により生き返った男性。演出上、普段はデヴィッド・コンラッドが演じており、鏡等の媒体を通して映る際は、本来の容姿であるケネス・ミッチェルが演じている。
生前は、建築の仕事をしており、その事を口実にメリンダに雇われ、住み込みでガレージ改装を行っている。
ジムが入った影響で記憶喪失に陥っているが、行動の半分はサム自身の物である。しかし時折、ジムの記憶の影響により無意識に、ジムが取っていた行動を取る事がある。メリンダに対しても特別な感情を感じ取っており、徐々に惹かれていく。生前は、優柔不断な性格だった模様。
生前は、両親が心配のあまり束縛する事により家族仲が悪かったが、今回の出来事でメリンダが両親を説得した結果、家族の絆を取り戻した。
シーズン4第9話にて、婚約指輪が見付かり、生前に結婚を考えていた女性がいる事が判明する。その後、恋人だったニコルを探し出し再会。数日を共に過ごすも、生前とは性格が変わり良い影響を感じ取ったニコルが「別れたくない」と想いながらも身を引いた事により、正式に別れる事となった。
霊等の非科学的な事柄を断固否定する思考の持ち主である。ゴーストバスターが現れた際も「注目を浴びたいだけだ」と批判的で、メリンダにも関わるのをやめるように説得をしたが、その際にメリンダの能力を打ち明けられた。それを目の当たりにしたことでメリンダの能力を一応は信じたものの、最悪の形で自身の記憶喪失の原因を知ることになってしまう。しかし、自身の記憶喪失や霊の事を簡単に受け入れきれず、メリンダに批判意見を述べた事により「これ以上の努力は無理」だと判断され、家から出て行くように言われてしまう。
その後、危機に瀕するメリンダを救う行動を取った際に溺れ、ジムとしての記憶を完全に取り戻す。しかし、容姿がサムである事から、ジムの同僚や友人から「友人の妻(メリンダ)を狙う厄介者」と疎まれる事に悩んでいたが、別人としての自分を受け入れ、諦めていた医者になる夢を追う決意をした。
その後、医者(外科医)になった。
アンドレア・モレノ (Andrea Moreno)
演 - アイシャ・タイラー、日本語吹替 - 東條加那子
メリンダの親友で、アンティーク・ショップを共同経営していた。
メリンダの能力のことを知っており理解しているが、突然霊と会話をするメリンダに戸惑う事が多々ある。
シーズン1の終盤で飛行機墜落事故に巻き込まれて死亡したが、その事実に気付かず彷徨っていた。シーズン2の冒頭で、メリンダの助けにより兄の想いに送られて無事に光の世界へ旅立った。
デリア・バンクス (Delir Banks)
演 - カムリン・マンハイム、日本語吹替 - すずき紀子
シーズン2から登場。アンティーク・ショップの近所で不動産屋を経営していた女性。
数年前に強盗事件に巻き込まれて亡くなった夫の後を継いだが、辛さに耐えかねていた時にメリンダの誘いで店員になった。
息子のネッドと二人暮らしで、夫の霊が生前火事から救ってくれたジムの同僚ティムと彼女の恋のアシストをしていたのをメリンダが送ろうとしたのをきっかけに、メリンダの能力を知る。最初は信じ切れず半信半疑でいたが、悪霊により怪我を負い、メリンダとペインから改めて話を聞き完全に事実を受け入れるも、戸惑いは隠せず、未だに霊を光の先に送ろうと背後を調査している時のメリンダには、なるべく関わりあいを持たないでいようとしている。
シーズン3では、高校生になり恋愛をするようになったネッドを過剰なまでに心配している。また、メリンダとの霊の話も以前に比べると普通に話せるようになっている。
シーズン4では、ジムが亡くなり、ジムの魂がサムの身体に入った事を信じられず、仲違いをしてしまう。しかし、ジムの行動を取るサムを目撃した事で信じるようになり、メリンダの為に説得を試み、メリンダと仲直りする。
学生時代はパーティー好きだったが、パーティー仲間だった友人の死を機に辞めた過去を持っている。以降、恐怖からパーティーに対して過剰な反応を示してしまう。しかし、シーズン4第12話で友人の霊が現れ諭された事により、落ち着く。
リック・ペイン (Rick Pain)
演 - ジェイ・モーア、日本語吹替 - 田坂浩樹
シーズン2から登場。常に茶化したり捻くれた言動をする大学の考古学の教授で、メリンダが受ける霊からの暗号メッセージの解読などに力を貸している。
親友の霊が現れたのを機にメリンダの能力を知って以来、霊に対して強い興味を抱いている。
既婚者だが夫婦仲は冷めているらしく、大学の教授室から妻・ケイトが出てくるのをメリンダに目撃された事がある。その数か月後、彼女が亡くなっている事実が判明し、霊となったケイトから浮気の事実を告白されるも、受け入れられずに拒絶してしまう。
その後、昔の恋人が現れた事により起きた隠し子騒動(後に、血縁関係は無いと判明した)を機に、ケイトと再会。彼女の浮気の原因が、子供を望んでいた頃の誤解によるすれ違いと判明し、誤解を解き、お互いに「淋しかった」と本音を語り合い、ようやく彼女を光の世界へ送る事が出来た。
霊になったジャスティンの頼みで、彼のペットであるハムスターを大学の自室で飼っている。
シーズン4の第1話にて、古代遺物の研究の為に海外へ旅立った。
ネッド・バンクス (Ned Banks)
演 - タイラー・パトリック・ジョーンズ(シーズン2)→ クリストフ・サンダース(シーズン3 - )、日本語吹替 - 中司ゆう花西健亮
シーズン2から登場。デリアの息子。シーズン2は小学生、シーズン3からは高校生。(ネッドのキャラクターを広げたいという制作都合での変更のため、劇中ネッドが成長するほど時間経過があった設定はない)
デリアより早く、偶然メリンダの能力を知り、理解と興味を示した。父親の霊が現れた際には、デリアを説得している。良き理解者の一人で、霊に関する話の聞き相手でもある。たまにメリンダに協力する事があり、ネットゲーム関連の霊が現れた際には、一番頼りにされていた。
また、ジムの事を父親のように思い慕っていた。メリンダの能力の事を黙っていたのもジムとの約束があったからである。
シーズン3から思春期を迎え、恋愛やバイトに勤しんでいる。反抗期は小学生の間に終了している模様。ゲームが好き。
シーズン3はシーズン2直後の物語のため、ネッドは元々高校生だった設定に変えられている。
イーライ・ジェームス (Eli James)
演 - ジェイミー・ケネディ、日本語吹替 - 青木強
シーズン4から登場。大学の心理学の教授で、ペインが去った後のメリンダの協力者。
大学構内で起こった火事で怪我を負ったのを機に、霊の声が聞ける能力を持つようになる。最初は能力を受け入れず避け続けていたが、メリンダと共に火事で亡くなった患者の霊を光の先へ送った事により、能力を受け入れた。シーズン4第12話にて、デリアの友人である霊を初めて一人で光の中へ送った。
突然霊に話しかけられる事に対して完全には慣れておらず、どうにか取り繕うので精一杯の状態であったが、徐々に経験を積んだ結果、慌てる事は無くなった。
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エピソード一覧

シーズン一覧

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シーズン1 (2005年 - 2006年)

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シーズン2 (2006年 - 2007年)

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シーズン3 (2007年 - 2008年)

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シーズン4 (2008年 - 2009年)

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シーズン5 (2009年 - 2010年)

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スタッフ

原作:ジョン・グレイ(John Gray)
脚本:ジョン・グレイ、キャサリン・バターフィールド(Catherine Butterfield)
監督:ジョン・グレイ、イアン・サンダー(Ian Sander)、キム・モーゼス(Kim Moses)
プロデューサー:ジェニファー・ラブ・ヒューイット、キャサリン・バターフィールド、メアリー・コートニー(Mary Courtney)、エミリー・フォックス(Emily Fox)、バーバラ・ブラック(Barbara Black)、デビッド・ファンロン(David Fallon)
製作総指揮:ジョン・グレイ
製作:ジェニファー・ラブ・ヒューイット
共同制作総指揮:ジェームズ・ヴァン
音楽:マーク・スノウ(Mark Snow)

イメージソング

FOXチャンネル版

シーズン3
『Soon You'll Go 〜旅立つ君へ〜』
歌:ハワード・ジョーンズHoward Jones
シーズン4
『Straight Ahead』
歌:ハワード・ジョーンズ

日本テレビ版

シーズン1

:『瞳がほほえむから』 :歌:Yuji Ohno & Lupintic Five withMiki Imai

シーズン2

:『つよくつよく』 :歌:AZU

シーズン3

:『雪の降る街』 :歌:aimer /第11話~ :『キミノヒカリ』 :歌:KG (R&B)

DVDリリース

  • DVD COMPLETE BOX シーズン1 (2008年6月4日発売)
  • DVD COMPLETE BOX シーズン2 (2009年5月20日発売)
  • DVD COMPLETE BOX シーズン3 (2010年3月17日発売)
  • DVD COMPLETE BOX シーズン4 (2011年3月2日発売)

脚注

関連項目

外部リンク

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